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ラベルの「ボレロ」を逆に演奏

   ラベルの作品の中で、最も人気があるのは「ボレロ」と言っても誰も異存はないでしょう。実は私も大好きで、何度繰り返し聴いているか解りません、この作品は本質的に舞踏ののために書かれたもので、何しろ、二小節のボレロのリズムが何と169回繰り返される単調な音楽です。でも、何故か飽きないのです。

   国立音楽大学教授の野中映氏が書いた「名曲偏愛学」(時事通信社)という本の中で野中氏は《「ボレロ」はさかさまに演奏した方が絶対にいい》と書いてます。つまり、《この曲、最初は三段の五線譜でこと足りるのに、おしまいになると、豪華三十五段飾りの楽譜になってしまうのだ。

   盛り上がって盛り上がって盛り上がりまくる宴会みたいな作品だから、演奏者たちもいい気になって、最後の方になると、自分だけ目立ちたい一心で、やたらと大音響を鳴らしまくる。目立ちたくても目立てない第二ヴァイオリンの後の奏者などは、バケツを叩いたり機関銃を乱射したりして必死に対抗しようとする。

   演奏が終わって普通に拍手が沸き起こるのでは、この作品はあまりに残酷である。だから「ボレロ」はすべて逆に演奏すべきなのだ。そうすれば、ジワリジワリと盛り下がり、没落の美学を漂わせた文学的な作品になる》。実はこの文章、前からブログで紹介したいと思っていました。では逆の演奏はないので普通の「ボレロ」です。

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