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ジャズ喫茶でのミエと神業

   私の愛読書に寺島靖国著「辛口!JAZZノート」(講談社)があります。この本はジャズ評論というよりジャズ・エッセイと言った方が適切かも知れません。テンポのいい独特の文体でジャズのあれこれが盛り沢山。初版が1994年ですからもう13年も前の本です。寺島さんはジャズ・ファンなら誰でも知っている吉祥寺のジャズ喫茶「メグ」(  )のオーナーで、一方、ジャズの本を沢山書いています。

   最近はちょっとご無沙汰してますが、この店に昔は本当によく通いました。さて、その本の中で早稲田大学文学部出身の寺島さんが、ジャズ喫茶をはじめた動機を書いています。《ぼくがジャズ喫茶をはじめた動機は簡単だ。レコード係の抜く手もみせぬ「神業」にあこがれたからである》のだとか。

   そう、ジャズ喫茶はお客さんがリクエストをカードとかノートに書き、係の人が沢山のコレクションの中から、当該レコードやCDを素早く取り出します。マニアはミエで珍盤中の珍盤をリクエストし、係の人はミエでいとも簡単にそのレコード、CDを探し出すんですよね。ミエとミエのぶつかり合いがジャズ喫茶の醍醐味(!?)。

   寺島さんはこう言っています。《そして後年、自分でジャズ喫茶をはじめ、抜く手も見せぬ「神業」でミエをはるのを唯一の生きがいにしたのはいうまでもない》と。マニアって面白いですね。

指揮者のサインにご満悦

   前に、指揮者の小林研一郎さんの知人から、小林さんの書いた「小林研一郎とオーケストラへ行こう」(旬報社)という著書を頂きました。その方は、私のリクエストで、本の表紙裏にサインと私の名前を入れるのを小林さんに頼んでくれて、最近、それが手許に届きご満悦です。こういうのって何だか嬉しいものなんですよね。

   さて、この本の中で、小林さんはこんなことを書いています。コンサートのお楽しみに「ウエルカム・コンサート」というのがあって、開演前にホールのロビーで、一部の楽員たちが室内楽の演奏などでお客さんを迎えることがあるというのです。また、時に音楽評論家がその日の演奏曲の解説をするのを聞くことが出来るとか。

   しかし、私が今まで一度もその経験がないのは、いつも、開演ぎりぎりにホールに着いているせいですよね。この情報はコンサートのチラシに書いてあるそうですが、今度は余裕をもって会場に行き、その恩恵に浴そうと思っています。

「みつ豆」と「あんみつ」の元祖

   「あんみつ」と言えば、甘い物の好きな人の定番です。「みつ豆」にあんこをトッピングすることを考えた最初のお店をご存知でしょうか。

   江戸時代からあった和菓子屋が銀座に「若松」というお店を出したのが明治27年(1894年)で、明治30年(1897年)に浅草の「舟和」が考案した「みつ豆」の売上を伸ばす何かいい方法がないか迷っている時に、二代目が日本伝統のあんこを上に乗せることを考えついたんだとか。

   それは昭和5年(1930年)のことで、かなり評判になり、噂を聞きつけて遠くから人がやってきて、お店は大繁盛。そして、時は流れて戦後、今度は三代目が「あんみつ」にアイスクリームを加える事を考えて「クリームあんみつ」を売り出したんだそうです。

   つまり、最初に「みつ豆」を考案したのは「舟和」で「あんみつ」も「クリームあんみつ」も「若松」が元祖なんですね。糖分は肥満に関係がないそうですから、好きな人は我慢しないで大いに食べて下さい。

映画の欺術

   傑作、名作の誉れ高く、よくベスト・テンに入っている作品で、オーソン・ウエルズ監督、主演の「市民ケーン」という有名な映画があります。内容は新聞王ケーンという人の話で、どちらかと言うと、あまり一般的な娯楽映画ではないかも知れません。

   それが、最近、小林信彦著「映画が目にしみる」(文藝春秋)という映画のエッセイを読んでいて、びっくり仰天。その本の中で、小林さんは、この映画には重大なミスがあると書いているのです。

