無料ブログはココログ

« 2016年2月 | トップページ | 2016年4月 »

20桁の暗証番号のシステム

   「みずほ銀行のモバイルバンキング」は、普通預金の残高確認、入金出金の照合、振込など、現金を扱う以外はすべて携帯電話で操作出来る便利なシステムで、30年以上前の発足当時から加入しています。それが、この3月にセキュリティを徹底的に強化し、スマホでなければ使えなくなってリニューアルしました。

   このシステムはみずほ銀行の普通預金を持ってる方なら申し込めば誰でも加入出来るので、ちょっと操作のあらましを紹介しましょう。まず、ネットの「みずほ銀行」を立ち上げて、「みずほダイレクトログイン」に入ります。ここで、最初に銀行から知らされている8桁の「お客さま番号」を入力します。

   次に自分で決めた「ログインパスワード」を入れるのですが、従来は数字だけの4桁だったのが3月からのシステム変更によって数字とアルファベットの組み合わせの6桁になりました。この8桁+6桁=14桁を入力すると、たちどころに普通預金の現在残高が画面に表示されます。

   ここで「メニュー」をクリックすると「入出金明細照合」や「振込」などが選択出来ます。「振込」には更に銀行から知らされている6桁の暗証番号が必要で、この6桁のうち、何桁目の数字を取り出すという指示により4桁を入れて「振込実行」です。振込を行うには20桁を記憶(メモは超危険)しないといけないのが少し大変です。

香川選手の活躍が光った試合

   W杯アジア2次予選の最終戦、日本対シリア戦は、昨晩、日本はシリアを5-0で下し、E組1位通過を決めました。今朝の「日刊スポーツ」の一面の大きな見出しは《シリアを5-0!芸術反転ボレー 香川2発 日本1位突破》、香川選手が大活躍した何とも気分爽快になる非常にいい試合です。

   後半21分、ゴール前の香川選手に本田選手からボールがきて、胸でトラップした香川選手は身体を反転させてのシュートでこれがゴールに飛び込んで追加点を上げました。今までの日本での試合で、香川選手が決めた最高のゴールと言っていいでしょう。あまりにも鮮やか過ぎて声も出ないくらいです。

   そして、41分には香川選手は切り返してデフェンスをかわし、本田選手の得点をアシストしました。更にその後、一度はキーパーにはじかれたボールを左足で押し込んで香川選手の2点目のゴールです。この得点は香川選手のAマッチ通算25得点だそうで中村俊輔選手の24点を上回ったのです。

   この勝利で、日本は7勝1分0敗で22得点、シリアは6勝0分2敗の18得点で4点の差をつけて1位で2次予選が終わりました。それにしても、こんないい成績で終わったのハリルホジッチ監督のお陰で、9月に始まる最終予選がとても楽しみです。試合後の選手の笑顔が非常に印象に残りました。(ハイライト

石原慎太郎氏が歌う「あいつ」

   一ヶ月ほど前に録画した俳優の火野正平さんがゲストの「サワコの朝」を今頃になって観ました。火野さんの《記憶の中で今もきらめく曲》は沢たまきが歌う「爪」。《二人暮らしたアパートを 一人一人で出て行くの すんだ事なの今はもう とてもきれいな夢なのよ あなたでなくて出来はしない すてきな夢を持つことよ

   もうよしなさい悪い癖 爪を噛むのはよくないわ》。平岡精二が作詞作曲したいい曲で私も大好きです。これを聴いてふとペギー葉山のアルバム「あの青春の歌たち」にこの曲が入っているのを思い出して直ぐに取り出しました。本当に久し振りに聴くペギー葉山の「爪」中々よくて、歌声に情感が籠もっています。

   そこで、このアルバムに入っているノートを見たら、何と政治家で裕ちゃんのお兄さん、石原慎太郎氏が「あの青春の歌たち」と題して「爪」のことを書いているではないですか。そして、この曲を作った平岡精二氏とは友人で、作家の三島由紀夫氏と三人で飲みながらよく音楽談議をしたことを書いています。

   更に石原慎太郎氏はこのアルバムの中の一曲、やはり平岡精二の作詞作曲でこれも私の好きな曲「あいつ」を何と自らいい声で歌っているのです。前に石原慎太郎氏が「おれは弟より歌がうまいんだ」と言ってたのを思い出します。「サワコの朝」から石原慎太郎氏の「あいつ」(歌ってる映像がなくて残念)につながりました。

かって隆盛だったオーディオ

   かって隆盛を極めたオーディオが衰退した今日この頃、懐かしくて長岡鉄男さんが書いた「長岡鉄男の日本オーディオ史」①②(音楽乃友社)二冊を時々眺めます。昔、好きな音楽をいい音で聴きたい欲求が高じて、いつしかオーディオの世界に入り込み、休日には秋葉原の電気街をよく歩きました。

   でも「オーディオは泥沼の道」と聞いていたので、ちゃんとブレーキを掛け、身の程以上の高価な機器はまったく買っていません。ただ、スピーカーにはうんとコリ、秋葉原で気に入ったウーハー(低音)、スコーカー(中音)、ツイーター(高音)を見つけては何度取っ換え引っ換えしたか数え切れないほどです。

   現在、もうこのような自作のスピーカーを作る人などいないと思っていたら、ネットに「究極の自作スピーカー追求道」というサイトがあるのにびっくりです。冒頭の本の著者、長岡鉄男さんがこの道の大家で、このサイトの監理人も学生時代に長岡さんの影響で自作スピーカーの魅力にのめり込んだようです。

