無料ブログはココログ

« 2020年6月 | トップページ | 2020年8月 »

超悪評だった近代絵画の傑作

 エドアール・マネの「草上の昼食」(パリのオルセー美術館所蔵)という絵をご存知でしょうか。19世紀以前は、まだチューブ入りの絵の具が存在しなかったので、屋外で絵を描く画家はいませんでした。しかし、1840年代になり、チューブ入り絵の具が登場すると、早速、これを持って、屋外で絵を描く画家たちが沢山出てきたのです。

   このマネの「草上の昼食」は、1863年のサロンに落選しましたが、当時のフランス皇帝ナポレオン三世が開催した「落選者展」に展示されるやいなや、直後から批評家たちを激怒させ、美術史上最大の悪評を買ってしまいます。理由はとても不道徳な絵だというのです。

   描かれているのは、男女四人がピクニックを楽しんでいる光景ですが、問題になったのは、勿論、女性の格好で、一人は水着姿で水浴中、そしてもう一人は、何とオールヌードで草上に座り、そばにいる二人の男性と楽しそうに談笑しているのです。それまでの絵画にも女性のヌードはありましたが、大抵は聖書や神話の一場面。

   この絵のように、現代の女性が裸で登場する絵はほとんど無いと言ってよく、何しろ女性が裸なのに男性二人がダークスーツ姿で、しかも、広げられてる食事がリアルに描かれているのも、観てる人に不道徳な印象を与えるというのです。さらに男女二人がカメラ目線なのも刺激的だという評価です。いやはや、近代絵画の傑作と言われているマネの「草上の昼食」(画面のどこかをクリックすると拡大出来ます)はかなりの悪評からはじまっているとは驚きです。

何度観てもいいライヴの映像

 このDVDのジャケットの裏に「最高を目指す男たちが魂をけずって創り上げた伝説の一夜」と書いてある映画「SHINE A LIGHT」(予告編)をまた観ました。過去、何回繰り返し観たか解らない「ザ・ローリングストーンズ」のライブ映像の映画です。2006年11月、ニューヨークの「ビーコン・シアター」。

  この2800人が収容出来る劇場で、ザ・ローリングストーンズが行ったコンサートをアカデミー賞監督マーティン・スコセッシ監督が18台のカメラを駆使して創った有名な映画です。実はこの映画、当時、映画館で上映された時、かなり評判になり、新聞に大きく出たのをよく覚えています。

 いくら音楽が好きでもクラシックとジャズで耳いっぱいの私が、この映像だけはどうしても観るべきであろうと新宿の映画館に足を運んで観たのです。何しろこの映像が普通と違うのは、スコセッシ監督が、ミック・ジャガーらメンバーとカメラの配置や撮影方法などを論じているシーンまであるのです。

  一つ「映画大辞典」で高い評価の方の、レビューを紹介しましょう。《しまった。絶対に劇場の大きなスクリーンで観るべきだったと後悔している。これは凄い。これこそ本物のライブだ!マイケル・ジャクソンの映画じゃ満足出来なかった興奮がDVDでも味わえたのだから、映画館で観ていたらと思うと本当に悔しい。……》。その悔しさが実によく理解出来るのです。それで、私も映画館に飛んで行き、新品のDVDまで買ってしまいました。それにしてもザ・ローリングストーンズの「涙あふれて」大好きです。

輝きを増した藤井聡太七段

 いくら強くても高校生が渡辺棋聖を破るのは難しいと思っていたら、何と3勝1敗で勝ちびっくりしました。「週刊文春」7月30日号に《20社CMも受けず藤井聡太将棋だけで年収「4千万」》という見出しの記事を見つけ、タイトル保持者になると、高校生でも年収が4千万円になるんだと驚きです。

 この記事によると、もうすぐ18歳の誕生日を迎える藤井七段は、何しろ今まで屋敷九段が保持していた18歳6ヶ月という史上最年少タイトル保持記録を30年ぶりに更新したのですからすごい快挙です。快進撃はこれにとどまらず、木村王位に挑戦する王位戦七番勝負も進行中で、目下、2勝0敗。

  最速で8月20日に「藤井二冠」が生まれる可能性があるというのです。そうなれば、「豊島二冠」「永瀬二冠」に次ぐ、棋界の序列が三位になり、高校三年生の藤井七段が手にするお金は凄いことになりそうです。ある観戦記者がこう言ってるのでちょっと耳を傾けてみましょう。

