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一人の女性と文豪と詩人

   「不倫は文化」と言ったタレントがいますが、戦前は結婚して配偶者のある者が他の異性と深い関係になったら姦通罪になりました。ところが、この時代に堂々と人妻、それも親友の妻を愛し、親友とちゃんと話しあった上で貰い受け、声明文にして発表した有名な文豪と詩人がいます。

   その一人は、「さんま苦いか、しょっぱいか……」の詩人で小説家の佐藤春夫、もう一人は「細雪」などの小説を書いた谷崎潤一郎。二人は長年の親友でありながら、谷崎潤一郎は妻がいるのに奥さんの親類筋の女性といい仲になりました。谷崎の奥さんは、その悩みを谷崎の親友、佐藤にめんめんと訴えていたのです。

   そのうち、佐藤は谷崎夫人に同情し、この同情が次第に恋愛感情に発展してしまったのです。そこで、佐藤は谷崎と話し合った末に、谷崎は奥さんと円満に離別することになり、佐藤は谷崎の元の奥さんと正式に結婚し、終生、添い遂げたのです。しかも、三人は、この顛末を声明文にまとめました。

   そして、三人の連名で発表したのです。ところで、この話、ここまで聞けば、谷崎、佐藤、谷崎夫人の話し合いの結果、丸く収まり何の問題もなさそうですが、なんと当時、佐藤春夫にも妻がいたのです。しかし、佐藤は奥さんと不仲だったようで、谷崎元夫人と結婚して幸せな人生を送りました。めでたし、めでたしです。

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