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黒澤明監督のサスペンス映画

   黒澤明監督に「天国と地獄」という作品があります。よく黒澤作品の最高傑作は「七人の侍」と言われていますが、私の個人的な意見ではこの映画に勝るものはなく、何回繰り返し観たか解りません。ともかく、シナリオも演出も抜群、そして、出演者も目を見張る演技で映画の面白さが満喫出来ます。

   前半は会社の経営を巡る人間ドラマ、そして、後半になると手に汗にぎるサスペンス。子供の身代金目当ての誘拐がテーマなので、上映当時、宣伝に大変神経を使ったようですが、娯楽映画として一級品です。原作はエド・マクベインの「キングの身代金」で、誘拐する子供を間違えてしまう展開の面白さは秀逸。

   白黒映画なのに瞬間的にピンクの煙を出すなど、黒澤監督もコッています。犯人を捜す推理も面白く、犯人が解ってからも、巧みなストーリーの組立で一体どうなるのであろうかと観客の目を引きつけます。犯人役の山崎努はこの映画によって、悪人のイメージがずっと消えなくなった迫真の演技です。

   黒澤明監督は時代劇が多いのですが、このような現代作品をもう少し撮っておいて欲しかったですね。この映画を久し振りにビデオで観て、改めてその出来映えに感嘆しました。身代金を列車の中から犯人の指示に従って落とすシーンなど、黒澤監督ならではの演出を感じます。未見の方は是非レンタル屋で借りて観て下さい。

山手線一周の小旅行

   東京の山手線は首都圏の大動脈です。前に「山手線一周の所要時間」というタイトルで一周の所要時間が1時間を切るのに80年以上も掛かったことを書きましたが、今度は山手線で遊ぶ話です。そもそも、山手線を一周する時間は約1時間ですが、料金は幾ら掛かるかご存知でしょうか。

   JRでは東京近郊、大阪近郊、福岡近郊を一般の料金体系と違う「大都市近郊区間」として別扱いで計算しています。山手線も当然のことですが東京近郊区間に入り、この区間内の駅から駅への運賃は「旅客営業規則」により実際の乗車距離と関係なく二駅を結ぶ最短距離で計算することになっています。

   従って、東京から有楽町までの130円のキップを買って、神田、上野、池袋と逆に回って有楽町に行っても料金は同じです。普通、こんな乗り方をする訳がありませんが、電車が好きで堪らない人には格好の乗り物で、窓から東京の街を眺める小旅行が楽しめ、外国の観光客もよく利用してるそうです。

   しかし、東京駅を出発して逆に回って有楽町駅に着き、降りないで東京駅まで来てしまうと130円では駄目で、往復料金として260円が必要になります。もし、緑の窓口で山手線一周の乗車券を買うと最短距離のルールが適用されずに実際距離の460円。私は前に買った[東京~東京]の乗車券を使わずに大切に保管しています。

派手な衣装に抗議が殺到

   「ミス・ユニバース」の日本代表、宮坂絵美里さんがナショナル・コスチュームとして着用する衣装に批判が起きていると昨日の「夕刊フジ」に書いてありました。牛革レザー製の黒の振り袖に、ショッキング・ピンクの下着とガーターベルトという派手なもので「日本が誤解される」などと1,000件以上の抗議が殺到。

   この衣装をデザインしたのは、東京の原宿を中心に展開するデザイナーズ・ブランド「義志」(よしゆき)の社長とかで、ミス・ユニバース2006年準優勝の知花くららさんや2007年優勝の森理世さんの衣装も担当した実力者です。今回もミス・ユニバース事務局の有名フランス人から指名されて、幾つかの候補の中から選んだものだとか。

   この衣装の写真を見た人は一様にポルノ女優のようだという反応を示し、この衣装が優勝の機会を損なうのではないかと失望したと言っているようです。帯を手配した老舗の呉服店は「こんな衣装になるのが事前に解っていたら辞退した」と言ってるとかで、確かに度肝を抜く斬新にして奇抜な衣装です。

   宮坂絵美里さんは8月に行われる世界大会に向けてすでに日本を離れています。その選考は想像を絶する厳しさで、最終的には舞台で世界一を競うことになりますが、その前が大変です。事務局が組んだ色々なイベントに出席、そして、一人一人に審査員がついてあらゆることをチェック。宮坂さんはどんな成績になるのでしょうか。

皆既日食と金環日食

   太陽地球の間にが入って、この三つが一直線に並び、地球から見た太陽を月が隠してしまう現象を「日食」と言います。そして、月の見た目の直径が太陽より大きくて月が太陽を完全に隠してしまうのが「皆既日食」。また、太陽の見た目の直径が月より大きくて、太陽が完全に隠れないのが「金環日食」、つまり「金環食」と言います。

   7月22日、46年振りの「皆既日食」の話題が新聞やテレビを賑わし、次は26年後だそうですが、学者は勿論のこと、一般の人も大いにロマンをかき立てました。より長く見られるという魅力で鹿児島の悪石島まで行った人は生憎の雨でかえって見られないという皮肉なことになって残念でしたね。

   NHKテレビで、皆既日食に関する裏話を放映していたのを観ましたが、色々なドラマがあって面白かったです。中に、この日に愛する女性と一緒に皆既日食を見たい願望で、必死になって相手を探しその夢が叶って結婚したという話があり、幸せそうな二人のインタビューが印象に残りました。

   ところで、三年後の2012年5月21日に東京で「金環食」が見られます。この日の東京の日の出は4時32分で、6時23分頃からかけ始め、金環食の最大は7時35分、そして、完全に食が終り普通の太陽に戻るのは9時11分。ちなみに、2012年の次の金環食は2030年の北海道になるのだそうです。

