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標高の原点がある意外な場所

   山などの高さを表す言葉に「海抜」と「標高」がありますが、どちらも同じ意味で、平均海水面を0メートルとした時のある陸上地点の高さです。では平均海水面とはどこの海なのかと言うと、日本では東京湾が基準、ただし、海には満潮と干潮があって高さが異なり、いつの時点かを決めとく必要があります。

   そこで、明治24年(1891年)に定められたのが、東京湾の平均海面をもとにした「日本水準原点」。これが日本の「標高」の基準で、「日本水準原点」は何と意外にも「国会議事堂」の前庭にある神殿風の建物に収められているのです。そして、原点の標高は24.3900メートルになっています。

   実は、設置された当初は24.5メートルだったのが、大正12年(1923年)の関東大震災の地殻変動によって24.4140メートルに変更され、更に平成23年(2011年)の東日本大震災以降は現在の24.3900メートルになっています。つまり、震災は「標高」にまで影響するのです。

   そして今日現在、国会議事堂前を基準にした表示が全国各地の主要道路や県道沿いには2キロメートルごとに水準点が設置されいて、その数は全国で2万地点あるということです。それにしても、日本の標高の基準が「国会議事堂」の中庭の建物に収納されているなんて、大抵の方が知らなかったのではないでしょうか。

非常に風情がある二首の和歌

   国文学者金田一春彦氏の「心にしまっておきたい日本語」より、北原白秋と与謝野晶子の和歌二首を紹介します。まず、北原白秋の「雨のあとさき」は《湯上がりの 好いた娘が ふくよかなに 足の爪剪る 石竹の花》。北原白秋は童謡ばかりではなく、和歌にも優れた才能を持ってました。

   金田一氏はこの歌はどの言葉も美しいのだが、何と言っても一番のポイントは「湯上がり」で、この言葉ほど日本語の美しさを表すものはないと書いています。そのほか日本語には「湯帰り」「湯のみ」など風情のある言葉がいっぱいあり、これは温泉の存在のせいだと金田一氏は言ってます。

   そして、もう一首は与謝野晶子の「みだれ髪」で《清水へ 祇園をよぎる桜月夜 こよひ逢う人 みな美しき》。日本語の語彙には美しいものが沢山あるが、この「桜月夜」もその一つ、これは与謝野晶子自身の造語で、日本語の特徴はこのような造語が簡単にで出来ることだと金田一氏は言ってます。

   更に金田一氏は《この歌は「桜月夜」という新語を入れたことでいっそう印象深いものになった。季節は春。「清水へ祇園をよぎる」という表現で、祇園から清水に向かう石畳の道に舞妓たちが行き交う風景が眼前に広がる。もしかしたら、この歌は、与謝野鉄幹に逢った夜のことを思い出して作ったのだろうか》と。

入手した古い映画のDVD

   つい先日、映画字幕の専門家太田直子さんのエッセイで知ったジャズの映画「ラウンド・ミッドナイト」のことをブログにアップしました。観たいけれど、なにぶんにも古いのでDVDを探すのはちょっと大変で、山野楽器に行くしかないと思っていたのです。ところが、昨日、家内が日本橋の三越本店に行く用事が出来ました。

   三越本店には山野楽器があるのを知っている私は、家内と一緒に行って、この映画のDVDのことを調べてみようと思ったのです。そして、念のため古い映画のDVDが並んでいる棚を見たら、何といきなり「ラウンド・ミッドナイト」という文字が眼に飛び込んだではありませんか。何というラッキーなことでしょう。

   私は思わずうわずった声で、店員さんに「これ探していたDVDなんですよ」と言ってしまいました。しかも、古い映画にしては価格が何と1080円という安さです、かなり前に「罠」という映画のDVDをメイカーから取り寄せて貰った時には、確か5000円ぐらい支払った覚えがあります。

   古い映画のDVDが1000円で手に入ったことを喜びながら、テナー・サックス奏者デクスター・ゴードンが演技しているジャズの映画「ラウンド・ミッドナイト」をこれからじっくり観よう思っています。果たして、期待通りの作品で欣喜雀躍、狂喜乱舞になるや否や。苦労して観た末にがっくりしたこともあるので予断は許しません。

「時報」を朗読している女性

   「117」をダイヤルすると「午前7時29分20秒をお知らせします。午前7時30分ちょうどをお知らせします。……」と10秒ごとにきれいな声で時報を読み上げている女性のお名前をご存知でしょうか。ネットによると、その方は中村啓子さんといい、富山県出身の女性ナレーターで、東京俳優生活協同組合所属の女性です。

