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書評欄で知った「進化」の本

 最新の「週刊文春」9月5日号の中に新刊の紹介「今週の必読」があり、ジョナサン・B・ロソス著「生命の歴史は繰り返すのか?進化の偶然と必然のナゾに実験で挑む」という本を昆虫学者の丸山宗利氏が紹介していて、読んで見ると中々面白そうなのでブログにアップしたくなりました。

 まず、冒頭に「収斂進化(しゅうれんしんか)」という聞き慣れない言葉が出てきて、私と同じにご存知ない方もおられると思うので、書いてあることをそのままコピーしましょう。《別々の生物が同様の環境に適応することによって、それぞれが類似した姿形や行動に進化することがある。……》。のだそうです。

 たとえば水という環境があると、そこで生活するために、紡錘形でヒレをもった生物、つまり、魚、魚竜、クジラが独立に進化してきたのです。《従来、進化というものは、まれに起こる突然変異の積み重ねで、数万年単位の膨大な時間をかけて生じるものであり、観察や検証は不可能とされてきた。

 しかし、近年、実験による進化の検証がいくつかの生物でなされている》そうです。ところで、筆者のロソスは幼い頃からの爬虫類マニアで生粋の生き物好き。それがこの本の語り口を面白くしているとかですが、果たして私が読んでも理解出来るのか、本屋の店頭で実物を少し読んでから買うのを決めようと思っています。いくら「進化」の話が好きでも途中で放り出すのはイヤなので。

「笑い」は幸せを呼び込む源泉

 家の近所のコンビニで心理カウンセラー植西聡著「笑いの力で人生はうまくいく」というタイトルの本を見つけ買って来ました。まず「まえがき」に《人が幸せに生きていく上で、「笑う」ということは、とても大切な意味を持っています。笑えば笑うほど、人は幸せになっていく、と言っても過言ではないでしょう。…》

  例えば、私は、現役時代、まったくやらなかったゴミ出しを、リタイアしてからずっとするようにしていますが、朝、起きて火、水、木、土にまず顔を合わせるのが近所の方。私は積極的に満面の笑みで「おはようございます」と、こちらから声を掛けるようにしていて、相手の方から笑顔が返ってくると実にいい気分です。

 日本のことわざに「笑う門には福来たる」というのがありますが、これは単なる迷信ではなく、ちゃんとした科学的根拠があるのをこの本で知りました。笑うと脳の中で、「エンドルフィン」というホルモンが盛んに分泌されるようになるそうです。「エンドルフィン」は別名が「快楽物質」。

  この分泌が盛んになると、自然に気持が明るく、楽しく、前向きになっていくのです。つまり、日常的に笑うことを心がけながら生活することで、何事にも自然に気分が乗ってくるのです。私はこの本を読んで、どんな時も「眼は常に笑っている」ようにしようと思いました。「笑い」は幸せを呼び込む源泉です。

ファミレスとドリンクバー

 家からそう遠くない所にファミリー・レストラン「デニーズ」があり、家内と時々行って好物のカットステーキをニンニクソースで食べてきます。でも、この店にはドリンク・バーが無くてかねがね不満でしたが、一年ほど前に店を改築し新設しました。そこに50種類のドリンクと書いてありますが中々グッドです。

  ところで、今回、ネットで斉藤由貴生さんという方が書いた《5大ファミレスのドリンクバー全比較。ココス、ガスト…王者はどこ?》という記事を発見し読んでみました。何しろ斉藤さんは、よくファミレスで原稿を書く関係でファミレスには詳しいそうで本当にドリンクバーのツーです。

  別にドリンクバーが目当てでファミレスに行くわけではありませんが、ふと眼に留まったのは《デニーズはセブンカフェが飲み放題!デニーズのドリンクバー店舗には2種類のパターンがあるようで、同じドリンクバーでも内容が違います。最新式のドリンクバーにおける特徴は、なんといってもセブンカフェが飲み放題という点。

