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「百人一首」のミステリー

   百人一首が好きな私にとって、宝物のような本に林直道著「百人一首の秘密」(青木書店)があります。この本の中に「百人一首のミステリー」と題された一文があり、読んでいて引き込まれたので紹介したくなりました。そもそも、百人一首には、一つ問題点があると林氏は書いています。

   その問題点とは、百人一首にはしみじみと人生を述懐する味わい深い恋の歌など秀歌が並んでいる中にただ二首だけ毛色の変わった場違いの歌があるというのです。それは《人も惜し 人も恨めし あぢきなく 世を思ふゆえに 物思ふ身は》と《百敷や 古き軒端の忍ぶにも なおあまりある 昔なりけり》。

   前者の作者は後鳥羽院で第82代の後鳥羽天皇、後者は順徳院でその第3皇子の第84代の順徳天皇で、この二人の天皇は、武士の権力が強大化するのを見て、王朝の覇権奪回を目指して鎌倉幕府に戦いをいどんでいます。しかし、二人の天皇は囚われ島流しになって孤島生活の末にその地で果てています。

   つまり、百人一首を編纂した藤原定家がこの二人の天皇の歌を、一番目立つ最後の二首にしたのは、百人一首を亡びゆく王朝時代への挽歌として、後鳥羽天皇と順徳天皇の哀惜の念で編纂したのではないかと林氏は書いています。こう言ってる有名な人はほかにもいるそうで藤原定家の意図は真実のような気がします。

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