   ケーンの死後、偉大な新聞王の謎を解く鍵は、亡くなる直前につぶやいた「バラのつぼみ」にあるとジャーナリスト達が論じてるのを観てても、別に何の疑問も感じませんでした。ところが小林さんの指摘によると、誰も廻りに居ない時に亡くなったケーンの言葉を聞いた人間は一人も居ないということ。つまり、最初から映画は成立してないというのです。

   小林さんが、このことに気がついたのは、何年か前、飛行機の中で上映されている時だったとか。改めてビデオを観てみたら、本当にその通りで、私のようなウルトラ映画好きが、今までこの「映画の欺術」(小林さんの言葉)に気がつかなかったのが不思議です。

貴重な「お宝映像」

   先日の日曜日(6月24日)は、美空ひばりさんの命日とかで、夜、NHKBSが貴重な「お宝映像」を放送してました。そのビデオ・テープは一般のファンの方が録画したもので、中にはNHKも持っていないのがあるのだとか。そんなことってあるんですね。

   中でも、ひばりさんの歌う「恋人よ」と「昴」など、かって一度も聴いたことがありません。私の大好きなこの二曲、画面を食い入るように観てしまいました。「いつも演歌を歌ってるひばりさんが、こういう曲を歌う時は、何か違うものなんでしょうか」の司会者の質問に、ひばりさんは「歌はみんな親戚ですから……」とさらりと答えてました。

   北島三郎さん、森進一さんとのおしゃべりも面白かったし、セリフの入っていない「悲しい酒」なども珍しい映像。この曲にセリフを入れたのは、ひばりさんのアイデアで、作詩の石本美由起さんが後で付け加えたんだそうです。

   前にこのブログで、演歌は苦手で、聴くのは石川さゆりさんの「天城越え」だけと書きましたが、ひばりさんは特別の特別です。「お宝映像」、ばっちり録画しました。

引退した選手の動向

   サッカーの日本代表のオシム監督が、6月21日に外国人記者クラブで、昨年のワールド・カップを最後に引退した中田英寿氏について「私は代表復帰のドアを少し開けておこうと思う」と述べたとか。

   オシム監督は「なぜ引退したか分からない。もし中田が現役復帰すれば、日本サッカーに勢いがつく」と言いながらも「私は名前だけでは選ばない。当然、他の選手とのポジション争いは避けられないだろう」とも。

   中田氏は、7月1日に香港で行われる「香港返還10周年記念FIFAオフィシャル・マッチ」の中国代表との試合に、国際サッカー連盟(FIFA)選抜チームのメンバーとして出場する予定になっていますが、この試合での活躍が現役復帰の判断材料になるかも知れません。

   熊崎敬氏というサッカー評論家が、W杯のクロアチア戦が終わった直後の中田選手のことを書いていますので、ワールド・カップの懐かしい思い出として読んで下さい。

幕が降りた連続ドラマ

   連続ドラマ「孤独の賭け~愛しき人よ~」の幕が降りました。近年、録画して欠かさずに観た連続ドラマは他にありません。フランス映画を彷彿させるようなエンディング。倒れている人を中心に据えた俯瞰撮影は凝った演出という感じです。

   主人公が「人生を支配してるのは、お金ではなくて、人と人との心の繋がり」ということに気がついた時には、すでに悲劇的な結末を迎えるお膳立てが出来上がっていました。アン・ハッピーな幕切れでありながら、日本の映画やドラマによくみるジメジメした感じがなく、後味が中々グッド。久し振りに重厚なドラマを観た満足感があります。

   原作の面白さがあってのことだと思いますが、脚本、演出、撮影、そして出演者全員の演技に拍手を贈りたくなるような佳作です。愛の描写にも、日本的ではない洒落たセンスがあって、中々いい味が出てました。千種梯二郎(伊藤英明)と乾百子(長谷川京子)の最後の握手、永遠の別れを暗示した印象に残るシーンです。五味川純平の原作小説を読んでみたくなりました。

