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夏目漱石の原稿執筆の姿

   昨2016年9月20日に刊行された「〆切本」(左右社)という本をご存知でしょうか。沢山の有名作家が出版社からの原稿の催促を受けながら作品を書いている姿が楽しめ、ちょっと変わった本が読みたいと思っている人にお勧めの一冊です。その中から、今日は夏目漱石の「文士の生活」という一文を紹介します。

   何しろ、漱石が原稿をどうやって書いているのか、そうやたらに公開されることは無いので、漱石ファンにとってはたまりません。漱石の文章をそのままコピーすると《書き始むると、筆は早くもなし、遅くもなし、先ず普通といふところであらう。原稿は一度書いたままで後にテニヲハの訂正をする位のもの。

   時間は、夜でも朝でも昼でも、別に制限はないが、何時にしても。筆を執ってる間は、相応な苦しみはある。併し私は、書き始めると、殊更に勿体つけて、態と筆を遅らすと云うようなことは断じてない》。これを読んでも漱石の真面目さがよく出ていて、何だか微笑ましくなってしまいます。

   更に《障子に日影の射した処で書くのが一番いいが、此家ではそんな事が出来ぬから、時に日の当たる縁側に机を持ち出して、頭から日光を浴びながら筆を取る事もある。余り暑くなると、麦藁帽子を被って書くやうな事もある。かうして書くと、よく出来るやうである。凡て明るい処がよい》。確かに漱石の小説は明るいです。

「広辞苑」のとても愉快な語釈

   毎日、ブログの記事を書いていると、国語辞典は欠かせないアイテムで、私は普通名詞と固有名詞が一緒に載っている「広辞苑」の電子版を愛用しています。ところで、国語辞典の言葉の説明文を語釈と言いますが、この語釈には、微笑ましいものがあり、今日はその傑作を幾つか並べますので、是非、楽しんで下さい。

   まず、みぎ【右】の語釈は《南を向いた時、西にあたる方》、地図は北が上なので、北を向いた時のほうがよさそうですが、なぜか南を向いた時です。でも、あまり大きな問題ではありません。次はゆび【指】で《手足の末端の、枝のように分かれた部分》。読んでいると、指が何だか愛おしくなります。

   次にれんあい【恋愛】は《男女が互いに相手をこいしたこと。また、その感情》。しからば、こい【恋】とは《一緒に生活できない人や亡くなった人に強くひかれて、切なく思うこと。また、そのこころ》。何だか、もう少し説明の方法がありそうですが、考える人は大変なので我慢してあげましょう。

   それでは、最後にくち【口】は《動物が体内に食物を摂取する、あな状の器官、高等動物では、唇・歯・舌などをそなえて消化管につながり、また人類などでは音声を発するのにも使う。鳥類では嘴(くちばし)となる》。いやはや、「あな状の器官」とは辞書を編集した人の苦労が出ています。確かに口は穴です。

決して無力ではない音楽の力

   今朝の朝日新聞に《音楽の力「第九」》というタイトルでこんな話が載ってたので、ちょっと古い出来事なのですが、紹介したくなりました。永遠に忘れることが出来ない2011年3月11日、指揮者の佐渡裕さんはイギリスのBBCフィルハーモニックとピアニストの辻井伸行さんと国内ツアーの最中でした。

   佐渡さんは辻井さんと横浜のホールに入った直後に大きな揺れが襲いました。当然、公演は中止になり、オーケストラは帰国して、佐渡さんは神戸の自宅に戻りました。佐渡さんは、自分には命を助けることも、食べ物を届けることも出来ず、また、譜面を開く気にもならずに友人のさだまさしさんに電話したそうです。

   そして、「音楽ってなんて無力なんだ」と号泣。さださんに「きっと佐渡さんが必要になる時が来ますよ」と慰められ電話を切りました。その後、携帯電話が鳴ってドイツのマネージャーから、急遽、日本支援のコンサートを開くのでベートーベンの「第九」を指揮して欲しいと言う依頼です。

   佐渡さんは、この状況下に「第九」を指揮するなんて断ろうと思いましたが、「第九」は連帯の意味を持つ曲と説得されて承諾。3月26日にドイツでコンサートが行われ、曲が終わっても観客は沈黙したまま。やがて立ち上がって黙祷です。佐渡さんの「ダンケ!」に堰を切ったように拍手です。決して無力ではない音楽の力!

英語の「慣用句」

   「慣用句」は日本語にしかないものではなくて、英語にもあるのをご存知でしょうか。ネットに13の英語の「慣用句」を並べているサイトを発見したので紹介します。英語と言っても、ごく初級の単語しか使ってないので、どなたでも理解出来るのは間違いありません。話のタネに知っておいてもいいでしょう。

   そのサイトは《日常会話に役立つ英語慣用句!これだけは覚えておきたい厳選13イディオム【第2弾】》。【第2弾】とあるところを見ると【第1弾】があるはずですが、探してみても見つからないのでこれで我慢して下さい。ともかく、この中から、一つだけ取り上げますので、後はご自分でお読みになって下さい。

   その一つは「mind your own business」訳すと「人のことは放っておけ」で、例文の会話は《Hey Mike. You look so depressed these days. Why don’t you see a therapist?》(ねぇ、マイク。最近、落ち込んでるみたいだね。セラピーを受けてみたら?)。それに対する返答は次の通りです。

