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将棋NHK杯に女流王将

   この前「将棋NHK杯に女流名人登場」を書き、残念ながら女流名人が負けてしまったことを紹介しましたが、明日8月1日の日曜日、今度は清水市代女流王将が堀口一史座七段と対戦します。NHK3チャンネルで午前10時20分~12時00なので、将棋の好きな方は録画などして、ご覧になったらいかがでしょうか。

   ともかく日曜日のこの番組、将棋愛好者にとっては堪りません。将棋界のトップ棋士51名がトーナメント方式で対戦し、NHK杯(全対局の棋譜が見られます)を争うのですが、持時間の15分を使ってしまうと、あとは30秒以内で指さなければならず、秒読みに追われながらプロ棋士の凄いワザがテレビで見られます。

   今年は第60回の記念大会とかで、里見香奈女流名人と清水市代女流王将の二人の女流棋士が出場しています。近年、かなり沢山の女性が将棋界に進出し、色々な棋戦で活躍していますが、まだまだ実力は男性のプロ棋士と隔たりがあるように思います。その中で、このトーナメントにお二人の登場はファンにとって嬉しい限りです。

   プロの対戦は、普通、持時間が無くなると1分以内に指さなければならないのですが、テレビの早指し将棋は何と30秒以内。立会人が秒ヨミを行っていて「20秒、25秒、6,7、8,9」とカウントし、もし「10」と読まれたら自動的に時間切れで負けです。女流王将がどんな将棋を指すのか、是非、ご覧になって下さい。

凄い迫力のジャズ・オルガン

   暑い時に、熱いお茶を飲むと美味しいですよね。そこで、例年にない猛暑をぶっ飛ばすホットなジャズのCDを一枚紹介します。ジャズ・オルガンの大御所ジミー・スミスのアルバム「the blue note years」(CJ28-5034)。もし、持ってなかったら、古いアルバムですが廃盤になっていないので、是非、買って下さい。

   まず、1曲目を聴いて、何だ、大したことないと思った方、ちょっと待って下さい。このCDが凄くなってくるのは2曲目の「WHEN JOHNNY COMES MARCHIN’ HOME」からなんです。思わず知らず、身体を揺すってしまうようなご機嫌な演奏で、ジャズ・オルガンの魅力に酔いしれます。

   このあと「AUTUMN LEAVES」や「SUMMERTIME」などスタンダードの名曲が続き、そして、8曲目の「LOVER COME BACK TO ME」がこのアルバムの白眉です。日本の題名は有名な「恋人よ我に帰れ」ですが、人間の指が何でこんなに速く動くのだろうと驚ろくような凄まじいスピードに圧倒されます。

   ジミー・スミスはこれ以上望めないようなテクニックで弾きまくり、聴いていると、暑さなどどこかに飛んでいってしまいます。ジミー・スミス好きで何枚もアルバムを持っているのですが、その中でこのCDの全11曲もう最高。もしかすると、あなたもジャズ・オルガンの虜になってしまうかも知れません。

記号の呼び方

   同じ字を重ねて使う時に用いる「々」を何と読むかご存知でしょうか。これは漢字ではなく、記号の一種で「踊り字」「おくり字」「重ね字」などと言い、「々」は《同の字点》と読みます。しかし、これを引き出す時には、大抵の人が「様々」とか「多々」とか出して、後から「様」や「多」を消しているに違いありません。

   そのほか、記号の読み方には戸惑うことが多く、例えば「!」を《びっくりマーク》とか《雨だれ》とか呼んでいますが、正式には《感嘆符》もしくは《エクスクラメーションマーク》、「?」は《疑問符》、「&」は《アンバサンド》、「*」は《アスタリスク》、そして、メアドなどに使う「^」は《アクサンシルコンフレックス》。

   「~」は《波ダッシュ》、「…」は《三点リーダ》、「‥」は《二点リーダ》、「:」は《コロン》、「;」は《セミコロン》、「/」は《斜線》または《スラッシュ》、「\」は《逆斜線》、「※」は《米印》。そして、メール・アドレスでお馴染みの「@」は日本では《アットマーク》と呼んでいますが世界共通ではありません。

   例えば英語では《commercial-a(商売のa)》、ドイツ語では《Affenschwanz(サルの尻尾)》、イタリヤ語では《chiocciola(かたつむり)》、フランス語では《a enroule(グルグル巻きのa)》か《escargot(エスカルゴ)》、ロシア語では《子犬》、韓国語では《カタツムリ》と呼んでるとある本に書いてありました。

「東京スカイツリー」建築裏話

   幾日か前のNHKのテレビで、目下建築中の「東京スカイツリー」の裏話を観ました。観た方は沢山おられると思いますが、現在の高さ398メートル、完成すると634メートルになる世界一の電波塔の規模の大きさと、かって経験したことがない高い場所での建築の苦労話を知ってとても感動的でした。

   まず驚いたのが、毎日、この建築現場で働いている人の数で何と約500名。いやはや、凄い数の人達が働いているのですね。その人達は、朝、作業を始める前に列になってお互いの肩をほぐし合い、声を掛け合って連帯感を深めてから作業開始です。何とも言えない活気がみなぎっていて、とても印象的な映像でした。

   この番組を観て知ったことですが、この建造物の土台の支柱は土地の面積の関係で三角形。それが、徐々に変化して、やがて円になる複雑な設計だそうで、設計者は「空中回廊」の丸い展望台を夢見ているのだとか。そして、この建築に絶対に欠かせないのが巨大なクレーンの存在で最大20トンの鉄骨を軽々と吊り上げています。

