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映画「浮雲」と真の高峰秀子

 女優の高峰秀子と言えば、真っ先に頭に出てくるのは映画「浮雲」で、これでもか、これでもかと、救いようが無い暗さにうんざりされた方も数多くおられるでしょう。ところが、古本屋で見つけた「高峰秀子 暮らしの流儀」(新潮社)には冒頭にデコちゃんこと高峰秀子が夫の松山善三氏と笑顔で食事をしてる写真がありとても明るい雰囲気です。

 この本にはデコちゃんの夫、脚本家の松山善三、デコちゃん、そして、2009年にデコちゃん夫婦の養女になった斎藤明美さん三人が登場し、斉藤明美さんの文章がやたらに出てきて、それを読んでいると、高峰秀子さんの生活がよく解ります。例えば「高峰秀子の理想の家」と言う一文には、デコちゃんが住んでいた家のことが書いてあります。

  それによると、デコちゃんは家を替えるのが好きだったようで《十四度目の麻布の家は、映画五本のギャラ、昭和二十七年当事の五百五十万円を前借りして、それを現ナマで風呂敷に包んでポンと渡し、英国人から邸宅を購入したのが、同地の最初の家だった。「ガバガバの古い洋館」だったその家を八年余りで壊して三階建ての教会建築にした。…》。

 これを読んだら、映画「浮雲」の中で、高峰秀子が戦争中に海外で一緒に仕事した森雅之と、戦後、東京の街を歩くシーンがふと脳裏に甦り、高峰秀子が実際は麻布の洋館に住んでいたなんて何だか不思議な気がしました。それにしても、この本 、映画「浮雲」がなお一層強烈に胸を締め付けます。この映画をこれからご覧になる方はこの一文を是非お読みになるといいでしょう。涙無くしては観られない「浮雲」、絶対に観るべき映画です。

 

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