   《It’s none of your business! Mind your own business!》(君には関係ないだろ! ほっといてくれよ)。この解説に《“business” は文字通りの商用ではなくあらゆる「問題」や「状況」を指し、小学生ですらオモチャの取り合いでこのフレーズを使ったりします》とありますが、何だか通常の会話のように思えます。

素敵な曲「ニューヨークの秋」

   村上春樹さんの「雑文集」(新潮社)、音楽の話がいっぱいあるのでよく読みます。何しろ、大学生でジャズ喫茶を経営していたくらいですから、その知識たるや普通の人の比ではありません。私みたいに「昔はよくジャズ喫茶に通ったなぁ」どころではなく、村上さんは常にジャズ喫茶にいたのです。

   ところで、今回、この「雑文集」の中の私の眼を引きつけたのは「ニューヨークの秋」というタイトルの一文。私がなんでこのタイトルに興味を持ったかというと、実はこのジャズのスタンダード曲が昔から大好きで、村上さんは、一体、この曲の何を書こうとしてるのかやたらに気になったのです。

   ところが、この一文を読むと、村上さんは友人のジャズ・ベーシスト、ビル・クロウがクロード・ウイリアムソン・トリオに参加して、日本のレコード会社がCDを出すことになり、その中に入れるライナーノートを村上さんに書いて欲しいという依頼を受け、旅先のホテルの一室でサンプルCDを聴いている話です。

   そして、そのCDのタイトルが「ニューヨークの秋」。勿論、私がこのCDを持っていないし、聴いたこともありません。しかし、タイトルに使っているからには、「ニューヨークの秋」が中に収録されているのは間違いないでしょう。村上春樹さんの雑文を読んで、素敵な曲「ニューヨークの秋」が無性に聴きたくなりました。

地球で遊ぶ「グーグルアース」

   かなり前に買った《「グーグルアース」で地球を遊ぼう!》という小冊子を読み直しています。大抵の方が自分のパソコンに「グーグルアース」はすでにダウンロードしてあると思いますが、もしまだだったら、このサイトをクリックしてダウンロードして下さい。このとてつもなく凄いソフトが無料で使えます。

   まず最初にすることは自分の住所を検索することで、いつも見慣れている風景が立ちどころに出てきて驚きます。中には、現在、更地になっているのに前にあった建物が出てくることがありますが、グーグルが撮影した時期が古いということで仕方がない現象でしょう。でもグーグルは時々撮り直しをしてるようです。

   ところで、《「グーグルアース」で地球を遊ぼう!》には最初のページに世界遺産など有名な場所がずらずらと並んでいます。「ナスカの地上絵」「五稜郭」「モンサンミッシェル」「故宮」「エジプトのピラミッド」「エアーズロック」「アマゾン川」「ケネディ宇宙センター」「マッターホルン」「エベレスト」「東京タワー」など。

   ともかく、この名前をこのまま入れて検索すれば、次から次にこの場所の映像が出てきて、初めて「グーグルアース」に接した方は、あまりにも楽しくて時間の経つのを忘れるかも知れません。でも、「グーグルアース」の有効な利用方法としては、初めて訪問する場所の住所を検索して、予め観ておくと役に立ちます。

全米オープン期待大の選手

   8月28日(月)にテニスの4大大会の一つ、全米オープンが幕を開けます。錦織選手がケガで欠場になり、WOWOWが、連日、生放送するのに楽しみが無くなったと思っていたら、男子は世界43位の杉田祐一(28)選手、女子は世界45位の大坂なおみ(19)選手が期待出来ると今朝の日刊スポーツに出てました。

   新聞によると、まず杉田選手は2006年10月にプロに転向し、28歳にして才能が花開き、7月にトルコで行われたアンタルオープンに優勝しています。身長176センチ、体重67キロと錦織選手に比較して身長は2センチ、体重は7キロも下で、海外に拠点を置いたこともありません。

   また、大坂選手は、昨年、ウインブルドンを除く3大会に初めて出て、すべて3回戦まで出場してすっかりツアーに定着しています。ウインブルドンも今年は初出場で、またまた3回戦に進みました。そして。3回戦の相手は5回も優勝しているビーナス・ウィリアムズ選手で、負けはしましたが、彼女は大坂選手を絶賛。

   今年2月には日本代表にデビューし4戦全勝して日本の大きな戦力となりました。これで。杉田選手も大坂選手も全米オープンは大いに期待出来そうです。もしかしたら、錦織選手の欠場でがっかりしてる全国のテニス・ファンを大いに喜ばせてくれるかも知れません。期待は果てしなく大きいです。

難しい演奏会の拍手

   ピアニストの青柳いづみこさんのエッセイは音楽の知識が増えるのでよく読みます。「ピアニストは指先で考える」というタイトルの随筆集の中に「拍手」と言う一文があり、音楽の専門家が拍手を論じています。クラシックのコンサートでは、拍手は一曲が終わった時にすることになってます。

   ところが、終わりがよく解らない曲があり、その場合、初心者は会場全体が拍手に包まれてから手をたたくのが無難です。ともかく、まだ曲が終わってないのに拍手をしたら一大事。会場全体の冷たい視線を浴びて、直ぐにその場から消えたくなるのは間違いありません。ともかく、コンサートを台無しにしてしまうのです。

   青柳さんはこう書いてます。ピアニストが一番困るのは、ショパンやドビッシーの小品を続けて弾く場合で、演奏家は途中で拍手が起きないように身振り手振りで演出するんだそうです。例えば、腕を振り上げたままおろさなかったり、顔を上げないようにして、観客に「まだ終わってない」ことを示すとは大変です。