   高い場所では風の強さは半端ではなく、クレーンのロープが風に揺れないで鉄骨を目的の場所に持っていくことが出来るのは「ジャイロスコープ」の原理によって風の力を打ち消して安定させているのだそうです。あらゆる現代技術を駆使して建築している電波塔の2011年12月の完成が待ち遠しいです。

楽しい「暗号」

   「暗号」について、どのくらいご存知でしょうか。二人の人間が人に知られたくない機密事項をやり取りする際、第三者が読んでも意味を解らなくする目的で、ルールを作ってそれを知らないと解読出来ないのが「暗号」です。その歴史は古く、かのジュリアス・シーザー(ガイウス・ユリウス・カサエル)も「暗号」を使っていたのだとか。

   しかし、その方法は単純で「HELP」という文字をアルファベットの配列を2つずらして「JGNR」にするという直ぐに解読されてしまうようなものですが「暗号」の基準と言えるかも知れません。また「暗号」はエドガー・アラン・ポーの「黄金虫」やコナン・ドイルの「踊る人形暗号」など古典的な推理小説にもよく登場します。

   推理小説やパズルが好きな私は、昔、長田順行著「暗号と推理小説」など「暗号」に関する本をよく読みました。この「暗号」が高度化されて大いに活躍し始めたのは第1次世界大戦以降の軍事目的で、やがてコンピューターの発展によって、暗号の技術は目覚ましい進歩をとげ、今では解読するのが不可能なものも存在します。

   では、ごく簡単な「暗号」を一つ。相手に「14181616261318121612132606」とメールします。二人は、アルファベット26文字に、Aは26、Bは25、…、Yは02、Zは01と逆に番号を振った「暗号表」(番号を不規則に振れば完璧)を持ってます。数字を2つづつ区切り転換すると《MIKKANIOKONAU》。つまり《三日に行う》です。

サッカーの戦術がよく解る本

   サッカーが好きで好きで堪らない方に杉山茂樹著「4-2-3-1 サッカーを戦術から理解する」(光文社)という本を紹介します。もう二年くらい前に発刊されたものですが、時々読んでサッカーの戦術を楽しんでいます。杉山さんは大学を卒業すると直ぐに執筆の道に入ったスポーツラーターで、プロ選手の経験はありません。

   しかし、ワールドカップには過去7回も取材に行ってる方で、スポーツ総合誌やサッカー専門誌に健筆を奮っています。ともかく、その文章は解り易く、高度なサッカー戦術が素人にもよく理解出来るように書いています。さて、本のタイトルにある「4-2-3-1」、そうです、岡田監督がW杯で使ったワントップ。

   著者は《1998年のフランスワールドカップでオランダ代表が用いて以来、年々その数は増えている最もトレンディな布陣と言える》と書いていますが、この本を読んでいたら、ふとデンマーク戦での本田選手のあのフリーキックを思い出しました。よく「サッカーは布陣でするものではない」と言われますがやっぱり布陣は重要です。

   この本には布陣はもとより、サッカー戦術のあれこれが盛り沢山で、この本を読んだらサッカーの見方が変わるかも知れません。タッチライン際のことを「ピッチの廊下」と言って、中央エリアの360度の抵抗と違い、ボールを180度で支配出来るすこぶる重要な場所なんだそうです。但し、タッチを割らない足技テクニックが必要ですが。

「先延ばし」を避ける法則

   毎週、土曜日の朝日新聞に載っている公認会計士勝間和代さんの《人生を変える「法則」》は、よくぞ色々の法則を見つけるものだといつも感心してしまいます。昨日は「先延ばしすると、余計に面倒になる」エメットの法則というもので、コンサルタントのリタ・エメット氏が提唱してる法則だそうです。

   エメット氏は自分自身が大変な「先延ばし屋」だったのを、これを克服した経験から、次の二つの法則を見い出しています。その①は「仕事を先延ばしするための労力は、その仕事を直ぐに片付けるためのそれよりも大きい」ということ。そして②は「先延ばしする原因は、完璧をめざすことにある」のだと。

   まず①ですが、例えばメールを貰った時、直ぐに返信すればいいものを、その内容がちょっと検討しなければならない事柄だと、返信を明日にしても、差し支えないだろうかと影響を考えなければなりません。そして、それを忘れないために、どこかに記録しておく必要が生じ、先延ばしには色々と手間が掛かります。

   また②は、物事を過度に完璧にしようとすると、どうしても手が付け難くなり、失敗を恐れるあまり先延ばしをしてしまいます。従って、物事の実行は、あまり完璧を考えないで、ともかく出来るだけ早く着手し、もしうまくいかなかった時は、後で修正すればいい位に気楽に考えることが先延ばしを避ける法則のようです。

埋もれた恋愛映画の佳作

   ウルトラ・マニアを自負する私が、過去、数えきれないくらい観た映画の中から絶対にお薦めの恋愛映画を紹介します。そのタイトルは「Two People」(邦題は「ふたり」観てから読んだ方が…)。これはほとんど無名の映画で、内容を全然知らずに監督がロバート・ワイズというだけで、かなり前にWOWOWで録画したものです。

   そして、素晴らしい映像に驚歎した「掘り出し物の一本」です。物語はモロッコのマラケシュのマーケットから始まります。一人の男性が大道芸人や物売りで賑わう乱雑とした広場の中をひたすら急ぎ足で歩いています。やがて、たどりついた目的の家は共同住宅のようで、中から出てきたのがピーター・フォンダ

   若い男は政府の役人で、ピーター・フォンダに翌日早朝の列車のチケットを渡します。どうやらピーター・フォンダは罪を犯して自己管理で国に送還される身分のようです。ピーター・フォンダはその列車の中で、美しいファッション・モデル、リンゼイ・ワグナーとあるきっかけで知り合いますが、まだモデルは男の身分を知りません。

