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日銀の「マイナス金利政策」

 昨日2月24日(月)の朝日新聞朝刊を見て、ついに来るべき時が来たと思いました。現役時代、会社で常務取締役経理部長の職にあり、銀行の定期預金の年利が6%~8%(100万円の利息が何と8万円)だった経験がある者としては腰を抜かさんばかりで、銀行が預金に利息を支払うどころか、預かり手数料を徴収するというのです。

  その原因は日本銀行の「マイナス金利政策」で、この政策を始めてから今月で4年ですが、ちょっと間単にこの政策を説明します。本来、民間銀行が日銀にお金を預けると金利を貰えます。ところが、日銀は金利を支払うのではなくて、逆に銀行からお金を貰うのが「マイナス金利政策」です。

 銀行は損するため、日銀に預けずに企業への貸し出しにお金をまわすよう促すねらいですが、金利が下がり、投資を活発にして経済成長につながる一方、銀行は利益が得難くなり、銀行の収益はじわじわ悪化してきたのです。そこで、考えたのが、使われてない普通預金口座に維持管理手数料を課そうというのです。

  すでに、地方銀行、信用金庫などが次々に導入し、この動きは、今後加速し、使われていない普通預金口座だけではなく、メガバンクでも、三菱UFJ銀行が今秋以降開設の新規口座でも考えているそうですから、すべての銀行が普通預金の維持管理手数料を徴収する日が訪れるかも知れません。いやはや。

鎌倉の街と美しい唱歌「鎌倉」

 昨日は2020年(令和2年)2月22日の土曜日、午前9時30分より日本テレビの私が好きなテレビ番組の一つ「ぶらり途中下車の旅」を観ました、旅人は笑点のメンバーで武蔵野美術大学卒業の林家たい平、旅する電車は江ノ電。当然、江ノ電の走っているところは鎌倉で、旅人はその中を歩きます。

  まずスタートは鶴岡八幡宮、咲き始めた境内の梅がきれいです。旅人の落語家は「白米とかけて極上のトロのにぎりととく、こころはウメーなどと言ってました。次に訪れたのは、日本初の「自家製生あま酒専門店」、ホットとアイスがあって、アイスの方を注文したら、まるでパフェのようなあまざけが出てきてびっくりです。

  ところで、鎌倉と言えば私の大好きな歌をどうしても紹介したくなりました。かって、小学校唱歌だったこよなく美しい「鎌倉。「七里ヶ浜の磯づたい 稲村ヶ崎名将の 剣投ぜし古戦場 極楽寺坂越え行けば 長谷観音の堂近く 露坐の大仏おわします 由比の浜辺を右に見て 雪の下村過ぎ行けば 八幡宮の御社。

 上るや石のきざはしの 左に高き大銀杏  問わばや遠き世々の跡 若宮堂の舞の袖  しずのおだまきくりかえし 返せし人をしのびつつ 鎌倉宮にもうでては 尽きせぬ親王のみうらみに 悲憤の涙わきぬべし 歴史は長き七百年 興亡すべて夢に似て 英雄墓は苔むしぬ 建長円覚古寺の 山門高き松風に 昔の音やこもるらん」。鎌倉、街も歌も良くて大好きです。

持統天皇に背いた数学者

  月刊「文藝春秋」は、毎月、買っているわけではなく、三月号だけは芥川賞受賞作全文と選者のコメントが載っているのでいつも必ず買っています。今年も買って、まず巻頭随筆のタイトルを見たら真っ先に眼に入ったのが東大卒業の数学者藤原正彦氏の「持統天皇に背いた私」。

 一体、藤原氏は何を持統天皇に背いたのか気になって、芥川賞受賞作品「背高泡立草」より先に藤原氏の随筆を読んだのです。そして、藤原氏が何を持統天皇に背いたのが判明。この随筆の骨子は、日本でも観光客の増加や税収増を狙った「IR推進法」が成立し、「カジノ解禁」になった話です。

  藤原氏は、当然、カジノすなはち賭博では胴元が儲かることになっているのを知っていながら、ある著名な数学者がカリフォルニア大学に客員教授として滞在中に賭博にはまり、毎週末、ラスベガスやリノへ行って賭博をしていた事や藤原氏自身もあるカジノで夢中になって賭博をした事を書いてます。

 それは、藤原氏が29歳になったばかりの頃で、藤原氏の文章をそのままコピーしましょう。《ミシガン大学で研究一筋の生活を送ろうと、日本を出た私はなぜか乗り継ぎのロサンジェルスでラスベガス行きの長距離バスに乗ってしまった。……私はとあるカジノに入った。……約三十時間、不眠不休でギャンブルし続けた。その結果、ミシガンへの航空運賃と、当地で当面必要であろう五十ドルを残し、すべての現金とトラベラーズチェックを使い果たした。数学の正しさを身をもって証明したとも言える。……》。藤原正彦氏は飛鳥時代の689年に賭博を禁止した持統天皇(日本三人目の女性の天皇)に背いたのです。

