無料ブログはココログ

« 山手線一周の小旅行 | トップページ | 女性の武器のアンケート »

黒澤明監督のサスペンス映画

   黒澤明監督に「天国と地獄」という作品があります。よく黒澤作品の最高傑作は「七人の侍」と言われていますが、私の個人的な意見ではこの映画に勝るものはなく、何回繰り返し観たか解りません。ともかく、シナリオも演出も抜群、そして、出演者も目を見張る演技で映画の面白さが満喫出来ます。

   前半は会社の経営を巡る人間ドラマ、そして、後半になると手に汗にぎるサスペンス。子供の身代金目当ての誘拐がテーマなので、上映当時、宣伝に大変神経を使ったようですが、娯楽映画として一級品です。原作はエド・マクベインの「キングの身代金」で、誘拐する子供を間違えてしまう展開の面白さは秀逸。

   白黒映画なのに瞬間的にピンクの煙を出すなど、黒澤監督もコッています。犯人を捜す推理も面白く、犯人が解ってからも、巧みなストーリーの組立で一体どうなるのであろうかと観客の目を引きつけます。犯人役の山崎努はこの映画によって、悪人のイメージがずっと消えなくなった迫真の演技です。

   黒澤明監督は時代劇が多いのですが、このような現代作品をもう少し撮っておいて欲しかったですね。この映画を久し振りにビデオで観て、改めてその出来映えに感嘆しました。身代金を列車の中から犯人の指示に従って落とすシーンなど、黒澤監督ならではの演出を感じます。未見の方は是非レンタル屋で借りて観て下さい。

« 山手線一周の小旅行 | トップページ | 女性の武器のアンケート »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 黒澤明監督のサスペンス映画:

« 山手線一周の小旅行 | トップページ | 女性の武器のアンケート »