   二人は会話を重ねているうちにいつしか恋に落ちます。しかし、ピーター・フォンダはベトナム戦争の戦場から反戦の目的で逃走した脱走兵と解ります。果たしてファッション・モデルと脱走兵の恋の行方は。ビデオかDVDを探して、是非、観て下さい。舞台が荒涼としたモロッコから華やかなパリに移り変わる恋愛映画の佳作です。

オーケストラ指揮者とジャズ

   先日、「ジャズの真髄ピアノ・トリオ」という記事で、HMVに輸入盤のCDを一枚註文し、入荷を楽しみに待っていることを書きました。クラシックの指揮者で有名なアンドレ・プレヴィンが、まだジャズの世界にいた頃のピアノ・トリオのアルバム「PAL JOEY(気のいい奴)」で、そのCDが割合早く手に入ったのです。

   ピアノがアンドレ・プレヴィン、ベースがレッド・ミッチェル、ドラムスがシェリー・マンというメンバーのこのCD。ロジャース&ハートのミュージカルの中からの9曲を実に軽快なタッチで演奏していて、とてもオーケストラの指揮者とは思えません。しかし、どこかにクラシック音楽の感覚が漂っていて聴かせます。

   このクラシックとジャズとの関係なら、私が大好きなジャック・ルーシェというピアニストがいます。ルーシェはプレヴィンとは逆で、クラシック音楽をずっと勉強してきたのに、どこかでバッハのジャズ化にのめり込み、現在はジャズ・ピアノ・トリオでバッハをはじめ、クラシック音楽の名曲を演奏したCDを沢山出しています。

   プレヴィンやルーシェを聴いていると、音楽にクラシックとジャズの境界はなさそうで完全に両立しています。アンドレ・プレヴィンは指揮の合間をみつけて、たまにはジャズのアルバムを出したら売れるのではないかと思うくらいいい演奏で、オーケストラの指揮者のジャズを堪能、早速、愛用のウォークマンに入れました。

酷評を受けている日本の投手

   7月21日付の「夕刊フジ」に日本のプロ野球ファンが読むのがつらくなるような記事が載ってました。それは上智大学で学んだアメリカの作家ロバート・ホワイティングの2007年から続いている「サクラと星条旗」というコラムで、ボストン・レッドソックスの松坂大輔投手のことを詳細に書いていて、その評価たるや酷いものです。

   今までのアメリカのファンの嫌われ者1位は伊良部秀輝投手で2位が松井稼頭央選手だったのが、今や松坂投手はこの二人を抜いて《メージャー・リーグで一番嫌われてる日本選手》になったのだとか。恐らく、松坂投手の契約金がとてつもなく高額だっただけに今の成績ではこうなってしまうのでしょうね。

   その記事の一部をそのままコピーすると《松坂は石頭で自己中心的。5インニングももたずにブルペンを使い果たし、エンターティンメントの要素がまったくない。レッドソックスの勢いを削ぐ。…自分の失敗を捕手のせいにし、雇い主の言うことに耳を傾けず、すぐにDL入りする。私はこの男が本当に嫌いだ》。

   また《オールスター直前にいいピッチングを見せはしたがどうやら遅すぎた。今や「月給泥棒」。ファンは笑顔を見せない傲慢な態度と安定しない投球にすっかり嫌気がさした。松坂がよほど大変身しない限りファンの怒りは収まりそうもない…》と。これから先、松坂投手はどうなるのでしょうか。何だか心配です。

山の高さの新しい計測方法

   世界で一番高い山は何かと訊かれたら、普通、誰でもエベレストと答えます。一般的に山の高さとは海面から山頂までの距離のことを言い、これが8,848メートルのエベレストは世界第1位。ところが海面の水位はどこでも同じではなく、また、気候などによっても変化するため、標高は絶対的な山の高さとは言えません。

   そこで、近年になって、山の高さを測る基準を水面からではなくて、地球の中心からの距離、つまり「地心距離」で山の高さを表わそうという考え方が登場したのだそうです。それなら「地心距離」をどうやって出すのかというと、その場所の緯度と経度が解ると直ぐに算出出来る公式が入力されているサイトがあります。

   この方法で測ると、地球は楕円形の関係で一番高い山はエクアドルのチンボラソ、2位はペルーのワスカラン、3位もペルーのイェルパハ、そして、エベレストは何と32位。また、日本でも「地心距離」を用いて測ると、富士山は日本一ではなくなって、日本最南端の沖ノ鳥島が日本一高い山となるのだそうです。

   誰が今頃になってこんなことを言い出したのか解りませんが、昔から世界の最高峰はエベレスト、日本一高い山は富士山と教えられてる者にとって、この方法での計測にはちょっと違和感があります。丸善から出版されている有名な「理科年表」は恐らく昔のままだと思いますがまだ確認していません。

将棋NHK杯に女流名人登場

   日曜日のNHK杯テレビ将棋トーナメント(全対局の棋譜が見られます)に里見香奈女流名人の登場とあっては、何が何でも観ない訳にはいきません。相手は強豪の小林裕士六段。沢山の視聴者が観てる前でもし名人が勝ったら、女流棋士の株が上がり宣伝にもなって、日本将棋連盟としては喜ばしいはずです。

   序盤は里見名人も落ち着いていて、対等な駒組みで淡々と将棋は進んでいきます。解説の森鶏二九段は里見名人の師匠とかで、心配してる様子がこちらにも伝わってきます。里見名人は沈着に指しているように見えましたが、中盤で大きなチョンボ。森九段がここで投了してもいいくらいだと言いました。