大好きな洋画家松井ヨシアキ

  今から10年ほど前、会社をリタイヤした頃、よく銀座のソニー・ビルに入り浸っていた関係で、その隣にある日動画廊に好きな絵を観に行きました。ある日、壁に掛けてある絵で色遣いが私の好みの絵が眼に入り、それからいつもその絵の前に長時間いることが多くなり、その洋画家の名前は松井ヨシアキ。

   ネットに松井ヨシアキ氏がご自分の絵を語っている一文があるので紹介しましょう。自分で描いた絵を自分で語るのは最も確実な評価です。「現在のパリとともに、いろいろな記憶、さまざまな時間の中にあるパリを描いています。実際にあるもののディテールを拾い上げ、それを舞台装置のようにして、僕の心の中を表しています。

  描くことは記憶の奥底にある音や光、闇や影を追い、眼前に広がる事象と溶けあわせ、イリュージョンの世界を作り出すことだという。アパートの一室から見渡した空の表情、何げない日常を切り取り、そこに生きる人の姿と心のありようを映し、見る者の心の震えと重なりあっていく。

  街角で演奏する音楽家の姿に心を引かれ、視線を浴びて踊るダンサーのパフォーマンスに胸が高まります。時には常軌を逸してしまったかのような精神の境地に達しているのを見つけ、その感動をそのまま描きたいと筆を執ります」(《美のクリエイター洋画家松井ヨシアキ》からの引用)。では、鮮やかな色彩に満ちた「松井ヨシアキ画集」をじっくりご覧になって下さい。絵にカーソルを持っていき、クリックすると拡大出来ます。きっと心が癒されます。

突如出現の「やきいも専門店」

 家の近所の江古田商店街をぶらぶら歩いていたら、おしゃれなノレンに「創業百九年 四代目 目利き やきいも」と書いてあるお店を発見。ウィンドウの中を見ると、美味しそうなやきいもが10本ほど並んでいて、入口にあるメニューには「全商品、一点でもお持ち帰り頂けます」とあります。

  どうやら、扱っている品物はやきいもばかりではなく、入口のメニューにはやきいも甘酒、やきいもラテなどが載っていて、やきいもが好物の私は、入口から奥を覗くと、「いらっしやいませ」と出てきたのは私の予想に反しおじさんではなくて、もしかしたら店主かも知れない頭がキレそうできれいな若い女性。

  冬の風物詩やきいもを若い女性が売るなど、これを始めた方のセンスに感心しながら、やきいも2本を1160円で買い、全金種が分けて入る私の自慢のコゼニ入れを手にしました。そして、これより100円玉1枚、50円玉1枚、10円玉1枚をつまんで取り出し、それに千円札1枚を加えて渡したら、彼女は感心したような顔をして品物を渡してくれました。

   それでは、「やきいも」が入った俳句を幾つか並べましょう。まず吹田孤蓬の「焼芋を 二つに折れば 鼻熱し」、室生犀星の「焼芋の 固きをつつく 火箸かな」、そして、日野草城の「焼芋や 月の叡山 如意ヶ岳」。「やきいも」が冬の季語なのは言うまでもありませんが、それにしても、やきいも、美味しいです。では、江戸時代のやきいもの話です。

豪華客船の日程コース料金

 現在、横浜港から動けない豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」、家族と楽しみにしていたクルーズが台無しになって気の毒ですが、ネットにコースや料金などを詳しく書いたサイトがあるので、ご覧になったらいかがでしょう。それにしても、感染防止のため、乗客が下船出来るのは早くても2月19日以降とは何という不運。

  「ダイヤモンド・プリンセス」の日本発着クルーズは2021年1月まで通年で運行することが決まっていて、クルーズ料金や日程ともすでに発表済。しかし、今回の影響で変更になることもあるかも知れません。ともかく、豪華客船によるクルーズ、そう驚くような金額ではないようです。

  例えば、2020年2月から3月の間は、横浜発着9日間は70,000円、神戸発着9日間は70,000円、名古屋発横浜着8日間は70,000円、神戸発横浜着7日間は90,000円のクルーズが設定されていて、10万円以下でも豪華客船の旅を楽しめます。

