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2019年幕引きのご挨拶

  令和元年が今日で終わります。一年間、私の拙いブログを読んで下さり誠に有難うございました。いつも斬新な感動を味わって頂こうと努力していますが意の如くならず、申し訳ありません。一年の終わりに際し、ざっと作品に眼を通してみると、やはり、好きな音楽、映画の関係が多いのに驚きます。

  ところで、俳句をテーマにした記事が意外にいっぱい出てくるのは、この芸術に、結構、多くの感心を持っているからでしょう。俳句といえば、50年前に話題になったフランス文学者桑原武夫の「第二芸術論」がありますが、誰が何と言おうと、私にとって俳句の魅力は絶大です。

  そこで、昨年の締めもそうでしたが、やっぱり大晦日の俳句を幾つか並べて、今年のお別れの言葉に代えます。梅活けて 君待つ庵の 大三十日(正岡子規)、大年の 力づけつゝ 夫婦かな(滝井孝作),大年や 薬も売らぬ 隠君子(芥川龍之介)。

  境内の まつくらがりや 除夜の寺(高橋淡路女),大晦日 ねむたくなれば ねむりけり(日野草城)、除夜の星 幾光年を 輝りきそふ(西島麦南)、除夜の灯の どこも人住む 野山かな(渡辺水巴)、切らざりし 二十の爪と 除夜眠る(西東三鬼)ともかくも あなたまかせの 年の暮(小林一茶)。どうぞいい年をお迎え下さい。

二人の首相暗殺の「東京駅」

  東京に住んでる成人で、東京駅に一度も行ったことが無い人はまずいないでしょう。先日、家の近くのコンビニで、雑学ライターの石橋春海さんという方が書いた「昭和平成 オカルト・クロニカル」という本を見つけ買ってきました。中に「東京駅の不思議スポット」と題された東京駅の紹介記事があるので紹介します。

  まず、東京駅丸の内南口改札口を出て右に進と、突き当たりの壁に「原首相遭難現場」のプレートがあり、そこから3メートルほど離れた床に小さなマークが埋め込んであるそうです。この地点が初めて政党内閣を実現させた原敬首相が暗殺された現場なんだそうです。東京駅は何度も行ってますが、まだ一度も見たことがありません。

  大正10年(1921年)11月4日、原首相は初代東京駅長の高橋善一に先導され、文部大臣らと談笑しながら改札口に向かったいました。午後7時25分頃、突然、鳥打ち帽をかぶった青年が現れ、駅長を突き飛ばし、短刀を首相の胸に突き刺したのです。首相はその場に倒れ、犯人はすぐに逮捕。

  首相は駅長室に運ばれたがすぐに絶命してしまいました。東京駅には、もう一カ所、昭和5年(1930年)11月14日、濱口雄幸首相が岡山の陸軍特別大演習に参加するために特急「つばめ」の1等車に乗り込もうとしていて、ホームで兇弾に倒れて、その時は一命をとりとめましたが、翌年亡くなりました。何と東京駅は二人の首相が暗殺された現場があるのです。

印象が変わる「言葉」の使い方

 吉田祐子著「たった一言で印象が変わる大人の日本語100」という本、とてもためになります。まず、吉田さんは冒頭にこんなことを書いています。《言葉遣いを磨くことは、身だしなみを整えることに似ていて、心がけ一つで始められ、あなたの印象を変えるものです。……》。では、その幾つかを紹介しましょう。

 例えば、宴会や会合を先に帰る時、「先に帰ります」より「この辺でおいとまさせて下さい」。何か大役を頼まれた時、「私なんかがやらせて貰って……」より「僭越ながら私が務めます」の方が相手に安心感が伝わります。何かミスをした時の謝罪は「申し開き出来ないことをしてすみません」。

 「うっかり添付ファイルを開いてしまって……」より「迂闊にも添付ファイルを開いてしまいました」の方が言葉に重みがあります。また、自分が相手より劣ってると謙遜する時には「私など、とても足許に及びません」宴会で何か余興した際には「お粗末様でした」と言うのがいいでしょう。