ジャズ喫茶店主の早業

   高田馬場のジャズ喫茶「マイルストン」にまた行ってきました。駅から近いのと、JBLの「Olympus」でジャズを聴きながら本棚の古本を眺めるのが何ともよくて、すっかりこの店が気に入っています。そのかわり、吉祥寺の「メグ」も四ッ谷の「イーグル」もちょっとご無沙汰していますが、いずれどちらにも行こうと思っています。

   さて、店主の「どうぞリクエストして下さい」の言葉に甘えて、ピアノのデイヴ・ブルーベックとアルト・サックスのポール・デスモンドとの絶妙なコンビネーションで有名なアルバム「DAVE DIGS DISNEY」をリクエストしました。家でよく聴いてるCDですが、この店の装置で聴きたくなったのです。

   すると店主は沢山のコレクションの中から電光石火の早業でそのLPを取り出すではないですか。私の持っているのはCDですが、この店はLP。前に「メグ」のオーナー寺島靖国さんが「目的のものを瞬間に取り出す快感の為にジャズ喫茶を開いた」などとエッセイに書いていましたが恐らく気持がいいに違いありません。

   しかし、私はそれを見ながら、この店のCDやLPの全てに整理番号を付けて番号順に並べ、私が使っているシステムでパソコンのデータベースで検索すれば、もっと早く取り出せるのにと余計なことを考えました。でも、こんな話をしたらきっと店主にイヤな顔をされるのは間違いないと思い止めました。

狭き門の宝塚歌劇団

   宝塚歌劇団は芸事が好きな女性にとって憧れの場所ですが、誰でもが目指せる訳ではありません。歌劇団に入るためには宝塚音楽学校への入学が必要で、中学3年から受験出来て高校卒業までの4回、受験のチャンスがあります。合格率は毎年20~30倍で、たとえ芸事の経験があまり無くても合格の可能性があるのだとか。

   芸事の経験があまり無くても大丈夫なのは、入学してから予科、本科の2年間でびっしり鍛えられるからで、卒業後は全員が宝塚歌劇団員になりますが、研究科所属の女子技芸員というのが正式の名称だそうです。そして、卒業後は花、月、雪、星、宙の5組に分かれて公演に参加出来るようになります。

   そのデビューはラインダンスと決まっていて、卒業の成績順にプログラムに名前が掲載されるというように宝塚ではかなり序列が重視されるシステムで、入団後1,3,5年毎に実技試験が行われて試験のたびに席次が変化していくのだとか。また、入学年次による先輩後輩の関係は、たとえ退団した後でも一生ついて回ります。

   娘が高校生の頃、一時、宝塚に夢中になり、結構、東京宝塚劇場に付き合わされました。宝塚の舞台はまず劇があって、その後に歌と踊りがあります。前半に行われる劇は私にとって退屈の極みでよく居眠りして娘のひんしゅくをかったりして。しかし、後半の歌と踊りは華やかで観る価値がありました。娘との懐かしい思い出です。

駅名の大学が存在しない駅

   千葉県佐倉市に、大学が無いのに「女子大」駅という駅があるのをご存知でしょうか。この名前からして、女子大があるから名付けたと思っても不思議はありませんが大学は存在しないのです。何故、こうなったかと言うと1982年に和洋女子大学がここに移転する計画があり、山万ユーカリが丘線が駅名をこうしたのだそうです。

   ところが、その移転計画は立ち消えて、大学は来なくなったのに駅名だけは計画通りに現在も「女子大」駅になっています。しかし、和洋女子大学のセミナーハウスだけがこの地にあるのは、きっと移転がなくなって申し訳ないと思った大学がせめてもということで作ったのかも知れませんね。それとも、セミナーハウスが先にあったのかも。

   また、東急東横線の「都立大学」駅東京都立大学が多摩ニュータウンに移転して大学が無くなってしまったのに駅名はそのままです。現在、大学の最寄り駅は京王相模原線の「南大沢」駅で「都立大学」の駅名を譲って欲しいとリクエストしても、東急は「すでに地元に定着している」という理由で承諾しないのだとか。

   そして、同じ東横線の「学芸大学」駅東京学芸大学がかなり以前に小金井市に移転しているのに駅名は変えていません。もし、駅名で「当然、この駅に大学があるだろう」と思い込んでいたら、入学試験の時に大変なことになってしまいます。ちなみに、東海大学がある小田急線の「大根」駅は、駅舎の建て替えに際し「東海大学前」駅に変更しました。

身体の部分が頭につく慣用句

   慣用句には面白いものが沢山あって日本語の奥の深さを味合わせてくれます。前に口が頭につく慣用句をズラズラと並べ、次に手が頭につく慣用句を集め、そして、目が頭につく慣用句を沢山紹介しましたが、今回は足が頭につく慣用句をいっぱい探しました。意味を考えながら読んで下さい。

   足が重い・足が地につかない・足がつく・足が出る・足が遠のく・足が棒になる・足が向く・足で稼ぐ・足止めを食う・足並みを揃える・足に任せる・足の踏み場もない・足場を失う・足場を固める・足踏みをする・足元から鳥が立つ・足元を見る・足元に火がつく・足元の明るいうち・足元にも及ばない。

   足元を固める・足を洗う・足を入れる・足を奪われる・足を掬う・足をすりこぎにする・足を止める・足を取られる・足を抜く・足を延ばす・足を運ぶ・足を引っ張る・足を踏み入れる・足を棒にする・足を向けて寝られないなど。口、手、目に比べると若干少ないですが、それでも結構あります。