   私は25年以上前にパイオニアのスピーカー「S-180A」に出合い、メーカーがよく調整した音の凄さを認識し、以来、自作スピーカーと完全にエンを切りました。それにしても、オーディオが盛んだった頃が妙に懐かしく、ネットの「オーディオ懐古録」を時々眺めてあの頃はよかったなぁと溜息をついています。 

泣ける8分間のアニメ映画

   かなり前にこのブログで取り上げたたことがある8分26秒のアニメ映画「岸辺のふたり」(原題は「Father & daughter」)、恐らくご覧になってない方が沢山おられると思うので、再度、上映します。こんないい映画を見損なっていたら絶対に損です。ともかく、涙腺の弱い方はまずハンカチを用意して下さい。

   「映画大辞典」(観てから読んでください)のコメントの中に《見終わった後は声も出せずぼろぼろ泣きました。こういう映画を見ると、言葉なんていらないと思ってしまいますね》があります。何しろ、以前、新宿の映画館でロードショーをしていて、私が足を運んで観た映画がYouTubeで観られるなんて何ということでしょう。

   誰もいない静かな岸辺にボートが一つ、父が娘を愛おしく抱き上げるシーンの寂寥感。父が去り雨の日も風の日も岸辺を訪れる娘の悲しげな姿。何度も倒れる自転車を起こしてもまた倒れ、そのままにする描写の細やかなこと。制作は2000年、監督はマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィットというオランダ人です。

   2001年に米国アカデミー賞、英国アカデミー賞をはじめ数々の賞を受賞しています。ロシアのアニメの巨匠ユーリ・ノルシュテインがこの作品に初めて出会った時に「これは事件だ」と言った映画です。オランダの人の感性によって作りあげた美しい作品を日曜日のひととき、どうぞじっくりご鑑賞下さい。

プロ野球が楽しくなるサイト

   開幕直前に驚くべき情報があったプロ野球が、昨晩、何はともあれセパ揃って開幕しました。万年最下位の位置を揺るぎなくキープしている我がDeNAは、新監督のラミレスが思い切ってルーキーの柴田選手を先発に使ったお陰で、井納投手の好投と山崎投手の好セーブとあいまって開幕戦を白星で飾りました。

   これから半年間、贔屓チームの勝ち負けに一喜一憂するプロ野球ファンに詳しい情報をもたらしてくれる飛びきり凄いサイトを紹介します。何しろ、試合の結果だけではなく、選手の詳細なプロフィールから、どんな成績を残しているかが手に取るように解り、プロ野球が楽しくなるのは間違いありません。

   では、ちょっと「Sportsnavi」を立ち上げてみて下さい。もう何年もお世話になっているサイトなので、要点がよく解ります。まず、左上の[前の日]をクリックすると、昨晩のセパ6試合のすべての試合の結果が出てきて[結果]のクリックによってスコアボードが出てくるので点が入った経緯が解ります。

   そして、各インニングの点をクリックすると今度はどんな状況の時にどの選手が活躍して点が入ったのかが詳しく解ります。そして、その選手の名前をクリックすると、写真入りのプロフィールや過去の成績にリンクしています。プロ野球ファンは非常に役に立ちますのでよく研究して、是非、ご活用下さい。

「リメイク映画」の傑作

   ご存知の通り、前に作られた映画のテーマをそのまま使った新しい映画を「リメイク映画」と言います。ネットで《過去50年のリメイク映画ベスト50 (米映画サイト「Rotten Tomatoes」発表)おすすめのマイベスト映画とDVDのマイベスト映画とDVD》というサイトを発見したのでご覧になって下さい。

   ベスト50とありますが、ここに紹介されているのはベスト30、あとの20はこの記事を書いた方が省略したようです。ところで、この30の中に見当たらない私が好きな1本の映画があります。それはアルフレッド・ヒッチコック監督の「サイコ」で1960年の制作なので50年以上前ですから無くて当然。

   1998年に同じタイトルでリメイクされていて、例の「映画大辞典」ではあまり高い評価ではない(でも10点が1人います)のですが、元の作品とほとんど同じ物語展開で中々面白かったです。勿論、カラー作品でヒッチコック監督が時間を掛けて撮ったあの有名なシャワー・シーンのリアルな「血」が難点かも知れません。

   ともかく、現代に置き換えているテクニックも非常に冴えていて、サスペンス映画がお好きな方なら観て損のない映画で私としてはお奨めです。それにしても、名作の誉れ高いヒッチコック映画をあえて同じシナリオを使って高評価が期待出来ないのを承知でリメイクしたガス・ヴァン・サント監督に絶大な拍手を送りたいです。

正方形を異なる正方形に分割

   パズルに「正方形をサイズの異なる正方形に分割せよ」という問題があります。正方形を同じサイズの正方形に分割するのならいとも簡単でまったくパズルになりません。ところが、異なるサイズで分割するとなったら、これはもう難問で、数学の専門家でもそう簡単には解けないのではないでしょうか。

   この問題を提唱した人物はかねがねイギリスの数学者でパズル作家のヘンリー・アーネスト・デュードニーだと思っていました。ところが、ネットにはこの問題を考えたのはロシアの数学者ニコライ・ルジンで、正方形の正方形分割を「ルジンの問題」と言うと書いてあるのでちょっとした驚きです。

   しかし、「正方形の分割」というサイトを見ると《1907年、デュードニーが「一つの正方形をすべて異なる正方形に分割する」 と言う問題を提起しました》と書いてあるので、やっぱり、昔読んだパズルの本と同じでこの問題を初めて世に出したのはデュードニーであるような気がしてなりません。

