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最古の恋愛小説「源氏物語」

   世界で最も古い小説は1世紀、古代ローマのペトロニュウス著「サテュリコン」と言われていますが、完全な形で残っているのは2世紀のアプレイウス著「黄金のロバ」だそうです。しかし、平安時代に紫式部が書いた「源氏物語」(全文のあらすじ)こそが世界最古の恋愛小説と言われていて、世界20以上の言語に翻訳されています。

   ところが、この小説の題名になっている「源氏物語」は明確ではなく、百科事典によると「源氏の物語」「光源氏の物語」「光る源氏の物語」「光源氏」「源氏」「源氏の君」「紫の物語」「紫のゆかりの物語」などの説があるのだそうです。それに、著者までが紫式部であろうと言われているには驚いてしまいます。

   それにしても、内容は《写本・版本により多少の違いはあるものの、おおむね100万文字に及ぶ長篇で、800首弱の和歌を含む典型的な王朝物語である。物語としての虚構の秀逸、心理描写の巧みさ、筋立ての巧緻、あるいはその文章の美と美意識の鋭さなどから、日本文学史上最高の傑作とされる》と百科事典に書いてあります。

   この小説は与謝野晶子谷崎潤一郎瀬戸内寂聴などによって現代語訳されていますが、あまりにも長すぎて、ちょっと食指が動きません。しかし、「源氏物語」に接したい方は、国文学者で高千穂大学教授の渋谷栄一の全訳第1帖~第54帖(A4縦書で754ページ)がインターネットにありますので、分割して読んだらいかがでしょうか。

貴重な古本があるジャズ喫茶

   昨日、久し振りに高田馬場の古本があるジャズ喫茶「マイルストーン」に行ってきました。店に入ると、JBLの「Olympus」から何ともいい曲が流れています。どこのジャズ喫茶でもそうですが、掛けているLPなりCDは、いま鳴っているのはこれですよとそのジャケットが展示してあります。

   早速、手に取ってみると、デクスター・ゴードン・カルテットの「Biting the Apple」。私が初めて聴いたアルバムで、それが何だかやたらにいいのです。ジャズ喫茶ってこれがあるんですよね。えー、こんないいアルバム、今まで知らなかったんだぁと思いながら、CD番号をメモしました。

   その後、店主の選んだLPやCDを何枚か聴いて帰り際にお金を払いながら「さっきのデクスター・ゴードンいいですねぇ」店主「いいでしょう」と自慢顔です。私「このCD、廃盤になってなくて今でも手に入るんですか?」店主「大丈夫です」と自信満々。これはもうHMVに行って在庫を調べて貰わねばなりません。

   そしてもう一つ。古本の棚の中に吉村浩二著「ジャズ名曲物語」(スィングジャーナル社)という買いそびれて欲しかった本を見つけました。吉村さんはかって「スイングジャーナル」誌で健筆をふるっていた作曲家です。素敵なCDと欲しかった本に出合ったとてもいい日でした。こんなことがあるから「マイルストーン」大好きです。

頻繁に会うと好きなる法則

   土曜日の朝日新聞朝刊に《勝間和代の人生を変える「法則」》というのが載っていて、過去、何回か紹介しています。勝間和代さんは、色々な法則をどこから入手するのか解りませんが、読んでると面白くて、ついブログに書きたくなってしまいます。昨日の法則は頻繁に会うと好きになる《ザイオンス熟知性の法則》。

   多くの企業が同じ内容の広告を繰り返し繰り返し見せるのは《ザイオンスの熟知性の法則》が根拠なのだそうです。米国の社会心理学者ロバート・ザイオンスは、1960年代に大学生を対象にある実験を行いました。女子大生を二つのグループに分け、男子学生の写真を見せて、好意の推移を測ったのです。

   片方のグループには、毎週違う男子学生の写真を、そして、もう片方のグループには毎週同じ学生の写真を見せたのだそうです。すると、同じ写真を見続けた女子大生は、その学生に対する好意が上昇し、違う写真ばかりを見せられた女子大生には、大きな変化がなかったというのです。

   頻繁に会うだけで、その相手に好意を抱きやすくなる傾向は人だけではなくて、物に対しても同じだそうで、CMの効果は繰り返しです。当たり前といえば当たり前の話ですが《ザイオンスの熟知性の法則》と言われると何だか説得力がありますね。やっぱり、意中の人や仕事上のキーマンとは頻繁に会わなければいけません。

センスが光る上質の恋愛映画

   センスが光る飛び切り上質な恋愛映画を紹介します。現在、あなたが満ち足りた恋愛に酔っていても、それとも不安定な恋愛の渦中をさ迷っていても、はたまた、恋愛に関係のない境遇に身を置いていても、この映画を観たら、恐らくほのぼのとしたいい気分になるのは間違いありません。その題名は「ホリディ」(the Holiday)。

   2006年制作のアメリカ映画で、季節はクリスマス。アメリカとイギリスの二人の女性が、恋に破れた気分転換に、自分の住んでいる家を期限付きで交換するという「ホームエクスチェンジ」を計画します。日本ではちょっと考えられないシステムですが、インターネットでメールのやり取りの末に合意します。

   二人の女性はキャメロン・ディアスケイト・ウインスレット。知らない場所での知らない人との出合いがこの映画の骨子になっていて、二人はそれぞれ、素敵な男性に巡り会います。シナリオも演出もよくて、素晴らしい音楽をバックに、知的で洒落た会話が次から次に出てきて美しい映像が随所に観られます。