   インターネットに《身体の部分が頭につく慣用句》ばかりを集めたサイトがあります。そして、このサイトには《四字熟語》《ことわざ》《重要な語句》《重要な外来語》なども紹介しているので、このサイトを「お気に入り」に登録して、活用することをお薦めします。また、慣用句やことわざを英語に訳したサイトも楽しいです。

ユニークな「第九」のCD

   クラシック・ファンがちょっと聴きたくなるような珍しいCDを紹介します。ベートーヴェン作曲交響曲第9番ニ短調「合唱付き」、暮の風物詩「第九」をオーケストラではなくて、全曲、ピアノで演奏しているCDです。しかし、第4楽章のコーラスと4人のソリストは通常の「第九」と同じように加わっています。

   これを編曲したのはワーグナーで、まだ17歳だったワーグナーは「第九」が好きで堪らずにこの大仕事に取り組み、スコアが高価で買えなかったので図書館に通い詰めて編曲したのだそうです。しかし、ピアノが苦手だったワーグナーの編曲は演奏するのが大変難しく仕上がっているのだとか。

   その困難に立ち向かったピアニストは小川典子で誠に力強い演奏を聴かせてくれます。そして、4人の独唱者は、ソプラノ緋田芳江、アルト穴澤ゆう子、テノール櫻田亮、バリトン浦野智行、そして、合唱は鈴木雅明指揮のバッハ・コレギウム・ジャパン合唱団で、最終楽章に歓喜の歌を高らかに歌い上げています。

   初めからピアノのために作曲されたピアノ・ソナタと違いちょっと無理があるのは否めませんが、クラシック・ファンは、一度、聴いてみる価値があります。このピアノ版には、ほかにリストが編曲したものもありますが、それには声楽が入っていません。ちなみに、ワーグナーはリストの娘と結婚しているので、二人は親子関係にあります。

恒例の万歳三唱で衆議院解散

   前から取り沙汰されていた衆議院の解散が万歳三唱の中で昨日行われました。「解散とは任期満了前に衆議院議員全員の地位を失わせること」で、解散には「解散詔書」が必要です。解散を実質的に決めるのは内閣ですが、形式的には天皇陛下が発する「解散詔書」に全閣僚の署名を得ないと、衆議院を解散することは出来ません。

   与謝野大臣は都議会選が大敗した直後の解散は自民党に不利になると不満で、署名しないなどと言ってたようですが、もし、署名を拒む大臣が居る場合は、首相はその大臣を罷免して、ほかの人を任命して署名して貰えばいい訳で与謝野大臣もあまり意味のない抵抗であることを悟ってすんなり署名したようです。

   自民党は本会議に先立ち、麻生首相の出席のもとに両院議員の懇親会が開かれ、その中で麻生首相は「私の発言やぶれたと言われる言葉が、国民に不安や不信を与え、自民党の支持率低下につながった」と反省とお詫びを表明したそうですが、麻生首相の謝罪の言葉は初めてかも知れませんね。

   それで、いよいよ総選挙。その日程は8月18日に公示、8月30日が投票日で8月の選挙は初めてだとか。今回の選挙は自民、公明両党が合わせて過半数を維持するか、民主党が連立相手に想定する社民、国民新党と合計で過半数に達するかが最大の焦点となります。果たして結果はどうなるのでしょうか。

芥川賞や直木賞を辞退した人

   第141回芥川賞直木賞の受賞者が決まりました。芥川賞は、近年、女性が続いていて今回も何人か女性の候補者がいたので、もしかしてと思っていたら今年は男性で磯崎憲一郎の「終の住処」、そして、直木賞は北村薫の推理小説「鷺と雪」でした。北村薫は何年も候補に上がりながら逃していましたが念願叶っての受賞です。

   ところで、文学に携わってる人にとって、芥川賞や直木賞は咽から手が出るほど欲しい賞です。その賞を拒否した人が過去にいるのだろうかとかねがね思っていましたが、私と同じことを考えている人がいるとみえて、ネットに「芥川賞や直木賞を拒否した作家はいないのでしょうか?」という質問がありました。

   それによると、第11回芥川賞で高木卓の「歌と門の盾」が選ばれたのに、高木卓は受賞を辞退しています。こんなことがあった為か、現在は受賞候補に挙がった時、もし賞に選ばれたら受けて貰えるかどうかを作者に予め訊ねているので、受賞が確定してから辞退するということは発生しないのだとか。

   また、直木賞は第17回の時に山本周五郎が受賞を拒否していて、その作品名は「日本婦道記」。その時の選考委員は井伏鱒二、濱本浩、岩田豊雄、吉川英治、中野実、獅子文六、大佛次郎などの凄いメンバーで、高い評価で賞が確定しているのに辞退しています。その理由はどこにも書いてないので解りません。

サックスだけのオーケストラ

   神奈川県民の友人に誘われて、土曜日、JR川崎駅近くの「ミューザ川崎シンフォニーホール」で洗足学園音楽大学サクソフォーンオーケストラ演奏会を聴いてきました。演目はドビュッシーの「小組曲」、フランツ・シュミットの「ディオニュソスの祭」、そして、ファリャのバレイ音楽「三角帽子」の三曲。

   何しろ、このオーケストラの楽器編成は、ソプラノ・サックス、アルト・サックス、テナー・サックス、バリトン・サックスなどサクソフォーンだけで、それにティンパニーやトライアングルなどパーカッションを加え弦楽器が一つもありません。つまり、行進などによく使われる吹奏楽団ですね。

   サックスはジャズでよく用いられている楽器ですが、クラシックの曲で100人近い人達の吹くサックスの演奏は初めての体験で迫力満点。音楽大学の学生さん達の演奏は誠に素晴らしく聴き応えがあり、ことに三曲目の「三角帽子」にはぐいぐい引きつけられて、感動のあまり涙が出そうになったほど。