 美味しいと評判のセブンカフェを何杯でも飲めるというのはとても魅力的です。特にアイスコーヒーは、それ専用の氷まで用意。ドリンクバーに2種類も氷が存在することに驚かされます》。いずれにしてもドリンクバーの設置はお店にもお客さんにもメリットがあるに違いありません。

他愛ない遊び「エンガチョ」

  何か汚いものを触ったりした時、子供が「エンガチョ」と言ってはやしたてる遊びが日本にあるのをどなたもごご存知でしょう。笑われた子供は誰かに汚れをうつそうとしますが、はやしたてた方は、右手の人差し指と中指をクロスさせて防ぎます。しかし、これには地域によって色々なバリエーションがあります。

 ところで、「本当は怖い日本のしきたり」という本の中に「エンガチョ」の項目があり、こんなことが書いてあります。《日本人は、古来、指を交差させることで魔除けの意味があると考えられてきた。産まれたばかりの赤ちゃんの額に墨や紅で「×」を描くことで、生後間もない我が子を悪霊から守ろうとしたのだ。

  要するに、指の交差は「二つの世界の交わり」を意味し、この世という新しい世界に子供を連れ出す時の必須のしきたりとした。ここから転じて指のクロスは魔除けの意味につながったと思われる》。つまり、こういうポーズを作って相手に見せれば、「汚れ」は決してこちらにうつらないとしたのです。

  ともかく、ネットに《子供のときにやった「エンガチョ」って結局何なんだ?》というサイトに「エンガチョ」の語源が書いてありますからお読みになって下さい。それにしても、パソコンもスマホも無かった時代の子供の遊びは誠に他愛ないものが多かったようですが、夢中になって遊んだ頃が何だか懐かしいです。

WOWOWが放映の「浮雲」

 毎月、月末が近くなると、WOWOWが翌月の放映スケジュールを自宅に送ってきます。昨日、2019年9月分を送ってきて、映画の放映予定全404本を眺めたら、何と成瀬巳喜男監督の名作「浮雲」が9月9日午前5時から放映されるではないですか。何しろ過去に観た日本映画の絶対に忘れ得ぬ1本です。

  主演は森雅之と高峰秀子。この映画、すでにビデオをダビングしたDVDを持っていて、何度も繰り返し観てるのですが、今回、WOWOWが放映するにあたって、とにもかくにも留守録画しようと思いました。もし、映画ファンでこの映画を観ていなかったら、あなたは絶対に損をしてるのは間違いありません。

  この映画を評するにある映画評論家の一文を紹介するだけで充分でしょう。《終演は午後10時を回っていました。映画館を出て新宿駅東口へ通じる明るい道を避け、人影がまばらな南口への坂を登って帰路についたのを覚えています。とにかく、涙が流れっぱなしで、クシャクシャになった顔を人に見られたくなかったのです。

  改札口の近くまで嗚咽が止まらず、暫く暗闇にたたずんでいました。それからかなりの年月が流れましたが個々の場面が今も鮮明に脳裏に焼き付いています。これほど激しく、哀しく、感動に充ちた邦画は、私にとって、もう二度と登場しないでしょう》。成瀬巳喜男監督の大傑作「浮雲」、是非、ご覧になって下さい。小津安二郎監督が「オレにはこんなシャシンは作れない」と言った映画です。実は私も大泣きしました。

気になる小惑星の再度の接近

 先月の末頃、小惑星が地球の近くを通過して、もし衝突したら、地球は地震の揺れぐらいの衝撃があったかも知れない話をブログにアップしました。その時の私の記事をお読みにならなかった方のために、再度、その記事リンクしますから、ちょっと眼を通して頂けたら幸甚です。

 ところで、今朝、ネットで《小惑星が8月末に地球に最接近…今後に備える「地球防衛会議」の衝突回避策とは?》という記事を見つけ、このブログにリンクしますので、宇宙に関心ある方も無い方もお読みになって下さい。まず「地球防衛会議」という会議があることに驚かされるかも知れません。

  私は、そんな会議があるのはアメリカのNASAしかないだろうと思いましたが、やっぱり私の推測通りNASAで、4つの対策(小惑星の軌道を変える方法など)がとられているようなので、お読みになるといいでしょう。ところで、この前、接近した時には、事前に報道がなかったので、学者が見逃したのでは無いかと思っていました。

