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命令形の童謡が多い白秋

   丸谷才一さんの随筆をブログのテーマに引用させて頂きたくなるのは、内容に私が初めて知ることが多くて、つい沢山の人に教えたくなってしまうのです。例えば、「命令形について」というタイトルの一文があり、書き出しは《国語学の先生には、子供のころ唱歌が得意だった人が多い。……》。

   そこで登場するのが、国語学の代表者とも言える金田一春彦先生で、「童謡・唱歌の世界」という本を書いていて、童謡には命令形が多いというのです。ことに北原白秋に沢山あり、例えば「雨ふり」、《あめあめ 降れ降れ、かあさんが 蛇の目でお迎ひ うれしいな ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン》.。

   更にもう一つ白秋の作品で「砂山」は《海は荒海 向うは佐渡よ すずめ啼け啼け もう日ははくれた みんな呼べ呼べ お星様出たぞ》、これを金田一さんは「子供は簡明・直截な表現を喜ぶ」からだと言ってるようですが、丸谷さんは子供はもっぱら母親から命令されることが多いことに対する作者が考えた子供のための憂さ晴らし。

   それでは白秋が作った命令形の「ビール樽」を最後に紹介しましょう。《コロガセ コロガセ ビール樽 赤イ落日(イリヒ)ノナダラ阪 トメテトマラヌモノナラバ コロガセ コロガセ ビール樽》。丸谷才一さんの随筆によって、白秋が命令形の多い童謡をやたらに作っているのを知りました。命令形って何だか調子がいいです。

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