   また、5年前に出来たとかのこのコンサート・ホール、外装も美しく音響効果もよく、川崎市と東京交響楽団が手を結んで、この楽団のフランチャイズになっているのだとか。5年前のこけら落としには私が好きなマーラーの交響曲第8番変ホ長調「千人の交響曲」を演奏したと聞いて、知っていたら聴きに来たのにと思いました。

おかずの基本ハンバーグ

   ハンバーグが好きで、ランチでよく食べます。私のランチの註文は「ハンバーグ定食をライスで、食後にホット・ミルク・ティーをお願いします」で、お店の人は「はい」と言うだけ。ランチのセットはお店によっては、サラダとスープを選択させるところがあって、その場合は「サラダ」と付け加える必要があります。

   ところで、ハンバーグを家で作ると《ケチャップを掛ける》《ソースを掛ける》《醤油を掛ける》《塩やコショウのみで食べる》などと色々ありますが、定番は《デミグラス・ソース》か《きのこソース》。《デミグラス・ソース》は市販されるものがあるので、それを使えば簡単ですが自分で作るレシピがネットで紹介されています。

   ①たまねぎ1個をスライスして、バターでいためる ②そこに小麦粉大さじ4杯ほど入れ、弱火でいためる ③ブイヨンとお湯を入れ、30分ほど煮込む ④最後に、トマトケチャップを入れて味を調節する。また、ハンバーグとしいたけは相性がいいそうで《きのこソース》のレシピもあります。

   ①しいたけ・しめじなどを食べやすい大きさに切る ②これらをよくいため、砂糖・みりん・しょうゆなどで味付けする ③最後に水溶き片栗粉を入れ、よく混ぜ合わせてとろみを出す。しかし、私は料理が苦手で私自身は一切やらず、作って貰ったものをただひたすら食べるだけですがハンバーグ美味しいです。

ジャズ・ピアノの絶大な魅力

   ジャズ・ピアノの素晴らしさにひとたびのめり込んだら、もうその魅力から逃れることは出来ません。それで、世界的なジャズ・ピアニストの一人、秋吉敏子を紹介します。彼女は日本から単身アメリカに渡り、努力を重ねて、世界中のジャズ・ファンから注目を浴びたピアニストで、沢山のアルバムが出ています。

   その秋吉敏子も、今年の12月がくると80歳。しかし、誠に元気でその人気は衰えていません。2009年7月30日に浜離宮朝日ホールでご主人のルー・タバキンと共演、そして、10月11日には東京文化会館小ホールで演奏会が行われます。私も何枚かCDを持っていますが、その鍵盤タッチ、実に鮮やかで魅せられます。

   そもそも、1953年頃銀座のジャズ喫茶「テネシー」で出演中の彼女の演奏を聴いたオスカー・ピーターソンがその才能に惚れ込み、彼の推薦で初めてアルバムを作ってプロとしてデビューしたと佐藤秀樹著「ジャズ・ピアノ決定盤」に書いてあります。その頃一緒に演奏していたのは渡辺貞夫宮沢昭とか。

   さて、私が愛聴しているアルバムはピアノ・トリオで「四季(フォー・シーズンズ)」(CRCJ-91002)。曲は春夏秋冬の9曲で「Spring Is Here」「Summer Time」「Autumn Sea」「Autumn Leaves」「Santa Claus Comming To Town」など。実に美しい曲ばかりで何度繰り返し聴いたか解らない推薦の一枚です。

眼を覆う内部の混乱

   自由民主党の内部混乱は眼を覆うような状態です。国民は新聞やテレビで何度「麻生おろし」という言葉を読んだり聞いたりしたでしょうか。麻生太郎首相を目の前にして、中川元幹事長の激しい言葉を聞いていると、もはや上下の関係などどこかにすっ飛んで、なりふり構わず、ただひたすらに「麻生おろし」に躍起です。

   従って、野党から出された内閣不信任案には「麻生おろし」に賛成してる議員はみんな賛成の白札を投じるのだと思っていたら、それが全自民党議員は反対の青札。野党席から一斉に「オオオオー!」の声の中で、中川さんも武部さんも鳩山さんもテレ笑いをしながら青札をみんなに見せているのにはびっくり。

   つまり「本当は賛成なんだけど、表向きは党員として反対しなければならない」なのでしょうか。ところで「麻生おろし」の真意は人気のない麻生総裁で総選挙を行っても結果は眼に見えているから、せめて選挙の前に総裁を代えたいということのようですが、今更遅いのではと思えてなりません。

   今朝のテレビのニュースによると、署名の集まりが完全ではなく両院議員総会の開催は不確定で、よしんば、総会を開いたとしても、全ての人が「麻生おろし」に賛成してるいる訳ではなくて、必ずしも総裁選の前倒しにつながるとは言えないとか。一体、どんな決着になるのか、自由民主党の苦悩は延々と続きそうです。

NHK-FMでバロック音楽

   NHK-FMに毎朝6時から55分間放送している「バロックの森」という番組があります。FM放送の開局以来続いている人気番組で最初は「バロック音楽のたのしみ」だったのが「あさのバロック」になり現在は「バロックの森」。かなり前に番組改正で、瞬間、無くなったのですが、愛好者からの猛抗議で直ぐに復活した記憶があります。

   この道に精通している評論家が詳しく解説し、手に入れるのが難しそうな貴重なLPやCDを放送しています。音楽史の上でバロック音楽とは1,600年~1,750年位に作られた音楽を称し、沢山の名曲があるのでクラシック音楽の初心者も熟練者もいっぱい聴いて欲しいです。その役に立つのがこの番組。