胸が痛むニュース

   ロシアの25歳のツィンツァバーゼ・ショレーナという美人ピアニストが、仙台国際コンクールに出場のため来日中、仙台市内のプティックで、2万1000円相当のキャミソールを万引きして逮捕されたというニュースにはびっくり、そして胸が痛みました。

   このピアニストはロシアの名門音楽学校「モスクワ音楽院」を卒業し、イタリアの国際コンクールに入賞、フランスの国際コンクールでは2位になったりして、この世界では、結構、名が知れているんですよね。そして、今回、出場している仙台国際コンクールでは、予備審査を通過し、セミ・ファイナルの12人に名を連ねていたとか。

   ちなみにこのコンクールの賞金は、1位が300万円、2位が200万円、3位が100万円、6位までは60万円で賞金獲得の可能性は充分にあったのに、今回の事件で登録は抹消され、出場資格も取り消されたということですが、とても悲しい出来事です。

   それにしても、ロシアの有望ピアニストの懐具合はお寒い限りで、一泊数千円のビジネス・ホテルに宿泊していたなんて信じられません。これから、このピアニストの人生はどうなるのでしょうか。

句読点の打ち方

   丸谷才一さんの「日本語相談」(朝日新聞社)、時々パラパラと読みます。「週刊朝日」の読者との日本語に関する質疑応答集です。その中にこんな質問。「文章のテン「、」とマル「。」はどこに打ったらいいのですか。約束ごとかなにか、あるのでしょうか?」。丸谷さんの回答の要点を書きます。

   まず、丸谷さんはこう言っています。《うんと昔は、句読点は打たなかった。「古事記」だって「源氏物語」だってもとの著書には字しか書いていない。それでは読みにくいので、後に誰かが朱で書き入れたという事情が解れば、どういう風に句読点を打てばいいかはおのずと明らかになる 》と。

   つまり《「。」は文章の切れ目につければいいので別に問題はないが、「、」は、これが無くてもすらすら読める文章に、筆者の親切として所々に打つという考え方が最善》と続け《「、」を打つ理由は「休止の指示」と「論理の明確化」の二つである》と結んでいます。要するに、文章が解りやすく意味がよく通じて読みやすいように打てばいいという事ですね。

一曲だけで有名な作曲家

   一曲だけで有名な作曲家がいます。こよなく美しい「カノン」を作曲したヨハン・パッヘルベル。正式には「3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ」といいこの曲好きな人、沢山います。

   クラシックにあまり関心がない人でも、このメロディを聴けばうなずく有名な曲で、ポピュラーにもよくアレンジされています。私の持っている「カノン100%」(BVCC-37401)というアルバムは、65分間にわたって、この曲の14の違うヴァリエイションの演奏が収録してあり、大変なベスト・セラーです。

   最近、このCDを取り出す機会があり、続けて二回も聴いてしまいました。さて、ヨハン・パッヘルベル(1653~1706)は  バロック中期のオルガン音楽の作曲家で、バッハに大きな影響を与えたことで知られていますが、私達が聴くのはこの「カノン」だけ。何度繰り返し聴いても決して飽きない魅力的な旋律です。

価値のある一勝

   先日の「レッドソックス」対「ジャイアンツ」戦で、松坂大輔投手がメジャー14度目の登板を7回3安打無失点に抑え、8勝目を挙げました。この8勝の中には、打たれてほとんど負けてた試合を、味方打線の援護で勝ったのもあるだけに、今回の勝利は、かなり嬉しかったことでしょうね。本当によかったです。

   ところで、この試合で松坂投手を打てなかったバリー・ボンズ選手が「直球で勝負しなかった」とか色々言っているようですが、驚異的な実力を持っていながら、若干、発言に問題のあるボンズ選手、ちょっと男らしくないですね。投手が打者を抑えるためには、直球ばかりを投げないのは当然の話で、とやかく言われる筋合いはまったくありません。