   この仕事を目指したきっかけは、小学校の時に、クラスメイトに「アナウンサーになったらいいんじゃないの?」と言われたことだそうで、富山弁の矯正には苦労したが、鼻濁音に関しては、むしろ富山弁の発音がプラスになったそうです。日本語アクセント辞典は片時も離さず持っていて、4冊ボロボロになったといいいます。

   日本電信電話株式会社の時報に平成3年(1991年)から使われていて、採用の理由は、伝送の過程で声質が常に変わらないからだそうですが、本当に心地よい声です。作家の坂東眞理子さんと小学校、中学校が同じ。高校卒業後に上京し、東京アナウンスアカデミーを出て。関東学院女子短期大学国文科を卒業しています。

   一体、中村さんは24時間続く時報を、まさかまったく休みなく録音しているはずがなく、どういう方法で録音いてるのか知りたいと思い、書いてあるところを探しましたが見つかりませんでした。もしかしたら、公表してないのでしょう。ともかく、夜中の時間を昼間に録音しても一向に差し支えないのは言うまでもありません。

領土をかけた県と県の綱引

   世界には領土問題で戦争になる場合がありますが、日本に自分の領土を綱引きで決めてる所があります。その場所は静岡県と長野県の県境にある兵越峠(ひょうごしとうげ)。この綱引きは、毎年、10月の最終日曜日に浜松市天竜区の「遠州軍」と飯田市南信濃の「信州軍」が、「峠の国盗り綱引き合戦」を行っています。

   静岡県と長野県の対立が始まったのは戦国時代。遠州奥山氏と信州遠山氏は秋葉街道を挟んで対立してました。その因縁ははっきりしてないのですが、昭和62年(1987年)に町おこしの一環としてお互いの領土をかけて綱引きが始まったのです。ルールはそれぞれの商工会青年部から選ばれた力自慢の戦いです。

   勝負は3回、勝った方が相手方に領土を1メートル広げるのです。そして、「国境」と書かれた立て札を動かすのですから真剣勝負です。しかし、立て札には《この標識は「峠の国盗り綱引き合戦」において定めた国境なので行政の境に非ず》と書いてあるそうです。つまり、法律的な領土の移転ということではないのです。

   ともかく、当日は開会式やアトラクションが行われ、両県知事のメッセージの代読や、浜松・飯田双方の市長による「口上合戦」があり、それに続いて、一般の観客や来賓による綱引きの後、いよいよメインの「峠の国盗り綱引き合戦」が行われるのです。これに年度ごとの勝負の結果が書いてあります。

英語にもある「遠回し表現」

   例えば、知人や友人のズボンのチャックが開いている時、それを密かに相手に教えてあげる方法として、「社会の窓が開いてるよ」という便利で遠回しな表現があります。これは一種の隠語で、日本人同士の仲間しか知らない言葉と言っていいでしょう。実は私もかなり前に一度だけ言われた経験があります。

   この隠語については、業界にはよくあることで、例えば、デパートで店員同士が「ちょっと遠方に行ってくるね」と言ったらトイレに行くこと。つまり、お客さんの前でははっきり言えないのでこう言うのです。そのほか、食事や休憩もデパートによってそれぞれの隠語を用意してるようです。

   また、これはかなり前にネットで読んだことですが、銀行は午後3時に店を閉めた後、借方と貸方がぴったり合っているか一日の帳尻合わせをします。そして、それが合ったことを全行員に知らせる店内放送をまだ店内に残っているお客さんに解らないような符牒で行うのだそうです。

   こんなことがあるのは日本だけではなく、英語でズボンのチャックが開いてることを密かに相手に教えてあげる方法は、トントンと肩をたたき、相手に《「X、Y、Z」(エックス、ワイ、ゼット)!》と言うのです。つまり、「Examine Your Zipper」を略した言葉であるのは言うまでもありません。いやはや。

日本で一番長い駅名の訂正

   2009年10月に「日本と世界の一番長い駅名」をブログにアップしました。約10年経った今も世界一長い駅名「Llanfairpwllgwyngyllgogerychwurndrobwllllantysiliogogogoch」」の方は変わらないのに、日本の駅名の方は新しい駅が出来たりして変化しましたので、ブログを訂正します。

   日本の駅名を比較する場合、表記と読み仮名の二通りありますが、日本一を争うなら、やっぱり表記を取るのが妥当でしょう。それにより熊本県南阿蘇村にある南阿蘇鉄道の「南阿蘇水の生まれる里白水高原」駅の14文字がずっと日本一でした。何しろ、これを超える駅名を作るのは大変です。

   ところが、この駅は2016年に発生した熊本地震の影響で営業を休止しています。それに関係なく、現在、最も長いのは「リゾートゲートウェイ・ステーション」と「東京ディズニーランド・ステーション」の二駅で、いずれも17字。何だか、日本一になりたいために作った駅名のような感があります。

