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川端康成のノーベル賞裏話

   ノーベル賞は授賞から50年間、選考課程が非公開とされているんだそうです。1968年に川端康成がノーベル文学賞を授賞して50年が過ぎ、朝日新聞の求めに応じて、スウェーデン・アカデミーが1月2日、情報を開示し、朝日新聞1月3日の朝刊にその選考の内輪話が載っているので、読んでいない方の為に紹介します。

   その選考資料によると、発表時の授賞理由は《日本人の心の精髄を、優れた感受性をもって表現するその叙述の巧みさ》。1968年には川端のほか、三島由紀夫と詩人の西脇順三郎も候補の中に入っていたのだそうです。三島は「今後の伸びによって再検討されるだろう」とされて惜しくも除外。

   ところで、川端の名前が初めて候補者リストにあがったのは1961年、当時は海外の翻訳がほぼ「千羽鶴」と「雪国」に限られていて、アカデミーは「現在、手に入る翻訳があまりに少なく、判断することが出来ない」と授賞を見送っていて、川端はその後も、毎年、候補者リストにあがっていたのです。

   スウェーデン・アカデミーは川端、谷崎潤一郎、三島由紀夫、西脇順三郎の4人を比較、三島は「比較的若いので深く検討しない」とされ、川端と谷崎で意見が分かれていたのです。「細雪」や「蓼食う虫」が高く評価された谷崎が最有力だったのに1965年に他界、川端の受賞の2年後に三島は割腹、その2年後に川端も自ら命を絶ってます。何だか授賞と不幸の因縁を感じます。

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