   ともかく、その解をご覧になって見て下さい。図1は同じサイズの正方形が幾つもあるので完全ではなく、図2はまったく異なるサイズばかりで、これぞ正解と言っていいでしょう。まだコンピューターの無かった時代にどういうアプローチでこの正解を出したのかただただ驚嘆するばかりで正に脱帽です。

ネット検索の役に立つ裏技

   よくインターネットの記事を読む方に知っていると絶対に役に立つ方法を一つ紹介しましょう。そこで、例に使う記事として、今や当事者のアメリカ国民だけではなく、全世界に関心がある「米大統領選、候補者の横顔」というサイトをご覧になって下さい。民主党も共和党も主要な候補者がずらりと並んでます。

   トップに出てるのはヒラリー・クリントン前国務長官で、記事の中に《夫のビル・クリントン氏は元大統領》とあるので、この方を詳しく調べたいと思ったとします。そこで、その方法は、今見てるこのサイトを終わらして、改めて「ビル・クリントン」をネットで検索してから再び元の記事に戻るのが一般的です。

   しかし、それだともう一度「米大統領選、候補者の横顔」を立ち上げなければなりません。そこで今見てる記事から検索して元に戻る裏技があるので、ちょっと私の言う通りにしてみて下さい。先頭の「ビ」にマウスの左クリックでカーソルを持っていき、そのまま右にずらして「ビル・クリントン」を反転させます。

   そして、そこで右クリックすると、その中に「Bingで検索」(XPは「Googleで検索」)があるのでそれを左クリックすると、普通の検索と同じになります。調べた後、右上の「×」をクリックして《すべてのタブまたは現在のタブを閉じますか?》に右の《現在のタブを閉じる》で元の画面に戻ります。是非、ご活用下さい。

ジャズ・オルガンの魅力

   オルガンというとバッハなどのクラシック音楽を思うかも知れませんが、オルガンでジャズを聴くのも中々いいもので、私などジャズ・オルガンの第一人者、ジミー・スミスのCDを12枚も持ってます。ジャズ・ピアノとは根本的に違うジャズ・オルガンの音色に魅せられたらもう抜け出すのは無理でしょう。

   今やジャズ・オルガンの祖と言われているジミー・スミスは最初はピアニストでした。バド・パウエルにも師事して本格的にジャズ・ピアノを弾いていた彼がオルガンに転向したのは20歳代後半。それからどんどん傑作アルバムを出してマイルス・デヴィスに彼独特のオルガン技法を絶賛されています。

   ともかく、彼のヒット・アルバムの一枚「THE CAT」の中から、タイトルになっている「THE CAT」がYouTubeにありますからちょっとお聴きになって下さい。これはアラン・ドロン、ジェーン・フォンダ主演のフランス映画「危険がいっぱい」の主題曲、でもそう私の好みの曲ではありません。

   もし、オルガンのジャズに興味がある方に絶対にお奨めのアルバムは「THE BEST OF JIMMY SMITH・THE BLUE NOTE YEARS」(CJ28-5034)。この11曲を聴いたら、あなたもジミー・スミスの虜になるのは間違いないでしょう。是非、コレクションに加えて下さい。

驚異的な囲碁の人工頭脳

   IT企業グーグルが人工知能の技術を駆使して開発した囲碁のコンピューター・ソフト「AlphaGo」(全5局の棋譜有)と世界トップクラスの棋士、韓国のイ・セドル九段との5番勝負は、3月15日に最終局が行われ、コンピューター・ソフトが勝って4勝1敗になったことは新聞やテレビで大きく報道されました。

   このことについて、グーグルの元日本法人社長、辻野晃一郎氏が「週刊文春」3月24日号で詳しく解説しています。それによると、従来のソフトは「可能性のある局面をすべて計算して最適な一手を探す」というものだったのがグーグルのソフトは今までとはまったく違った独自の考え方で作られています。

   つまり「人間と同じように対局の状況から自己学習するように作られた人工頭脳が判断する」のです。今回、第1戦が始まる前「絶対に全勝する」と言っていたイ・セドル九段は3連敗した時の記者会見で「どんな話をしていいか分からない。無力な姿をさらして申し訳ない」とただひたすら頭を下げるばかり。

   また、日本の囲碁界の第一人者、井山裕太名人のコメントが「朝日新聞」に掲載されていましたが「もしかしたら世界で一番というくらいの棋士に勝ち越した。こんなに早く、これほどの実力で打てるようになるなんてショックです」と。これから先、プロ棋士は誰もコンピューターとの対局を避けるかも知れません。

知事の桝添要一氏とプロ野球

   私が大事にしている古い本に「史上最強の野球コラム」(マガジンハウス)というのがあり、100人の有名人がプロ野球を論じています。その中の一人に、まだ政治家になる前の東京都知事の桝添要一氏が《私が観戦に行けば、巨人は必ず負けるというジンクスがある》という書き出しでプロ野球の事を書いてます。

   もう直ぐにプロ野球が開幕することだし、桝添氏が野球のことを書いてるエッセイなど珍しいのでちょっと紹介しましょう。そもそも、桝添氏は生まれも育ちもも福岡県の北九州市なので、子供の時からライオンズ・ファンなのだそうです。ところがライオンズの本拠地は福岡から所沢に移転。

   しかし、ライオンズには愛着があり、ずっとライオンズを応援してるようです。そして、どちらかというとアンチ巨人。桝添氏は、当時、あるラジオ局のニュース解説を担当していた縁で、読売新聞社が東京ドームに招待してくれるので月に一度は東京ドームで巨人の試合を観ていたのだそうです。