   また、松坂投手は一回にボンズ選手を敬遠したことを悔しがっているようで、ボンズ選手も「私に勝負を挑むと言った以上、その通りに挑んでこい」と言ったとか。敬遠は試合に勝つための監督の指示で、見当違いも甚だしいです。本来の調子に戻ったような松坂投手、次回もいいピッチングをすることを心から念じます。

日本の「世界遺産」

   「世界遺産」について、どんな知識をお持ちでしょうか。最近、調べてみたので紹介します。「世界遺産」は、記念物、建造物、遺跡、文化的景観などの「文化遺産」と、地形や地質、生態系の「自然遺産」の二つに分かれます。このシステムは1972年の「UNESCO総会」で「世界遺産条約」が採択されたのが始まりで、現在、締結されている国は183カ国。

   さて、「世界遺産」に選んで貰う手順は、国が物件リストを作成して「UNESCO世界遺産センター」に提出し、色々なステップを踏んだ後「世界遺産委員会」が登録の可否を決定する段取りになっているのだとか。現在の日本の「世界遺産」は「文化遺産」が10「自然遺産」が3で合計13。

   「文化遺産」は《法隆寺地域の仏教建造物》《姫路城》《古都京都の文化財》《白川郷などの合掌作り集落》《原爆ドーム》《厳島神社》《古都奈良の文化財》《日光の社寺》《沖縄の琉球王国関連遺産群》《紀伊山地の霊場と参詣道》。そして「自然遺産」が《白神山地》《屋久島》《知床》で、富士山はまだ「世界遺産」に登録されていません。

鮮やかなプロの手際

   池袋東武デパートのレストラン街12階に「日々庵」という鉄板焼・お好み燒屋さんがあります。昨日の日曜日のお昼時、混んでごった返してるその店で、焼いてる人の凄いワザを見ました。

   一人だった私が案内されたのはカウンター席で、鉄板の前の焼く人の真ん前。注文の品物が出来るまでの間、その人の作業をつぶさに目の前で見ることに。店員さんがオーダーを読み上げると、その人は即座に記憶してしまい、聞き返すこともなく、何も見ないで順番に焼き上げていくのです。誠に鮮やかな手際。

   そして、その人(恐らくオーナーか店長)は焼きながら、お店の前に待ってる人の気配りをしたり、店員さんにレジに行くように指示したり、帰るお客さんにお礼を言ったり、忙しい中でも冷静で、店員さんに対する言葉遣いは優しくてとてもいい感じ。

   帰る時、私の賛辞の言葉に応えて、20年のキャリアとかの眼がきれいなその人は「褒めて頂き恐縮です。日々楽しみながらやっています」と淡々と言ってました。凄い人がいるものです。

有名人の熱愛は大変

   眞鍋かをりさんが、このところ新聞やテレビを賑わしています。いつしか26歳になった眞鍋さん、熱愛があっても、まったく不思議ではないのですが、有名人の色恋沙汰は大変。

   自宅の前にも報道陣が押しかけ、カメラの放列には参っているようで、ブログ「眞鍋かをりのココだけの話」の中で胸の内を吐露しています。ところで、眞鍋さんのブログ、特徴のある独特のユーモラスな文体が魅力で、さすが「ブログの女王」と言われただけのことがあり読ませます。

   近頃の文章で気がついたことは、昔は自分の事を「オイラ」といってたのが今は「自分」とか「私」。年齢による変化でしょうか。それにしても、女性タレントはお笑い系の男性がお好きなようで、横浜国立大学卒業の才媛にしても然りです。

破壊してストレスを発散

   インターネットでこんな記事を読みました。スペインの話です。マドリードの中心にある築11年の「NHアルカラホテル」というホテルが改装に合わせて、ストレスがたまってイライラしてる人の為に、ホテルの部屋を思うがままに壊し、ストレスを発散して貰おうという企画です。

   参加者には木づちやヘルメットが用意され、全146室の客室のどこを壊してもよいとか。勿論、お金を取ると思いますが、その記事には値段は書いてありませんでした。心理学者などの審査を通過した30人に参加資格が与えられるようなので、いくらストレスがたまっている人が、急いで日本から飛んでいっても、参加出来る可能性はないでしょう。