  しかし、この記事には《幸い衝突することはなかったが、驚くべきは、天文学者たちがこの小惑星の存在に気付いたのが通過する数日前だったということ》とありますから、NASAは通過するちょっと前には把握していたのに、報道が間に合わなかったのかも知れません。それにしても、小惑星の再度の接近、少し気になります。

一ヶ月後にラグビーのW杯

 大好きなラグビーのW杯日本大会の開幕(9月20日)があと一ヶ月に迫り、昨晩の「夕刊フジ」に「日本ラグビーここが進化」という記事が載っていましたので、お読みにならなかった方のために掻い摘んで紹介しましょう。日本代表は8月19日、北海道網走市での最終合宿をスタートさせ、41人が参加。

  8月29日にはW杯に登録される31人が発表されます。日本チームは9月6日に熊谷市で行われる南アフリカ戦をへて本番に臨みます。日本はW杯で、決勝トーナメントの8チームの中に入れるかが焦点ですが、前哨戦のパシフィックネーション杯では、フィジー、トンガ、アメリカを破り全勝優勝しています。

  これにより、世界ランキングは過去最高の9位に浮上、チームの状態は「史上最強」の呼び声も高く、W杯の活躍が大いに期待出来ます。ここ数年の急成長の要因は、フィジカル面で、大きな外国選手に負けないようになってきたことが挙げられます。何しろ、ラグビーは、格闘技と華麗なパス攻撃を併せ持つ競技。

  これまでの日本は、速いパスなど球技の面では勝っていても、格闘技の部分で外国チームに劣り、スクラムや密集で、ボールを獲得出来ないで力負けすることが多かったのです。しかし、最近はFWの重量が増し,体格で圧倒されることが無く、対等に戦えるようになったのです。W杯、昔と違う日本を頭に置いて、大いに応援しましょう。では「2019ラグビーW日本大会」のスケジュールです。

人生に苦悩したモーツアルト

 ピアニストなのに、実に筆が立つ青柳いづみこさんがいます。その青柳さんが書いた音楽随筆集「ピアニストは指先で考える」の中に、「愛されたかったモーツアルト」というタイトルの一文があり、それを読んだら、どうしてもモーツアルトのことが書きたくなってしまいました。

  子供の頃のモーツアルトは本物の神童だったそうです。作曲するのも楽器を演奏するのもまったく苦労することなく、放っておくといつまでもクラヴィーアの前で即興したり、思いついたままに曲を書きつけたりしていたので、健康に悪いとはたの人が止めさせなければならなかったのです。

  何をやらせても楽々と見事にこなすので、人々は熱狂し、モーツアルトを喜ばせました。ところが、モーツアルトは父親の「時流に乗る曲を書きなさい」の指導をきかなくなり、せっかく、ザルツブルグの宮廷音楽家として召し抱えられていたのに、家を飛び出してウィーンに行ってしまいます。

 そして、最初のうちは一般受けする明るく親しみやすい曲を書いていたのですが、次第に短調の曲や難解な曲が増え、ウィーンの聴衆にそっぽを向かれるようになってしまいます。この頃のモーツアルトは「交響曲第40番」ト短調など正に傑作のオンパレードで、すごい曲を書けば書くほど、なぜか短調の曲は聴衆に支持されず、いつも愛されたいと思っていたモーツアルトはどんどん落ち込んでいったのです。これを読んでいたら、モーツアルトが大好きな私はすっかり悲しくなり、あの美しい「レクイエム」を未完成(弟子が完成)で世を去った無念さを思い涙が出そうになりました。

驚く「ハエトリソウ」の超能力

 世の中には沢山の植物がありますが、「ハエトリソウ」という植物をご存知でしょうか。ネットに《ハエトリソウの育て方!意外に知らない食虫植物の植え替えや増やし方》というタイトルのサイトがありますのでちょっとお読みになって下さい。まるで「脳」を持ってるようなこの植物の能力にはただただ驚くばかりです。