   実に清潔感に満ちた物語展開が、終始、観てる者を心暖まるいい気分に誘ってくれます。そして、ハッピーエンドのラストシーンが滅茶苦茶によくて、見終わったあとの心地よい爽快感が何とも言えません。もし、観てなかったら絶対にお薦めの映画です。DVDがレンタル屋にありますから”休日”にでも是非ご覧になって下さい。

459種類のパフェの店

   何と459種類のパフェがメニューにあるというお店のホームページを見ました。その店の名前はパフェ&レストラン「ハワイ」でパフェの写真が沢山見られます。でも、場所が東京から遥かかなたの長崎県大村市東本町374(0957-54-4826)ですから、いくらパフェが好きでも、そう簡単に行ける距離ではありません。

   しかし、ホームページには《素材と味にこだわったパフェは、20年程前から増やし始め、その数も既に400種類を超えました。パフェ以外の甘味やお食事に関しても、材料を吟味したお勧めメニューを多種多様に取り揃えていて、世界中の珍しい食器と合わせてお楽しみ頂けます。是非一度、ご来店下さい》などと書いてあります。

   例え距離に関係のないインターネットの世界といっても、長崎のことをこんな風に宣伝されると何だか不思議な感じがします。もしかしたら、こんな沢山の種類のパフェが食べられる店は日本広しといえども当店だけだから、遠くの人でも飛行機で往復して食べにきて欲しいということかも知れません。

   それにしても、この店の総重量18キロの42,000円のパフェとか、「オリンピック」の高さ1メートルのパフェとか、愛媛県松山市にある「清まる」の「とんかつパフェ」とか、パフェという食べ物には、こんな変わり種を生む要素があるのかも。《是非一度、ご来店下さい》と言われても長崎ではちょっと無理ですよね。

ややこしい無煙たばこ

   今やたばこを吸う人は肩身の狭い思いをしています。吸わない私にはその悩みが解りませんが、昨日の朝日新聞朝刊にこんな記事がありました。日本たばこ産業が5月から販売を始めた無煙たばこ「ゼロスタイル・ミント」をめぐり、禁煙の場所での一服を認めるかどうか、公共施設や飲食店で判断が分かれているというのです。

   そこで、好奇心旺盛な私は「無煙たばこ」たるものをインターネットで調べてみました。そうしたら、このたばこには少量でもちゃんとチコチンが入っていて、その使い方は葉たばを詰めたカートリッジをパイプ状の本体にセットし、口で吸って味と香りを楽しむもので、火を使わないから、当然、煙は出ません。

   つまり、鼻で吸う嗅ぎたばこと同じようなもので、箱には《心筋梗塞や脳卒中の危険性を高める》と書いてあり、普通のたばこが煙が出ないだけ。よって、これを使う人は煙が出ないのだから、禁煙の場所で吸ってもいいのではないかという主張です。何だか、解るような意見で、国はそれを認めています。

   そして、JRも日本航空も国の見解と同じですが、全日空は吸うのを認めていません。その理由は、例え煙が出なくても、吸ってるしぐさが他の乗客の快適性を損ねる恐れが強いし、微量でもニコチンが入っているからだそうです。これも一理ありそうで、今後、場所によって扱い方が分かれそうなややこしい無煙たばこです。

持つ価値があるアルバム

   久し振りに「美空ひばり トリビュート」(COCP-31003)を聴きました。美空ひばりは演歌に入るのか解りませんが、演歌が苦手な私が持っている唯一のこの類のCDで、時々、聴きます。別に美空ひばりが歌ってるわけではなく、谷村新司cobaのアコーディオンの伴奏で「悲しい酒」などを歌ってるトリビュート・アルバムです。

   そのほか、ANRIが「愛燦燦」、南こうせつが「越後獅子の唄」、泉谷しげるが「私は街の子」、さだまさしが「港町十三番地」、森山良子が「リンゴ追分」、宇崎竜童が「悲しき口笛」などを自分自身の編曲で歌っていて引き込まれます。中でも私が好きなのは五島良子がピアノ伴奏で切々と歌う「みだれ髪」。

   そして、最後は出場歌手全員が「We are the world」風にワンコーラスづつの「川のながれのように」ですが、実に洒落た編曲になっていて、何度も繰り返し聴きたくなります。これは10年ほど前に発売されかなり売れたCDですが、古くなるとすぐ廃盤にしてしまうレコード会社としては珍しく今も廃盤になっていません。

   このCDを企画したプロジューサーがこんな事を書いています。《日本のポップスを次の世紀に残す為に何をしたのだろうか?そんな事に気づいて1997年4月、友人のミュージシャン達に声をかけ賛同を頂き、尊敬する加山雄三氏の還暦祝いにこのトリビュート・アルバムを企画した》と。是非、持っていて欲しいアルバムです。

ジャンケンについての大論文

   インターネットで「ジャンケンの文化的側面と数理解析」という学術的大論文を発見しました。ともかく、6ページにわたる長いものでジャンケンのあれこれが克明に書いてあるので、ジャンケンの奥義を極めたい方には、全文をじっくり読んで貰うとして、その中から一つ、ジャンケンのやり方について紹介します。

   ジャンケンはグー、チョキ、パーの3手のものだけと思っていたら、2手、4手、5手のものがあって、フランスでは4手のジャンケンが主流なんだそうです。しかし、勝敗のルールがややこしくて、どっちが勝ったか解らなくなるかも知れません。4手以上のジャンケンに興味のある方には別の論文が用意してあります。

   また、この二つの論文とは別にジャンケン必勝法を書いてあるサイトもあります。そのサイトの名前は《驚くほど勝率が高くなる「じゃんけん必勝法」》で、桜美林大学の教授が725人、11,576回の勝負データを集めて勝利の法則を導きだしたのだそうですが、法則1はひたすらパーを出すこと。