   確かによく知っている曲ならいいのですが、あまりポピュラーではない曲だと、終わったかどうか解らないので拍手のタイミングに困ります。演奏家は逆に終わったことを示さないといつまでたっても拍手がきません。いやはや、演奏会にはCDやLPを聴くのとは違い拍手のタイミングの苦労があります。

地球が自転している理由

   かねがね知りたいと思っていた地球が自転する理由について、私と同じ疑問を持っている人がいるとみえてネットのYAHOO!知恵袋に質問がありました。回答者がどんな立場の人か解りませんが、その複数の回答は、あまり確信的とは思えません。でも誰も証明不能の出来事ですから仕方ないでしょう。

   自転の理由を知るには、まず地球誕生の経緯を認識する必要があります。解答の一つをそのまま引用すると《あくまでも私の思考に拠るものですが,太陽から分裂してそこに集まった物質が地球などの惑星に成ったのですが,太陽から分裂した時飛び散った勢いは,太陽の自転をそのまま引き継いだ勢いだったのです》と。

   つまり、地球は太陽から分裂して出来たもので、太陽の自転をそのまま引き継いだという説明です。更に《さて太陽から飛び出た物質は,その時一緒に地球だけでなく月に成る物質も含まれていたのです。後から月の部分は,地球にぶつかった物がその衝撃で契れて出来たという説もあります》。

   どうやら、月も太陽から飛び出した物質で《最初は自転していたのが、月は地球に余りにも近い為に,地球の重力に引かれて回転を止められ,だるまさんの底の重りのように地球に向かった側で重さが偏って,同じ面をこちらに向けているのです》だと。ほかの解答も知りたい方はYAHOO!知恵袋を直接お読みになって下さい。

クラシックをジャズで演奏

 クラシックもジャズもお好きな方なら、ジャック・ルーシェをご存知ない方はいないでしょう。恐らくCDを何枚かお持ちになっているはずで、私が所持しているCDは全部で29枚。何しろバッハをジャズにアレンジして演奏したCDを出して、一躍有名になったフランスのピアニストです。

   1934年10月26日生まれなので82歳ですが、現役で活躍しています。ちょっとネットの《バッハをJAZZに!600万枚以上のセールスを記録したジャック・ルーシェ》というサイトをご覧になって下さい。ルーシェを詳しく紹介していて、嬉しいことに中にバッハを演奏している動画が4曲もあります。

   やがて、ルーシェはバッハだけでは飽き足らなくなったようで、バッハ以外のCDもいっぱい出しています。ラベルの「ボレロ」、ヴィバルディの「四季」全曲、モーツアルトのピアノ協奏曲第20番と24番などみんなトリオ演奏です。そして、ショパンの「夜想曲」全曲のソロ演奏もあります。

   バッハも最初は小曲だけだったのが、次第に大曲も演奏するようになり、「ブランデンブルグ協奏曲」「ゴルドベルグ変奏曲」「イタリア協奏曲」などみんなトリオ演奏です。まるで、バッハが最初からジャズで作曲したようで、まったく違和感がありません。是非、あなたのコレクションに加えて下さい。きっと大満足します。

石坂浩二氏と浅丘ルリ子さん

   「週刊文春」夏の特大号の「阿川佐和子のこの人に会いたい」のゲストは、浅丘ルリ子さんで、阿川さんの巧みな話術は浅丘さんから元配偶者の石坂浩二氏のことを色々と聞き出しています。何しろ、沢山のファンがいるお二人なので、この記事をお読みになってない方のために掻い摘んで紹介します。

   まず驚いたのは、浅丘さんと石坂浩二氏の仲を取り持ったのは加賀まりこさんで、結婚する前は石坂浩二氏と加賀さんは交際していたとはびっくりです。浅丘さんは本当はタイプではなかったのに、石坂氏があまりにも博識なので一緒になったら勉強になると結婚して30年も仲良く暮らしました。

   また、離婚した理由は石坂氏が自分の親の介護を女優の浅丘さんにさせるわけにはいかないという配慮で、離婚した今でもお互いに尊敬してるようです。最近、クイズ番組などに一緒によく出ていますが、石坂氏が浅丘さんをフォローしている感じがよく出ていて、喧嘩別れではないという浅丘さんの説明に納得します。

   この対談の中で、浅丘さんが石坂氏と「やすらぎの郷」の共演でこう言ってるのでちょっと書いておきます。《(久しぶりに)会ったら、全然普通でしたよ。穏和な人だし。それよりも、久しぶりに間近で演技を観て、お芝居がすごく素敵になってるなって感じました。…》と。お二人のとてもいい関係に拍手です。

切っても切れない映画と音楽

   映画と音楽と言えば、真っ先に頭に浮かぶのはアカデミー賞映画「カサブランカ」の中で効果的に使われていた「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」でしょう。あまりにもよく似合っているので、この映画のために作曲したと思っている方がいっぱいおられるかも知れませんが、映画を制作した10年前からあった曲です。

   実はこの曲、ジャズのスタンダード・ナンバーとして昔から私の大好きな曲で、何人かの違う歌手が歌っているCDを持っています。ともかく、非常に魅力的な曲で、一度聴いたら頭から離れなくなるのは間違いなく、この際、「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」の詳しいことを書いておきます。

   ウィキペディアによると、1931年にハーマン・フップフェルドが、ブロードウェイ・ミュージカル「エブリバディズ・ウェルカム」のために作詞・作曲した曲で、この劇中では、フランシス・ウィリアムズという歌手が歌っています。しかし「カサブランカ」ではドーリー・ウィルソンがとてもいい味出しています。