 普通の植物は、窒素などの養分を土の中から吸収します。そして、栽培する時に不足勝ちの窒素、リン酸、カリウムを肥料として土に与えます。ところが、「ハエトリソウ」の原産地は北アメリカの窒素の養分をあまり含まない痩せた土地なのです。そのため、生きていくのに必要な窒素を充分に吸収出来ません。

 そこで、「ハエトリソウ」は「虫」の身体から、窒素を含んだ物質を取り込むという能力を身につけたのです。では何で「ハエトリソウ」が普通の植物が生きていけない窒素の乏しい土地で生きていくために「ハエを食べても生きていく能力」を身につけたかが田中修著「植物のかしこい生き方」に書いてあります。

  それによると、虫を食べて生きていく「ハエトリソウ」は窒素が不足する土地で生きていく為に、自分だけの独自の仕組みを身につけたので、他の植物と競合することなく生き抜いてこられたのです。頭脳を持たない植物がこうして考えて種を保存していることに驚きを覚えるのは私だけではないでしょう。それにしても、「ハエトリソウ」を家に置くのは避けたいです。

江戸に落ちた隕石を探す学者

 歴史学者の磯田道史さんが書いた「日本史の内幕」面白いです。磯田さんが、自宅の書庫で埃をかぶった古文書を調べてみたら、文政6年(1823年)10月8日に江戸に隕石が落ちたのを、長崎、平戸藩の松浦青山という学者大名が随筆に書いていることが解ったそうです。

 松浦氏が人から聞いた話によると《戌刻下り(夜の8時頃)に西の空から大砲のような音が響き、北の方にいった。急いで北の戸を開けてみると、北の空にまだ残響がとどろいていた。あとで人に聞くと、路上にいた者はそのとき「大きな光り物が飛行するのをみたというのです。

  また数日して聞いた。早稲田に微禄の御家人の住居があり、その玄関のような所に石が落ちて、屋根を打ち破り、破片が散乱したが、その夜その時のことだという》。読んでいて磯田さんは、なるほど早稲田のあたりに落ちたのかと思ったそうです。しかし、これだけでは落下地点が特定出来ません。

  そこで、もう一冊の別の古文書を読んでみると、《一、二日あって聞くと、早稲田と榎町との間の「とどめき」という所に町医者がいて、その玄関前に二尺に一尺(60×30センチ)ばかりの玄蕃石のような落ちて二つに割れていた》。磯田さんはこの二つ情報からその場所が、現在、宗参寺というお寺であることをつきとめ、そこに行って住職に「隕石を探しているんですが」と聞いたら、住職はポカンとしていたそうです。いやはや、歴史学者の追求心は凄いです。

人間が隅の座席が好きな理由

  電車に乗った時、座席が比較的空いていて、選択が可能だとしたら、あなたはどの当たりに坐ろうとするでしょうか。もし、隅の席が空いていれば、そこを選ぶ人が、8、9割というアンケートの結果が出ているそうです。ともかく、隅の一つ手前に坐っていて、隅の人が電車を降りた途端、隅に移動するのを見た事があるはずです。

 ところで、ネットで《人が「端っこ好き」になるのはこんな理由があった!》というサイトを見つけ、読んでみると、共感が大なので、ちょっと紹介することにしましょう。電車に限らず、バスの座席の端っこ、ファミレスの隅っこ、カフェの端っこなど、ともかく、隅が空いていたら誰も隅の席に座ろうとします。

 最初は自分だけかと思っていても、意外と同じ考えの人が多いのには驚いてしまいます。では、なぜ、「端っこ好き」が多いのかというと、心理学的に言うと以下の2つの理由があるそうです。まず、端っこは「安心の場所」で、そこに坐っていると、なんだか落ち着いて安まるのです.

