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超悪評だった近代絵画の傑作

 エドアール・マネの「草上の昼食」(パリのオルセー美術館所蔵)という絵をご存知でしょうか。19世紀以前は、まだチューブ入りの絵の具が存在しなかったので、屋外で絵を描く画家はいませんでした。しかし、1840年代になり、チューブ入り絵の具が登場すると、早速、これを持って、屋外で絵を描く画家たちが沢山出てきたのです。

   このマネの「草上の昼食」は、1863年のサロンに落選しましたが、当時のフランス皇帝ナポレオン三世が開催した「落選者展」に展示されるやいなや、直後から批評家たちを激怒させ、美術史上最大の悪評を買ってしまいます。理由はとても不道徳な絵だというのです。

   描かれているのは、男女四人がピクニックを楽しんでいる光景ですが、問題になったのは、勿論、女性の格好で、一人は水着姿で水浴中、そしてもう一人は、何とオールヌードで草上に座り、そばにいる二人の男性と楽しそうに談笑しているのです。それまでの絵画にも女性のヌードはありましたが、大抵は聖書や神話の一場面。

   この絵のように、現代の女性が裸で登場する絵はほとんど無いと言ってよく、何しろ女性が裸なのに男性二人がダークスーツ姿で、しかも、広げられてる食事がリアルに描かれているのも、観てる人に不道徳な印象を与えるというのです。さらに男女二人がカメラ目線なのも刺激的だという評価です。いやはや、近代絵画の傑作と言われているマネの「草上の昼食」(画面のどこかをクリックすると拡大出来ます)はかなりの悪評からはじまっているとは驚きです。

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