   映画では、ドーリー・ウィルソンに久し振りにクラブで再会したイングリッド・バーグマンが「あの曲弾いて」と頼む場面があります。ところが、わけあって別の曲を弾くと、更にお願いされて、やむを得ずに弾くハメになったシーン。「カサブランカ」はこの曲なくしては存在しないと言っても過言ではありません。では空港場面をどうぞ。

五郎丸選手のキック復活

   ラグビー、ヤマハ発動機の五郎丸歩選手が、昨晩、午後6時キックオフのトヨタ自動車戦に二季ぶりに出場し、すべてのキックを成功させて、14-11の勝利に貢献しました。しかし、夕方の時間のセイかテレビ中継が無く、追いつ追われつのいい試合を観ることが出来なくて残念です。

   そこで、この試合の詳しい経過がネットにありましたので、それから抜粋して掻い摘んで紹介しましょう。豊田スタジアムに27,871人の観客を集めた中、開始直後、ヤマハ発動機は自陣10メートル付近で反則をもらい、五郎丸選手のタッチキックで敵陣深く飛ばして好機をつくりました。

   でも、先制点は39分にトヨタ自動車がトライで5-0、このまま前半が終了します。そして、後半6分、五郎丸選手のキックを相手がキャッチミス、それを日野選手が拾い、連続攻撃から伊東選手が中央にトライして5-5の同点、五郎丸選手のコンバージョン・ゴールも成功して、ヤマハは7-5と逆転します。

   そして、13分にヤマハの反則から、トヨタのクロニエ選手がペナルティ・ゴールを決めて、再度、8-7と逆転です。しかし、21分にヤマハはスクラムから出たボールを連続攻撃でグラード選手が中央にトライし、更に五郎丸選手のゴールで14-8と再逆転。こんな面白い試合を観なくてとても口惜しいです。(ハイライト

6年前の記事にコメント

   2011年11月にアップした「摩訶不思議な名曲喫茶」にコメントを頂きました。6年も前のクラシック音楽の記事にコメントを頂くとは嬉しい限りで、早速、そのクラシック・ファンと音楽談義の花を咲かせたいところですが、コメントにメアドが書いてないのでそれが出来ません。知らない方と音楽の話をする機会なのに残念です。

   そこで、頂いたコメントの抜粋をちょっとお読みになって下さい。《お店にクラシック音楽がかかってなかったなんて、摩訶不思議ですね。小生は時々行きますが、お客がいなくてもクラシック音楽が流れています。女主人は、一日中音楽を聴きたいので、この店を開いたのではないかな、というのが小生の印象です。

   この間はクレメールの独奏でイザイの無伴奏ヴァイオリン曲を流していましたから、相当の通です。レコードが100枚近く積んでありますが、自宅にあるたくさんのレコードから聞きたい曲をもってくるので、時々入れ替わります。どんな曲がお好みか、行ったときは見せてもらっていますが、なかなかいいものがあります。…》。

   どうやら、私はその女主人のクラシックへの造詣の深さを知らなかったようで、近々、6年振りに名曲喫茶「カオリ座」に行って女主人と話して来ようと思っています。改めて「東京クラシック地図」を見たら《怪しさを漂わせながらも癖になる摩訶不思議な名曲喫茶》とありました。コメント、有り難うございました。

短いスピーチのテクニック

   現役で張り切って仕事をしていた頃、会社の朝礼の時に、社員全体が交代で短いスピーチをすることになっていました。結婚式などのスピーチを頼まれた時、人前で話すことに馴れていると役に立つだろうという社長の「おやごころ」で始めたものですが、いいアイデアだとかねがね思っていました。

   しかし、女子社員の中には当番になった朝はプレッシャーで、休暇を取って会社を休みたくなるという声もあったりして、いつしか消滅してしまいました。無くなったきっかけは、はっきり覚えていませんが、もっと続けるべきだったと思っています。確かに短いスピーチは、そこそこのテクニックを必要とします。

   そこで、ネットで調べたら《短いスピーチの作成に使える3つの構成要素》というサイトがありました。私はリタイアしてほとんどスピーチをする機会が無くなってしまいましたが、よくスピーチを頼まれる方や、朝礼スピーチに苦労されてる方は一読をお奨めします。コツを知ってると役に立つのは間違いありません。

   そこに書いてあることを要約すると、まず、最初に話すテーマをはっきり告げること。次にそのテーマのポイントを簡潔に話し、そして、最後に全体をまとめます。こうやって書くのは簡単ですが、聞き手に「なるほど」と思わせるにはそこそこのコツがあるのは言うまでもなく、是非、ご研究下さい。

驚く「ヴァチカン宮殿」の蔵書

   丸谷才一さんの随筆は、非常に面白い話が多く、何度、ブログのテーマに引用させて頂いたか解りません。勿論、引用した随筆のタイトルはちゃんと書いていますので、何も問題はないでしょう。今日は「人間的なアルファベット」(講談社)という本の[VATICAN(ヴァチカン宮殿)]からです。

   「ヴァチカン宮殿」とは言わずと知れたローマ教皇の宮殿です。ここにはポルノが何と10万冊も所蔵されているという話があるのだそうです。この話にはオマケがあって、第二次世界大戦中、ローマ爆撃を恐れたヴァチカンが、このコレクションをマイクロフィルムに収めセント・ルイス大学に保管したというのです。