   ある時の対阪神戦はシーソーゲームで展開していたのに、桝添氏がトイレに行っている間に岡崎が満塁ホームランを打って試合は巨人の勝利。《こうして、私が観戦に行くと巨人が負けるというジンクスがついに破られてしまったのである》と。桝添要一都知事は今でも西武ファンでアンチ巨人なのでしょうか。

驚く共和党の二番手の候補者

   アメリカ大統領の予備選、共和党の候補者選びはドナルド・トランプ氏の独走が話題になっています。何しろ、過激なことを言えば言うほどポイントが上がる不思議な現象で、共和党の主流派はヤキモキしてるようです。先日、日本のテレビ番組で三人のアメリカ人が出演して大統領選を論じているのを観ました。

   司会者が「もしトランプ氏が大統領になったことを考えたらアメリカ人としてどう思いますか?」の質問に、一人のアメリカ人が流暢な日本語で、「そうなったらアメリカは破滅しますよ」と言ったのを聞いてびっくりしました。アメリカ人でもトランプの思い切った発言に危惧を抱いている人がいるのです。

   ところで、最新の「週刊文春」3月24日号に池上彰さんが《アメリカ大統領選挙の共和党候補選びは、ドナルド・トランプの独走状態。その理由のひとつは、他の候補者の支持が広がらないからです。……》という書き出しで、二番手のテッド・クルーズ氏のことを書いているのを読んでこれもまた驚きです。

   クルーズ氏がもし大統領になったら実施するという公約に幾つか頭を傾げたくなることがあるのです。それに、彼は銃所持の自由を主張する人物で「マシンガンでベーコンを焼く映像」を宣伝に使っています。これを観て、この方が大統領になったら大変と思った方が沢山おられるのではないでしょうか。いやはや……。

非常に似ている三人の作曲家

   マーラーの交響曲第2番「復活」を今回はバーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルのCDで聴きました。何しろ、この曲が好きで好きで何度繰り返し聴いたか解りません。最終楽章にコーラスが入るのはベートーヴェンの「第九」と同じなのですが、曲想はまったく違いいつしか私を虜にしました。

   ところで、作家でクラシック通の樋口祐一氏の著書「音楽で人は輝く」(集英社)の中にマーラーのことをを詳しく書いているので紹介します。そもそもマーラーはチェコのボヘミア地方出身のユダヤ人で、1877年の10代の頃、ウィーン音楽院でブルックナーの講義を受け、二人は親しい関係なのだそうです。

   ブルックナーとマーラーの曲はかねがね似てるのは感じていましたが、まさか、ブルックナーに教わったことがあるのを知らなかったので、あの長大さやうねるような曲想は単なる偶然と思っていました。しかも、マーラーはワーグナーの楽劇にも心酔していたのだそうで、この三人の曲想が似てるのは当然だったのです。

   クラシックがかなり好きでもこの三人が苦手の人は沢山います。ところが、私はまったく逆なのは何故なのでしょう。ことに好きなのはマーラーの第2番「復活」で、持っているCDは全部で19枚。そして、どの演奏でも最終楽章の声楽の入る部分は何度繰り返し聴いても最高の音楽だと思っています。

植草甚一氏のエピソード

   もう30年以上前に他界された植草甚一さんがお好きな方は沢山おられるでしょう。ある本の裏表紙に書いてあるプロフィールには《文学、音楽、映画の評論家。1935年に東宝に入社、宣伝部や調査部に勤務、1948年に退社後は、映画、ジャズの評論を本格的に書き始める》と書いてあります。

   ともかく、映画、ジャズ、文学、推理小説に対する知識は驚異的で、私の本箱に並んでいる本のタイトルをちょっと書き出すと「モダン・ジャズのたのしみ」「ヒッチコック万歳!」「サスペンス映画の研究」「探偵小説のたのしみ」「雨降りだからミステリーでも勉強しよう」「映画だけしか頭になかった」など。

   植草さんのエピソードで昔読んだ話を書くと、植草さんはミステリーを原書で読むのがこよなく好きで、アメリカで新しいミステリー小説が発刊になったのを知ると、その本を買うだけの目的でニューヨークの本屋に飛んで行き、買うやいなや一泊もしないで直ぐに日本に帰ってきたというから凄いです。

   ところで、ジャズ喫茶「メグ」のオーナーでジャズ評論家寺島靖国さんも植草さんのファンのようで、「辛口!JAZZノート」の中でこんな事を書いてます。あるジャズの会の講演でちょっと驚いたのは植草甚一さんの話がとてもつまらないことだったと。そういえば、文章が上手い人は話が下手だと聞いたことがあります。

驚くべき試合の裏の話

   昨日の「朝日新聞」朝刊の一面トップの見出し《巨人 現金やりとり横行》《円陣発声 勝てば総取り》《練習エラー最多で支払い》、また「日刊スポーツ」は《「現金総取り声出し」巨人認める》《由伸監督謝罪》とは、一体、何のことだろうと両新聞を丹念に読んで、試合の裏で行われていることにびっくり仰天です。

  巨人は試合前にベンチ前で円陣を組んだ際、声出し役の選手が「がんばろう」などと活を入れます。そして、チームが勝った場合は声出し役が各選手から「ご祝儀」として5千円ずつ受け取り、負けた場合は逆に各選手に千円ずつ支払う仕組みです。これが2012年5月頃から自然発生的に始まり昨年まで続いていたのです。

