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「いいえ」が言えない日本人

 親子三代にわたる日本語学者金田一春彦著「日本語を反省してみませんか」(角川書店)という本に日本人の「はい」と「いいえ」について書いてあるので、ちょっとブログでそのことを話したくなりました。金田一さんは、まず、聖徳太子の第17条の憲法の第1条に「和ヲ以テ尊シト為ス」と言ってます。

 日本人は、相手と同じ意見であることを非常に好み、会話をしながらもお互いに気持が一致していることを喜ぶのです。そこで、日本人は「……だねぇ」「……ですねぇ」などといって、相手が自分に同意してくれると嬉しくなる習性があるのです、つまり、相手の共感を求めて、あいづちを期待するのです。

  これはどういうことかというと、例えば相手から「コーヒーをお飲みになりませんか?」と誘われた場合、「いいえ、私は眠れなくなるといけないので飲みません」とは言えずに「はい、でも、ちょっと眠れなくなるタチなので、申し訳ないのですが止めておきましょう」とおもむろに断るのです。

  日本人がふだんの会話で「いいえ」と言うのは、二つの場合だけで、一つは、へりくだる時で例えば「あなたは英語がよくお出来になりますね」と言うと「いいえ、とんでもありません。私など……」と。もう一つは、相手を励ましたり慰める時で、例えば「私はやっぱりダメな人間です」といった時「いいえ、あなたは本当は力があるんですよ」と言ってくれるのです。本当に日本人はいいヒトです。

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