   つまり、「南阿蘇水の生まれる里白水高原」駅が日本で一番長い駅名にずっと君臨していたのが、「リゾートゲートウェイ…」と、「東京ディズニーランド…」の二駅が出来たために日本一でなくなり、さぞ悔しいに違いありません。何しろ「この駅が日本で一番長い駅名ですよ」はいい宣伝になるからです。

歌川国芳の不思議な浮世絵

   ちょっと江戸時代の浮世絵師、歌川国芳が描いた「東都三ツ股の図」をご覧になって下さい。何とこの絵には隅田川の向こうに「東京スカイツリー」そっくりの塔が描かれています。まさか歌川国芳が180年後のことを予知したとは思えませんが、どうみても、形も高さも「東京スカイツリー」そのままです。

   もともと、この絵の写真は東京新聞の2011年2月22日付の朝刊に載ったもので、その後、7月にはNHKテレビの「日曜美術館」にも取り上げられたようなのでご覧になった方はいっぱいおられるかも知れません。ともかく、江戸時代に描いた浮世絵にこんな高い塔があったら話題になるのは当然です。

   それにしても、国芳は不思議な絵を残しました。何しろ、歌川国芳は大胆な構図や奇抜な発想で人気を博した画家だっただけに、もしかしたら、東京スカイツリーの誕生を予知していたのかも知れないと言われても不思議ではないでしょう。ところで、浮世絵の研究者は、次のようなことを言ってます。

   塔に見えるのは、両国にある「回向院」で開かれた勧進相撲の相撲櫓。または、井戸を掘るために建てた櫓ではないかと言ってる人がいるようです。しかし、相撲櫓にしては大き過ぎるし、埋立地であるこの一帯に井戸を掘るのも考え難く、この絵の謎は解けていません。

名詞に「the」の有無は重要

   時計をしてない時に、誰かに英語で時間を尋ねるフレーズに「What time is it now?」は誰でも学校で習った覚えがあるでしょう。この言い方は決して間違ってないのですが、通りがかりの知らない人に訊ねるには、ちょっと唐突な表現になってしまうのは否めません。

   つまり、この言い方は「ねえ、ところで今何時?」と言った馴れ馴れしいニュアンスになってしまうため、知らない人が相手の場合は避けた方がいいのです。それで英語では「Do ypu have the time?」「Do you know the time?」「What time do you have?」が一般的です。

   さらに、知らない人に声を掛けるのですから、まず冒頭に「Excuse me.」を言うのがエチケットです。そして、間違えても、「Do you have the time?」と言うつもりで、「the」を抜かして、異性に言ったら大変。これは時間を訊ねているのではなくて、「ちょとお時間ありますか?」になるからです。

   英語に精通している人はよくご存知のことですが、英語では「the」が入るか入らないかで、意味が大きく違ってしまい、時間を尋ねたつもりが、何と「時間があったら遊ばない?」になってしまうのです。恐らく、学校の先生は、「the」を抜かしたら大変なことになるのを教えなっかったに違いありません。

石原裕次郎の謝罪の手紙

   前に梯久美子さんが書いた「世紀のラブレター」(新潮社)から、小林旭美空ひばり相聞歌、小林旭が《石を持ち 投げてみつめん 水の面 音高き波 立つや立たずや》を送り、美空ひばりが《我が胸に 人の知らざる 泉あり つぶてをなげて 乱したる君》と答えたことをこのブログで紹介したことがあります。

   実はこの本には、もう一人の大スター石原裕次郎が結婚前の北原三枝を怒らせ、必死に謝っている手紙が載ってますので紹介します。《僕だけのマコ、ハーイ こんな冷い戦争もういやです。僕は本心でさっきマコにあやまった積りなのに……。昼ゴハンの時は確に僕が悪かったのです。

   昨日からあんなに心配かけておきながら、あんな事言って我儘ばかりゴメンナサイ。マコが来て、ラジオ聞いている間、マコの部屋でお風呂に入り、いまくるかいまくるかと待ってましたが、とうとう来なかった。部屋に帰ってマコの本ずっとずっと見てました。無性に淋しくなって、ビール一本のみました。

   そして、マコと僕の唄誰もいなかったので大声で何曲も……何回も唄いました。でもマコは来なかった。マコがおひる泣いたように僕も少し泣きました。唄って唄って唄いながら泣きました。何でこんなにならなければならないの?みなみな僕が悪いのですね。僕は大バカ者!!》。手紙はまだ続きますが、一部を紹介しました。元気な頃の裕ちゃんを思い出し何だか悲しいです。