  もし、約束などを忘れた時には「お恥ずかしいことに、すっかり失念しておりました」約束をする時、相手の希望の日が駄目なら「あいにく、その日は先約があってすみません」聞きにくいことを質問したら「不躾な質問をしました」また出身地を聞く時には、前に「つかぬことを伺いますが……」と言うのがエチケット。以上であなたの印象が変わったかも知れません。

「天声人語」で知った馬の能力

 12月20日付「朝日新聞」の天声人語の書き出しは《前世紀の初め、ハンスという馬が欧州の話題をさらった。計算や日数などを問われ、前脚を鳴らす回数で正解を連発。天才馬ともてはやされたが、後に、飼い主の表情の変化を察知した行動とわかる……》。つまり、調教師の国枝栄さんが、こう書いています。

  「ハンスのような芸当を仕込むのは難しくありません。馬は身近な人の目を読み取ります」、どうやら、この話は、今秋、国枝さんが出した「覚悟の調教師」の中に書いてあった話のようです。実は馬は鋭い視覚や聴覚を駆使し、次ぎに何が起こるかを予想することが出来るのです。

 例えば、競走馬が出走ゲートに入る練習をさほど嫌がらないのは、その後にレースがないのを知ってるからだとか。また、馬運車に乗り込むと、これから始まる遠距離移動にげんなりして食も細るのだそうです。走るのが宿命のサラブレッドでも、大人になると、走りたがらなくなり、その理由は「全力疾走は消耗が来る」のを知ってのこと。

  実は茨城にある国枝厩舎はいま注目を集めています。歴代最強の牝馬との呼び声が高い「アーモンドアイ」が「有馬記念」に出走するからです。この馬を間近に見せて貰うと、意外と柔和な顔つきで、出走中とはまったく別の表情。筆者は《オンとオフを上手に切替えられる者が輝くのは馬も人も同じである》で文章を結んでいます。それにしても、馬はこれから起きることが予測出来るのをこれを読んで知りました。

「フィボナッチ数列」の謎

 自然界には不思議な法則が隠れていて「フィボナッチ数列」と呼ばれる数列をご存知でしょうか。一体、どんな数列か書き並べると、1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89、144、……。一見、規則性がまったく無いように見えますが、ちゃんと規則があるのです。

  最初の二つだけは1、その後は、どの数も前にある数二つの合計になっている数列です。発見者とされる十三世紀のイタリアの数学者レオナルド・フィボナッチにちなんでこう名付けられたのです。この数列を説明するためのモデルとしてよく知られているのが、ウサギのつがいが増えていく様子です。

  まず生まれたてのウサギが一つがい(メス、オス一匹づつ)いると仮定し、ウサギは一ヶ月で大人になり、二ヶ月目から毎月。一つがいの子ウサギを産み続けるとするのです。すると、ウサギのつがいの数は1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89、144、 ……といった数列になるのです。

   まさしく、これは「フィボナッチ数列」そのままなのです。では。実際にどのような形で「フィボナッチ数列」が自然界に隠れているかというと、例えばパイナップルのダイヤモンドのような形の模様は、螺旋状に並んでいて、時計回りに8列、反時計回りに13列あるし、松ぼっくりの傘は5列と8列のらせんになっているのです。つまり、8と13、5と8、どちらも「フィボナッチ数列」の中の隣り合う数ななのです。では「フィボナッチ数列」を解りやすく解説という一文をお読みになって下さい。

世界で最も危険なゴルフ場

 好奇心から「一般人は入れない立入禁止地帯」(彩図社)という本を買いました。それによると、世界で最も危険なゴルフ場があり、その場所は朝鮮半島で、何と北朝鮮と韓国を隔てる38度線にコースがあるというのです。そもそも、38度線とは朝鮮半島を横切る北緯38度のことです。

  朝鮮半島のど真ん中に、どうしてこのような境界線が引かれたかというと、第2次世界大戦末期の1945年8月9日、日本に宣戦布告をしたソ連は、満州および朝鮮半島に軍を進めました。それを見たアメリカは、このままではソ連が朝鮮半島をすべて占領してしまうと危惧したのです。

  そこで、アメリカは、ソ連に対し半島の分割占領を提案し、その際、アメリカとソ連の分割占領ラインとして定められたのが38度線なのです。それ以来、ここは北朝鮮と韓国が接する緊迫した場所となり、南北朝鮮が常ににらみ合っています。そんな場所にゴルフ場を造った人がいるのです。