 そして、二つ目は隅っこは「他者からの干渉が避けられる場所」で、まったく自分だけの世界でいられるのです。人間誰しも大なり小なりの不安を抱えて生きています。無意識に自分が安心出来る場所を求めているわけです。つまり、人間はそういう心理が働いて、隅の席を求めているのです。実は私も隅が空いていたら間違いなくそこに座ります。空いていた幸運を喜びながら。

古代五輪の選手は全員全裸

 発表になった時は、何年も先だと思っていた「東京オリンピック」まで何と一年を切りました。ところで、現在のオリンピック大会の原型になったギリシャの古代オリンピックは。選手もトレーナーも全員が全裸だったのをご存知でしょうか。ちゃんとネットに「古代オリンピックは全裸で行われた!」という記事があります。

  このことは、何かで少しだけ読んだ覚えがありますが、まさかと思っていた事が本当のようなので、今日はブログで紹介しましょう。この記事にほとんどの競技が全裸で行われた理由が書いてあり、それによると最初は全裸ではなくて、ソマと呼ばれる褌(ふんどし)を附けて競技していたそうです。

 ところが、競技中にソマがもつれて大変なことになった選手が出たのです。それにより、身体に何にも附けない全裸がもっともいいだろうということになったようです。それにしても映像を記録する手段は絵しかなかった時代、壺絵に描いてあるボクシングの絵は全裸では無く褌を附けています。

  ある別の本によると、短距離走で、ある時、優勝者がゴールした瞬間に腰帯がほどけ、着衣が脱げてしまったので、ライバル選手が審判に抗議。ところが審判が受け付けなかったので、これをきっかけに全選手が全裸になったという説があるそうですが、真偽については不明です。それにしても、全裸ばかりの選手のオリンピックを観る観客は、目のやり場に困ったに違いありません。

村上春樹さんの魅力的な随筆

 村上春樹さんが随筆を書き、安西水丸さんが挿絵を描いてる「村上朝日堂」に眼を通していたら、「カサブランカ問題」というタイトルの一文が眼に入りました。勿論、前に読んでいるのですが、出てくる映画が「ロシアより愛をこめて」と「カサブランカ」ては、そのまま通り過ぎるわけにはいきません。

  村上さんが久しぶりに「ロシアより愛をこめて」を観ていたら、トルコ人の英国のスパイがボンドに向かって、「君がいなくなるとイスタンブールもさびしくなるね」(Life in Istanbul will never be the same without you.)と言うシーンがあるそうです。

   村上さんは、これどこかで聞いたことがあるセリフだなぁと思ったそうです。そして、思い出したのが「カサブランカ」の中で、警察署長のクロード・レインズがハンフリー・ボガートに言った「This  place will never  be the same without you.」。さすが村上さんは違う映画の中のよく似たセリフが頭に出てきたのです。なんという記憶力!

  「ロシアより愛をこめて」も「カサブランカ」も、どちらも何度も観てる映画ですが、映画を観ていて、ほかの映画の似たセリフが頭に出てくるなんて、普通、あり得ないと思いました。ところで、この短文のシメは、昔、村上さんがまだ早稲田大学に在学中、ジャズ喫茶を経営してた時、店が閉まるとやってきて、必ずピアノで「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」を弾いて帰っていく人がいたそうです。それにしても、この随筆の最後が「カサブランカ」だなんて、やはり村上さんの随筆は魅力的です。

根本が違う「丈夫」と「大丈夫」

  「丈夫」といったら、身体が健康で、病気などあまりしないことをいいますが、これに大を附けて「大丈夫」となると、別に身体の状態を言うのではなくて、まったく心配事がなく、相手に「心配しなくても大丈夫だよ」などと使い、使い方がまったく違うのはどうしてかご存知でしょうか。

 これをちょっと調べてみたら、もともと「丈夫」という言葉が使われ始めたのは、古代中国の周の時代、当時、成人男子の身長は一丈で約180センチあり、このことから成人男子のことを「丈夫」と呼んだのです。その「丈夫」に優れたものの意味の大を附け、極めて立派な男性を褒めて「大丈夫」といっていたのです。

  ところが、日本ではそれが変化して、「大丈夫」は危なげがなく、心配の必要がないことをいうようになったのです。つまり、「丈夫」と「大丈夫」の言葉としての使い方が、根本的に違ってしまったと言っていいでしょう。ちなみに、明治時代の辞書では、「大丈夫」に二つのヨミが書いてありました。