  「棋聖のタイトル料は500万円前後、王位は約1000万円と言われています。藤井さんの昨年度の獲得賞金は全騎士中9位で2180万円でしたが、二冠を達成すれば倍増して恐らく4千万円を越えそうです。そうなると、昨年4千万円だった羽生善治九段を抜くことだってあり得るのです」。でも、木村九段が苦労して獲ったタイトルだけは奥さんと娘さんの為にも奪わないで欲しくて困っています。では、藤井七段が勝って棋聖になった棋譜をご覧になって下さい。

 

何となく江戸時代が解る呪文

 日本の歴史がお好きな方は、後藤武士著「読むだけですっきりわかる日本史」という文庫本をお読みになるといいでしょう。まず最初に江戸時代をマスターする呪文が載ってます。「いえやす いえみつ つな あらい よしむね たぬま てんめい ききん さだのぶ てんぽう おお みずの ペリー なおすけ よしのぶ ほうかん」。

   いえやすは、勿論、初代将軍の徳川家康、いえみつは三代将軍家光で「参勤交代」を生み出した張本人です。つなは五代将軍綱吉のことで「生類憐れみの令」で有名です。あらいは新井白石でこの頃から幕府では老中が政治を行っていました。よしむねは「暴れん坊将軍」で有名な八代将軍吉宗。たぬまは悪名高い老中の田沼章次です。

 そして、てんめいとは「天明の大飢饉」のことで、文字通りひどい飢饉が起きました。さだのぶとは老中の松平定信で幕府を立て直すため「寛政の改革」を行いましたが成功していません。てんぽうとは「天保の大飢饉」で幕府も限界がきた感じです。おおとは大塩平八郎のことをいい、苦しむ民衆にろくな手だてをしない幕府に乱を起こしたのです。

  みずのは老中の水野忠邦、彼は「天保の大改革」を実施しましたが失敗しています。ペリーとは言うまでもなく、アメリカの総督ペリーで4隻の黒船で浦賀にやってきて幕府に開国を要請します。なおすけは大老の井伊直弼、幕府の最期のあがきと言っていいでしょう。よしのぶ ほうかんは十五代将軍徳川慶喜が「大政奉還」を実施したことで、江戸幕府は終わりを告げました。これが江戸時代に起きた主な出来事です。でも、この呪文を覚えるのは簡単でないかも知れません。

 

学者が裸で街の中を走った話

 2012年に他界された丸谷才一さんの随筆は実に知的で楽しくて、過去、何度私のブログ「ドアのない談話室」に引用させて頂いたかわかりません。でも引用した随筆のタイトルは必ず書いていますので、別に著作権法には抵触せず問題になる事はないでしょう。実は今回、「男女の仲」というタイトルの随筆からどうしても紹介したくなった話があるのです。その出だしは《「ユリイカ」という言葉はもちろん御存じでしょう》。

 「知ってる。雑誌の名前じゃないか」などとおっしゃらないで。その通り青土社から出ている雑誌の題名ですけれど、その前に出典としてアルキメデスの名せりふがあった。さうです有名な話だもの、もちろんご存じのはずで、「見つけた!」というギリシャ語ですね。実はアルキメデスは王様から難題を出されていた》。

 この王様は純金の塊を職人に渡して王冠を作れと言いつけたのですが、王冠が出来てから、この職人は金をいくらかごまかしたと密告する者があった。そこで、王様は王冠をこわさずに調べる方法は無いかアルキメデスに訊ねたのです。しかし、学者は何日も頭をひねったけれど解らないのです。学者だって簡単に解らないことってあります。

  困り果てたあげく、ある日、学者はぶらりと浴場に行き、モノを入れるとお湯が湯船からあふれ出ることに気がついたのです。つまり、王冠と同じ大きさの塊を湯船に入れ、あふれ出るお湯の量を比較すれば本当に金をごまかしたかがわかると判断したのです。それで、それを発見したアルキメデスは浴場を飛び出すやいなや早く確認したくて「ユリイカ!ユリイカ!」と叫びながら夢中になって裸で街を走ったという話です。でも、タイトルの「男女の仲」を話す前に紙面が無くなりました。

瀬戸内寂聴さんの文章は魅力

 今年、97歳の瀬戸内寂聴さんが、最近はテレビでお顔を拝見しないので心配していたら「週刊朝日」7月24日号に文学賞「泉鏡花賞」のことで、小説「ぶるうらんど」でこの賞を受賞した横尾忠則さんと手紙のやりとりをしている寂聴さんの文章を発見。もうこの雑誌を買って家でじっくり読みたくなりました。何しろ、寂聴さんはお年を召されてから「源氏物語」を訳されているのです。