   声出し役は野手と投手が1人ずつ順番に担当し、何と1試合で6万円から8万円を手にすることがあったと言うのです。取材に応じた巨人の総務本部長は《勝つために士気を高めるためにやっていたもので、敗退行為とは正反対です。……》と言ってるようですが、本当にそうなのでしょうか。

   勝てば各選手は5千円が財布から出るのです。スポーツ評論家の玉木正之氏がこう言ってます。《情けないとしか言いようがない。活躍に応じた年俸という制度があるにもかかわらず、こんな幼稚なことでしかモチベーションを保てないのだろうか。……》と。阪神、西武でも同じようなことがあるとかで更に驚きです。

芥川龍之介の長男の俳優

   芥川龍之介に三人の子供さんがいて、長男が芥川比呂志という俳優であることはご存知でしょう。しかし、私はこの俳優が出演してる映画は一本も観てないので、どんな演技をする俳優かまったく知りません。それが、最新の「週刊文春」の片隅に映画評論家の春日太一氏が一本のDVDを紹介しています。

   その映画の題名は「煙突が見える場所」で、1953年の作品ですからかなり古い映画です。芥川比呂志以外の主な出演者は加山雄三のお父さんの上原謙、田中絹代、高峰秀子など。舞台は東京の北千住、黒煙をあげる巨大な煙突の近くに住んでいるのが上原謙と田中絹代の夫婦です。

   そして、その二階に下宿してるのが独身の芥川比呂志と高峰秀子で、この四人の心模様が描かれている映画だそうです。その紹介による芥川は《日本人離れした目鼻立ちとエレガントな着こなしも相まって、芥川の姿がロンドンの街角にいるインテリ紳士のように映るのである。……》と書いてあります。

   更に《「貧しい下町を舞台にした人情噺」であるはずの本作がまるで「都会的に洗練されたロマンチック・コメディ」のように思えてしまう》と紹介している芥川比呂志という俳優、何だかちょっと演技が観たくなってきました。私のようにこの映画に興味の湧いてきた方はこのサイトをご覧になって下さい。

日本で唯一の地下鉄の踏切

   日本で一番最初の地下鉄、東京メトロ銀座線に踏切があるのをご存知でしょうか。と言っても、お客さんを乗せて走る車両ではなくて、上野駅から「上野検車区」、つまり、車両を収容する「車庫」や車両の入替や列車の組成をおこなう「操作場」などの機能を持った場所でここに行くために地上を通る必要があるのです。

   そこで踏切が必要になった次第で、ちょっとその踏切の映像をご覧になって下さい。一番上の写真はちょうど電車が通ってる時で、ごく普通の電車の踏切です。鉄道マニアがこの映像を写真に撮ろうとしますが、通る時間が少なくそう簡単にはいかないでしょう。第一、ダイアは一般には公表されていません。

   次に上から6枚目に、電車が通ってない時の写真がありますが、ゲートが降りて「危険」とか「あぶない」の表示が見えます。それもそのはず、銀座線の電源供給はパンタグラフからではなくて、線路に並行に設置された高圧電流が流れている第三軌条(8枚目の写真)からなので、もしそれに触れたら命を落とす一大事。

   従って、踏切部分には第三軌条は設置されていないで、ここを通過する時は電源が入っない状態の慣性で通ります。電車が通る時間は正式には公表されていなくても、時刻表から解るようで、場所をよく調べて「日本で唯一の地下鉄の踏切」を自分のカメラで撮って友人や知人に自慢したらいかがでしょうか。

カバンの中に402枚のCD

   3月は棚卸しの季節で、毎年、愛するソニーのウォークマンNW-A846の収録曲の見直しをしています。何しろ、音楽は何もかも好きで、ジャズ、クラシック、ポピュラーの3つのジャンルに分けてCDを収録していますが、単にウォークマンが管理してくれているタイトルの五十音順では検索するのに時間が掛かります。

   そこで、私が考えた収録の工夫をウォークマンを持っている方の参考になるかも知れないのでご披露しましょう。CDのタイトルの頭にジャズは○、クラシックは◎、ポピュラーは●、LPなどアナログは☆を付けて登録してあるので、全てのCDが○、◎、●、☆で集まった後に五十音順に並んでいます。

   数えてみると、今日現在、○が94枚、◎が228枚、●が65枚、☆が15枚で合計402枚。どこに行く時でもカバンの中に400枚を越すCDがある喜びは計り知れません。ともかく、全体で32ギガバイトのメモリーなので、計算すると、まだ約220枚のCDを収録することが可能です。

   例えば、交響曲はベートーヴェン全9曲、マーラー全10曲、ブルクナー全9曲、ドボルザーク全9曲、チャイコフスキー全4曲、シベリュース全7曲などがすべて収録してありどれもよく聴きます。従って棚卸しの結果、すべてそのままにしておくことにしました。沢山のCDが常にカバンの中にあってこよなく幸せです。

「バスケットボール」の大逆転

   ネットにアメリカの高校での「バスケットボール」の試合で、終了間際の大逆転の話とその映像がありましたので紹介します。でも、この話を理解するためには現行の得点ルールを知っていなければなりません。現在、「バスケットボール」の得点は1点、2点、3点の3種類がありますのでまずこのルールをご覧になって下さい。

   さてこの試合、アメリカのバーリルビル高校対チャリホ高校の試合です。残り時間ほんの僅かのところで、バーリルビル高校58点、チャリホ高校は57点の1点差。そこで、ホイッスルが鳴ってバーリルビル高校は勝ったということで、選手はみんなコートに倒れ込むなどして歓喜に包まれます。