   その理由はグーが出る確率は35.0%、チョキは31.7%、パーは33.3%だからで、パーを出すと勝つ確立が上がるというのです。しかし「世界じゃんけん協会」の7か条はともかくとして、私としては法則1はあまり採用したくないですね。何故なら、いつもパーばかり出していたら確実に負けるに決まっているからです。

原子力発電の価値

   人類は、今や電力なくしては生活出来ません。この電力を作る方法として、火力、水力、原子力がありますが、世界的にまだ火力発電が占める割合が圧倒的です。しかし、石油や石炭などの化石燃料を利用する火力発電は大量の二酸化炭素を発生し、また、高騰の懸念がつきまといリスクの高い一面を持ってます。

   そこで、最近、各国が改めて関心を持っているのが原子力発電。しかし、原子力発電には事故の不安がつきまっとっていて心配があります。1986年の旧ソ連のチェルノブイリ原子力発電所、また1979年のアメリカのスリーマイル島原子力発電所などの事故の恐怖がまだ記憶から消えていません。

   だが、原子力発電には二酸化炭素発生の心配がなく、コストを安く抑えられるという大きなメリットがあるのも事実です。この点が高く評価され、管理さえきちんとすれば大丈夫と、ここ数年、世界的に原子力発電所の建設ラッシュが発生し「脱原発」から「原発回帰」に風向きが大きく変わっているのだそうです。

   2009年3月末現在、世界30カ国で432基の原子力発電所が稼働していて、アメリカ104基、フランス59基、日本53基。また、原子力発電依存の割合はフランス79.1%。日本27.8%、ドイツ26.6%、アメリカ19.1%、イギリス19.1%で、フランスがダントツに原子力発電を使っています。

怖いアンケート

   昨日土曜日の朝日新聞恒例の「beランキング」は何と《いちばん会いたくないお化け》です。夏にお化けの話はつきものだし、読んでない人の為に紹介します。アスパラクラブの会員2,471人に5つまでのお化けを選んで貰い、得点を集計した結果、第1位の栄冠(?)に輝いたのは「口裂け女」。

   1979年に各地で出没のうわさが出て、日本中を恐怖の渦に巻き込んだ話ですが、知らない人のためにちょっと披露します。子供が公園などで大きなマスクをした女の人に出会います。女の人に「私、きれい?」と聞かれ「きれい」と答えると女の人はマスクを外し「これでも?」とささやきます。

   見ると女の人は口が両耳まで裂けていたというのです。「怖くて外に出られない」という子供が続出し、大人も巻き込んで大騒ぎになりました。川崎市市民ミュージアム学芸室長で妖怪研究家(そんな方が?!)の湯本豪一さんはこれが1位になったことについて「リアルタイムに恐怖を感じた人が多かったからでしょう」と言ってます。

   あと2位以下を順に並べると「幽霊」「鬼」「磯女」「ろくろ首」「ちょうちんお岩」「あまのじゃく」「化け猫」「のっぺらぼう」「般若」。何だかよく解らないお化けが沢山います。それにしても、朝日新聞社もヘンなアンケートをするものです。最近のニュースを見てると一番怖いのは「理性のない人間」に思えますが。

古いサスペンス映画礼賛

   「大アンケートによるミステリー・サスペンス洋画ベスト150」(文藝春秋社)という本を持っていて時々眺めます。それによるベスト・テンは1位から順に「第三の男」「恐怖の報酬」「太陽がいっぱい」「裏窓」「死刑台のエレベーター」「サイコ」「情婦」「十二人の怒れる男」「」「悪魔のような女」。

   勿論、全てビデオかDVDを持っていますが、どれも語り出したら止まらなくなる面白い作品ばかりで、題名を見てるだけでもワクワクします。この順位には個人差があり、また、これに入ってない作品の中にもベストテンに値する凄い映画が沢山有って、所詮、ベストテンを論じること自体が無理な話です。

   それにしても、この10本の中にアルフレッド・ヒッチコックの作品が「裏窓」「サイコ」「鳥」と3本も入っています。サスペンス映画の神様と言われているヒッチコックですから、当然かも知れませんが嬉しくなります。ただ、私だったら1位にする「情婦」が7位とはちょっと不満です。何しろラスト10分間にドンデン返しが二回もあります。

   「太陽がいっぱい」の見事な構成、「第三の男」の格調高い映像美、「十二人の怒れる男」の議論の迫力、「悪魔のような女」のスリリングな展開、「死刑台のエレベーター」の手に汗握るサスペンス。こんな映画を作らなくなって、ハリウッドは衰退したといっても過言ではありません。全てレンタル屋にありますので是非観て下さい。

主砲がいないチームの可能性

   昨日のキヨスク店頭の「東京スポーツ」の《横浜村田巨人》の大きな文字に目が釘付けになりました。横浜ベイスターズの主砲、村田選手が今年FA権を取得するのを知ってたからです。横浜ベイスターズのファンとしては、この記事を読まないわけにはいきません。でも、まだシーズンが終わってないのに何でと思いつつ買いました。

   すると、新聞の記事の見出しは《横浜村田巨人》の下に小さな字で《熱望》。記事を読むと村田修一選手は、FAに関することはまだ一言も言ってないようです。つまり、「東京スポーツ」の記者が、村田選手に近い人から、聞き出した話をベースに勝手に想像して書いているに過ぎないことが解りました。