   プロの将棋はどこかで決定的な間違いを冒したらほとんど挽回は困難です。対局後、森九段が「勝負手を逃してますね」と言ってましたが、街のクラブのヘナチョコ初段の私でもそう思いました。相手の小林六段は、始まる前、もし負けたら何を言われるか解らないとかなりのプレッシャーがあったようですが結果は楽勝。

   戦う前のインタビューで里見名人は「観てる方が楽しめる将棋を指したいと思います」と言ってましたが、まったくいいところがない展開で、さぞ悔しかったに違いありません。勝って順当の勝負は、上手はかなり大変ですが、里見名人が投了した瞬間、安堵感が小林六段の表情に表れてました。観なかった方は棋譜をご覧になって下さい。

世界一豪華なホテル

   世界一豪華と言われているホテル、アラブ首長国連邦のドバイにある「バージュ・アル・アラブ」の写真や記事がインターネットにありますので紹介します。ホテルとして、321メートルと世界一高いのに27フロアしかなくて客室の数は202室、全ての部屋が2階建形式のスイート・ルームになっています。

   そして、全室アラビア湾を一望出来るガラス張りで、宿泊料は一番安い部屋が一泊約10万円、最高のロイヤル・スイート・ルームは何と約160万円というから凄いです。ヘリポートも持っていて、別料金で送迎をヘリコプターでしてくれるとかで、一人のゲストに対し、スタッフが8人もついて至れり尽くせりのサービス。

   ともかく、このホテルの外観を見ただけでも、その特殊な形に度肝を抜かれます。その27階のスカイビューバーでは、ギネスが世界一高価なカクテルと認定している一杯約65万円の「27321」を飲むことが出来るということですが、一般庶民には何だか全てが夢のような話でそう簡単には実現出来そうも有りません。

   地階にあるシーフードレストランに行くには、潜水艦をイメージしたエレベーターでゆっくりと時間をかけて海底に降りていく感じで、水族館のような巨大な水槽には海亀やサメなどが泳いでいるのだそうです。とても、宿泊は無理という方はレストランで一杯1万円のティーを飲んで雰囲気だけでも味合うことが出来るとか。いやはや。

読売日本交響楽団の定期会員

   昨日土曜日の昼下がり、知人夫婦と私共夫婦の四人で、年一回、もう何年も続いている恒例の「うなぎを食べながら音楽を語る会」を開催しました。場所はいつも大江戸線中井駅直ぐ前の知人の同級生が経営している「うな広」といううなぎ屋さんに決まっていて、楽しい語らいで2時間あまりが瞬く間に過ぎ去ります。

   ところで、知人夫婦は二人とも以前から読売日本交響楽団の定期会員で、いつも定期演奏会の色々な話を聞きます。そこで、今回、インターネットで定期会員のシステムや演奏曲目などを調べてみました。すると、私共もちょっと食指が動くような中々いい曲目が並んでいるので、クラシック・ファンのために紹介します。

   読売日本交響楽団は年間を通して5種類のシーズン・プログラムを用意しています。まず「定期演奏会」は会場がサントリー・ホール。キャッチ・フレーズは《洗練された珠玉の作品をつづる音空間》と書いてあり、年間11公演が行われます。次に「名曲シリーズ」というのがあって、会場は同じサントリー・ホール。

   また「東京芸術劇場 名曲シリーズ」は池袋の東京芸術劇場で行われ、知人夫婦はこの会員になってます。次は「東京芸術劇場 マチネーシリーズ」で、この演奏会は午後2時からと決まっています。そして、5番目は「みなとみらいホリデー名曲コンサート・シリーズ」。金額やプログラムなど詳しいことはこのサイトを見て下さい。

苦悩を語ったインタビュー

   ワールドカップが終わり、約一週間が経過しました。パラグアイ戦でPKを失敗し、日本一有名になった駒野友一選手への独占インタビュー記事が昨日の「日刊スポーツ」に大きく出てましたので、読んでない人のために紹介します。質問に答えて、キックした後の心境を細かく語っています。

   PK戦が始まる前、駒野選手は岡田監督から3番目のキッカーに指名されました。前の二人が成功していよいよ駒野選手の出番です。駒野選手は自分の自信のある方向、つまり左に蹴りましたが、無情にもボールはクロスバーに当たって失敗。チームメートからいくら慰めの声を掛けられても立ち直ることが出来ません。

   一人として責める選手はいなくても、あれで日本のW杯は終わってしまったという自責の念で苦悩がずっと続きます。そして、日本に帰った時の恐怖心が常につきまとっていたとか。3戦全敗で終わった1998年のフランス大会から帰国した際にフォワードの城選手が空港で水を掛けられたシーンの映像が脳裏に蘇っていたのです。

   何かあるのではないかと想像し、家族への危険も思っていたそうです。帰って空港で出迎えの人たちの前を通る時も、ほとんど見ることが出来なくて、何日かは外出する気にもならず、そして、コメントしても「失敗した者が何を言うか」と言われそうで口もきけなかったというから気の毒です。駒野選手、もう済んだことなので忘れて下さい。

懐かしい映画「蒲田行進曲」

   作家で演出家のつかこうへいさんが他界され、その追悼で、本当に久し振りに評価が高かった「蒲田行進曲」をビデオで観ました。この映画の原作、脚本はつかこうへいさん、監督が深作欣二氏、出演してる俳優は松坂慶子風間杜夫など豪華な顔ぶれで、当時、かなり評判になった作品です。

   しかし、私としては、亡くなったつかこうへいさんに申し訳ないのですが、この映画のよさが解らずに観て戸惑った覚えがあります。そして、今回、もう一度改めて観てみて、やっぱり、私の好きな映画の範疇には入らないことを再認識しました。一体、これは何故なのでしょうか。「映画大辞典」にも絶賛している方が沢山います。