   ところが、このホイッスルは試合終了のものではなくて、ファールのホイッスルだったのです。つまり、バーリルビル高校の致命的な勘違いによって、天国から地獄への悲劇は起きました。チャリホ高校は直ぐにスローインからゴール下の選手にボールは送られ、いとも簡単にゴールに入って2点を加えて59点。

   今度は逆にチャリホ高校が歓喜の輪を作り、奇跡のような勝利を喜びました。一方、奈落の底に突き落とされたバーリルビル高校の選手たちは、信じられない思いだったでしょう。この詳しい解説映像のYouTubeがありますので、ご覧になって下さい。やはり、勝負は最後まで諦めないのが勝利を呼びます。

不思議な魅力のブルックナー

   久し振りにブルックナーの交響曲第4番変ホ長調「ロマンチック」をフルトヴェングラー指揮ウィーン・フィルの演奏で聴きました。そして、ブルックナー独特の世界に陶酔しいい気分になりました。かなり、クラシックが好きでも、ブルックナーとなると、好きな人と嫌いな人が分かれるようで私は前者です。

   音楽之友社が発刊している「交響曲読本」の中に音楽評論家宇野功芳氏が「ブルックナーの交響曲」というタイトルで一文を書いているので紹介しましょう。《有名な音楽家でもブルックナーが分からなかった人は沢山いる。斉藤秀雄がそうだった。福永陽一郎もそうだった。松村禎三もそうだ。

   彼らははっきり「ブルックナーはどこが良いのかさっぱり分からない」と口にしている。アシュケナージ(有名な指揮者でピアニスト)に至っては「ブルックナーの音楽は最初から最後まで、ただ同じことを何回もくり返しているだけの無駄だらけの作品」と酷評している》と。プロでもブルックナーが苦手の人はいるのです。

   確かにアシュケナージが言うように、うねるような特徴のないメロディが一時間以上延々と続き、嫌いな人にとっては退屈の極みと言えるかも知れません。しかし、ひとたびこの音楽の虜になったら、もう離れることが出来ないのです。是非、不思議な魅力を持つアントン・ブルックナーを好きになって下さい。

珠玉のアクション恋愛映画

   何年か前、家の近くのビデオ・レンタル店の閉店セールで1本100円で買った何本かの映画の中にアーネスト・ヘミングウエイ原作の「脱出」があります。ビデオ・デッキはすでにメーカーが製造を止めていることだし、この名作を何とかDVDで持っていたいと、その変換の作業の中で本当に久しぶりに観ました。

   そして、改めてこの映画の素晴らしさを認識し、未見の方のために紹介したくなりました。主演はハンフリー・ボガートローレン・バコール。余談になりますが、バコールが生まれて初めて出た映画で、この共演で二人は恋に落ちて結婚し、ボガートが他界するまでずっと幸せに暮らしています。

   何しろ、ボガートのかっこよさ、バコールの妖艶さは特筆もので、ボガートの下で働くウォルター・ブレナンの絶大な魅力。また、ピアニストとして出演しているホーギー・カーマイケル(名曲「スターダスト」の作曲家)がいい味を出していて、名監督ハワード・ホークスの演出が随所に光り、珠玉のような作品と言っていいでしょう。

   ラスト近く、敵に囲まれ追いつめられたボガートに、バコールが抽出の中の拳銃を咄嗟に投げて、あっという間に敵を倒して窮地を脱出するシーンの爽快なこと。「これを観ずして映画を語るなかれ」と言いたい「脱出」、是非、TSUTAYAで借りて昔のハリウッドの凄さを実感して下さい。きっと溜息が出ます。

時代小説家とオーディオ装置

   「柳生武芸帳」などの時代小説でお馴染みの五味康佑さんが、クラシック音楽の大ァンでオーディオ・マニアだったことをご存知の方は沢山おられるでしょう。五味さんは小説だけではなく、クラシックのことやオーディオに関するエッセイもいっぱい書いていて、私はそれらの本を何冊か持っています。

   時代ものが映画も小説も苦手の私は、五味さんの小説は一つも読んだことがないのですが、オーディオを語っている音楽エッセイは特筆に値し、中でも「いい音 いい音楽」(中央公論社)の中の《楽器としてのスピーカー》など面白くて面白くてどれほど繰り返して読んだかわかりません。

   ところで、この本の中に五味さんの娘さんがお父さんの思い出を書いている「父と音楽」という一文があります。五味さんは試聴する際、中学生だった娘さんが学校から帰るとご自慢のスピーカーの前に座らせ、二人でこっちの方がいい、いや、ソプラノの声はあとのスピーカーの方がのびやかなどと論じたとか。

   そして、試行錯誤の末に気にいった音が出た時の父は,、愛するタンノイの前でたまらなく幸福そうな表情をしていて、そんな父の顔がいちばん好きだったと書いている娘さん。五味さんんは他界された後、愛用していたオーディオ装置を練馬区に寄付したことを何かで読みましたが、娘さんの希望に違いありません。

山手線に40年振りに新駅

   JR山手線の品川駅と田町駅の間に、2020年を目処に40年振りに新駅が出来ることはすでに発表されています。鉄道が好きな私は古本屋で都市政策の専門家、市川宏雄氏が著した「山手線に新駅ができる本当の理由」(㈱メディアファクトリー)という本を見つけて買ってきましたので、ほんの一部を紹介します。

   この本では、今回のプロジェクトによって、具体的にどんな利便性をもたらしてくれるかを論じています。現在、山手線のラッシュ時の混雑は凄まじく、かなりの遅れが出るのは日常化されています。それが、一駅新しい駅が出来ることによって改善されるのが見込まれているのだそうです。

