大推薦の傑作ミステリー小説
本棚の中の「傑作ミステリー・ベスト10 最強の300冊」(文藝春秋社)という「ベストテン本」が眼に留まり中をペラペラ見ていたら、2007年にこの世を去った藤原伊織著「テロリストのパラソル」が出てきました。この小説は、文藝春秋社による1995年度国内部門第1位で、また江戸川乱歩賞と直木賞を受賞しています。
2005年に東野圭吾が「容疑者Xの献身」(映画化)で直木賞を受賞した時、ミステリー で直木賞を受賞したのは初めてだと思っていたら、10年前にその例があったのですね。意表を突く緻密な構成、的確な描写、快適なテンポの筆致に魅せられて一気呵成に読んだ覚えがあります。
そして、この小説の事件の発端になった新宿中央公園が忘れられない場所になりました。そんなことを思い出して何だかもう一度読みたくなり、本棚を探したら綺麗な装幀の単行本がまた読まれるのを待ってたようにありました。読んだ後、あまり小説は持っていない方なのですが、何冊かの保存しておきたい小説の中の一冊です。
いい映画、例えば「情婦」や「第三の男」などのストーリーを周知しているサスペンス映画を何度繰り返し観ても、新たな感動が湧き上がるのと同じで、よく出来た小説は、もう筋立ての問題ではありません。近々、じっくりと読み直そうと思っています。読んでいないミステリー・ファンに自信をもってお薦めしたい傑作です。


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