   例えば《うーん何度見ても熱い。熱すぎる。 物語も演技もクッサいんですが、この熱量にのっかると、それがまさに自然。 劇中劇も妥協のない派手さかっこよさだし、この物語の熱気にすっかり飲み込まれてしまい、最後には感動してしまいました…》と評し、10点をつけてる人がいます。

   一方《ほとんどの人が高得点をつけているところに、衝撃を受けるとともに、とてもギャップを感じた。…銀ちゃんやヤスに感情移入できないばかりか、腹が立って仕方がなかった。ここまで不愉快な映画もあまりない。…》と3点の人もいて、映画の評価は人によって大きく分かれます。あなたはどちらでしょうか。

ジャズの真髄ピアノ・トリオ

   かなり前に発刊されたスイングジャーナル社の別冊「ジャズ・ピアノ・トリオ名曲名盤」を高田馬場のジャズ喫茶「マイルストーン」で見つけ買いました。表紙のタイトルの下に《ピアノ・トリオはジャズのエッセンス》と書いてあるこの雑誌、よくぞピアノ・トリオのアルバムばかりをこんなに沢山調べたものだと感動してしまいます。

   ところで、意外なことにピアノ・トリオの原型を作ったのは何とナット・キング・コールと言われています。キング・コールと言えば「ツー・ヤング」や「スターダスト」などのヴォーカルで有名ですが、歌の世界に入る前はピアニストで「イン・ザ・ビギニング+4」などピアノ・トリオのアルバムを何枚か出しています。

   また、アンドレ・プレヴィンのピアノ・トリオで「パル・ジョーイ」というアルバムが有ります。アンドレ・プレヴィンはクラシックのオーケストラの指揮者で、沢山のクラシックのCDが出ています。しかし、プレヴィンはジャズ・ピアニストからクラシックに転向したプレイヤーで、ジャズのCDは貴重ですが持っていません。

   そこで、HMV池袋店でこのアルバムが手に入るか否か聞いてみると、店員さんはインターネットでかなり長い時間調べてくれました。そして、このアルバムは国内盤と輸入盤が出ていて、国内盤は廃盤になっていても、輸入盤は取り寄せると時間が掛かっても手に入ることが解りました。目下、入荷を楽しみに待ってるところです。

古典的な「橋渡り」のパズル

   「ケーニヒベルグの橋渡りの問題」というのをご存知でしょうか。かなり昔からある一種のパズルで、知ってる方も居られると思いますが、知らない方の為に紹介します。第二次世界大戦までドイツ領であった東プロシャにケーニヒベルグという街があり、街の真ん中に川が流れている関係で、一風変わった地形になっています。

   ちょっとケーニヒベルグの川と橋の図を見て下さい。街は、A、B、C、Dの4つのブロックに分かれ、そこに、a、b、c、d、e、f、gの7つの橋がかかっています。そこで、誰かが作った問題は《この7つの橋を必ず一度だけ渡って、二度は渡ってはならない条件で、4つのブロックを全部見物出来るか?》です。

   ケーニヒベルグの市民は、これは面白い問題だと頭を絞りましたが、誰も回答することが出来ません。しかし、スイスの数学者レオンハルト・オイラーが、4つのブロックは点で、7つの橋は線と考えて図形を書き、これは一筆書きが出来ないから、この問題は不可能であることを立証して、これで一件落着したのです。

   ちなみに、一筆書きの出来る図形は《全部が偶数点ばかりならば一筆書きが可能、また、奇数点がある時はそれが2ヵ所だけで、あとは全部が偶数点でなければ不可能。そして、その場合は奇数点から出発して、もう一つの奇数点に到着》するしかないのです。参考に前に書いたブログ「一筆書きの法則」を読んで下さい。

楽しかったワールドカップ

   ワールドカップの決勝戦オランダ対スペイン戦、録画したのを試合が終わってから、じっくり観ました。一進一退の息詰まる攻防で、決着はPK戦以外にないと思っていたら、オランダは最期に一瞬のスキが出てスペインの勝利。ドイツの「たこ」の占いの通りです。ドイツは食べてしまう言ってますが、スペインの首相が救出するとか。

   ところで、あの決勝点。オランダの選手がレフリーに執拗に抗議してたのは恐らくオフサイドではないかということだったと思いますが、何回観ても際どくて現場で観てた線審以外はちょっといと解らない感じです。今回のワールドカップは、このような問題が非常に多かったですね。その最たるのがゴールがゴールにならなかったりして。

   それにしても、イエローカードがやたらに出た試合で、誰か退場させられるのではないかとヒヤヒヤして観てましたが、レフリーは退場者が出ないように気を使っているように見えました。それでも、オランダ選手が一人退場。レフリーは甘くても辛くても試合を台無しにしますから本当に大変で、試合の演出家と言えるかも知れません。

   これで、楽しかったワールドカップの幕が降りましたが、始まる前の朝日新聞の優勝するチームの予想の1位がブラジルで2位がスペインだったので、まあまあの結果になったのではないでしょうか。ちなみに、この一ヶ月の「専門家のワールドカップ予想」のアクセスは7月13日現在、1,924回ありました。

面白い科学のエッセイ集

   「電話で道順を教える方法」のブログの記事を書いた時に出てきた科学のエッセイ集「新物理の散歩道」を紹介します。著者は「ロゲルリスト」といい7人の大学教授の科学者の集まりで、日常の色々な事柄を取り上げ、科学的に掘り下げていて、理系の人間はもとより文系の人にとっても恐らく面白い読物です。