   バロック音楽の幅は広く、有名な曲としてヴィヴァルディの「四季」ヨハン・パッヘルベルの「カノン ニ長調」ヘンデルの「メサイア」バッハの「トッカータとフーガ ニ短調」や「クリスマス・オラトリオ」など。私もこの番組のファンで、朝6時ということもあり、タイマーで留守録音しておいて後で聴くのが私のパターンです。

   そこで、活躍するのがソニーのDAT「DTC-77ES」。録音機のメーカーが沢山ある中で私がダントツに好きなのがソニーの音で、昔からどのくらいお世話になってるか測り知れません。それに、何ヶ月か前にJ:COMに加入し、FM放送がアンテナからケーブルに変わった関係で、音が著しくクリアになり、日々、ご機嫌です。

「一筆書き」の法則

   「一筆書き」というパズルがあります。一筆書きとは《ある図形を書き始めたらペン先を紙から離さずに最後まで書き、一度通った線と交わってもよいが,同じ線を二度となぞってはいけない》と言うパズルです。インターネットに「一筆書き 学びの場」というサイトがあるので、説明の為にちょっとクリックしてみて下さい。

   最初に[問題1]として図形が7つ並んでいて「次の図で一筆書きが出来るものはどれですか」と問い掛けています。この判定をするにはどんな図形が出来て、どんな図形が出来ないかの法則を知っていたらいとも簡単です。このうち(ア)(イ)(ウ)(エ)の4つを例にして説明します。

   まず、図形の点の部分に目をつけて下さい。その点から出ている線が偶数ならば偶数点、奇数ならば奇数点と呼びます。例えば(ア)は偶数点が3つ、奇数点が2で成り立っている図形で(イ)は偶数点が4つ、奇数点が4つ。また(ウ)は偶数点ばかりが6つで奇数点はありません。そして(エ)は偶数点が6つで奇数点が2つ。

   さて、一筆書きが出来る図形の法則は、全部が偶数点で成り立っていること。また、奇数点がある図形は2つなら可能で、どちらかの奇数点でスタートし、一方の奇数点で終わります。従って一筆書きが可能なのは(ア)(ウ)(エ)で全ての図形を検証してみて下さい。では、3分46秒の「究極の一筆書き動画」をお見せします。

コンピューターのプログラム

   前に自社のコンピューターのシステム設計やプログラムを組んでいたので、その経験からちょっとプログラムのことを書きます。こういう仕事と関係がない人は、プログラムと聞いただけで眉をひそめるかも知れませんが、やってみるとこんな楽しい仕事はなく、毎日がバラ色に輝いていたことがあります。

   さて、プログラムとは一種の言語です。例えば、英語で一つ一つの単語をルール通りに並べて意味のある文章を構築するのとまったく同じで、プログラムを組むのは作文技術にほかなりません。その出来上がったプログラムをコンピューターに覚え込ませ、それを実行させるプロセスにはえも言われぬ快感があってもう最高です。

   ある仕事を手作業で行うかコンピューターにやらせるかは判断を要し、その設計を行うのがシステム・エンジニアで、それに基づいてコンピューターを動かすプログラムを作成するのがプログラマーです。プログラムのミスには二つあり、根本的な論理の誤りと命令を間違えてしまう単純なケアレス・ミス。

   どんなに注意してもミスはどこかに起きて、実行してみると意図通りになってくれなくて愕然とすることがあります。その誤りを探す作業を「DEBUGGING」といって、焦れば焦るほど間違い箇所が中々見つからずに徹夜になったことも。コンピューターの仕事をしてた頃を懐かしく思い出します。

最高に嬉しい日曜日

   昨日、神宮球場で皇太子殿下ご夫妻と愛子さんが観戦していた横浜ベイスターズヤクルトスワローズのデイゲームを試合開始から終了まで観ました。そして、観にいって勝ったためしが無いのに、昨日は嬉しいことに何と何と逆転勝利。今朝はまだその喜びの余韻が残っていて、ネットで試合経過を丹念に見ました。

   私ども夫婦が熱狂的なベイスターズ・ファンであることを知っているスポーツ・カメラマンの知人から年に何回か神宮球場のボックス・シートのチケットを頂きます。そこは一塁側バックネット裏で前から4列目、飛び切り上等の席ですが、ヤクルトベンチの直ぐ後でヤクルト・ファンの真っただ中。

   試合は7回まで1対0の劣勢で、しかもヤクルトのピッチャーはいつもベイスターズが打てない石川投手、当然、敗戦を覚悟してました。ところが8回から替わった五十嵐投手の調子が悪く、ランナー1、2塁で村田選手が同点のタイムリー・ツーベースヒットを打ってくれたではないですか。周囲はヤクルト・ファンばかりなので胸の中で大拍手。

   そして、9回表は先頭打者が四球、すかさず盗塁、バントで1死3塁になり外野フライで1点取ったのです。今シーズンもダントツ最下位のベイスターズなのに何故かヤクルトにだけは強く、隣の席のヤクルト・ファンのボヤキを聞きながら二人はいい気分で球場をあとにしました。最高に嬉しい日曜日でした。

観察力を養う参考書

   内藤誼人著「レジ待ちの行列、進むのが早いのはどちらか」(幻冬舎)という長いタイトルの本が眼に留まり買いました。著者は慶応義塾大学卒業の心理学者で、豊富な心理学のデータを駆使して、ビジネスや対人関係、マネジメントなどで好結果を出す方法を研究し実用的なアドバイスで好評を博しているようです。