   そして、新駅の誕生によって、駅前や新駅周辺がオフィスや商業施設で開発されれば①東海道新幹線の停車駅品川駅に近いことが生きて活発化を助長します。②ここから近い羽田空港のいっそうの国際化に繋がります。③海側を中心に未利用地・低利用地が広がり、さらなる開発が期待出来るなどのメリットがあります。

   これから、駅名を決めるのですが、現在、候補に挙がっているのは「新品川駅」「泉岳寺駅」「港南駅」など。2020年は東京オリンピックの開催の年で、新国立競技場の建設などの大きな事業と重なり、果たして計画通りにいくのでしょうか。新しい駅が出来て東京の街は大きく変化するのは間違いありません。

閉幕した「世界卓球2016」

   昨日は「世界卓球2016」の最終日、男子も女子も中国対日本の決勝戦が行われ、相変わらず中国の牙城を崩すことが出来ないで、日本は男子も女子も一勝もすることもなく負けて、銀メダルに甘んじました。何しろ、中国選手の顔は負けるはずがないという自信に満ちていて順当の結果と言っていいでしょう。

   この中国の強さに驚愕している人は沢山いて、ネットに「何で中国の卓球はあんなに強いのですか?」の質問や、中国の卓球の強さを分析しているサイトを見つけましたので、ちょっとお読みになって下さい。もしかしたら「なるほど、そうなのかぁ」と納得して徹底的にやられた試合を観た慰めになるかもしれません。

   それにしても、男子も女子も出場した世界の強豪24チームの中から得た2位は称讃に値し、よくぞやったと大いに褒めたいです。中で脳裏に残っているのは、女子準決勝の北朝鮮戦での伊藤美誠選手のフルセットの末に勝った試合。15歳の少女が死に物狂いで戦った「死闘」と呼んでもいいもの凄さでした。

   そして、もう一つは男子準決勝のイングランド戦で、水谷隼選手が0-2の崖っぷちに追い込まれてからやはりフルセットの逆転で勝った試合。どちらも、録画してありますが、永久に残しておきたいと思っています。ともかく、卓球の面白さを心いくまで満喫した一週間で、日本選手に絶大な拍手です。

富士通の「FM-7」の思い出

   今日は日本で初めて発売されたパソコン、富士通の「FM-7」を手に入れて、徹夜した時の思い出を書きます。1982年の暮に富士通が10万円ちょっとの値段で小型コンピューター(パソコン)を発売するというニュースを知って、これはどうしても買わなければならないと直ぐに思いました。

   私は秋葉原のサトー無線に予約注文し、入荷したら電話するということでワクワクして待っていたところ、会社が納会の最中の12月の幾日かに「入荷したので今日の午後取りに来て欲しい」と電話が入ったのです。私は納会が終わるやいなやサトー無線に飛んでいくと、お店の前は沢山の人が並んでいました。

   時間が掛かった末に手に入ったのは「FM-7」本体とディスプレイと補助ディスク(容量は64キロバイト)とプリンター、私は秋葉原からタクシーで家に持ち帰り、配線が終わって電源を入れ使えるようになった時の嬉しかったこと。何しろ、明くる日からは正月休みに入り、自由に使える時間はたっぷりあります。

   夕食もそこそこに、私は「FM-7」の前に座ったまま徹夜し、それから正月休み中どのくらいの時間をいじくり回したことでしょう。ネットに「FM-7」の詳しい説明があるのでちょっとお読みになって下さい。このマシン、いつしか壊れて使えなくなり、処分してしまいましたが、持っていればよかったと後悔しています。

根本的に違う男の脳と女の脳

   今から10年ほど前にベストセラーになった本にオーストラリアの夫婦、アラン・ピーズとバーバラ・ピーズの共著「話を聞かない男、地図が読めない女」(主婦の友社)があります。最近、あるきっかけで部分的に読み直し、改めてなるほどと思ったので、お読みになって無い方の為に掻い摘んで紹介します。

   タイトルからお気づきのように、この本の内容は男性の脳と女性の脳の分析です。まず、この本に書いてある結論を最初に言うと、デンマークのお医者さんの発表では、男性の脳と女性の脳とは働きがまったく違うことが解っていて、脳細胞の数は男性の方が多いのに知能テストでは女性の方が約3%高いのだそうです。

    しかし、空間能力となると男性の方が上で、男性は頭の中で地図を回転させ、どっちに進めばいいか即座に判断出来ます。ところが、女性の脳の中には空間能力を管理する特定の領域が無いために、例外はあってもほとんどの女性が、地図を見て目的の場所に行くことを苦手にしています。

   では何でこの差が生まれたかというと、男性は大昔から狩猟にに行って、獲物を捕らえ、そして、ちゃんと家に戻って来ないと家族を養うことが出来ません。そのため、男性は進化の過程で、このようなこと出来るようになったのです。「男と女の脳の違い」をもっと知りたい方は、是非、この本をお読みになって下さい。

将棋「A級順位戦」の喜怒哀楽

   将棋が好きな方ならよくご存知の「将棋界の一番長い日」、つまり、「A級順位戦」の最終戦が2月27日(土)に行われました。近年、NHKテレビが将棋会館からこの日の模様をよく中継するのですが、今年はこの放映が有ったか無かったか知らないで終わってしまい、昨日の「朝日新聞」夕刊で結果を知りました。