   村田選手は尾花監督とうまくいってないようです。そもそもその発端は昨年11月の尾花高夫監督の就任会見で「(ひげや茶髪は)基本的に好きじゃない」と暗に村田選手のスタイルを指摘するようなコメントをしたんだそうです。村田選手としては、面と向かって言って欲しかったのにこれがしこりとなって疑心暗鬼。

   それ以来、会話らしい会話もなく、来年も尾花監督なら《もはや移籍は決定的》というのです。その移籍先の第一候補は村田選手の郷里福岡が本拠地のソフトバンク。しかし、巨人が望むならその線もあるのではないかと記事に書いています。もし村田選手がいなくなったら、横浜ベイスターズはどうなってしまうのでしょうか。

文学の香りがするエッセイ

   音楽家の團伊玖磨さんのエッセイ集「パイプのけむり」の中にある「無情の夢」が好きで、かなり前にブログに書いたことがあるのですが再度書きたくなりました。このエッセイは《十五年前のある晩、悲しいことのあった僕は、鎌倉の駅前の、薄暗い路地の奥にあった小さな鮨屋で、一人酒をのんでいた。……》で始まります。

   團さんは「悲しいことなど飛んで行ってしまえ」と飲んでいるのですが、いくら飲んでも悲しいことは飛んで行くどころか、片意地のようにからだの中に凝固しはじめ、飲めば飲むほど悲しいのです。そして、何故か心の奥の方で、しつっこくある歌のメロディが鳴っていて、それを小声で歌っています。

   《あきらめましょうと 別れてみたが 何で忘りょう 忘らりょか 命をかけた 恋じゃもの 燃えて身をやく 恋ごころ…》。すると、突然、一人の男性が声を掛けてきました。「その節好きですか?」團さん「好きですとも。好きで好きで仕様がないんです」、その男性は、何とこの「無情の夢」を作曲した佐々木俊一さん。

   深夜、二人は逗子の佐々木さんの家になだれこみ更に杯を重ね、本来、チェリスト志望だった佐々木さんはドボルザークのチェロ協奏曲のLPを取り出してきて朝まで何度も聴きます。数年後、佐々木さんは他界し、ある晩、團さんは銀座のバーで一人飲んでいてふとその夜を思い出します。團さんのエッセイは何か文学の香りがします。

「ルービックキューブ」の話題

   「ルービックキューブ」は、普通、1面が縦横各3列で、色の組合せは天文学的なとてつもない数字です。それを、どんな場面になっていても20手で完成出来ることを証明したというネットの記事をつい最近読みました。そもそも、このパズルは1974年にハンガリーの建築学者で大学教授のエルノー・ルービックが発明したパズルです。

   以来、全世界で約3億5千万個以上売れていると言われていますが、沢山の人の研究の対象になり、1981年頃は、完成するまでに52手が必要とされていました。しかし、今回、米独4人の研究チームがコンピューターのプログラムの力を借りて、20手で完成出来ることを証明したというのです。

   全ての面の色を完全に揃える世界記録は2008年にオランダ人の10代の少年が出した7.08秒はまだ破られていません。ちなみに、日本国内での記録は今年の7月に東京の大会で出た8.03秒とか。この人達が何手で完成したかは定かではありませんが、もしかしたら20手なのでしょうか。

   インターネットにこの「攻略法」(            )を書いたサイトが幾つもありますが、今回、20手で完成出来ることが証明されたので、今までの手順は最善ではない可能性があります。このパズルを達人が行っている映像をテレビで見たことがありますが、もう神業としかいいようもありません。世の中には凄い人がいるものです。

1,500本目の記事

   2006年7月から始めたブログが、この記事で1,500本目です。「継続は力なり」と言いますが、よくぞ書いたと自分で自分にびっくりします。毎日更新を原則にしていて、この約四年一ヶ月で記事を書かなかったのは旅行で家にいなかった時だけ。私の生活パターンに「ブログは毎日必ず書く」が定着しています。

   この機会にブログを書く時に注意してることを披露すると、テーマは出来るだけ幅広くなるように心掛けています。しかし、好きな音楽や映画の話題が多くなるのは止むを得ないことかも知れません。そして「それって何?」にならないように、基本的にインターネットにリンク出来る話題を選んでいます。

   また、中傷や誹謗になるようなことは書かないこと。それに、前は人名が行替えの関係で分断されては失礼になると、接続詞を入れたりして調整していたのですが、表示行数がパソコンによって違うことに気がついてから止めています。「起承転結」にならって、全体を4ブロックに分け、スクロールしないで読める長さにしています。

   さて、この4年間に私のブログにリンクしたインターネットのサイト中には、貴重で価値の高いものがあり、23サイトを「1,000本目の記事」にまとめて載せました。その記事をリンクしておきますので「お気に入り」に登録して活用して下さい。これからも私の拙いブログを引き続いて読んで頂けたら嬉しいです。

CDの開発秘話

   芥川賞を読むので買った「文藝春秋」9月号に特別企画《「勝つ日本」40の決断》(真のリーダーはたった一人で空気を変える!)というのがあり、その40の決断の一つに「ソニーCD開発 陰の功労者は親友・カラヤンだった」の見出しを発見。語っているのはソニーの1978年頃の副社長で現相談役の大賀典雄氏です。

   大賀氏の語っているその内容の大体を披露すると、当時、世界の音楽媒体はLPだった中でオランダのフィリップスから、密かに大賀氏に「新しいデジタル媒体を作りたい。うちとソニーの二社で開発しよう」と連絡が入ったのだそうです。そもそもCD開発の発端といえる歴史的な出来事です。

   それから、月に一度くらいの頻度で、東京とオランダのアイントホーフェンを行き来する開発スケジュールがスタート。ソニーフィリップスという社風や文化が違うメーカーとの共同開発ですから色々な問題が生じました。中で一番もめたのはCDのサイズで、フィリップスの主張は対角線11.5センチで収録時間は1時間。