   そもそも、この前身に「新」が付かない「物理の散歩道」全5巻があって、かなり前に岩波書店から刊行されていて全部読みました。そして、その続編である「新物理の散歩道」全5巻が中央公論新社から出版されていますが、私の本棚に3巻まで有って、何故か残りの2巻を持っていません。

   先日、ブログの記事を書く時にそれに気づき、池袋の旭屋書店で聞いてみたのです。店員さんは中央公論新社に電話を入れて在庫の確認をしてくれたら、全て絶版になっていてもう手に入らないことが解りました。しかし、このシリーズの出版社が筑摩書房に代わり、全5巻を文庫本にして出版しているのです。

   店員さんは、今度は筑摩書房に電話を入れて、中央公論社から出版されている「新物理の散歩道」と同じ内容か確認してくれました。その結果、まったく同じものであることが解り、筑摩書房の第4巻、5巻を買って全巻揃いましたが、二つの出版社に電話を入れて調べてくれた旭屋書店の店員さんに感謝です。

再び回文の傑作

   織田正吉著「ことば遊びコレクション」(講談社)という本からの引用で、前に「ローマ字と英語の回文」というブログを書きましたが、今度は日本語の回文を紹介します。ある雑誌に投稿されたものの中から氏が集めたようで、氏はこう書いています。《…文化の一面を語るものとして、記録する価値のある作品集である》と。

   予め断っておきますが、回文のルールは「ふ」と「ぶ」と「ぷ」は同じものとみなします。それでは、まず《「いかん」「いい」三角関係の意見書く鑑査委員会》をひらがなで書くと《いかんいいさんかくかんけいのいけんかくかんさいいんかい》で、下から読んでも同じ文章になっていることを、まず確認してみて下さい。

   それでは《なかよししよかな》《遅いな「こだま」はまだ来ないぞお》《飼い慣らした豚しらないか》《あなたしまりなくなりましたなあ》《けだるき一日生きるだけ》《数学解くガウス》《セクシアルなる足くせ》《寝ている私に何した悪い手ね》《つまんね「第九」聴き悔いた年末》など《竹藪焼けた》の次元ではありません。

   更に《居ますかね、たまたまやって来たが、強引な手使い、再々勝って難言う碁敵、徹夜、またまた寝かすまい》をひらがなで書くと《いますかねたまたまやつてきたがごういんなてつかいさいさいかつてなんいうごがたきてつやまたまたねかすまい》で長くてもちゃんと回文になってます。ちなみに「難言う」とは「相手をなじること」。

坂本龍馬の妻お龍の晩年

   「歴史の意外な結末」(PHP文庫)という本に坂本竜馬の妻、お龍の晩年のことが詳しく書いてあるので紹介します。坂本龍馬とお龍は1866年(慶応2年)に西郷隆盛の媒酌で結婚します。しかし、その結婚生活は僅か二年足らずで、龍馬の暗殺で終わりを告げました。その時、龍馬31歳、お龍26歳。

   このあと、お龍は龍馬の遺言によって龍馬の盟友、長州の三吉慎蔵に託されたと書いてありますが、暗殺によって亡くなった龍馬は、かなり以前にお龍のことを心配して、こんな遺言を残していたのですね。龍馬が実家に託さなかったのは、気の強い姉とお龍が衝突するのを避けた為だとか。

   龍馬は結婚する前にも、お龍を姉には会わせてなくて、手紙だけで紹介したと書いてあります。その後、海援隊士の協議で実家の坂本家に引き取られましたが、龍馬の心配した通り、坂本家で嫌われて完全に孤立して、ここを出ることに。坂本家を出たあとのお龍は自分の親戚に暫くいましたが、そこも居られなくて京都に戻ります。

   そして、お龍は45歳の時に隣に住んでいた西村松兵衛という人と再婚します。しかし、お龍は酒に溺れて「わたしは坂本龍馬の妻だったのよ」とわめきちらして、手が付けられない状態。西村松兵衛の知人が建てた横須賀の信楽寺(しんぎょうじ)のお龍のお墓には「贈正四位坂本龍馬之妻龍子之墓」と刻まれているそうです。

有名な作曲家の最初の作品

   名曲喫茶「ショパン」のオーナーで音楽評論家の宮本英世さんが、有名な作曲家の一番最初の作品、つまり、作品1を書いている本を見つけたので紹介します。まず、モーツアルトの場合は「K」番号によって整理されていますが「K1」は1762年に作曲されたチェンバロ用の「メヌエットとトリオ」とか。

   ちなみに、モーツアルトの作品に付けられている「K」とはオーストラリアの音楽家で植物学者ルートヴィヒ・フォン・ケッヒェルのことで一字で「ケッヒェル」と読みます。氏はモーツアルの全作品の作曲順を調べてK番号を付けたもので最期はK626だそうですが、35歳の短い生涯によくもこんなに沢山作曲したものですね。

   次にベートーヴェンの作品1は1794年から翌年にかけての3曲の「ピアノ三重奏曲」で、カール・リヒノフスキー侯爵という貴族の為の作曲です。また、ショパンの作品1は1825年、15歳の時に作曲されたピアノ曲「ロンドハ短調」でお父さんの友人の中学校長の夫人に捧げられています。

   そして、ブラームスの作品1は1853年に作曲した「ピアノ・ソナタ第1番ハ短調」、そして、シューベルトの作品1は有名な歌曲「魔王」で1815年に作曲されています。それにしても、宮本英世さんはよくもこんな古いことを調べているものですね。音楽史の本のほかに何か特別の資料があるに違いありません。

週刊誌の驚愕の記事

   相撲界の「野球賭博」とは別の「相撲賭博」のことが5000号記念の「サンデー毎日」に《相撲部屋関係者が明かす「相撲賭博」一部始終》というタイトルで詳しく書いてあったので、読んでない人の為に掻い摘んで紹介します。その記事によると「野球賭博」のほかに「相撲賭博」までが行われていた可能性があるというから驚きです。