   そんな昔にマイクロフィルムがあったのかと疑問を持った方に、丸谷さんは1870年には存在していて、戦争中、伝書鳩に運ばせて大いに活用していたと説明しています。ともかく、この凄い量のポルノを、堅いイメージの「ヴァチカン宮殿」が持ってるなんて、びっくりした方がいっぱいおられるでしょう。

   では、丸谷さんはこの話をどこから仕入れたかというと、セシル・アダムズ著「こんなこと、だれに聞いたらいいの?」(ハヤカワ文庫)。そして、この話の本当の出所はヴァチカン図書館にいた人がナチスの強制収容所で誰かに話し、アダムズさんはその人からの又聞きのようで、更にびっくりしてしまいます。

メール未送信を「メモ」に活用

   何か大事な事柄を身近にあるメモ帳に書いておきたくても、メモ帳を常に持っているのは面倒です。しかし、「スマホ」や「ケータイ」は必ずと言っていいほど、ポケットかバッグに入っています。そこで、私が実践している方法を披露しますので、是非、ご活用下さい。本当に便利です。

   その方法は「メール未送信の件名」に[◎メモ1(メイン)][◎メモ2(時系列)][◎メモ3(サブ)][◎メモ4(一時的)]の4つを予め登録しておきます。頭に◎を付けてあるのは、本当のメールの未送信と区別しておきたいためです。それでは、どんなことをメモしているのか具体的に例を挙げます。

   まず[◎メモ1(メイン)]には頭に○を付けてブログやネットの暗証番号、プリンター・リボンの型番、所持している洗濯機、冷蔵庫、テレビなどの型番(修理依頼に便利)、家の近くのポストの収集時間(土日は違う)、テレビに入ってるB-CAS番号、よく使う目薬など薬品名、テレビ録画のHDD機の詳しい使用方法など。

   また[◎メモ2(時系列)]には年月日の後に特別な出来事などを入れて時系列に並べます。また[◎メモ3(サブ)]には、参考に覚えておきたい事柄など。[◎メモ4(一時的)]には、買いたいCDや本の題名など買い物の備忘。この記事、前に書いた改訂で、更新が簡単でとても役に立ってるので再度紹介しました。

眼を疑う驚愕の破産情報

   今朝、ネットを見たら、眼に飛び込んだのが《【衝撃】ビルゲイツが破産していた》。マイクロソフトの創始者で世界長者番付1位を何年も連続したビル・ゲイツ氏がまさか破産するなど、考えられないニュースで、当然、フェイク・ニュースに違いないと誰だって思うでしょう。私などまったく信じませんでした。

   ところが、これは正真正銘の本当の情報で、「ビルゲイツ」と言っても、東京都世田谷区で建設工事業を営んでいた2015年設立の「株式会社ビルゲイツ」が、、6月28日に東京地裁から破産手続開始の決定を受けていたというのです。それにしても、こんな社名で登記する人がいるとは驚きです。

   恐らく、このニュースはアメリカのみならず世界中の話題になっているに違いなく、倒産した会社には悪いけど、この社名を付けた人を怒っているかも知れません。このニュースについてのネットの声は「めっちゃ驚いた」「マジかよビルゲイツ破産してるじゃねぇか」「よくこんな名前の会社で許可出るな」。

   余計なことですが、「株式会社ビルゲイツ」で検索してみたら、グーグル・アースらしきこの会社の建物の映像がネットにありました。そして、「東京経済ニュース」で株式会社ビルゲイツの倒産情報を詳しく紹介してるのは、このニュースの管理者が「ビルゲイツ違い」を必死に強調してるとしか思えません。

将棋ファンが堪らない記事

   将棋ファンにとって、堪らない記事が「週刊文春」最新の夏の特大号にありました。過去、現在を問わず《史上最強の将棋棋士は誰だ?》という読者アンケートです。方法は読者に最強の棋士三人を選んで貰い集計した結果、やっぱり1位は羽生善治九段で2位は大山康晴氏、そして、3位は何と藤井聡太四段です。

   あと、4位加藤一二三九段、5位枡田幸三氏、6位渡辺明竜王、7位中原誠九段、8位谷川浩治九段、9位佐々木勇気六段、そして10位は坂田三吉氏。「史上最強の棋士」と言われると、1位と2位はともかくとして、異議のある方は沢山いるのは間違いなく、むしろ、人気投票と見た方がいいでしょう。

   ちなみに、通算勝利数のベスト10は、大山康晴氏の1433勝が1位で、2位羽生善治九段の1375勝、3位はつい最近引退した加藤一二三九段の1324勝、あと4位中原誠九段、5位谷川浩治九段、6位内藤国雄九段、7位米長邦雄九段、8位有吉道夫九段、9位佐藤康光九段、10位桐山清澄九段と続きます。

   藤井四段が「史上最強の棋士」の3位に入っているのは、勿論、29連勝がモノをいってるわけで、佐々木六段の9位も藤井四段の30連勝を阻んだからなのは言うまでもありません。ともかく、将棋ファンが、現在、最も関心があるのは、藤井聡太四段が果たして未成年でタイトルを取るかです。出来たら「名人」を。

オーディオ機器の電源

   人間は今や電気無くしては生活出来なくなっています。その電気を発電所から家庭に送るためには電柱が必要で、ある本によると、日本全国に設置されている電柱の数は約3000万本。時には個人所有の土地の中に立てなければならないこともあり、電力会社はちゃんと土地使用料を支払ってます。