化石が実に詳しく語る「恐竜」

   家の近くのコンビニで「ここまでわかった!恐竜の謎」(三笠書房)という本を発見。ペラペラ見ると6600万年前に滅んだ「恐竜」の写真がいっぱい出ています。それというのも、人間は化石から「恐竜」のありとあらゆることを研究し、誰も見たことがない姿まで再現してしまうのです。

   この本には化石について、詳しく書いてあるので紹介します。《化石が伝える情報は、その個体に関することだけではない。たとえば歯の化石が一本見つかっただけでも、その恐竜が暮らした環境の物証になる。その個体が単独で突然出現したということはあり得ないので、その種の存続を可能にする複数の個体がいた証拠。

   さらに、見つかった化石が肉食恐竜のものならエサになる動物がいたことが導きだされ、当時の生態系が浮かび上がってくる。つまり、単独ではたいした意味がなさそうな化石でも、それまで積み重ねらた研究結果と照合することで、大きな前進がもたらせる可能性もあるのだ》とか。

   また「恐竜」が絶滅した理由の研究はどれほど進んでいるかというと、今までノーベル物理学賞受賞者のルイス・アルパレズ博士などが唱えた「巨大隕石衝突説」が定説になっていました。ところが、近年ではそれだけでは無い複合的な要因が絡んでいるとする見方が強まっているのだそうです。では「ティラノサウルス」です。

突然知って驚くジャズの映画

   ジャズが関わる映画なら、知らないものは無いと思っていたのですが、映画字幕の作成者太田直子さんの「字幕屋の気になる日本語」(新日本出版社)を読んで、それが自信過剰であることを知りました。というのは、太田さんがこの本にエッセイを書いていてその映画の題名は「ラウンド・ミッドナイト」(「映画大辞典」)。

   太田さんはこう書いてます。《1959年、ニューヨークからパリにやってきた初老のテナー・サックス奏者デイルはジャズ・クラブで連夜のライブ。腕は衰えていないが酒癖が悪いので、周りは目が離せない。あるときから、彼に心酔するフランス人青年が物心両面で支え始める。この二人の深い交流が物語の主軸だ。

   デイルを演じるデクスター・ゴードンの存在感が圧倒的!彼は本物の一流ジャズマンで、俳優としてはずぶの素人なのだが、それゆえに音楽を語る言葉は深い。演技というより「素」に近いのだろう。でかい図体でよたよた歩き、さりげなく酒をねだる姿はちゃめっけさえ漂う。……》。

   つまり、この映画は私が好きなテナー・サックス奏者デクスター・ゴードンの実話のようなのです。なのに、私はこの映画を観てないばかりか、何と存在さえ知らなかったのです。早速、「映画大辞典」を見たら10点の人のコメントが《素晴らしい映画。珠玉の作品。ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーター、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスの演奏シーンも痺れる》とあります。「山野楽器」に行ってもしかしたら廃盤になってるDVDを探さなくては。

人気が高まった「ドローン」

   今朝、何となくテレビを観ていて、ドローンの人気が急増しているのを知りました。ことに中高年に大変な人気で、ある高齢者へのインタビューによると、ドローンを空に飛ばし、撮影した映像をネットに公開したら、知らない人からコメントがあってその嬉しさたるやもう最高と言ってました。

   また、定年で会社を辞めたサラリーマンが《会社に務めていた時には、誰にも褒めて貰ったことなど無かったのに、ドローンで映した動画を「実によく撮れていて感心しました」などと言われ、ドローンを始めて本当によかったです》と。確かに自分の作品が人に褒められるって嬉しいものです。

  でも、テレビ局のスタジオで実際にスマホを操作してドローンを飛ばしている映像を観ましたが、一歩、間違えると人の顔にぶつけたり、大切な物を破損することだって起こると思いました。ところで、ドローンについてのルールは場所によって違い、大変なことにならないためには、色々と勉強する必要がありそうです。

   ネットに《ドローンの購入と安全な飛行をするためのミニマムガイド》というサイトを見つけたので紹介します。まず、気になるのはドローンの価格ですが、初心者に最適な値段は9000円前後だそうで、かなり手頃な値段で購入出来そうです。しかし、撮影については、許可が必要な場所があるようで要注意です。

パズル「スリザーリンク」

   パズルが好きな方なら、ニコリ社が考案した「スリザーリンク」というペイパー・パズルをご存知でしょう。最近、よく週刊誌なので見かけるので、もしかしたらかなり名が売れてきたのかも知れません。ではちょっと「スリザーリンク」の例題と解答が載っているウィキペディアをご覧になって下さい。

