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「参勤交代」の裏話

   東京大学教授の山本博文氏の《「参勤交代」の不思議と謎》という本の中に参勤交代の裏話がありました。その一つは、参勤交代の時の大名たちが幕府に納めた土産物の話です。ともかく、江戸城に着いた後、大名には将軍にお目見えし、お土産、つまり献上品を渡すという大事な仕事が待っていたのです。

   参勤交代が始まった当初は、献上品の規定が無く、どの程度の品物を渡したらいいか、老中に相談したりして、かなりドタバタしたらしいのです。幕府もこのままではまずいとと思ったのか、1657年(明暦3年)に献上品に関する決まりを設けました。大名の家格や将軍家との近さによって品物や金額を明文化したのです。

   ただでさえ、参勤交代の出費が大きいところに、献上品の出費もかさみ、かなりの負担になるはずでしたが、大名たちの懐はあまり痛みませんでした。何故なら、献上品に対し、将軍はその倍近いお返しをすることが慣習化されていたからです。そのため、逆に幕府にとって出費がかさみ、大幅に削減する事になりました。

   その後、大名たちの献上品は金品では無く、地元の特産品を江戸に持ち込むようになり、これは一種のお国自慢のようでした。従ってかなり独自色の強い品物が多くなり、これらの特産品は江戸城に勤めていた人々の身分や役職に合わせて分配されたそうです。評判が悪い参勤交代でもこんなプラスもあったのです。

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