   しかし、ソニーの大賀氏は11.5センチを12.0センチにすると録音時間が1時間15分になり、ベートーヴェンの交響曲第九番「合唱付き」いわゆる「第九」をはじめクラシックの95%が1枚に収まると主張、結局、フィリップスもそれに賛同。この開発に親友のカラヤンが大いに尽力してくれたと大賀氏は語っています。

飽きないゲーム「フリーセル」

  「Windows」に入ってるゲームに「フリーセル」があります。気分転換に時々遊びますが、パソコンの一人遊びで、単純なのにこんな知的で面白いゲームはほかにないかも知れません。知らない人はいないと思いますが、ちょっとルールを書きます。まずスタートすると、パソコンが自動的にカードをランダムに8つの山に並べてくれます。

   画面の上部に左に4つ、右に4つのスペースがあり、左の4つのスペースを活用しながら、右の4つのスペースにカードの種類別にAからKまでを積み上げて、8つの山のカードを全部なくしたら勝ち。行き詰まって、カードが移動出来なくなったら敗け。8つの山は最初はランダムに並んでいますが、移動するにはルールがあります。

   カードは何枚でもまとめて移動出来ますが、赤と黒が交互になっていて、KからAまで位の高い順で、1つ違いになってなければ移動出来ないのです。移動したいカードをマウスでクリックして反転させて行いますが、ルール通りになってない時は、いくらトライしてもパソコンが判断して、言うことを聞いてくれません。

   私の勝率は75%~85%、つまり、10回遊んで2回負ける感じです。このゲームは手順が正しければ100%勝つことになってるそうですから、この成績ではあまり大きな顔は出来ません。しかし、過去に50連勝、100連勝したことは何度もあります。ネットに「攻略法」(            )がありますので興味のある方はどうぞ。

人によって評価が違う芥川賞

   今年も「文藝春秋」9月号を買いました。近年、毎月買ってるわけではありませんが、9月号だけは、ほとんど毎年買ってます。その理由は芥川賞受賞作が全文載ってることと、それを選んだ選者の選評が掲載されているからです。この本を買って真っ先に読むのが選者の一人、東京都知事の石原慎太郎氏の批評です。

   ご存知の通り石原氏は普段から毒舌に特徴があって、いつも辛口の発言をしています。芥川賞にしても、選んでいながら、毎年、例外なく辛辣なことを書いています。しかし、かなり前に受賞した綿矢りさ著「蹴りたい背中」を珍しく褒めていた記憶があります。さて、今年の「乙女の密告」はどんなことを書いているのか興味津々。

   これはもう石原氏の文章をコピーするしかありません。《当選作となった「乙女の密告」は、アンネ・フランクという世界に膾炙した悲劇の主人公の最後の秘密にオーバーラップした、どこかの外語大学の女子学生間のあるいきさつだが…、こんな作品を読んで一体誰が、己の人生に反映して、いかなる感動を覚えるものだろうか。…》。

   そして、石原氏は《…日本の現代文学の衰退を象徴する作品の一つとしか思えない》と結んでいます。結構、高い評価をしてる選者もいるので、石原氏はほかの選者と考え方が違うということでしょう。実は私は石原氏の批評とは関係なく読むのを躊躇しています。テーマによって、あまり食指が動かない小説ってありますよね。

夏とモーツアルト

   暑い時に聴く音楽はモーツアルトがいいようです。モーツアルトのメロディにはどこか爽やかで清涼な響きがあって、暑苦しさがありません。コリン・デイヴィス指揮ロンドン・フィル、ピアノがイングリッド・ヘブラーで12枚組全27曲のピアノ協奏曲の中から第20番と第23番を聴きました。

   音楽之友社の「名曲ガイドシリーズ」には《モーツアルトのピアノ協奏曲はこの第20番をもって、それまでの作品と突然の断層のように訣別し、当時の愛好家のレベルをはるかに超えた高さに達している。この一曲をもってピアノ協奏曲の歴史に永遠の座標を獲得した》と書いてあります。

   そして、第23番も美しい曲で、その本には《底知れぬ情熱やドラマを秘めた名状し難い名曲である。…終楽章のいくつもの歌が織りなすロンド・ソナタはモーツアルトの到達した芸の高みを誇示するかのようである》とあり、何度繰り返し聴いても、飽きることなく心の奥底に響きます。

   さて、この二曲をジャズにアレンジしてピアノ・トリオで演奏しているジャック・ルーシェのアルバムを持っています。最初はバッハのジャズだけだったのが、近年は範囲が広がり、このジャズ演奏を聴くと、ジャック・ルーシェのセンスの高さに思わず感動してしまいます。ジャズのモーツアルトも中々いいです。

書物が無料で読めるサイト

   インターネットに「青空文庫」といって、日本文学や古い書物をダウンロードして無料で読めるサイトがあります。このサイトは著者が他界して50年以上経って著作権が切れた作品や、無料で読んでも構わないと著作権者が判断したものだけが対象になっているので、どんな小説でもあるという訳ではありません。

   従って、この「青空文庫」の利用の仕方としては、作品のタイトルで検索するよりは、まず著者を入力して、どんな作品が登録されてるかを見る方が効果的です。例えば夏目漱石を検索してみて下さい。全部で101冊のタイトルが出てきますが、中には、一般の人が聞いたこともないような作品も入ってます。