   ところで頼んで庭に電柱を立ててる人もいます。先日、テレビを観ていたら、あるオーディオ・マニアが、音楽をよりクリアないい音で聴くために使う電源を共同で入ってくる電気を避けて、直接、電力会社から電気を家の中に入れたいので、自分の家の庭に電柱を立てて貰い音楽を聴いてる映像を観ました。

   オーディオ好きのハシクレとして、音の善し悪しは電源によって左右されることは知識として知っていました。でも、まさか電力会社からジカに電気を取り入れる方法があるとは驚きです。誰でも知っているように家庭で使っている交流の電氣には極性(プラスとマイナス)があり、コンセントで解るようになっています。

   昔、オーディオの本で、アンプをはじめ、CDデッキ、テープレコーダーなどすべてのオーディオ機器は、コンセントにコードを差し込む時、その方向によって音が左右されると書いてあるのを読んだことがあります。しかし、その違いを顕著に感じたことがないのはきっと私のオーディオ機器のレベルが低いセイです。

陸上競技のフライングの規則

   ちょっと陸上競技に詳しい方なら、陸上競技のフライングは、うんと昔は同じ競技者が二度犯して初めて失格になったのをご存知でしょう。その後、ルールが改正になり、誰かがフライングをして、二度目のスタートの時には、最初の反則者に関係なく、その競技者が失格になるようになりました。

   そして、ルールは更に厳格になって、2010年からは、1回目のスタートでフライングをした競技者は即失格になるようになったのです。このルールが適用されるようになって、何とボルト選手がフライングを犯したのは、誰も記憶に残っているに違いありません。更に現在は「電子スターティング・ブロック」が導入されています。

   この判定装置は、スタートの合図のピストルの音がしてから、0.1秒未満に選手がスタートをしてしまうと、フライング信号が自動的にスターターに送られる仕組みになっています。つまり、人間の脳にピストルの音が到達し、選手が反応して行動するまでが0.1秒かかるとされているからです。

   もう一つルール改正があります。それは《「位置について」または「用意」の合図の後で、信号器発射の前に正当な理由もなく手を挙げたり、クラウチングの姿勢から立ち上がったりした場合はスターターの判断によってフライングに見なすことになったのです。いやはや、陸上の選手も大変です。

究極のトーク番組

   テレビのトーク番組は幾つかありますが、私が究極のトーク番組と思っているのが土曜日の正午からの「メレンゲの気持ち」。久本雅美さんが絶妙の司会でゲストから面白い話を引き出します。8月5日(土)のゲストは結婚20周年とかの中山秀征さん、53歳で出産した坂上みきさん、飄々とした俳優の野間口徹さんの三人。

   まず最初のトークは中山さんで、久本さんの質問「MCをやっていて大変だったゲストがいますか?」に中山さんは「ギンギンの頃の沢尻エリカさん」。ちょうど例の「別に」発言の前日のゲストが彼女だったのです。その日は彼女に10ばかり尋ねることがあって予めその質問をADに渡してありました。

   中山さんがその中の一つ。「弱点は何ですか?」と聞くと沢尻さんはニコリともしないで「あっても言いません」とそっけない返事です。慌てたADはもしかしたら忘れたのではないかとカンペに書いて掲げたのだそうです。しかし、沢尻さんにとってはそういうことではなく、きっと何を聞いても答えたくない心境だったのでしょう。

   そして、翌日の舞台挨拶で「別に」です。中山さんはこう言ってました。「ぼくが前日にきれいなトスを上げてしまったようです」と。なんという上手な表現でしょう。その後の坂上さんも野間口さんも話が弾み実に楽しかったです。それでは、沢尻さんの「別に」発言の理由謝罪の画面をご覧になって下さい。

一読の価値がある「宇宙」の話

   東京大学名誉教授で、理学博士の佐藤勝彦氏が書いた「眠れなくなる宇宙のはなし」(宝島社)という文庫本を読みました。それには中世から近代のはじめにかけてのヨーロッパの人々が考えていた宇宙像について書いてあります。中世とは西洋史ではおよそ四世紀の末から十六世紀頃までの期間を指します。

   この頃、ヨーロッパではキリスト教が人々の生活と思想を支配していました。つまり、地球が宇宙の中心にあり、他のすべての天体は地球のまわりを回っているという教会が教える宇宙観です。しかし、1000年以上続いていたこの説はルネッサンスの到来によって打ち破られたのです。

   コペルニクス、ガリレオ、ニュートンといった天才たちが、教会の教えを否定し、まったく新しい科学的宇宙観を示したのです。といっても、彼らはイエス・キリストという「神様」の存在をずっと前から否定していたのではなくて、こんな驚くべきことが書いてあるのでそのままコピーします。

   《じつは、コペルニクスも、ガリレオも、ニュートンも、みんな神様の存在を信じていました。全知全能の神が宇宙を作り、宇宙を支配していると信じていたのです。にもかかわらず、彼らが明らかにした宇宙の真理は、宇宙の王座から神様を追い落とし、代わって王座についたのは人間です》。この本、一読の価値があります。

「科捜研の女」と「相棒」

   「科捜研の女」を観る人は「相棒」も観ると思っているのか、「相棒」を観る人は「科捜研の女」も観ると思っているのか解りませんが、テレビ朝日は、再放送をよく「科捜研の女」と「相棒」を続けて放映しています。確かに刑事モノとしてどちらも面白く、出色のサスペンス・ドラマと言っていいでしょう。