  瀬戸内寂聴さんは、まだ出家してない若いころ、瀬戸内晴美のペンネーム(その前は三谷晴美)で月刊誌「小説新潮」などに際どい小説を書いていて独特の文体が好きでした。どうやら、この横尾さんとの書簡は、瀬戸内さんが「泉鏡花賞」の選者だった話でこんなことを書いているので紹介します。

 《横尾さん。あのね。聞こえない耳に補聴器をつけて、よっく聞いて!私は「泉鏡花賞」が、一九七三年に鏡花の故郷の金沢市に出来た時からの「選者の一人」でしたのよ。金沢市長のお嬢さんと結婚した五木寛之さんが涙ぐましい努力をして、鏡花賞なるものを立ち上げたのです。

 正賞は八稜鏡というもので、副賞が百万円でしたね。思い出した?私は選者を十五年ほどつとめてやめさせて貰いました。その時の挨拶に「選者はこの賞を貰えないので、選者を辞めてこの賞を必ず貰います。」と言いました。冗談が本当になって、やがてこの賞を貰ったのです》。勢いがある瀬戸内寂聴さんの文章に久しぶりに接し、嬉しかったです。やっぱり寂聴さんの文章は魅力で、寂聴さんの全てを知りたい方はウィキペディアをお読み下さい。

 

使い方が違うと大変な乾電池

 古本屋で買った「日本人の9割がやってる残念な習慣」という本によると、乾電池は大きく分けて「アルカリ乾電池」と「マンガン乾電池」の二種類あって、まず、「アルカリ乾電池」は、電解液にアルカリ性の水酸化カリウムを使っていて、パワーがあり長持ちするので、今はこの電池が主流です。ただし値段が比較的高い。

  これに対しマンガン乾電池は最も古い時代からある乾電池で、電解液には弱酸性の塩化亜鉛などが使われていて、パワーはあまりありませんが、休み休み使うと、一度減少した電圧が回復する特徴があり、その働きから。ときどきしか使わないガスの点火装置やリモコンなどに向いています。

  ところで、重要なことは、アルカリ乾電池とマンガン乾電池を混ぜて使うことで、もしアルカリ乾電池が無くなったからと言ってマンガン乾電池を混ぜてつかうと、発熱や液漏れを起こす可能性がありNG。また、古い乾電池と新しい乾電池を混ぜて使うのも容量の違いでトラブルを起こす事があるようです。

  それに、メーカーの違う電池を使うのも厳禁、もしこれを読んで、乾電池の使い方にNGがあるのを知らなかった人は、いま直ぐに家にある乾電池を使ってる製品をすべてチェックしないと、火事を起こす可能性があるほど重要なことのようで、実は私もこのことを初めて知って驚ています。では、このサイトをお読みになって下さい。

レジ袋が有料になった背景

  スーパーやコンビニなどの小売店で買物をした時、タダでくれていたレジ袋が2020年7月1日より、法律で有料になったのはどなたもご存じでしょう。レジ袋の有料化は何も日本だけの問題ではなく、むしろ遅すぎるくらいで、すでに世界60ヶ国以上の国で実施されていて、その背景にはプラスチックのゴミ問題があります。

  レジ袋については、何も買物をしてきて家に帰って直ぐに捨てる人ばかりではなく、アンケートによると、居間に置いてある小さなゴミ箱の中袋に使ったり、また、生ごみを捨てる時に固く結んだりして、便利に利用してる人もいるようで、私なども、必ず「レジ袋をお願いします」と購入している役に立つ袋です。

  まるで、消費税を支払うような気軽さでレジ袋を買っていますが、本来はプラスチックのゴミを無くす目的からいったら、いけない人間かも知れません。ところで、「レジ袋」のウィキペディアを見たらこんなことが書いてありました。現在、新型コロナウイルスの感染者の増加で苦悩しているアメリカの話です。

  《アメリカ合衆国カリフォルニア州では、エコバッグからウイルス感染を引き起こす恐れがあるとして、スーパーマーケットなどで無料のレジ袋が再び使われるようになったというのです。また、日本国内でも、経済産業省の担当者はレジ袋の有料化は「新型コロナウイルスが逆風になりかねない」と指摘しているとか。いずれにしても、私としては、レジ袋の購入はたとえ有料でもずっと続けようと思っています。

「コロナウイルス」の薬の動向

 今や「新型コロナウイルス感染症」(COVID-19)は大変な勢いで世界中をかけめぐり、早く治療薬やワクチンの開発が待たれるところです。昨日7月8日、観るともなしにテレビを観ていたら、中国と英国でワクチンの具体的な臨床実験が始まった話をしてました。ならば、ネットにその関連の情報があるはずだと探したらありました。