   ところで「A級順位戦」とは何なのか、将棋界の仕組みを知らない方の為に老婆心ながら説明します。そもそも、将棋のプロ棋士の最高峰はA級で定員は10名、その人達が総当たりの対局を行い、最も勝率が高かった棋士が名人(現在は羽生善治九段)へ挑戦、そして、勝率の悪い二人が下のクラスのB1に降格します。

   勿論、B1で勝率がよかった二人がA級に昇格するのは言うまでもありません。ちょっと「第74期A級順位戦」の勝敗表をご覧になって下さい。この最終戦で行方八段と佐藤天彦八段の直接対決が行われ、優勢だった佐藤八段は逆転されたのに、行方八段にミスが出て佐藤八段が再逆転で勝ち、名人への挑戦権を獲得。

   また、降格がかかった森内九段と久保九段の一戦は森内九段が勝って残留を果たし、久保九段は回りに降格の事実を尋ねることもなく、将棋会館を後にしたそうです。そして、郷田九段は最終戦で屋敷九段に勝ったものの、広瀬八段が深浦九段に勝ったので、降格することになってしまいました。勝負って厳しいです。

「三」~「十」が入る四字熟語

   このところ、プロバイダーが集計したアクセスが多い「人気記事ランキング」の上位によく《「一」か「二」が入る四字熟語》が顔を出しています。これでは何だか片手落ちなので「三」~「十」が入る四字熟語 を探すことにしました。まず、「三」が入るのは「三三九度」「三位一体」「三拝九拝」「三寒四温」「三権分立」。   

   「三位一体」は「さんみいったい」と読んで《三位一体の改革》などと使います。また、大事な頼み事は相手に「三拝九拝」しなければなりません。次の「四」は「四方八方」や「四面楚歌」。「五」には「五里霧中」や「五穀豊穣」があり、五穀とは米、麦、粟、きび、豆のこと。「六」は何といっても「六根清浄」でしょう。

   さて「七」は「七難八苦」も「七転八倒」もあまりいい言葉でありませんが我慢して下さい。次の「八」には「八方美人」がありますが、誰にでもまんべんなくいい顔をする人で、きっとあなたの回りにもいるでしょう。そして、「八面六臂」の大活躍があり、あらゆる方面に働きかて計画実現の「八方画策」。

   「九」には「九牛一毛」という言葉があり《君の犯したミスなどは「九牛一毛」にすぎないのだからクヨクヨするな》と励まします。つまり、ほんの取るに足らない小さなことのたとえです。そして、最後の「十」の「十人十色」(じゅうにんといろ)で締めることにします。漢数字が入っている四字熟語を探すのって楽しいです。

監督と俳優の有名な大喧嘩

    黒澤明監督と俳優の勝新太郎氏の大喧嘩の話はご存知の方が多いでしょう。「週刊新潮」は創刊60周年とかで、このところ古い話がやたらに誌面を賑わしています。最新の3月3日号に載っているのは《「黒澤明」参謀が明かした「勝新太郎」と大喧嘩の一部始終》というタイトルでこの大喧嘩の話が書いてあります。

   語ってるのは黒澤監督の助手を長い間務めた現在88歳の野上照代さん。黒澤監督は主人公とその替え玉がいる設定が面白いと思って「影武者」の脚本を書き、主役の武田信玄とその影武者に選んだ役者が勝新太郎です。1979年6月26日に姫路城で撮影が始まり、7月17日に勝新太郎が参加しました。

   ところが「リハーサルで、勝は用意された台詞をわざとそのまま言わないのです。俺はこう言いたいんだという感じで、黒澤さんが何回注意しても直らなかった」、そして事件は翌日起きます。黒澤さんは非常に冷静に「勝君がそうならやめてもらうしかない」と言ったのに、勝は黒澤さんに掴みかかろうとしました。

   その場にいたプロジューサーが「勝君、それはいけない!」と羽交い締めにしてことなきを得ましたが、騒動はすぐにマスコミに伝わり翌々日に記者会見。結局、主役は仲代達矢に代わって「影武者」は完成しました。ところで、勝新太郎は実際は黒澤監督のファンで、この役のオファーがきた時には大喜びだったとか。

卓球の魅力を満喫する一週間

   昨晩はテレビの前で大好きな卓球を満喫しました。「世界卓球2016」が始まり日本女子(世界ランク2位)はチェコとブラジルを連破し、昨晩の相手は世界ランク11位の北朝鮮。まず第1試合は石川佳純選手(世界ランク5位)対リ・ミョンスン選手}(ランク37位)でかなりランクに差がある相手ですがあなどれません。

   何しろ、前に負けたことがある相手で、打てども打てども戻ってくるカットマン、それも複雑にキレているので、チャンスとばかり打ち込むと失敗し、第1セットを失った時にはイヤな感じがしました。しかし、石川選手は第2セットから作戦を変えたようで、その後は危なげなく勝ちました。やはり石川選手ならではです。

   そして、福原愛選手(ランク4位)はリ・ミギョン選手(ランク70位)に、伊藤美誠選手(ランク12位)はキム・ソンイ選手(ランク89位)に順当に勝ち、今日3月1日(火)はランク18位のタイと、明日3月2日(水)にランク7位のドイツと対戦しますが、これが日本女子Bグループの最も強敵と言っていいでしょう。

   ともかく、男子も女子も全24チームが6チームづつA,B,C,Dの4グループに分かれて戦い、最後に決勝トーナメントを行って優勝を決めるのですが、詳しいことは「世界卓球2016」をご覧になって下さい。動画もあるので、一週間ばかり卓球が思い切り楽しめるのは間違いありません。

« 2016年2月 | トップページ | 2016年4月 »