  ゴルフ場があるのは、正確にはそこから更に5キロ南にある休戦ライン、いわゆる板門店です。従って、ゴルフをプレイする観光客はソウル市内からバスで3時間ほどかけて板門店に行くことになるのです。そして、「もしここで少しでもおかしな動きをすれば北朝鮮から狙撃されて命を落とすこともある」と「宣誓書」にサインをさせられるのです。こんな思いをしてまでゴルフする人が果たしているのでしょうか。

今年の締めに観るべき映画

 ご存知ない方のためにクリスマスから年末にかけてぴったりの映画を一本紹介しましょう。邦題は「恋人たちの予感」、原題は「When Harry Met Sally」で、主演はビリー・クリスタルとメグ・ライアンの究極のラヴ・コメディです。シナリオ、演出、演技が三位一体となった私としては文句なしの10点満点の映画です。

  ハリーとサリーは大学の同窓生、卒業して同じ自動車に乗った時から、二人の知的な口喧嘩が始まります。映画を観てる人は、まさか、この二人がそれ以上は進展しないと思っていますが、やがて恋に落ちるのです。しかし、二人の意地の張り合いは延々と続き、やがて、大晦日のフェアウエル・パーティを迎えます。

  サリーがそのパーティに出ているのを知っていながら、ハリーは意地で家にいます。しかし、どうにもこうにも我慢出来なくなったハリーは会場までのタクシーを探しますが見つからず、ハリーは走って行かないと、サリーは途中で帰ってしまう可能性があるのです。大晦日の人気ない街を全速力で走るハリー。

  そして、会場でどうにか会ったハリーとサリー、やがて午前0時、会場には「蛍の光」が流れ、二人は長い年月を重ねた末に「大晦日なんて関係なくお前が好きだ!最後の日まで一緒に過ごすんなら少しでも早い方がいいだろう!」と 初めて愛の告白をします。「この映画を観ずして映画を語るなかれ」と言いたいとても素敵な「恋人たちの予感」、是非、今年の締めにご覧になって下さい。チェット・ベイカーをバックに流すロブ・ライナー監督のセンスがひかる極めて質が高い映画です。何とも会話が実に秀逸!

大好きなクリスマス・ソング

 今年も師走が訪れました。私にとって大好きな師走の音楽といえば、ヴェートーベンの「第九」と三曲のクリスマス・ソングでしょう。実は私はこの三曲にずっと前から魅せられていて、毎年、この曲のことをブログに書いてます。私がブログを始めたのが2006年7月ですから、今年は14回目の師走です。

 まず、一曲目は山下達郎の名曲「クリスマス・イブ」。《雨は夜更け過ぎに 雪へと変わるだろう きっと君は来ない ひとりきりのクリスマス・イブ 心深く秘めた思い 叶えられそうもない 必ず今夜なら 言えそうな気がした まだ消え残る君への想い 夜へと降り続く 街角にはクリスマス・トゥリー 銀色のきらめき》。

 詩とといいメロディといいもう完璧です。何年経っても色あせません。二曲目はワム!の「ラスト・クリスマス」。心地よいテンポのクリスマス・ソングで思わず引き込まれます。何年か前「江古田駅」近くの喫茶店のジュークボックスで、この曲を見事にハモっていた女子大生三人の歌声が今も忘れられません。

 そして、三曲目は、昔、ヒットした「ホワイト・クリスマス」。あのビング・クロスビーがうっとりする美しい声で歌っています。「ホワイト・クリスマス」には同名の映画があって、何度、DVDを観てるか解りません。いくつになってもクリスマスが好きで、それを彩るクリスマス・ソング、この三曲特別にいいのです。

古くて新しいパズル「迷路」

  「数学遊戯」の大家、高木茂男著「奇蹟のパズル」(ダイヤモンド社)に《迷路――古くて新しいパズル》という一文があり、「迷路」のことを色々と書いてます。中に「迷路を確実に抜ける方法」として「トレモーの方法」を紹介してるので、書いてあることをコピーします。