   これは夏目漱石を研究してる人にとっては恐らくとても役に立つサイトで、丹念に探すと、もしかしたら、非常に貴重な珍しい作品があるかも知れません。しかし、「草枕」「虞美人草」「こころ」「三四郎」「それから」「彼岸過迄」「坊っちゃん」「吾輩は猫である」など、結構、有名な作品も沢山入ってます。

   また、坂本龍馬が書いた「海援隊約規」とか手紙なども20通以上登録されていて、更に、目下、新たに加える作業を行っている手紙が100通以上もありますから、幕末に関心のある人にとっては非常に貴重なサイトです。そのほか、西郷隆盛勝海舟の書いたものもあり、自分に必要なものを探してみて下さい。

地球の大きさの計測方法

   紀元前276年~195年に地球が丸いことを知ってたばかりではなく、地球の大きさ(円周)を計算した人がいます。その人物の名前はエラトステネスといい、古代ギリシャの数学者で、天文学者、地理学者です。まだ精密な測量機械があったわけでもない時代に、地球の大きさを計測するなんて凄いですね。

   さて、エラトステネスが地球の大きさを測った方法が、インターネットに書いてありますので、このサイトをクリックしてみて下さい。結構、有名なので、知ってる方も沢山いると思いますが、よくぞ考えついたとびっくりします。その方法は二ヵ所の違う場所から太陽を見る角度の差から計算したのものです。

   エジプトのアレクサンドリアで図書館長をしていたエラトステネスは、一人の男を雇ってシエネという場所までの距離を歩幅で測らせて出た答えは約800キロ。よくも歩いたものですね。そして、夏至の正午、シエネでは太陽が井戸の中の水に反射することから、太陽が真上にあることを知りました。

   次にアレクサンドリアから同じ時間に太陽を見た時に何度ずれてるかを計測したら7.2度。つまり、地球の円周360度÷7.2度=50で、アレクサンドリアとシエネとの距離800キロ×50=40000キロが地球の円周と計算したのです。現在の計算は約39987キロですから、誠に正確な数字と言わねばなりません。

将棋上達の参考書

   将棋が好きで、昔から指しているけれど、一向に上達しない人に、もしかしたら、参考になるかも知れない一冊の本を紹介します。それは羽生善治、伊藤毅志、松原仁共着の「先を読む頭脳」(新潮社)。史上初めて七冠を達成した将棋の羽生善治九段が、二人の大学教授の解説つきで、将棋の奥義を書いています。

   羽生九段は「先を読む頭脳を育む」「効果のあがる勉強法」「先を読むための思考法」「勝利を導く発想」「ゲームとしての将棋とコンピューター」の5つのテーマで、ご自分の考え方を書いていますが、「へー、そうなんだぁ」と驚くようなことが沢山書いてあって、プロ棋士の裏話としても、非常に面白いです。

   例えば《…一つの局面である手を指すことは、自分にとってマイナスになる可能性が高いということです。つまり、将棋というゲームはお互いが一手ずつ指すことで進行していくわけですが、私の考えでは一手指すことでプラスに働くことはむしろ非常に少ないのです。…》にはびっくり。

   つまり《…ある局面では、どんな手を指してもベストな状態が崩れてしまうわけです。例えば、矢倉囲いという陣形を完成させてしまったら、あとはその囲いの中のどの駒を動かしても、それはマイナスになります。従って、指す手に困ることになります。…》などと特徴的な羽生九段の思考が満載。将棋好きに絶対にお薦めの一冊です。

素人にも解るピアノの奏法

   前に友人が紹介してくれた青柳いづみこ著「ピアニストは指先で考える」(中央公論新社)、随所に音楽好きには堪らないことが書いてあって魅せられます。青柳さんはフランス国立マルセイユ音楽院を卒業されたピアニストですが、誠に筆がたち「ドビッシーと世紀末の美学」という論文を書いてフランスの学術博士号を授与されてます。

   さてこの本、タイトルの「ピアニストは指先で考える」でも解りますが、言ってみるならばピアニストの裏話。音楽が好きでも、何一つ楽器をいじったことのない私にとって、読んでると驚くことばかりで、時間が経つのを忘れます。青柳さんはピアニストがピアノを弾く時の指について詳しく書いています。

   ピアニストは「曲げた指」で弾く人と「のばした指」で弾く人の二通りいるんだそうです。私のようにまったく何も知らない者にとって、ピアニストが鍵盤にタッチする時の指の形がこの二つに分類されてるということはちょっとした驚きです。青柳さんは、指導してくれた先生の影響で、ずっと「曲げた指」派だったのだそうです。

   ところが《モーツアルトやハイドンを勉強してる間はそれでよかったのだが、ショパンを弾く段になってはたと困ってしまった》とかで、ショパンのピアノ曲には「曲げた指」ではうまく弾けないところが沢山出てくるのだとか。こんなことを知っただけでも、この本を読んだ大きな収穫です。ピアノに触れたことがない音楽好きは是非一読を。

複雑な鉄道ダイヤ

   地下鉄有楽町線に「小竹向原」という駅があります。「池袋」駅から三つ目の駅で、こちら方面にエンのない方にとっては、あまり馴染みがないかも知れませんが、今や大変に重要な駅になっていて、この駅を通る電車の本数は半端ではありません。この駅を中心にした鉄道システムが凄いのでちょっと説明させて下さい。

   「小竹向原」駅は地下鉄有楽町線副都心線東武東上線西武池袋線の四つの線が通っています。川越方面からやってくる東武東上線と所沢方面からの西武池袋線は、同じプラットフォームに停車して、相互乗り入れの有楽町線と副都心線に分かれます。つまり「小竹向原」は四つの線をコントロールしている要の駅です。

