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最古の恋愛小説「源氏物語」

   世界で最も古い小説は1世紀、古代ローマのペトロニュウス著「サテュリコン」と言われていますが、完全な形で残っているのは2世紀のアプレイウス著「黄金のロバ」だそうです。しかし、平安時代に紫式部が書いた「源氏物語」(全文のあらすじ)こそが世界最古の恋愛小説と言われていて、世界20以上の言語に翻訳されています。

   ところが、この小説の題名になっている「源氏物語」は明確ではなく、百科事典によると「源氏の物語」「光源氏の物語」「光る源氏の物語」「光源氏」「源氏」「源氏の君」「紫の物語」「紫のゆかりの物語」などの説があるのだそうです。それに、著者までが紫式部であろうと言われているには驚いてしまいます。

   それにしても、内容は《写本・版本により多少の違いはあるものの、おおむね100万文字に及ぶ長篇で、800首弱の和歌を含む典型的な王朝物語である。物語としての虚構の秀逸、心理描写の巧みさ、筋立ての巧緻、あるいはその文章の美と美意識の鋭さなどから、日本文学史上最高の傑作とされる》と百科事典に書いてあります。

   この小説は与謝野晶子谷崎潤一郎瀬戸内寂聴などによって現代語訳されていますが、あまりにも長すぎて、ちょっと食指が動きません。しかし、「源氏物語」に接したい方は、国文学者で高千穂大学教授の渋谷栄一の全訳第1帖~第54帖(A4縦書で754ページ)がインターネットにありますので、分割して読んだらいかがでしょうか。

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