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インタビューは第一問が勝負

 またしても丸谷才一さんの随筆からの話です。丸谷才一さんをご存知ない方のためにウィキペディアから少し紹介させて下さい。2012年(平成24年)に他界された日本の小説家、文芸評論家、翻訳家、随筆家です。東大を卒業し、最初は高校の講師をしていましたが、私にとっては類ない博識の随筆家の印象です。

  何しろ、丸谷才一さんが好きで私の所持している随筆は恐らく500本以上。今日はこの中から「カポネ会見記」というタイトルの一文を引用させて頂きます。アル・カポネは1899年ニューヨーク、ブルックリン生まれのギャングの親分。数々の悪名を轟かせ、妻子と共にマイアミで暮らし、1947年に没しています。

 ところで、カポネにインタビューしたのは、ムッソリーニ、スターリン、ヒトラーなどをインタビューしたことがあるアメリカのジャーナリストです。ともかく、丸谷さんが言うにはインタビューで最も難しいのは何と言っても第一問だそうで、これがまずいと相手を怒らせることになり、勝負は決まってしまうそうです。

 例えば、巨人軍の藤田監督が旧知の新聞記者を自分の車に乗せ、記者の第一問が「お好きな女性歌手は誰ですか?」に藤田監督は「降りろ」。ところで、カポネへの第一問が何だったのかは解りませんが、おおむね順調にいったようで、最後に来週あたり二人で食事をしようという相談になったそうです。そこにカポネに電話が入り、カポネはそれを受けてから電話器を記者に渡し「警察だよ。奴らは、おれが君を誘拐したと思っている」。丸谷さんの随筆には、どこか知的な香りが漂い、ブログにアップさせて頂きたくなるのです。

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