  その記事のタイトルは《新型コロナウイルス 治療薬・ワクチンの開発動向まとめ【COVID-19】(7月3日UPDATE)》。ご存知ない方のために紹介しますから、是非、じっくり読んで「おおっ、こんなに開発が進んでいるんだぁ」と安心なさって下さい。昨日はワクチンの話だけだったので新しい情報です。

 昨日の話をざっと披露すると、中国の製薬会社のワクチンは本物のコロナウイルスを使ったもので、開発に時間は掛かるがかなり効果が顕著、そして、持続も長いと言ってました。一方、英国のものは、本物のコロナウイルスではなくて、化学的に作ったウイルスで時間は早いが効果は少し劣ると言ってました。

 さて、今日発見した記事のワクチンは《国内では、大阪大とアンジェスが共同開発するDNAワクチン「AG0301-COVID19」が、6月30日に2試験を開始しました。対象は20~65歳の健康成人で、目標症例数は30例(低用量群15例、高用量群15例)。アジュバントを含む同ワクチンを2週間間隔で2回、筋肉内注射し、安全性と免疫原性を評価します》とありました。日本の医学は凄いんだぞうという手前味噌でこれが一番のような気がします。

暗いシューベルトの「冬の旅」

 シューベルトが作曲した歌曲集に「冬の旅」があるのはどななもよくご存じでしょう。沢山の歌手がLPやCDを出していますが、中でも私が好きなのはバリトンのフッシャウ・デスカウが歌うLPで、実はこのLPはシューベルトの三大歌曲「冬の旅」「白鳥の歌」「美しき水車小屋の娘」のすべてで、特に私が好きなのが「冬の旅」。

  ところが、この「冬の旅」を暫く聴いていないことに気がつき、何だか急に聴きたくなり取り出しました。「音楽乃友社」刊行の音楽辞典によると、この歌曲集は二部に分かれて作曲されていて、前半の12曲が1827年2月、そして、後半の12曲が同年の10月の日付になっています。

  シューベルトは。完成した歌曲集を友人を集めて聴かせ、友人の一人によると、誰もがこ曲集の持つ暗い気分に当惑し、友人達が中の「菩提樹」だけが気に入ったというとシューベルトは「ぼくはこの曲集が、これまでのどの曲にもまして気に入っている。君たちもそのうちきっと気に入ってくれるだろう」と自信満々に言ったそうです。

  この歌曲集は「さすらいの旅」が主題になっていて、一人の若者が旅立って行く所から始まります。しかし、ここでは愛も希望も失せて、重い足取りで街に別れを告げる若者の悲哀に満ちた旅立ちなのです。何しろ、前奏からすでに寒々とした冬と、若者の重い足取りを思わせ、風見を見て恋人の嘲笑と思い、哀しみに涙を流すのです。では、フィッシャウ・デスカウが1966年の50年以上前に歌っている「冬の旅」から「おやすみ」です。

 

「オメガ」と国産の「電波時計」

 約10年前にリタイアした会社の話ですが、30年ほど前のある年、会社は驚くような利益を出し、暮には社員にかなり高額の賞与を支払ったにもかかわらず、もしこのまま三月末の決算をしたら、大変な税金を税務署に支払うことになりそうでした。そこで、役員で経理の責任者だった私は、社長にこう相談したのです。

  「社長、こんなことは滅多にない出来事です。このまま国に税金を支払うより、社員に追加賞与を支払った方が、どれほど喜こばれるか解りせん」。12月のある日、臨時役員会を急遽開催し、更に追加賞与を支給して、利益を減らすことを考えたのです。これは当然の判断と言っていいでしょう。

  それを知って大喜びしたのは、永くからいる社員ばかりではなく、最近入社して賞与を受け取れる資格を取得したばかりの社員も驚愕。凄い会社をハローワークは紹介してくれたものだと、わざわざ私のところにお礼にきて、昨晩、家内に話したらびっくりしてましたと言ってたのをよく覚えています。

 実は、私もこんなことは滅多に起きないと、清水の舞台から飛び降りたつもりで30年前に買った「オメガ」、それがつい最近故障して修理代が何と7万円近いというのです。それなら、かねてから使いたかった電池交換が無いソーラーで常に1秒も狂わない「電波時計」がいいと、故障していて使えない「オメガ」を抽出の奥深くしまい、池袋のビックカメラで買った28000円のSEIKOのソーラーの「電波時計」を腕にして悦に入ってます。

« 2020年6月 | トップページ | 2020年8月 »