   従って、川越方面からの人も、所沢方面からきた人も、この駅で降りて有楽町方面に行く有楽町線と、新宿、渋谷方面に行く副都心線を階段に関係なく同じプラットフォームで選択出来ます。そして、逆方向も同じ考え方で設計されています。この複雑さ故に、どこの線に事故が起きてもダイヤの乱れは尋常ではありません。

   副都心線は現在「渋谷」駅までになっていますが、将来、東横線と相互乗り入れで「横浜」駅まで行く予定です。すると「小竹向原」駅からは有楽町方面と新宿、渋谷方面に長い距離の横浜が加わることになり、今でさえ複雑な鉄道ダイヤが更に複雑になるのが眼に見えていて、どんなダイヤになるかマニアにとって大変興味があります。

公用語が英語の会社訪問記

   昨日の「日刊ゲンダイ」に思わず笑ってしまうような記事が載ってました。読んでない人のためにちょっと笑いをお裾分けします。その記事のタイトルは《楽天 英語決算発表の大笑い》。楽天は社内公用語を英語にすると宣言してかなり月日が流れましたが、いずれ全社員約6千人が社内は英語だけになるんだそうです。

   そんな中で、8月5日に2010年12月期の第2四半期の決算発表があり、その記事は「日刊ゲンダイ」の記者が会社を訪問した時の話です。記者はエレベーターの中にいた社員に「社内の会話は、もう英語ですか?」と日本語で問い掛けたんだそうです。するとその社員は「……」で、何も言ってくれないのだとか。

   もう一度聞くとその社員はぎこちないジェスチャーで何か伝えようとしていますが、記者にはさっぱり解りません。やがて、三木谷裕史社長の会見がはじまり、社長は英語で「英語だけの強制的な環境を作っています。1年から1年半で、全社員が流暢な英語を話せるようになりますよ」と。つまり、社内で日本語は禁止なんですね。

   肝心の決算は、売上高も営業利益も前年同期に比べてかなり好成績なのに沈黙の社員が多く、帰りのエレベーターの中も無言の社員が立っているだけ。英語がうまくしゃべれないのでジェスチャーで伝えようとしてる社員ばかりでは今後が心配と記事を結んでました。いやはや、日本人同士で英語だけの会話は大変です。

日本映画史に残る名シーン

  「夕刊フジ」に2006年11月に行われた天皇、皇后両陛下主催の文化勲章受章者、文化功労者を招いたお茶会に出席して以来、公の場に姿を見せていない高倉健が、昨年の8月に他界した大原麗子さんのお墓参りをしていた記事が載ってました。久し振りに高倉健の名前を見て、思い出す一本の映画があります。

   倉本聰がシナリオを書き、降旗康男が監督をした映画「駅 STATION」。高倉健と共演しているのは倍賞千恵子で、北海道を舞台にとても情感に満ちた魅力的な映画です。「映画大辞典」ではあまりいい点がついていませんが私は大好きで、その中に日本映画史に残るような名シーンがあります(予告編に出てくる場面とは別)。

   年が押し詰まった12月30日、高倉健は雪の中に「桐子」の赤い看板が鮮やかに映える一杯飲み屋に入ります。カウンターに向かい合ってお客の高倉健と女将の倍賞千恵子。二人が杯を重ねながら会話を交わしていると、カウンターの端にある小さなテレビから年末の歌謡番組で流れてきたのが八代亜紀の「舟唄」

   倍賞はテレビの前に飛んでいき「この歌好きなの」と言って一緒に口ずさみます。二人のやり取りだけが延々と続くこのシーン、実にロマンチックな設定で、倉本聰のシナリオと降旗康夫の演出が冴えに冴えて、この場面、どのくらい繰り返し観たか解りません。高倉健の名前を見て、ふとこの映画を思い出しました。

鉄道に重要な「バラスト」

   駅のホームで電車を待ってる時、何気なく線路を見ると、地下鉄や新幹線などの例外はありますが、枕木のまわりにびっしり石が敷いてありますよね。その理由をご存知でしょうか。鉄道に興味のある人なら誰でも知ってることですが、恐らく知らない人が沢山いると思いますので、川辺謙一著「鉄道のひみつ」(学研)を参考に説明します。

   この石は「バラスト」と呼ばれ、鉄道にとって次の4つの重要な働きを持っています。①レールから枕木へと伝わる振動や衝撃をクッションのように吸収する。②音楽室の壁のように音を吸収する。③線路のみずはけをよくする。④雑草の生えるのを防ぐなど、レール軌道にとって、絶対に不可欠な物体と言えます。

   もし、地面の上に直接枕木を置くと、枕木と接する狭い範囲に電車の重量が集中してかかり、電車が通る度に枕木が沈み込んでしまいます。そうなると、レールの高さが変化して上下方向に凹凸のある線路となり乗り心地が悪くなります。それを避けるためにも「バラスト」は大切な働きをしているのです。

   しかし、「バラスト」として使われる石は、どんなものでもよいわけではなく、これに適した大きさや形があります。出来るだけ尖った石が向いていて、これにより隙間が沢山出来てクッションとしての働きが増加するのです。軌道を安定させ、電車の揺れを減らし、騒音を無くすこの方法は、電車が出来た最初から、ずっと使われています。

夏の風物詩「かき氷」

   夏に欠かせない食べ物に「かき氷」があります。それについて、インターネットにこんなことが書いてある記事を見つけました。清少納言の「枕草子」に《甘いシロップをかけた削り氷(かき氷)が銀の器に入った涼しげな様子は実に優雅である》とあるそうですから、結構、昔からある食べ物なのですね。