   ところで、昨日、ネットのYAHOO知恵袋で《「相棒」より「科捜研の女」の方が面白いと感じてしまうのは、気のせいですか?》という質問を発見。これに回答者が何と答えるのか興味があったので読んで見ると《現在、科捜研の脚本家には、以前相棒を書いていた人が何人かいます。

   櫻井武晴、戸田山雅司、岩下裕子といった人たちは相棒でも評判のいいライターでしたが、最近は相棒には参加していません》。この回答をどんな立場の方が書いたか解りませんが、前は同じライターが書いていたのを知っていささかびっくりです。まさか同じ脚本家が書いているとは考えませんでした。

   杉下右京を演ずる水谷豊さんも、土門薫を演ずる内藤剛志さんも、この役をやるために生まれてきたようにぴったりです。質問者と同じに私もどちらかと言うと「科捜研の女」の方が少しだけ好きなのは、推理小説の好きなジャンルが「本格物」だからかも知れません。ともかく、どちらもずっと続けて欲しいドラマです。

残念な世界陸上男子マラソン

  世界陸上、昨晩、男子マラソンのテレビをずっと観てました。日本の3選手は、スタートして30キロ位までは先頭集団にいましたが、その後はケニアのキルイとエチオピアのトラが他を引き離し、一時間後にはメダルを取る可能性はほぼ消えてしまい、実力の差はどうしようもないと思った方が沢山おられるはずです。

   今朝の「日刊スポーツ」の大きな見出しは《入賞あと3秒 川内》。つまり、もう少し頑張れば8位までに入ったというのです。新聞の片隅に「とっておきメモ」として、こんな記事が出てましたので紹介しましょう。川内選手は2013年の福岡国際マラソンと防府読売マラソンを続けて2時間10分で走っています。

   そこで、「月間2度のサブ10(2時間10分以内に走ること)」としてギネスに申請したが通らなかった経緯があるんだそうです。ところで、今回優勝したケニアのキルイ選手のタイムは2時間8分27秒、9位の川内選手のタイムは2時間12分19秒。実力の差がありすぎると思った方が沢山おられるかも知れません。

   しかし、川内選手は過去に二試合続けて2時間10分の実績があるのです。ゴールに入ったキルイ選手の余裕を見ると、最初から優勝は無理と思ってしまいますが、もし、川内選手が2時間10分のペースで走っていれば、優勝争いをしていたのです。川内選手の残念な姿を思いタラレバを書いてしまいました。

人工知能が悪意を持つ恐怖

   今朝の「朝日新聞」で、《AI進化 忍び寄る悪意》という一文を読みました。それによると、AI(人工知能)の進化は、どうやら社会に大きな利益をもたらすばかりでは無く、様々な疑念を生んでるようです。つい最近、ワシントン大学の研究チームが、オバマ前大統領の「口パク」動画を公開したそうです。

   そして、オバマ氏の演説動画を元に、口の動きをAIに学ばせた結果、用意した音声ファイルの通りに口が動くオバマ氏の動画を作ることに成功したというのです。つまり、オバマ氏が実際に行っていないニセ演説を作ってしまったのです。これは従来のニセ動画と違い、動きが自然で本物と区別がつきません。

   日米でニュース配信サービスを展開するスマートニュース社の執行役員が「偽情報の作成を請け負う闇市場もある。ファクトチェック(真偽検証)の技術開発を急ぐ必要がある」と言ってるようですが、このままAIが進化を続けると、社会は取り返しがつかない恐ろしいことが起きそうです。

   今年の5月、中国のトップ棋士を破った囲碁AI「アルファ碁」、AI同士で対局させて棋譜を見たら、プロ棋士にも理解不能の手が続出。ということは、将来、AIを使った自動運転や医療などで事故が起きても、原因が究明出来ない事態になる可能性があるというのです。AI(人工知能)が人間の頭脳を超える恐さです。

カツラを付けて激しい活劇

   007、ジェームズ・ボンドで私達を楽しませてくれたショーン・コネリーが引退を表明し、何だか淋しいです。ショーン・コネリーと言えば、映画が好きな方はよくご存知のことですが、若い頃からオツムが薄く、カツラを用いていたのは有名です。ところで、「青豆とうふ」(新潮社)という画家二人共著の随筆集があります。

   二人の画家とは、和田誠さんと安西水丸さん。村上春樹さんのファンなら、安西水丸さんをよくご存知のはずです。画家なのにお二人とも筆が立ち、この本の中で「ハゲの話」を書いてます。まだ例の「このハゲ~!」が記憶に残っているのにハゲの話題で恐縮ですが、安西さんの話をちょっと紹介しましょう。

   俳優にはカッコいいハゲが沢山いて、ショーン・コネリーをはじめジャック・ニコルソンジョン・マルコヴィッチトミー・リー・ジョーンズのほかにもまだまだいると書いています。中でもショーン・コネリーは颯爽としたジェームズ・ボンドという役どころの中でのハゲですから、悪いけど何だかおかしいです。

   これは私が何かの雑誌で読んだことですが、ショーン・コネリーが来日した時、どこかのホテルのプールで、カツラを取ったハゲのショーン・コネリーを目撃して仰天したことを書いてるのを読んだことがあります。監督は激しいアクションの最中にカツラが飛ばないかヒヤヒヤしていたと思うと何だか愉快です。