   ①初めての分岐点にきた時は、好きな道へ行ってよい。②初めての分岐点を通ってみて、前に通ったことがある分岐点か袋小路になった時は今きた道を引き返す。③一度通った道をまた歩いていて、前に来たことがある分岐点に出た場合には、もし初めての道があればそこに行く。それが無ければ前に通った道を行く。

  ④二回通ったことがある道には決して行かない。この方法を用いれば出口がみつからないことは無いというのですが、何だか難解です。また、もう一つの解法は三方を壁で囲まれた袋小路をすべて塗りつぶし、それによって生じた袋小路を順に塗り潰していく。そして、入っても戻ってしまう迂回路も塗り潰す。

   そうすると、正しい進路だけが白く残るというのです。もう一つは入口を入ったら右手か左手を壁に触れたまま進めばゴールする方法ですが、これは同じ道を何度も通るので時間がいっぱい掛かります。ちょっと高木氏に質問があるのですが、高木氏はすでに故人で無理。では、ネットで見つけた《立体迷路も続々!関東近郊にある巨大迷路7選》というサイトを紹介しますから休日にどうぞお出かけ下さい。

 

真の映画ファンに捧げる一文

 昨日、ブログに「無声映画」のことを書いたら、何だか普通の映画のことが書きたくなりました。サスペンス映画の巨匠、アルフレッド・ヒッチコックがこの世を去って早くも40年、古い宝島社の雑誌「映画の見方が変わる本」を読み直すと、神岡雅史という方の「ヒッチコックは視点がアブナイ!」という随筆を発見しました。

 内容をよく読むと、ヒッチコック監督が1960年に制作した映画「サイコ」の中から有名な一つのシーンを論じています。そのシーンとは私立探偵アーボガストが、ベイツ・モーテルの裏の母屋に忍び込むところで、ノーマン・ベイツの”お母さん”に刺し殺され、階段を転落するシーンです。

  ヒッチコックはこのシーンを、最初はタイトル・デザイナーのソール・バスの絵コンテをもとに撮らせたのです。それは階段の手すりを這うアーボガストの手や手すりの柵ごしに階段を忍び足で昇ってゆく足下を捉えているのです。これを見たヒッチコックは「何だか邪悪な感じがする」と言ったそうです。

 つまり、罪のない潔白な人間が、真実を探ろうととして忍び込んだイメージが完全に損なわれてしまうと言う理由で、カメラはアーボガストの顔を正面から捉え、殺人の瞬間にはは階段の踊り場を天井から俯瞰する単純な形にしたのです。これを構造分解すると、ヒッチコックが意図するのは、犯罪者から見たか弱き無実の者という視点が必要だったのです。いやはや、ヒッチコックは凄いです。カメラの視点によって観客の解釈が変化することを読んでます。 映画「サイコ」のDVDをお持ちの高度な映画ファンは、今すぐこのシーンを観て改めてアルフレッド・ヒッチコック監督の凄さを体感なさって下さい。映画はこうして作るのです。

復活の兆しがある「無声映画」

  11月30日付の朝日新聞夕刊の一面トップの大きな見出しは「カツベン 映画 熱弁」。記事を読むと、11月19日に東京・渋谷の映画館で、何と「無声映画祭」が開催されたというのです。かって「バンツマ」の愛称で人気があった板東妻三郎が主演したチャンバラ映画「雄呂血(おろち)」などの上映です。

 この記事の冒頭をちょっとコピーしましょう。《サイレント(無声)映画が主流だった時代、登場人物になりきり、様々な声色で語る「活動弁士」が観客を映画の世界に引き込んでいた。最盛期には7500人を越える弁士がいたが、現在はわずか十数人しかいない(えっ、今でも弁士がいるとはびっくり!)。

   だが近年、弁士が主人公の映画が作られたり、海外から公演依頼が相次いだりするなど再び注目が集まりつつある》。何だか凄い情報です。無声映画に海外からも公演依頼がきてるとは驚くべきことと言っていいでしょう。ところで、12月13日には、約100年前を舞台に活弁弁士を主人公いした映画「カツベン!」が公開されるそうです。

  この映画の監督は「Shall we ダンス?」で有名な周防正行監督。本物の弁士が指導した俳優が弁士を演じているようですが、果たして映画ファンは飛びついて観にに行くのでしょうか。この映画への関心がどの位あるのか結果が待たれます。

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