 まず「だいじょうふ」の方は本来の意味で、心身ともに健康で立派な男性のことをいい、そして、もう一つのヨミの「だいじょうぶ」の方は、副詞や形容動詞として「絶対に忘れないから大丈夫だよ」とか「彼にまかせておけば大丈夫だ」といった意味に使われていました。本当に日本語は微妙に難しいです。

 

大満足のドラマ「点と線」

  日曜日の午後9時、テレビで松本清張の名作「点と線」のドラマを放映するのを知り、録画して、昨日、家内と一緒に観ました。「点と線」はすでに1958年に映画化さていますが、大いに期待して観たのに、私としてはまったくがっかりした覚えがあります。そして、今回のドラマ化は果たしてどうなのか。

  ところが、この作品、実によく出来ていて、極めて満足度が高くて、最初から最後まで一気呵成に観ました。東京駅のホームがダイヤの関係で見通せる説明も手際よく、これなら原作を読んでない人でも理解出来ると思いました。それにしても、清張が「点と線」を執筆した場所が東京駅の「東京ステーションホテル」の一室。

  きっと、清張は時刻表を手に持って何回も現場に訪れ、その現象を確認したことでしょう。何しろ、さりげなく目撃者を作るにはこれぞ最高の方法で、これを発見した時には、清張はどんなに嬉しかったか解りません。そして、それを考えたのが犯人の奥さんというのもいいアイデアです。

  いずれにしても、今回、制作したドラマが面白かったのは何といっても、鳥飼刑事にビートたけし、三原刑事に高橋克典を配したことや、少ない出演時間にもかかわらず、芸のうまい役者に何人も出演して貰ったのも、全体がびっちり締まり、ドラマに緊迫感が出た要因に違いありません。それにしても、実に面白かったです。でも、ストーリーに少し気になるところがあったので、「点と線」の原作を久しぶりに読みたくなりました。

 

地球の近くを通過した小惑星

 つい最近の7月25日、直径100メートルほどの小惑星が、地球の近くを通過したのをご存知でしょうか。実はこのニュース、昨日のあるテレビの報道番組で知りびっくりしました。と言うのは、宇宙のこのような情報は、普通、事前に報道されるのにそれが無かったのです。

  そこで、ネットで探したら《小惑星が25日午前に地球にニアミスしていた 落下すれば都市壊滅の可能性も直前まで気づかず》という記事があるではないですか。これは、私の勝手な想像ですが、世界に星の数ほどいる宇宙学者が、ついうっかり見逃したような気がしてなりません。(そうで無かったらごめんなさい)

  何しろ、宇宙には相当の数の惑星が飛び交っているのですから、その一つが地球に近づいても不思議ではないのです。ある日、突然、世界中の人間が衝撃を感じ「ただいま、惑星が地球に衝突しました。地球にダメージがあったワケではないので安心して下さい」というニュースが流れた可能性があったのです。

  このネットの記事によると《地球にもし落下していたら東京都全域に匹敵する広さに壊滅的打撃を与える可能性もあったという。米航空宇宙局(NASA)ジェット推進研究所(JPL)や日本スペースガード協会関係者らが30日までに明らかにした》、とありました。もう過ぎてしまった事とは言え、何だか怖い話です。

江戸時代にもいたアイドル

  歴史学者の磯田道史氏が書いた本、みんな面白くて、読むと直ぐにブログにアップしたくなります。磯田道史著「日本史の探偵手帳」によると、実はアイドルは江戸時代どころか平安、鎌倉時代にも偶像化された踊り子はいたそうです。しかし、彼女らは権力の近くにいて庶民的なアイドルとは言い難かったそうです、

  それで、AKB型のアイドルが出現したのは江戸時代、谷中の笠森稲荷にあった水茶屋の「お仙」がはじめてではないかと磯田さんは書いています。何しろ水茶屋は、13歳から20歳ぐらいの可愛い女の子がお茶を入れてくれて、料金は憧れの女性とちょっと言葉を交わすだけで40文(2千円)前後。