人造語「セレンディピティ」

   本屋の店頭に高く積まれている文庫本、外山滋比古著「思考の整理学」(筑摩書房)の奥付を見たら初刷が1986年4月で今年2017年5月に何と第114刷。30年経ってもいまだに刷を重ねているベストセラーで、私はかなり早い時期に買った覚えがあり、家に帰って本箱を探したらありました。

   確かこの本に「セレンディピティ」のことが書いてあった記憶が微かにあり、目次を見たらありましたので、自分の記憶力に敬意(?)を表し、今日はこのことを書くことにします。「セレンディピティ」とは何のことかご存知でしょうか。例えば、机の後に誤って100玉を落としてしまったとします。

   放っておくのも何なので机を前に出して探していると、何と前に無くして忘れていた1000円札が出てきたのです。つまり、目的の物よりもっと価値の高い物が、偶然、出てくる現象を「セレンディピティ」と言うのです。この言葉の由来は、18世紀のイギリスの「セイロンの三王子」という童話です。

   この三王子は物をよく無くし、いくら探しても目的の物は、一向、出てこないのに、まったく予期していない物を掘り出したのです。そこで、ホレス・ウォルポールという政治家が、こんな現象を「セレンディピティ」(serendipity)と名付けたのです。世の中にはこの流れによる大発見が沢山あると外山さんは書いてます。

一枚のレコード

   出版社がよく行う「一枚のレコード」という企画が好きです。複数の著名人に「一枚だけレコードを選ぶとしたら何ですか?」と質問し、タイトルと理由を書いた回答をずらずらと並べて一冊の本にするのです。有名人ではない私にはどこからも質問がこないので、自分で尋ねて自分で答えることにします。

   私が選ぶ一枚のレコードはジャズ好きには堪らない「チェット・ベイカー・シングス」( )。とても寒いクリスマス・イヴでした。銀座の街を一緒に歩いていた友人が、ふと「イヴだからジャズでも聴こうか」と言いだし、私を松坂屋デパート裏にあったジャズ喫茶「スイング」(現在とは違う店)に連れて行ったのです。

   そこは私にとって初めての店で、店内は沢山の人で賑わっていました。店に入って直ぐに耳に入ってきたのが、かって聴いたことがない独特なジャズ・ヴォーカルです。そして歌が途絶えると、特徴のあるトランペットが響きます。つまり吹き語りです。私は初対面のそのレコードの虜になってしまいました。

   まだ、再生装置を持っていなかった私は、そのレコードを聴きたいばかりに、時間さえあればその店に行きました。ところが、何かの事情で足が遠のき、ある日行ったら何とその店はは閉店していたのです。調べたらそのLPは廃盤になっていて、東京中の中古店を探して手に入れたそのLP、今も大切に持ってます。

徳川家康と「鷹狩り」の効用

   徳川家康はことのほか「鷹狩り」が好きだったようで、生涯に行った「鷹狩り」は1000回以上とネットにあります。言うまでもなく「鷹狩り」は鷹を狩ることでは無くて、鷹を使って獲物を捕まえるのです。ほかに遊ぶことが無かった時代の単に殿様の暇つぶしとして急に流行ったと思っていました。

   ところが、ネットで《家康も大好き!江戸時代に「鷹狩り」が武士の間で流行った3つの理由》というサイトを発見し、読んでみて実態が解りました。それによると「鷹狩り」の歴史は古く、355年、仁徳天皇の時代に大陸から鷹が入り、朝廷を中心にした公家の遊びとして親しまれていたのだそうです。

   そして、長い年月を経て、江戸時代になって、盛んになった理由は、関ヶ原の戦を契機に戦乱時代が終わり、武士達は戦いの実践が出来なくなってしまいました。そこで、獲物を敵と見立てて、戦う訓練をしていたというのです。つまり、戦うシュミレーションに「鷹狩り」は最適だったのです。

   また、「鷹狩り」と称して領地を視察する目的もあったようです。それに家康は「鷹狩は健康のために必要と考えていて、将軍家の公式な記録といわれている「徳川実紀」に「鷹狩りは遊娯の為のみにあらず、山野を奔駆(ほんく)し、身体を労働して、兼(かね)て軍務を調達し給わん」とあるそうです。

秘密裏に飛ぶボールを導入

   一般紙には出ない情報がある「日刊ゲンダイ」「夕刊フジ」「東京スポーツ」三紙はブロガーの大切な情報源です。昨晩、「日刊ゲンダイ」を買ったら、今季、大リーグの日本人投手は本塁打を打たれまくっているというのです。3年前の2014年、日本人投手の打たれた本塁打は1試合当たり0.95本。

   ところが今季は1.44本になり、3年前より52%も多く打たれています。といってもこれは日本人投手だけではありません。大リーグ全体を見ても、本塁打が出ている頻度は3年前に比較して48%も増加しています。その理由は、大リーグは秘密裏に飛ぶボールを導入したからです。

   これにより、ボールは約2メートル多く飛ぶようになり、フライが本塁打になる比率は2014年の9.5%が今季は13.8%に増加。その比率がメジャー全体で最も高いのが、何とヤンキースの田中将大投手で、本人がこれを知ってるか否か解りませんが、フライ打球の23%が本塁打になっているのです。

   こんな科学的なデータが出ているのにも拘わらず、コミッショナーは飛ぶボールの導入を強く否定しています。というのは「お客さんを球場に呼ぶのは本塁打が沢山出ること」と思っていて、飛ぶボールの導入は不可欠です。しかし、それを堂々と発表すると投手の反発は必至、そこで秘密に導入とは驚きです。

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