   そもそも「氷」は今から1600年以上昔、奈良市郊外の「鬪鷄(つげ)」という所で猟をしていた額田大中彦皇子が、鬪鷄稲置大山主(つけのいなきおおやまぬし)が所有していた氷室を発見。そして、皇子がその氷室の氷を天皇への献上品として差し出したところ天皇に大変喜ばれ、蔵氷と賜氷という制度が生まれたのだとか。

   この制度は平安時代まで盛んだったのですが、一旦、衰えてしまいました。しかし、江戸時代になって、徳川将軍への献上という形で引き継がれ、加賀藩では氷室に貯えてあった氷を5月末に江戸へ向けて早飛脚を飛ばし、普通なら10日前後掛かるところを人足を交代させながら昼夜を徹し5日間で運んだのだそうです。

   さて、「枕草子」にも出てくる「かき氷」。私は氷の下に茹でた甘いあずきがあるいわゆる「氷あずき」が好きですが、イチゴ、メロン、レモンなどの果汁シロップ、コンデンスミルク、砂糖水、コーヒー、黒蜜、抹茶、カルピスなど色々とあります。ともかく、これを食べると、瞬間的に汗が引き暑さが遠のく夏の風物詩です。

黒澤明監督のサスペンス映画

   昨日のブログで「身代金」の傑作小説のことを書きましたが、このテーマでどうしても紹介しなければならない一本の日本映画があります。それは黒澤明監督の「天国と地獄」。時代劇が多かった黒澤監督の珍しい現代劇で実に面白く、この映画を映画館で観た時、終わった瞬間に沢山の観客の拍手が沸き起こったほど。

   ともかく、黒澤明監督が持てるテクニックを駆使して作ったサスペンス映画の傑作と言ってもいいかも知れません。封切られた当時、あまり評判にならなかったのは、内容が子供を誘拐して身代金を要求する映画だったので、世間への影響を心配した映画会社が、積極的に宣伝しなかった為と何かで読んだ記憶があります。

   原作はエド・マクベインの「キングの身代金」で、シナリオが小国英雄、菊池隆三、久板栄二郎、そして黒澤明四人の凄い人達による共同執筆。構成が誠によく出来ていて、前半はある会社の内部抗争を舞台劇風に描き、後半になると、一転して純粋推理のサスペンスに様変わり、刑事と犯人の息詰まる展開に手に汗握ります。

   黒白映画なのに、たった一瞬だけピンクの煙が空に漂う場面や、犯人の要求によって身代金を列車から落とす時の列車内の刑事の描写など、黒澤監督ならではの演出に大拍手です。「映画大辞典」の159人中、9点と10点が79人で、平均8.27点というこの映画、レンタル屋にありますから、是非、ご覧になって下さい。

ハイジャック小説の大傑作

   かなり前に発刊されたサスペンス小説にリチャード・ジェサップ著「摩天楼の身代金」(文藝春秋社)というのがあります。私はこの小説を佐藤圭著「100冊の徹夜本 海外ミステリーの掘り出し物」で紹介されていたのを見て読んだのですが、その面白かったこと。佐藤さんが書いている文章をちょっとコピーします。

   《身代金受取りトリックでは本書の右にでるものはない。10年に一冊出るか出ないかクラスの徹夜本史に残るハイジャック小説の大傑作。…身代金受取りのトリックは「もう出つくした」といわれて久しいところへ、本書のような奇想天外なトリックが突然とび出したりするんだから、人間の悪知恵ってキリがないなぁ》。

   こんな文章に接したら何が何でも読みたくなりますよね。私の感想も佐藤さんとまったく同じで、かなり以前のことですが、中断出来ずに一気呵成に読んだのを覚えています。基本的に私は小説を本棚に置いてないのですが、徹夜で読んだ「ジャッカルの日」(後に映画化)と同じに数少ない保管してる小説の一冊です。

   ちょっと前に旭屋書店で調べて貰ったら、この小説はもう絶版になっていて、もし、私のこのブログを読んで、この興奮を味合いたくなった方は、古本屋を丹念に探すか、図書館で見つけて借りてくるしか方法がありません。こんな面白い小説なのに、出版社は年数が経つと絶版にしてしまいます。残念無念!

美しいフォーレのレクイエム

   先日、本棚の中の俵孝太郎著「CDちょっと凝り屋の楽しみ方」という本が眼に留まりました。俵さんは東大文学部を卒業し、サンケイ新聞社で政治部の記者をやった後、政治評論家として活躍していますが、趣味はクラシック音楽を聴くことで、専門の政治経済の本のほかに、沢山の音楽関係の本を書いています。

   何で俵さんの名前が眼に留まったかというと、この前、高田馬場のLP、CDの中古店「レコーズ・ハリー」に行ったら、お店の人が、廃盤になって手に入らないようなCDを探しに俵さんがよくお店に来るということを聞いたからです。俵さんは、それこそ何時間も店内にうずたかく積まれたCDをチェックしているそうです。

   それで、その本を取り出して目次を見たら「フォーレのレクイエム」がありました。何を書いているのか読んでみると、俵さんが記者時代に親しくしていた大平正芳首相が現職で亡くなった時の事で、内閣葬の新日本フィルの演奏曲目に家族の希望で大平首相が好きだったこの曲が入っていたのだそうです。

   ところが、無宗教を建前とする国の行事に宗教音楽を演奏するわけにはいかず、最終楽章の「楽園にて」だけを合唱を抜いて演奏出来ないかを関係者が検討したのですが、編曲が大変で演奏は無理。俵さんは、この曲を聴く度に大平首相に悪いことをしたのを思い出すと書いてありました。こよなく美しい曲で私も大好きです。

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