   ある相撲部屋の関係者が「サンデー毎日」の記者に語ったのは《「相撲賭博」は東京場所であまり行われていませんが、名古屋や大阪、九州(福岡)の地方場所で人気があるマニアックなものです。特に福岡では人気が高い》そうで、前金を払う必要がなく所定の用紙に勝敗予想と金額を書き込むと賭けが成立するのだとか。

   その関係者は更に「これはたとえ話」の前置きで《「野球賭博」で莫大な借金を作った力士に胴元は「今日のこの勝負で転べば、お前の借金全額をチャラにする」と甘い誘いをかけるだけでいい。力士はわざと「無気力相撲」を取らないとも限らないのです》と語ってるそうですから、恐ろしくなります。

   この記事の冒頭に《花札、マージャンから賭けゴルフ、野球賭博――「賭博のデパート」と化した角界。さらに、最大のご法度とされてきた「相撲賭博」まで存在するとの証言が、関係者から飛び出した。果たして、その実態は》と書いてありますが、もし、これが真実なら相撲界はもっと大変で、日本相撲協会の手腕が問われる所です。

電話で道順を教える方法

   中央公論新社筑摩書房の二社から出版されている科学エッセイ集、ロゲルギスト著「新物理の散歩道」という本があります。ロゲルギストとは大学教授の科学者7人の集まりで、日常の色々な事柄を科学的に掘り下げていて実に面白いです。その本の中に「道順の教え方」というのがあるので私見を交えて説明します。

   この対象になるのは、電話などで図を使わずに、出発点から目的のところに行く道順を教える方法で、解りやすく説明するのは、そう簡単ではありません。これは「表現法」という学問の分野で、説明する方と説明される方の理解度がうまく噛み合わないと中々大変な作業でテクニックを要します。

   「○○駅南口改札口を出ると直ぐ左手に果物屋があり、その前の道を進んでいくと郵便局があるから、その角を左に曲がって…」という微視型。そして、もう一つは「○○駅A3出口の前の道は地下鉄に平行しています。それを○○方面に向かって進み、約100メートル先の信号を左に曲がり…」と表現する巨視型。

   説明する時のポイントは○○駅改札口南口、北口などの名称を相手に正確に伝えること。地下鉄の出口には全てA1とかB1とかが表示されているので、○○線○○駅A3出口は絶対に調べておく必要があります。いずれにしても、複雑な道順を説明するには、整理して紙に書いてから説明するのが最善です。

日本製品の世界のシェア

   最新の「週刊新潮」に《システム思考の未来》と題し、興味有る記事が載っていましたので紹介します。そもそも、これまでの日本は家電産業において、独自の高度技術を積み上げて世界のトップに君臨していました。ところが、この産業に限らず液晶部門でも、韓国や台湾が大きなシェアを占め、今や日本はトップではありません。

   その大きな敗因は、日本の企業が世界市場の規模でのビジネスと捉える判断力を欠いて、韓国や台湾に先を越されてしまったようです。それにもう一つ、日本は最高の技術を持ちながら、安い労働力を求めて海外に工場を持った為に、技術ノウハウを公開してしまうことになり、外国の技術力を一段と進歩させてしまったのです。

   また、先日、テレビで見ましたが、韓国のメーカーは世界の国々に沢山の調査員を派遣して、その国に合った製品づくりを心掛けているのもシェアをのばしている要因とか。例えば、インドでは虫が多く困っているのを知って、クーラーに虫除け機能をつけたためにインドの人は韓国製のクーラーを買っているのです。

   その記事は《成熟した日本の社会が国際競争力をつけるためには、ものづくり発想から脱却し、新たな技術要素を生かして、全体構想をシステム思考で捉え、ビジネス・チャンスを見つけなくてはならない。今こそ成功するための方向を探る時期に来ている》と結んでいますが、日本のメーカー頑張って欲しいです。

魅力的なバッハのジャズ演奏

   久し振りにジャック・ルーシェの一番最初に買ったアルバム「デジタル・プレイ・バッハ」(K32Y 6030)を聴きました。何回も私のブログに登場しているジャック・ルーシェ、いつ聴いても最高です。バッハをジャズで演奏して有名になったピアニストですが、最近はバッハ以外の作曲家も数多く手掛けています。

   ビヴァルディの「四季」、ラベルの「ボレロ」、モーツアルトの「ピアノ協奏曲第20番・第24番」、ドビッシーの「月の光」、ショパンの「夜想曲」。どの曲も作曲家自身が最初からそのように作曲したのではないかと錯覚を覚えるような、まったく違和感のない編曲でクラシックとジャズの両方が好きな者を楽しませてくれています。

   どれもみんなジャズ・トリオの演奏ですが、ショパンの「夜想曲」だけは全曲をソロで演奏しています。こういう類のものは抜粋が普通ですが、それが全曲1時間以上を実に巧みにジャズ化して、聴かせてくれているのです。始めてこのアルバムを聴くクラシック・ファンは度肝を抜かれるかも知れません。

   しかし、何といってもジャック・ルーシェの原点はバッハです。「デジタル・プレイ・バッハ」以外にも沢山のバッハのアルバムを出していて、もし知らなかった音楽ファンがいたら「バッハを演奏するために生まれてきたような男」といわれているジャック・ルーシェのジャズのバッハを、是非、聴いて下さい。恐らく虜になります。