 では、日程やコースなど詳しいことは「ダイヤモンド・プリンセスクルーズ料金まとめ」というサイトがあります。この中には実際に「ダイヤモンド・プリンセス」のクルーズを体験した方のブログなどありますから参考になるかも知れません。ともかく、会社をリタイアした直後に家内と体験すべきクルーズだと思いました。

人間不信で苦悩の沢尻エリカ

 昨年、合成麻薬等の所持容疑で逮捕された女優沢尻エリカの初公判が1月31日に行われました。「週刊文春」2月13日号にそのことに関し、新聞では読まなかったことが書いてあるので、この「週刊文春」を買わなかった人のために紹介します。中々興味あることが書いてあり、情報網の威力でしょう。

  沢尻は「現実から逃避した世界と薬物がつなげた偽りの友情から抜け出せなかった」と発言し、検察官との質疑応答で、「なぜ甘い考えを抱いたのか?」と検察官から核心的な質問が飛ぶと、沢尻は解答に窮して沈黙を続け「それは今でも自分の中で自問しています」と答えるのに精一杯。

 雑誌の記事に沢尻が入院している慶応大学病院内の病室の彼女の姿が書いてあるので書き出します。彼女は窓もカーテンも締め切り、反省した様子で、終日、ぽーっとしていて、逮捕されて以来、一度も日の光を浴びていません。病室のテレビもつけず、パソコンも携帯も弁護士に預けたまま。

  つまり、一切の情報から距離を置いて、逮捕と同時に、これまでの友人関係が偽りだったことを思い知り、ほとんど「人間不信」の状態。沢尻は女優復帰はあり得ないと言っていますが、女優をやめて、NHKだけで5億円、総額10億円を越えると言われている違約金や賠償金を支払えるのでしょうか。

エレベーターの中の沈黙理由

 エレベーターの中で、人の会話を聞いた経験は、恐らく大抵の方が無いでしょう。その理由はマナーの問題だけではないのです。ネットに「エレベーター内の会話はNG! 意外と知らないエレベーターのビジネスマナー」という記事がありました。しかし、エレベーターの中は知人、友人と一緒でも会話を交わさない方がいい理由があるのです。

  エレベーターの中で会話をすれば、一緒に乗っているすべての人の耳に入るのは当然と言っていいでしょう。従って、何を話題にするか考えなければなりません。まさか重大な秘密を話さないまでも、見ず知らずの人に聞かせたくないことだってあるのです。それを考えると、沈黙がベストなのです。

  第一、エレベーターの中の滞在はそう長い時間ではありません。どちらかが、何か適切な話題を見つけて話始めても、中途半端でエレベーターを出ることになり、やっぱり黙って数分間を過ごした方が賢明だったという後悔だけが残るのです。そこで、エレベーターの中のすべての人はただひたすら沈黙。

 すると、このエレベーターの中の静寂で笑いたくなる人がいるとみえて、ネットに「静かなエレベーターでついつい笑ってしまうのを防ぐ方法」というショート・エッセイを発見、読んでみると面白いので紹介します。別に私は笑いたくなることはなく、いつもじっと数分間の奇妙な静寂を楽しんでいます。

何度も観たくなる珠玉の映画

 古今東西、世界中に沢山の恋愛映画が存在しますが、映画ファンを自負する私が、過去に観た映画のベスト3に絶対に入れたい素敵な映画を紹介します。その映画の邦題は「恋人までの距離」(何という拙悪なセンスでしょう)、原題は「BEFORE SUNRISE」で1995年制作の米、オーストラリア、スイスの合作映画です。

 ちょっと、映画の簡単なシノプシスを書き出しましょう。列車の中でアメリカの青年が、ひょんなことからフランスの女性に出合い、話が非常に合って、目的地の途中のウイーンで下車して一緒に街を歩かないかと提案します。女性もそれに同意し、知的な会話を重ねつつウイーンの街を散策します。

  二人が出会う二人組の演劇青年、手相をお金を取って見てくれる中年の女性、何でもいいから何か言葉をくれたらそれをベースに即興の詩を作り、もしそれを気にいったら幾らかのお金が欲しいという青年など。そのやりとりの会話が実に知的で、観客は映画の中に引き込まれるのは間違いありません。

  そして、二人はウイーンの街の野原に寝っ転がって夜を明かし、やがて、列車に乗る時間がやってきます。しかし、二人はお互いに連絡先を伝えずに、もし、もう一度会いたくなったら、一年後の何時何分に駅のある場所に来る約束をして、彼女の乗った列車は動き出します。なんという切ない「別れ」でしょう。その結果は「BEFORE SUNSET」という9年後に作った続編にあります。ともかく、1995年ベルリン映画祭最優秀監督賞を受賞したこの映画予告編)、絶対にお奨めです。映画が好きなら間違いなく10点です。

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