   恐らくこの本の題名も購買意欲を促す心理作戦。さて、その内容はイラストを使った設問形式で「仕事編」「雑学編」「家族友人編」「恋愛編」の4つに分かれ、全部で37問の実用的な問題の解答を求めています。そこで、本のタイトルになっている「レジ待ちの行列、進むのが早いのはどちらか」という観察力の問題です。

   著者によると、一見してお年寄りの多い列は避けること。つまり、申し訳ない言い方ですが、老人は総体的に動作が鈍いので、お金を取り出すのにもお釣りを財布に入れるにも時間が掛かり、当然、列の進み方は遅くなるからです。そして、もう一つはレジを打ってる人が習熟しているか否かの判断で、見た感じが機敏でない人は敬遠。

   これは、誰でもが日頃からやっていることかも知れませんが、ただ漫然と並ぶのではなくて、こんなことを推理しながら列を選ぶのも楽しいかも。また、考え事をする時に左を向いて考えるクセがある人は感情を司る右脳をよく使う社交的な人で、理性を司る左脳をよく使う論理的な人は視線を右を向け易いと書いてありました。(右脳型か左脳型かの診断

香川県高松市の同人雑誌

   四国の香川県高松市に「遍路宿」という随筆専門の同人雑誌があります。知人にこの雑誌の編集委員をされてる方がいて、勧められてかなり前に会員になりました。雑誌の発行は年4回で会員だけが投稿出来ます。入会当時は何回か投稿し、載せて貰ったのですが、このところ、すっかりご無沙汰してしまいました。

   というのも、毎日更新を続けているブログのせいで、中々、原稿を書く時間がないのです。しかし、折角、このような立派な同人雑誌の会員にして頂いているので、会費を支払って会員は続けさせて頂いています。会員名簿を見ると現在134人の会員がいますが、東京都の会員はもう一人の方と私の二人だけ。

   この雑誌のスタートは昭和38年(1963年)で46年の歴史を持っていて、定価525円で高松市の本屋の店頭に置いてあり「紀伊国屋書店高松店」などで予約出来ます。投稿出来る原稿の長さは400字詰原稿用紙3枚半で1,600字。この字数はぴったりでないと駄目で、原稿用紙7枚、つまり2,800字も選択出来ます。

   そして、毎年1回、その年の最優秀作品に「ずいひつ遍路宿賞」が贈られ、翌年の新春総会で表彰されます。また、年4回の例会があり、私にも出席の有無の通知状を送ってくれていますが一回も出席したことがありません。まだ一度も足を踏み入れていない四国にそのうち例会に出席する目的で行ってみようかと考えています。

短編小説の醍醐味

   短編小説大好きです。短いからこその独特のワザがあって、長編小説にはない魅力があります。その短編を沢山書いている阿刀田高のエッセイ集「短編小説より愛を込めて」(新潮社)には面白い短編小説を作る裏話がいっぱい出てくるので、短編小説の愛好者にとっては堪らない本かも知れません。

   さて、機知に富んだ知的な短編小説を紹介します。森瑶子の「ベッドのおとぎばなし」(文藝春秋社)の上下二冊。全部で73編の短編小説が入っていますが、さすが短編小説の名手だけあって、結末にヒネリが利いてて読ませます。そして、もう一つ「東京発 千夜一夜」(朝日新聞社)の上下二冊併せて200編もいいです。

   それで、大推薦したいのは渡辺淳一の短編集「パリ行最終便」(新潮社)の中にある同名の「パリ行最終便」。裏表紙に《別れた男を忘れるためにアムステルダムで暮らす靖子。その彼からパリで会いたいという航空便が届く……。揺れ動く女性の内面を鮮やかに描き出した表題作》とありますが傑作です。

   約束の当日、靖子はパリ行きの飛行機の時間を気にしながら、行くか行かないか悩みます。金曜日の夕方、会社を出て飛行場に行くまでの描写も秀逸で、最終便になる前に乗ろうと思えば乗れたのに躊躇して最終便になってしまいます。その先は小説を読んで短編小説の醍醐味を味合って下さい。余韻が残る洒落た結末です。

幻想的なロック

   あまりロックは聴かない方ですが、キング・クリムゾンの有名なアルバム「クリムズン・キングの宮殿」はよく知っています。昔、知人にクリムゾンの熱狂的なファンがいて、このLPをよく聴かせて貰いました。それにしても、このアルバムのジャケット凄いです。一度見たら忘れられない強烈なデザイン。

   このLPを高田馬場の中古店「レコーズ・ハリー」で何と500円で売っていたのです。普通、こんな値段で買えるLPではありません。クラシックとジャズで手いっぱいなので、幾ら安くても遠慮しときたいところですが、久し振りに聴いてみたくなり買ってきました。恐らく凄い掘り出し物です。

   このLPのノートに《キング・クリムズンはイングランドが生んだ希有のニュー・ロック・グループである。幻想的なロックを生んだパイオニアであり、また、彼等の活動があまりにもアングラ的であるために、日本においてもほとんど紹介されずに伝統的なグループとして語りつがれている》と書いてあるようにちょっと異質なロックです。

   全ての曲が何とも幻想的な音楽ばかりで、その知人はクリムゾンを、深夜、ヘッド・フォンで聴いてる時に人生の最高の喜びを感じると言ってた覚えがあります。どこに居るのか解らない知人の懐かしさもあって買いましたが、キング・クリムゾンの不思議な魅力を改めて認識しました。

文章の決め手は接続詞

   前に「使い方が難しい接続詞」を書きましたが、石黒圭著「文章は接続詞で決まる」(光文社)という本が出てるのを知り買いました。まず始めに書いてあるのが《印象に残るような文章を書きたい時、プロの作家は接続詞から考えます。接続詞が、読者の理解や印象にとくに強い影響を及ぼすことを経験的に知っているからです。…》と。

