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「第九」の演奏の後に「蛍の光」

   かなり前、「サントリーホール」の小林研一郎指揮日本フィルの「第九」演奏会に行った時、こんな事があり、今も脳裏に鮮明に残っているので、その話を書きます。その年は12月もかなり押し詰まり、12月24日のクリスマス・イヴでした。「第九」の演奏が終わり、観客は誰も帰り支度をしています。

   すると場内の照明が暗くなり、何とオーケストラが「ホワイト・クリスマス」の演奏を始めたのです。「第九」演奏会ではアンコールは行わないのが普通で、帰りを急ぐ観客は一斉に足を止め、みんな席に着きます。ステージを見るとオーケストラは演奏を続け、コーラスが歌いながらキャンドル・ライトを振っています。

   そして、一部のコーラスの人達が客席の通路に降りて来てずらりと並ぶではありませんか。観客は誰も初めての経験であっけにとられます。クリススマス・ソングを何曲か演奏した後、やがて「蛍の光」が場内に流れます。周りを見回すと、私たち夫婦だけではなく誰の眼も涙涙涙です。

   「蛍の光」の演奏は一番だけではなく、二番も会場全体が心をこめて歌っています。何しろ、オーケストラに合唱を加えた「蛍の光」は実に感動的で、誰も声を限りに歌っているうちに、次第に音が小さくなりやがてエンディングを迎えます。小林研一郎さんのこの演出、後にも先にもこの日だけのようです。

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