  それにしても、「お仙」の美しさは半端ではなく、「一度かえりみれば人は足をとめ、再度、かえりみれば、人は腰をぬかす」。しかも、「お仙」の魅力は「磨かずして潔(きれい)に容(かたち)つくらずして美なり」だったというから凄いです。その美女に今の2千円ほど出せば誰でも会えたのです。

  ところが、日本初の会いに行けば会えた江戸時代のアイドルが、突如、20歳の時に姿を消して江戸中が大騒ぎになりました。実は「お仙」は笠森稲荷を運営してきた幕府のお庭番に嫁いでしまったのです。つまり、「お仙」のアイドル化を裏で仕掛けた「運営側」の何と奥さんになっていたのです。磯田さんは、この話を「歴史の反復性は極めて高い」で結んでいます。いやはや。

役立つ「短いスピーチ」のコツ

 現役時代、社長が結婚式などでスピーチを頼まれた時に絶対に役に立つという親心から、毎日の朝礼の時に社員が交代で「モーニング・スピーチ」を行う制度を作りました。女子社員にとってはかなり苦痛だったようで、この番になった日は休暇を取るなどと言い出す社員も出たりして、いつしか消滅しました。

  ところで、今朝、ネットで《もう安心! 簡単すぎるスピーチのコツ8つを紹介するよ》というサイトを発見しましたので、役に立つことがあるかも知れないので紹介します。さすが専門家はうまいことを書くものだと感心し、10年前に読まなくて残念だったと思いました。

 では、コツ1は「スピーチの内容はひとつに絞る」、つまり、余計な情報は入れないことです。コツ2は「スピーチにはタイトルをつける」、タイトルをつけると主題がはっきりします。コツ3は「スピーチの骨組みを自分がよく理解する」。コツ4は「“間“です。一気呵成ではなくて“間“はとても大切なのです。

  コツ5は「波のように緩急・高低をつける」のです。単調になるのを避けなければなりません。コツ6は「スピーチ中、大事なことは3回繰り返す」、要点は繰り返すと聴衆の頭によく入ります。コツ7は「発声」、声の出し方はとても重要。そして、コツ8は「スピーチ時の姿勢」、姿勢が悪いと印象を悪くします。ともかくよく読むと「スピーチ力」が身につくのは間違いありません。結婚式での名スピーチを期待します。

共演で恋に落ちた映画「脱出」

 最新のカラー映画よりどちらかと言うと白黒の古い映画が好きな私が、大切にしている本に、文藝春秋社刊行の「風貌談」があります。副題に「男優の肖像」と書いてあって、昔の男優、30人の凄い顔ぶれがずらりと並んでいますが、その一番に紹介されているのが、映画「カサブランカ」などのハンフリー・ボガート。

 そして、二番目に載っているのが、何とウォルター・ブレナンで、この二人の名前を聞いただけで直ぐに頭に映画「脱出」が出てきたら、あなたはかなりの映画ツーと言っていいでしょう。実はこの映画、邦題は「脱出」ですが、原題は「To Have And Have Not」、アーネスト・ヘミングウエイの小説です。

 監督のハワード・ホークスが誠に小気味よい演出で、ボガートとブレナンのやり取りを引き立てています。それに加えて、映画初出演の20歳のローレン・バコールにとってボガートは25歳も年上ですが、二人のイキがぴったりで、バコールがボガートの魅力にメロメロになってしまったのが解ります。

  つまり、ローレン  ・バコールは初めて出演した映画でハンフリー・ボガートの立ち振る舞いにたちまち恋に落ち、結婚することになるのです。そして、ボガートが57歳の若さで病気でこの世を去るまで、いい夫婦をずっと続けました。ハンフリー・ボガートウォルター・ブレナンローレン・バコールの三人が顔を合わせた映画「脱出」、(この映画に4点、5点、6点を付けた3人は、悪いけど映画を観る資格が無いと思いました)大好きです。抽出の拳銃で鮮やかに敵を倒し、窮地を脱出するラストもう最高!未見の方は絶対に観て欲しい映画(ファースト・シーンをほんの少し)です。

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