無料ブログはココログ

« 標高の原点がある意外な場所 | トップページ | かって男性がいた宝塚歌劇団 »

ゴッホの幻想的な「星月夜」

   西洋美術家木村泰司氏の「名画の謎解き」(大和書房)によると、1853年3月30日、オランダで牧師の息子として生まれたゴッホは、子供の頃から、とても頑固で、激しやすい性格でした。年とともに、強情になり、ますます怒りっぽくなっていった彼の気性の激しさは社会にうまく適応出来ない元凶となります。

   その彼が、繰り返される発作により絶望の淵を漂いながらも制作を続け、その時期に描かれた傑作の一つがこの「星月夜」。引き伸ばされた独特の筆遣いが特徴的ですが、どうしてアルル時代よりも、筆遣いが激しくうねっているのか、木村泰司氏はその理由をこう書いてるので紹介します。

   ゴッホは、しばしば「狂気の画家」というレッテルを貼られていますが、決して発作の最中に制作をしていたわけではありません。しかし、数ヶ月ごとに。自分が発作に見まわれることが解ったゴッホは、次の発作が起こるまでに、猛烈な勢いで、出来る限り多くの作品を描こうとしたのです。

   その結果、かえって緊張感が作品に表れ、長くうねった躍動感のある筆遣いになり、強烈な色彩や大胆な激しい表現力に満ちた幻想的で神秘的な作品が生まれたと木村泰司氏は書いています。特徴のある筆遣いで描かれたニューヨーク近代美術館所蔵の「星月夜」。ゴッホが好きな黄色が少しだけ入っています。

« 標高の原点がある意外な場所 | トップページ | かって男性がいた宝塚歌劇団 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/135878/74135229

この記事へのトラックバック一覧です: ゴッホの幻想的な「星月夜」:

« 標高の原点がある意外な場所 | トップページ | かって男性がいた宝塚歌劇団 »