   この例題と解答を見れば、大方、察しがつくと思いますが、ご存知でない方のために、ルールとパズルの目的を説明します。このパズルは、昔からある二人が交互に線を引いて遊ぶ「slither」というゲームをベースにニコリ社が考案したもので、「slither」とは「蛇のようにずるずる進む」という意味です。

   このパズルの目的は、すぐ右にある解答のように、一本の長いループを作ること。ルールは数字が接している辺がその数字の数でなければなりません。つまり、1か2か3の辺の数で出来た図形をつなげ、数字が書いてないところは、辺が幾つになっても構わないのです。

   では、《「スリザーリンク」問題集》を提供しますから挑戦してみて下さい。一見、単純そうですが、遊んでみると、結構、考えどころが随所にあって奥が深く、パズルが好きな方は楽しめるかも知れません。最近は「世界パズル選手権」にも出題されているようで、興味のある方は調べてみるといいでしょう。

何と日本語が「公用語」の国

   「公用語」とは、国や州など、ある集団・共同体内の公の場において用いることを公式に規定した言語を指します。世界にはいっぱい国がありますが、最も多く使われている「公用語」は英語です。ところで、日本の「公用語」は、当然、日本語ですが、日本語が「公用語」の国など日本以外に無いと誰でも思うでしょう。

   ところが、意外や意外、日本語を憲法で「公用語」と定めている国があるのをネットで知りました。その国は太平洋に浮かぶ島国パラオ共和国。ただし、国全体ではなくて、この国のアンガウル州で、パラオ語と英語に加えて日本語を「公用語」とすることが何と憲法第12条で定めてあるのです。

   まさかと思われる方は、ネットの《日本語が公用語として定められている世界唯一の憲法-パラオ共和国アンガウル州憲法-》をご覧になって下さい。では、なぜそうなっているかの理由を書かなければいけないでしょう。これは、第二次世界大戦前のパラオ共和国が、日本の委任統治領だったからです。

   現在、パラオには日本語を日常的に話す住人は存在せず、過去に日本と関わりがあったことを示す象徴として憲法に定められているのだそうです。それにしても、この話は誰かに《日本語を公用語として使っているのは日本だけではないよ》と言ってびっくりさせたらいかがでしょうか。

高価な楽器を貸与する機関

   「週刊新潮」8月16・23日夏季特大号に《ベルリン・フィルの世界的指揮者を激怒させた人事の裏に「阿倍昭恵」》というタイトルの記事を発見しました。この記事を理解するには少し予備知識が必要です。クラシック音楽の世界にはストラディヴァリウスと言う飛びきり高価な弦楽器があるのをご存知でしょう。

  しかし、1億円以上もするヴァイオリンは、たとえ使いたくても、誰でも買えるわけではありません。ところが、日本には、これを貸してくれる日本音楽財団の楽器貸与委員会という機関があるのです。激怒してるのは委員長のベルリン・フィルの主席指揮者サイモン・ラトルをはじめみんな委員会のメンバーです。

   つい6月下旬、委員長のサイモン・ラトルから財団宛にメールが来て、それにはこう書いてあるのです。《日本音楽財団の楽器貸与委員会から塩見和子さんが退任されたことを知り、私はただちに当委員会の委員長を辞任します》と。では、なぜ塩見さんの解任に怒っているかというと塩見さんはこの会の重要人物なのです。

   楽器の貸与に値するアーティストを選ぶのも塩見和子さん。ところがヴァイオリニスト諏訪内昌子さんへの貸与期間が長すぎると「政府筋」から指摘されたとか。そして、諏訪内さんと敵対する人物が総理夫人の阿倍昭恵さんと非常に親しく、その関係で塩見さんが解任されたと言う情報にラトルは激怒。本当なのでしょうか。

「帝都名画座」と名曲喫茶

   数日前にアップした「一生消えない遠い昔の後悔」に出てくる新宿の映画館「帝都名画座」。この映画館の直ぐ裏の通りに入口に大きく「名曲鑑賞室」と書かれた名曲喫茶「ランブル」があって、「帝都名画座」でいい映歯を観た後、よくここで音楽を聴きながら、観た映画を思い出してました。

   この喫茶店には透明な放送室があり、レコードをプレイヤーに乗せる前、まるでモデルのような容姿端麗な女性が、これから掛ける曲の詳しい解説をしてたのです。何しろ、この店で掛けるレコードで多かったのはマーラーの作品で、きっとレコードを選ぶ担当者がかなりのマーラー・ファンだったのかも知れません。

   ともかく、この店でよく聴いたマーラーの作品は「大地の歌」、交響曲第1番「巨人」、第2番「復活」、第3番ニ短調、第7番「夜の歌」など。何しろマーラーの主要な作品のすべてがよく流れ、私が熱狂的なマーラー・ファンになったのは、この「ランブル」が原因と言ってもいいかも知れません。

