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夭折の俳優を語る三島由紀夫

 河出書房新社が昭和五十四年(1979年)七月二十日に発刊した著名人22人が映画についての随筆を書いている「映画」と題された小冊子を持っています。その中に三島由紀夫が「夭折の資格に生きた男」というタイトルで、ジェームズ・ディーンのことを語っていて珍しいのでご紹介しましょう。                     

 何しろ三島由紀夫が映画関係のことを書くどころか、夭折(年若く亡くなる)したジェームズ・ディーンのことを書いた随筆など、恐らく読んだことがある方はほとんどおられないのではないかと思い私のブログ「ドアのない談話室」に載せたくなりました。その一部を読んで何だか不思議な気分になったのは恐らく私だけではないと思います。

 「人生は、美しい人は若くて死ぬべしだし、そうでない人はできるだけ永生きすべきであろう。ところが九十五パーセントまでの人間はその役割をまちがえる。美人が八十何歳まで生きてしまったり、醜男が二十二歳で死んだりする、まことに人生はままならないもので、生きている人間は多かれ少なかれ喜劇的である。

  ギリシャ神話のアキレウスは、名誉なき長寿か、名誉にかがやく夭折か、どちらかの運命を選ばされて、躊躇なく後者を選んだ。アキレウスならずとも、人生のはじめにこの二つを選らばされれば、よほど散文的な男でない限り後者を選ぶにちがいない」。ちなみに三島由紀夫が例の事件を起したのは昭和四十五年(1970年)の事で享年45歳の若さですから自分自身が夭折です。

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