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美しい筆致の文章と追憶の涙

   昨年の暮、息子さんからの葉書で知った「ジャズ・ヴォーカル哀愁旅行」の著者、北村公一さんの訃報。思えば、私と北村さんとは面識がなく、4冊のジャズ・ヴォーカルの本と年賀状だけの繋がりでしたが、そのきっかけになったのが、この本の中にある「軽井沢までの二時間に」というタイトルの一文です。

   実はこの一文は、軽井沢には何の関係もなく、歌手のナット・キング・コールに歌手の娘がいて、昔、父親がヒットした「アンフォゲッタブル」という歌をタイトルにしたCDの話です。この中で、かなり前に亡くなった父親と、現在、生きている娘とが現代技術によってデュエットするのです。

   ちょっと北村さんの原文をそのままコピーしましょう。《収められた22曲の最後に、このタイトル・ソングが歌われる。父のむかしのレコードの歌に、現存する娘の歌をダビングしたもの。編曲、構成が見事で違和感がない。まるで二人がいっしょに歌っているような錯覚に陥る。

 父44歳の時の歌に、41歳になった娘の歌を重ねたデュエットということになる。不思議なタイム・スリップである。……》。私もこのCD持っていて時々聴きますが、昨日、「アンフォゲッタブル」を聴いていたら、この本の奥付に書いてあった住所に手紙を出した25年前を思い出し涙が出ました。

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