   実は、今回、「帝都名画座」の事を書いたのは、前に「音楽とオーディオを語る会」の友人にこのこのことを話したら、友人は「もしその記事をその女性が読んでコメントをくれれば、再会出来る可能性があるかも知れないよ」と言ったからですが、そんなことが起きる確率はほとんどゼロに近いと思っています。

写真のシャッター押す掛け声

   グループの記念写真を撮る時に、通り掛かってカメラを渡され、シャッターを押す掛け声で一番よく使われるのは「チーズ」。ある本によると、平成23年(2011年)、東京工芸大学が20歳~49歳の女性1000人を対象に、インターネットを使って調査した結果の順位は次の通りです。

   やっぱり、一番多いのは①「はい、チーズ」②はシンプルに「撮るよ」③は「1たす1は?」だそうですが、これはみんなキョトンとしてとても使う気になりません。ともかく、①は昭和38年(1963年)に雪印乳業がCMの中で写真を撮る時の掛け声として使ってからだと言われています。では外国の掛け声を幾つか紹介します。

   まず韓国で一番多いのは「キムチー」。日本では、普通「キムチ」と言いますが、韓国語の正しい発音はキムチーだからだそうです。また、イギリスやブラジルでは「ウィスキー」、メキシコでは「テキーラ」、オーストラリアでは「キーウイ」など。そして、各国共通なのは、歯を見せて笑顔を作ること。

   また、英語圏では何と日本と同じに「チーズ」、ただし最後の「ズ」はほとんど発音しないのだそうです。ところで、もし私が誰かに集合写真のシャッターを押して欲しいと頼まれたら、私は《シャッターを押す前に「ハイ」と言いいますから、「イ」を聞いたら笑顔になって下さい》と言おうと思っています。

駅が印象に残る三本の映画

   古本屋には行くものです。今回、家の近くの古本屋で見つけた本は、JRの駅の開発プロジェクトを手掛けてきた臼井幸彦著「シネマと鉄道」。古い映画が好きで好きで、鉄道にも少なからず興味がある私が、どうしても読みたかった一冊と言っていいでしょう。副題に「映画にみる駅の風景70選」とあります。

   まず、私の眼に留まったのは映画「カサブランカ」。雨の降るパリのリオン駅で、ボガートはサムが預かってきたバーグマンの手紙を読んでいて、雨でインクが滲んでいます。ボガートは読み終わると手紙を丸めてぽんと捨てます。「約束したのになんで来ない!」とボガートの眼は涙でいっぱいですが、雨で誰にも見えません。

   次ぎにイタリアの名匠ヴィットリオ・デ・シーカ監督の「終着駅」。アメリカの人妻ジェニファー・ジョーンズがローマ滞在中にガイドのモンゴメリー・クリフトとつかぬまの恋に落ち、このテルミニ駅で、永久の別れを告げる悲しいシーンがこれでもかこれでもかと執拗に描かれています。

   そして、もう一本はイギリスのデヴィット・リーン監督の名作「逢びき」。舞台はロンドン郊外のミルフォード駅です。毎週、木曜日にこの駅に買い物に来る人妻シリア・ジョンソンはちょっとしたきっかけで既婚の医師と知り合い惹かれます。しかし理性の方が勝って訣別。バックに何度も流れる美しいラフマニノフのピアノ協奏曲第2番が忘れられない映画です。鉄道が印象的な映画を三本紹介しました。昔の映画って実にいいです。

野良猫と一匹のアジフライ

   幾日か前の朝、近所の顔見知りの黒い野良猫と家の前で眼が合ったら、何だか空腹で食べる物が欲しいと私に訴えているような悲しげな眼をしてました。いつもその野良猫に食事を与えている近所の家の玄関前を見たら、きれいになっていて、もしかすると旅行に出て不在のようです。

   野良猫に食事を上げるなら、継続的に続けないといけないことは解っていましたが、その日のクロの様子はこのまま何も食べなかったら、餓死してしまうように私には思えました。そこで、近くのスーパーでアジフライを一匹買い、近くの家のブロック塀の上で眼を閉じてるクロを見つけ、塀の下にアジフライを置きました。

   ちゃんと食べたかなぁと、ちょっと間を置いて見に行くと、なぜかクロは半分だけアジフライを食べて、半分は残してあります。しかし、クロが空腹を満たし、生きながらえたことを「よかったなぁ」と喜び、いつも食事を与えている家が、明日は玄関の前に食事が入ったお皿が置いてあることを切に願い眠りにつきました。

