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和歌のラブレターは「相聞歌」

 和歌でラブレターを交わすのが「相聞歌」、梯久美子著「世紀のラブレター」の中から、前に美空ひばりと小林旭が詠んだ「相聞歌」をブログで紹介したことがあります。旭が「石を持ち 投げてみつめん 水の面 音たかき波 立つや立たずや」と問えば、ひばりは「我が胸に 人の知らざる 泉あり つぶてをなげて 乱したる君」。

 二人は二年足らずで破局してるだけに、何だか心に響きます。ところで、仲むつまじいことで有名だった昭和天皇と香淳皇后の「相聞歌」を紹介しましょう。この本によると、昭和天皇は皇太子時代の18歳の時に、久邇宮家の長女、長子女王と婚約しました。当時、長子女王は16歳です。                                   

   何しろ、昭和天皇が生涯に詠んだ歌は一万首近いそうで、天皇と皇后が結婚当時に福島の猪苗代湖畔の翁島別邸に約一ヶ月滞在したことがあり、そこを思い出して詠んだ歌が「なつかしき 猪苗代湖を 眺めつつ 若き日を思う 秋のまひるに」。別に直接的な愛情の表現はなくても、皇后を思う情感が滲んでいます。

  また、老境にさしかかり、少し記憶が薄れた皇后が、新婚当時の猪苗代湖での馬上の天皇を詠んだ歌が「みずうみの むかひの岸に 舟はせて み馬すがたの 君をむかえぬ」や「馬にめして いでます君を 見送りて 舟走らしぬ みづうみの上」など天皇を思う皇后がよく出ていて「相聞歌」いいです。

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