夏祭りの人気ベスト・テン

   土曜日恒例の朝日新聞「beランキング」、今週は季節がら《一度は行ってみたい夏祭り》なので、読んでいない人の為にそのベスト・テンを紹介します。アンケートに答えた人は同新聞の「アスパラクラブ」会員の中の3650人。1人5つまで選んで貰い、得票を集計した結果、ダントツ1位は「ねぶた(青森県)」です。

   以下、2位「祇園祭(京都府)」3位「仙台七夕まつり(宮城県)」4位「秋田竿燈まつり(秋田県)」5位「阿波おどり(徳島県)」6位「郡上おどり(岐阜県)」7位「五山送り火(京都府)」8位「博多祇園山笠(福岡県)」9位「隅田川花火大会(東京都)」10位「エイサー(沖縄県)」と、当然、有名どころが並んでいます。

   ところで、この8位に入っている「博多祇園山笠」、実は昨日、博多に住んでいる知人がこんなメールをくれたばかりです。《…15日の最後の日の走る山笠はいつ見ても身震いがする程感激しますよ。朝の4時頃から、身動きできない位の何万人の見物客ですからビデオなどはとても撮れません、是非動画で感じて下さい》と。

   この10のうち、私が行ったことがあるのは、情けないことに9位の「隅田川花火大会」だけで、それもかなり昔です。どのお祭りも、毎年、大変な混雑のようですから、これを観るためには、相当に前からホテルの予約が必要で、横着な私はインターネットで雰囲気だけを味合うことにします。

タクシーで行ける距離の制約

   タクシーって、どのくらい遠くに行ってくれるかご存知でしょうか。もしかしたら、お金さえ払えば、どこまででも行ってくれると思っていませんか。ところが、それが違うのです。タクシーには「旅客自動車運送事業運輸規則」という法律があって、その第22条の2項にこう書いてあります。

   《乗務距離の最高限度は、当該地域における道路及び交通の状況並びに運送の状態に応じ、当該営業所に属する事業用自動車の運行の安全を阻害するおそれがないよう、地方運輸局長が定めるものとする》と。つまり、この法律はタクシーの運転手の過労防止や安全運転の確保を図るために設けられているのです。

   ならば、地方運輸局長が定めている乗務距離の最高限度はどの位かというと、これには地域差があって、東京23区と武蔵野市、三鷹市などの場合は、会社の車庫を出てから戻るまでの距離は365キロ。従って、お客さんの目的地がこの距離を超えてしまうと運転手が判断した時は、行くのを断っても構いません。

   そして、タクシーには距離の規定のほかに勤務時間の制約もあって、例えこの距離以内であっても、勤務時間を超える場合はお客さんのリクエストを断ることが出来ます。これらはみんな安全上から設けられてるルールで、どんな緊急事態が発生しても、長距離はタクシーで行くことは出来ないのです。

面白いオーケストラの裏話

   これを読まずしてクラシックを語るなかれと言いたい特別面白い本を紹介します。芸大を卒業し、N響の第1バイオリン奏者を35年も続けた鶴我裕子さんが書いた「バイオリニストは目が赤い」(新潮社)。現在はN響の嘱託楽員だそうですが、誠にウイットに富んだ筆致で、オーケストラの内幕を書きまくっています。

   例えば《演奏を生かすも殺すも、「アーティキュレーション」しだいである》とか。これは各音の切り方や次の音との続け方を言うのだそうで、著者はお芝居の台本を例に挙げて《台本に「オス」と書いてあっても、俳優によって読み方は千差万別で「おーす、おっす、オス」といくらでも出てきます。

   楽譜は台本みたいなもので、どう読んでどう聴かせるかが、演奏家のセンスの見せどころだ》と書いています。つまり、オーケストラのリハーサルは、有名な曲になればなるほど、指揮者と演奏者との「アーティキュレーション」の確認作業にしぼられるのだそうで、指揮者は「オレのやり方はこうだ」と主張し、楽員はそれに従うのです。

   つまり、楽譜には「アーティキュレーション」の指示は何も書いてなくて、指揮者の言ったことを楽員達が鉛筆で書き込んでいくのがルハーサル。そのほか「えー、そうだったのかぁ」と驚くようなオーケストラの裏話や音楽用語の解説、また、専門家としての音楽の聴き方など満載で、クラシック・ファン必読です。

「頭」と「おでこ」

   もし、あなたが「首」と「顔」の境目はどこかと聞かれたら、顎から上が「顔」で顎から下が「首」と答えるに違いありません。しからば、どこまでが「頭」で、どこからが「おでこ」になるのかの質問にあなたは何と答えるでしょうか。ある本に、そのことが書いてありましたので紹介します。

   一般的には、毛があるところが「頭」で毛が無いところが「おでこ」と言いそうですが、世の中には毛の無い人や、前は有ったけど現在は無くなってしまった人(ごめんなさい)も居るのでこの答えは正しく有りません。それで、その答を導くために、頭の骨の構造が詳しく書いてありました。

  頭の骨は「頭蓋骨」と言う一つの大きな骨で覆われているのではなくて、頭の前方にある「前頭骨」、後にある「後頭骨」、脳の置き場所になっている「飾骨(しこつ)」と「蝶形骨」、そして、頭のてっぺんの「頭頂骨」と二つある「側頭骨」。それで、「おでこ」は「前頭骨」に当たるので「おでこ」は「頭」(頭の体操       )の一部なのです。

   従って「頭」と「おでこ」の境目は存在しないで、《「頭」の正面を向いてる広い部分を「おでこ」》と呼ぶというのが正しい言い方かも知れません。つまり、「眉毛」より上は「頭」で下が「顔」なのです。ちなみに「広辞苑」には「おでこ」は「額(ひたい)」のことで「額」は「眉と髪の生え際との間」と書いてあります。

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