   そして、その翌朝、我が家の庭に面した雨戸を開けると、クロが何と縁側の上で寝てるではないですか。家内は私に「クロはアジフライをくれた人の家を覚えていて、今日もくれると思って待っているのよ」と言います。昼過ぎまで縁側にいたクロは、その後いなくなり、半分残したアジフライがどうなったか見たら、きれいに無くなっていました。きっと、残したことを思い出して食べに行ったのでしょう。野良猫(なんで自分だけ食べるの!)ってとても悲しいです。

物事が思い出せない現象

   丸谷才一さんのエッセイが好きでいっぱい(恐らく300編以上)持っていて、非常に勉強になることばかりです。従って、人に紹介したくなり、ついブログに書いてしまいます。勿論、ちゃんと出所を書いているので差し支えないでしょう。今回、紹介するのは「ほら、ほら、あの……」という題の一文。

   つまり「物忘れ」についてです。丸谷さんの文章をそのまま書くと《とにかく困りますね。殊に眼前にいる人の名前がわからないとき。今は年を取ったから、「あ、度忘れした。君のお名前は?」と平気で(わりに平気を装って)たずねることができるやうになりましたが、わかいうちはこれができなかった。

   何とかして思ひだそうと努力し、あせり、狼狽した。それでますます名前が出て来ない。…何かを忘れて思ひ出せない。もどかしい。その感覚を日本語では「のどまで出かかってる」と言いますね。これを英語では、on the tip of one’s tongue(舌のさきに引っかかってる)と言うそうです》。

   そして、英米の心理学ではこの成句を受けて、思い出せない状態をTOT state(TOT現象)と呼ぶんだとか。やっぱり丸谷さんのエッセイは勉強になります。そして、丸谷さんのような高名な凄い学者でも、若い時に相手の名前が出てこないことがあったのを知り、何だか嬉しくなったのは言うまでもありません。

一生消えない遠い昔の後悔

   時効になっていると思いますが、大学時代に「映画をタダで観た」ザンゲをします。その昔。新宿に「帝都座」という封切館があり、その五階に「帝都名画座」という古い名画を上映していた映画館がありました。このエレベーターもエスカレーターも無いビルは、四階まで階段で昇り入場券を買い、そしてもう一階上が映画館です。

   何しろ、古いフランス映画が無性に好きだった私は時間がありさえすればこの映画館に足を運びました。ここで観た映画を挙げると「北ホテル」「舞踏会の手帖」「巴里祭」「商船テナシティ」「望郷」「外人部隊」「運命の饗宴」「にんじん」「モロッコ」「巴里の空の下セーヌは流れる」などで、三日変わりで上映していました。

   これらの映画に魅せられていた私は、同じ映画を三日間続けて観ることなどザラ。毎日のように映画館に顔を出す貧乏学生を気の毒に思ったらしく、映画館の一人の女性に入口で入場券を渡すと、その女性は入口で私を待たせたまま、一階下のキップ売場に飛んでいき、お金に換えて私に戻してくれたのです。

   心の中では罪悪感との葛藤をしてましたが、私はその好意をそのまま受けてました。そして、ある日、私はその女性と新宿の街の路上で、偶然、ばったり遭遇したのです。当然、日頃のお礼をすべきなのに、私はただ会釈しただけですれ違ってしまったのです。何という愚かなことでしょう。私は映画館に行きづらくなり、ちょっと間をおいて映画館に行って、彼女が辞めたのを知りました。いまもなお私の胸の中は一生消えない後悔で激しく痛んでいます。

世界の「息を飲む」夕暮写真集

   今日はネットの《黄昏の絶景、息を呑む世界の「夕暮れ」ベストスポット27》を紹介します。まず最初の1枚は「アイスランド」。説明に《アウトドア派を虜にして離さない国、アイスランド。氷に覆われた火山、豪快に噴き出す間欠泉、幻想的なオーロラなど、観るべきものは尽きない》とあり、これは日が沈む直前の写真です。

   2番目の写真は「ケニア」、真っ赤な空など、普通、見ることなど出来ません、そして、3番目は「マダカスガル」で奇妙な形の木々の間に沈んでいく太陽が小さく映り、行ってみたい欲望にかられます。3番目はアメリカ「ユタ」のアーチーズ国立公園、独特なアーチ状の岩が集まり、雲の形などまるで作ったみたいです。

   4番目は「オランダ」。広大な海辺の夕暮れで、こんな風景を日本で観ることは絶対に無理でしょう。一つ飛ばして6番目は「エジプト」、三つのピラミッドが並んでいる夕暮れです。7番目は「インド」。もし、この光景を実際に観たら、恐らくあまりの美しさにここから離れなくなるのは間違いなし。