   プロでなくても、私も接続詞には神経を使います。例えば「それなのに」と「にもかかわらず」、その後に続く文章はどちらも書き手にとって受け入れがたさが来るということでは共通していても「それなのに」は感情的な受け入れがたさで「にもかかわらず」は論理的な受け入れがたさです。

   文章の例として《昨日は徹夜してしまいました。それなのに、今日もまた遅くなりそうです》と《昨日は徹夜してしまいました。にもかかわらず、今日もまた遅くなりそうです》には微妙なニュアンスの違いがあります。「それなのに」が柔らかい感じで「にもかかわらず」が、若干、きつい響き。

   また「そうして」と「そして」の使い分けとか、転換に使う「さて」「また」「ところで」「それにしても」「それはそうと」「それはさておき」など同じ傾向の接続詞であっても、どれを選択するかによって、文章の感じが違ってきます。文章をよく作る方は、この本を座右においといた方がいいかも知れません。とても役に立ちます。

クラシック・ファンの必読書

   評論家の平林直哉氏が著した「クラシック100バカ」(青弓社)という何とも過激なタイトルの本を持っています。この本は著者の《クラシック音楽とは娯楽の一つであり、楽しいものである。しかしながら、世の中にはクラシック音楽をつまらなくしているバカな人々の、なんと多いことか…》で始まっています。

   その100のバカが並んでいる目次をみると、思わず共感してしまうようなことが沢山あって、クラシック・ファンは読んでおくといいかも知れません。そのうちこれはと思ったのが「演奏中にプログラムをながめるバカ」。いますいます。暗い中で、ずっとプログラムとにらめっこをしてる人が。

   例えば「第九」演奏会のプログラムだと、曲の成り立ちや各楽章の解説、そして「歓喜の歌」はシラーの詩であるとかの説明があり、その原文が載ってることがありますが、演奏の最中に読んでる場合ではありません。また、4人のソロの人の名前を知りたいのだったら、演奏の始まる前に確認しとくのが常識。

   著者はこう書いています。《いちばん困るのがガサガサと演奏中にページをめくる人だ。…とにかく、いま、目の前に鳴っているすばらしい音楽に集中してほしい。…名演奏にも、ちょっとだけ水を差された気分になる。…》と。そのほか、こんな類のことが100項目。クラシック音楽の好きな方は、是非、一読して下さい。

スーパー・スターの法要

   昨日、国立競技場で行われた石原裕次郎氏の「23回忌法要」をテレビで観ました。前にブログに書いたその日がやってきたのです。祐ちゃんを偲ぶ色々な映像を観ていて、他界して22年経った今でも沢山の人に愛され続けている理由が理解出来ました。大スターなのに、まったく高ぶっていなかった謙虚な人柄も大きな魅力です。

   52歳という短い人生の足跡は決して順風満帆ではありませんでした。映画が当たらずに自らが経営している会社が大変な苦境に陥ったり、怪我や病魔に苦しめられた日々。ガンであることを周囲が懸命に隠しているのを知っていながら、祐ちゃんは知らない素振りでだまされ続けたのです。

   国立競技場の中にお寺を作るという、過去、誰もしたことのない大変な企画を関係者が考えたのが納得出来ます。あれだけの人気スターでありながら、一生を通じて一人の女性しか愛さなかったことも裕ちゃんの魅力の一つかも知れません。そして、その女性と結婚し、生涯、幸せな生活を送ったのです。

   テレビに流された「徹子の部屋」での裕ちゃんと黒柳徹子のスーパー・スターとは思えない気さくな会話も印象的でした。「恋の町札幌」「夜霧よ今夜も有難う」「粋な別れ」「わが人生に悔いなし」と裕ちゃんが好きだったチェット・ベイカーの名盤「CHET BAKER SINGS」を聴いて供養しました。

大推薦の傑作ミステリー小説

   本棚の中の「傑作ミステリー・ベスト10 最強の300冊」(文藝春秋社)という「ベストテン本」が眼に留まり中をペラペラ見ていたら、2007年にこの世を去った藤原伊織著「テロリストのパラソル」が出てきました。この小説は、文藝春秋社による1995年度国内部門第1位で、また江戸川乱歩賞直木賞を受賞しています。

   2005年に東野圭吾が「容疑者Xの献身」(映画化)で直木賞を受賞した時、ミステリー で直木賞を受賞したのは初めてだと思っていたら、10年前にその例があったのですね。意表を突く緻密な構成、的確な描写、快適なテンポの筆致に魅せられて一気呵成に読んだ覚えがあります。

   そして、この小説の事件の発端になった新宿中央公園が忘れられない場所になりました。そんなことを思い出して何だかもう一度読みたくなり、本棚を探したら綺麗な装幀の単行本がまた読まれるのを待ってたようにありました。読んだ後、あまり小説は持っていない方なのですが、何冊かの保存しておきたい小説の中の一冊です。

   いい映画、例えば「情婦」や「第三の男」などのストーリーを周知しているサスペンス映画を何度繰り返し観ても、新たな感動が湧き上がるのと同じで、よく出来た小説は、もう筋立ての問題ではありません。近々、じっくりと読み直そうと思っています。読んでいないミステリー・ファンに自信をもってお薦めしたい傑作です。

音楽好きが驚愕するサイト

   音楽が好きで好きで堪らない人や、芸能ファンがびっくりするような「ORICON TV.」という中々利用価値が高いサイトを紹介します。立ち上げると最初に出てくるのが[トップ][コメント][PV邦楽][PV洋楽][演歌・歌謡曲][カラオケ][RANKINGパラダイス][お笑い][グラビア]の9項目。

