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随筆「枕草子」の美文に驚歎

   文学のジャンルに随筆があります。日本で初めての随筆と言えるのが清少納言が書いた「枕草子」。その全文がネットにあるのでちょっと出だしをコピーします。《春は曙(あけぼの)。やうやう白くなりゆく山際(やまぎわ)、すこしあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。 

  夏は夜。月の頃はさらなり、闇もなほ、螢(ほたる)飛びちがひたる。雨など降るも、をかし。秋は夕暮(ゆうぐれ)。夕日のさして山端(やまぎわ)いと近くなりたるに、烏(からす)の寝所(ねどころ)へ行くとて、三つ四つ二つなど、飛び行くさへあはれなり。まして雁(かり)などのつらねたるが、いと小さく見ゆる、いとをかし。

   日入(ひい)りはてて、風の音(おと)、蟲の音(ね)など。(いとあはれなり。冬はつとめて。雪の降りたるは、いふべきにもあらず。霜などのいと白きも、またさらでも いと寒きに、火など急ぎおこして、炭(すみ)持てわたるも、いとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、炭櫃(すびつ)

   火桶(ひおけ)の火も、白き灰がちになりぬるは わろし》。どうです。誠に鮮やかな美文でしょう。清少納言は平安時代中期の女流作家で、歌人でもあっただけあって、文章が実に美しいです。思わず声を出して読みたくなる魅力をもっていて、1000年も前から、こんな美文を書く人がいた事に改めて驚歎します。ともかく、二段以下、全文をお読みになって、清少納言の文章に酔いしれて下さい。

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