   そして、幾つか飛んで10番目の「中国」は「万里の長城」を前景にした夕暮れで、あまりにも大きな自然にみとれます。13番目は「スペイン」のアンダルシア。きっとこの写真を撮影した人は、いつまでもここにいたに違いありません。是非、27枚すべてをご覧になって、世界のこよなく美しい夕暮れの虜になって下さい。

京都「三十三間堂」での勝負

   このところ、すっかり京都にご無沙汰していますが、一時、毎年のように家内と行きました。ところで、京都の観光名所で好きなのは「清水寺」と「三十三間堂」。今日は東山七条にある「三十三間堂」のことを書きます。ここは1001体の観音様がずらりと並ぶ印象的な場所で何度でも行きたくなります。

   今回は倉本知さと著「本当は怖い京都の話」(彩図社)という本より、実は江戸時代にこの静かにたたずむ漢音様の後で「一昼夜かけて弓矢を何本射通せるか」という熾烈な争いをした男たちがいたのです。矢を射通す場所は、「三十三間堂」の西縁の軒下、ここで南から北に向けて弓矢を放つのです。

   この「三十三間堂」での通し矢の始まりは平安時代末期と言われていますが、江戸時代になって本格的なブームとなりました。そして、この戦いで最も有名なのは、毎年、行われた紀州藩と尾張藩の一騎打ち。貞享3年の優勝は紀州藩で、射た総数は一昼夜かけて13053本、命中が8133本の記録が残っています。

   ともかく、24時間を休まず射っているのですから、13053本÷24時間÷60分=約9本。つまり、これは1分間に9本射っていることになり、関ヶ原の戦いが終わって基本的に刀を使って戦うことが無くなった武士にとって、この勝負はメンツにかけて勝ちたかったに違いありません。

ラスト・シ-ンが印象的映画

   最近はすっかり映画館から姿を消した西部劇、その傑作中の傑作、アラン・ラッド主演の「シェーン」のことを書きます。何といっても、この映画を有名にしたのは、シェーンの決闘をすべて見ていたジョーイ少年が、馬で去っていくシェーンに「シェーン!カム・バック!」と呼びかけるラスト・シーンでしょう。

   この映画の舞台は、アメリカのワイオミング州の貧しい開拓地。アラン・ラッド扮する流れ者のシェーンが、ある日、この地にやってきます。ここでは開拓者と悪い牧畜業者が対立して不穏な空気が漂っています。水を求めて立ち寄ったシェーンは、スターレット家でガンマンの前歴を伏せて働くことになります。

   牧畜業者と開拓者スターレットとの対立は次第に高まり、牧畜業者は黒手袋の殺し屋ジャック・バランスを雇い、スターレット家に脅しをかけます。主人のジョー・スターレット(ヴァン・ヘフリン)がとても勝てる相手ではありません。それを見たシェーンは一宿一飯の恩返しでこの黒手袋と対決することを決意します。

   そして、シェーンはこの黒手袋が待ち構えるところに、単身、乗り込みものの見事に相手をを打ち倒して、ジョーイ少年の呼びかけに応じないで去っていくラスト・シーンで映画は終わります。そのバックに例の名曲が流れ……。ジョージ・スティーヴンス監督の歴史に残る映画シェーン」を紹介しました。

今の大阪城は徳川家の築城

   大坂の観光の目玉に大阪城があります。日本史では、大阪城は豊臣秀吉が建てたお城ということになっていますが、現在、我々が眼にする大阪城は、秀吉が築城したものでないのをご存知でしょうか。天正11年(1587年)、大阪城は石山本願寺跡に秀吉によって普請が開始され、5年の歳月をかけて完成したのは事実です。

   ところが、1615年の大坂夏の陣で、徳川家に廃墟同然にされ、その後、家康の孫の松平忠明に与えられました。やがて、大坂は幕府の直轄領となり、元和6年(1620年)、2代将軍徳川秀忠によって、大阪城を再築することになったのです。そして、3代将軍徳川家光の時に完成しました。

   大阪城の普請は、徳川家の多くの大名を統括し始めた時期に当たることから、各大名は競って石垣を堅牢、美麗に仕上げ、完成した城は極めて立派なものだったのです。ともかく、現在の大阪城は最初の大阪城が築かれた地盤を覆い隠すように盛られた強固な地盤の上に建てられています。

   なお、大阪城は昭和34年(1959年)と昭和59年(1984年)の2回の調査によって、秀吉時代の石垣が地中に埋まっているのが明らかになり、大阪市は埋もれている石垣を掘り起こして公開する「豊臣石垣公開プロジェクト」に取り組んでいます。ともかく、現在、我々が見る大阪城は徳川家が建てたお城です。

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