   [コメント]をクリックすると20組のタレントの写真がずらりと現れます。ことに今回はファンが非常に多い「東方神起」が目玉のようで、女性が全員にインタビューしている動画が6分間も出てきます。ファンにとって堪らないですね。また「上戸彩」とか「ベッキー」とかの有名タレントのコメント・シーンが次から次に。

   そして[PV邦楽]や[PV洋楽]では注目のアーチストたちのシングルやアルバムがPV(プロモーション・ヴィデオ)で試聴出来るので、買う前にチェックしたり、曲のサワリを聴くだけでも価値があります。テレビではほんの数秒のものも、かなりじっくり試聴出来るのはオリコンならではの楽しさです。

   また[お笑い]ではすでに人気になってる芸人や、目下、売り出し中のお笑いタレントの面白い動画を観ることが出来ます。今までこのサイトを知らなかった人は、今回、紹介してくれたことに感謝(?!)し、沢山のタレントの映像をフリーで見られるのに驚くかも知れません。いやはや、凄いサイトが存在するものです。

年に一度だけ会える日「七夕」

   もう直ぐ「七夕」がやってきます。「七夕」は5節句(1月7日人日・3月3日上巳・5月5日端午・7月7日七夕・9月9日重陽)の一つで、本来、中国の行事だったものが奈良時代に日本に伝わり、今も各地で色々な催しが行われています。中でも仙台の「七夕祭り」は有名で、毎年、大変な賑わいをみせます。

   「七夕」の伝説は昔から言い伝えれているので、大抵の方はご存知と思いますが、改めて百科事典からコピーして紹介します。織女星(こと座のベガ)は天帝の娘で機織の上手な働き者です。そして、牛飼いの牽牛星(わし座のアルタイル)はやっぱり働き者で、天帝は二人の結婚を認めていました。

   やがて、二人はめでたく夫婦になりましたが、結婚生活が楽しいあまりに織女星は機を織らなくなり、牽牛星は牛を追わなくなって怠けるようになったのです。この状態を見た天帝は怒り二人を天の川を隔てて引き離しました。しかし、年に一度、7月7日だけは会うことを許しカササギが天の川に橋を架けてくれ会えるのです。

   ところが、この時期は雨が多く、ちょうどこの日、雨が沢山降って天の川の水かさが増すと、織女星は川を渡れずに二人は会うことが出来ません。どうか天気になりますようにとの願いから、「七夕」に短冊に願い事を書いて笹の葉に結びつけるとそれが叶うという風習が生まれました。こういう行事って何だか夢があって好きです。

究極の旅「野宿」

   世の中には野宿が趣味の人が居て「野宿野郎」というホームページがインターネットにあります。このホームページの登場によって野宿は旅の一つに公認されているのだとか。だからと言って、誰でもが実行出来ることではないのですが、野宿をしたいと思わない人でもちょっとこのサイトをクリックしてみて下さい。

  出てくるのは《オフシャル公式「野宿野郎」ホームページ ウエブサイト 旅・野宿・馬鹿》。オヤオヤ馬鹿とあるのは、こんなことをやる人は馬鹿だと自嘲しているのでしょうか。そして、小さな活字で《人生をより低迷させる旅コミ誌「野宿野郎」を紹介するページです》と書いてあります。

   中に野宿をしてる人へのアンケートがあって、その大半が独身者。それはそうですよね。家庭を持っていて趣味は野宿などと言ったら周囲からヘンな眼で見られるのは当たり前で、私が知ってる人で野宿をしてる人は居ません。また、独身者だって、野宿が趣味と履歴書に書いても会社はちゃんと雇用してくれるのでしょうか。

   しかし《究極のアウトドアへの招待》とある富山大学の村上宣寛著「野宿大全」(三一書房)という本が出版されていて《ただの“アウトドア”なんて生ぬるい。外で寝るってこんなに楽しい!宿の予約なんてもういらない。この本を読めばどこでだって野宿できちゃう…》などの紹介文があります。でも、私には野宿は無理です。

マイケル・ジャクソンに黙祷

   6月30日の「夕刊フジ」に《栄光をつかみながら、晩年の音楽活動は決して恵まれなかったマイケル・ジャクソン》という記事がありました。そして《その境目となったのが1985年に世界的な反響を呼んだチャリティ・ソング「ウィー・アー・ザ・ワールド」ではないか、という見方がある》というのです。

   1980年代、マイケル・ジャクソンスリラーの動画)はクィンシー・ジョーンズと組んで数々のビッグヒットを世に送り出して、世界中を熱狂させました。その頂点の中でアメリカ音楽界のオールスターが結集して作ったのが大傑作「ウィー・アー・ザ・ワールド」。誠に魅力的な曲で、何度繰り返し聴いても飽きることがありません。

   この曲をプロデュースしたのはマイケル・ジャクソンをスターダムに押し上げたクィンシー・ジョーンズで、サビの部分など8割はマイケルが制作し、残りをライオネル・リッチーが担当したのだそうです。しかし、マイケルは曲の要の部分を手掛けたにも拘わらず、年長者のクィンシーやリッチーを立てざるを得なかったのだとか。

   それはさておき、この曲以降、マイケルもリッチーもシンディ・ローパーケニー・ロギンスもこれに参加した人気ミュージシアンが軒並みに失速してるのは《「ウィー・アー・ザ・ワールド」の呪い》と言ってる人が居るようですが、ちょうどLPとCDの端境期で世代交代がぶつかったためという説の方が正しいのではないでしょうか。

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