   これは、恐らくホテルを新装するにあたっての宣伝と思われますが、外国の人って面白いことを考えつくものですね。もしかしたら、ボーリングのピンを倒す時の破壊的な爽快感もこれに似ているかも知れません。ことにストライクの時の。

奥の深いオトナ語

   サラリーマンやOLにとって、糸井重里監修「オトナ語の謎。」(新潮社)は実に面白くて奥が深くて愉快です。まず、この本の最初に「オトナの世界は、謎めいた言葉に満ちている。オトナが発するひとつひとつの言葉の裏には、辞書には載ってない意味が込められてる」と書いてあります。

   例えば《お疲れさまです》にはこんな事が。「社内での挨拶はおおむねこれでオーケーである。外回りから帰ってきた同僚に、廊下ですれ違う先輩に、帰っていく上司に、残業する後輩に、バイク便のお兄さんに。《お疲れさまです》はさまざまな局面でいかんなく効果を発揮する。なにしろ、男子用トイレで隣の便器に社長が立った時の気まずい雰囲気さえ《お疲れさまです》のひと言で乗り切ることができるのだ」と。

   このサイトを開いて《次元》《取り急ぎ》《手前ども》《詰める》《たたき台》《本決まり》《落としどころ》《前倒し》《織り込みずみ》《別途》《暫定的》《モチベーション》《みょうにち》《ざっくり》《すり合わせる》《さくっと》《目を通す》《流動的》《限りなく》《ネゴ》など、あなたが日常使っている言葉を入力して検索してみて下さい。本当に笑えます。

コンサートの前は回転寿司

   北日本カコー株式会社という会社をご存知でしょうか。「週刊現代」の記事で知ったのですが「回転寿司の台」のナンバーワン企業。この会社の役員にインタビューした内容が面白いのでかいつまんで紹介します。

   回転寿司のそもそもの発想は元禄寿司の創業社長がビール工場を見学した際、瓶がラインを流れるのを見て「これや!」と思ったのがきっかけで、この会社が台を手がけたのは元禄寿司からの注文によるのだそうです。

   ところで回転寿司はみんな右回り。その理由は人間の利き目はたいてい右目なので、右から流れてくる方が寿司を見やすいからなのですね。また回転速度は、遅い場合が分速4メートル、最高は8メートル位で10メートルを超えると寿司がコーナーで倒れる可能性があるのだとか。

   六本木アークヒルズの森ビル3階に「UOKI」という回転寿司屋さんがあります。この店から「サントリー・ホール」まで急いで行けばものの1、2分。コンサートの開演時間が迫ってる時の食事はここに限ります。椅子に座れば直ぐに食べられ、時間がないと思ったら適当な所で止めて会計をすればいいのですから。

作曲家の楽譜の筆跡

   昨年亡くなられた指揮者の岩城宏之さんがご自分のエッセイ「楽譜の風景」(岩波書店)の中で、こんな事を書いています。やはり故人の作曲家浜口庫之助さんとバーで飲んだ時、浜口さんが自作の「ばらが咲いた」を歌ってくれたのを聴いて、シューベルトがピアノを弾きながら歌う「冬の旅」を聴きたかったとつくづく思ったとか。

   つまり、色々な歌手や演奏家によって歌ったり、また、演奏されている解釈は作曲者の意図とは大きな隔たりがあるのを感じたのですね。この事があってから、岩城さんは、シューベルトが歌うのを聴くことが出来ないので、自筆の楽譜をみて、せめて筆跡から何かを得たいと思い、つとめてその機会を多く持つようにしたのだそうです。

   例えばベートーヴェンは乱暴ななぐり書き。モーツアルトは稼ぎ専門のようなスピード書き。バッハヘンデルショパンは写譜屋さんが書いたような美しさだとか。岩城さんは演奏に行き詰まった時には、彼らの筆跡を長い時間眺めて、曲の解釈のヒントを得ていたと書かれています。大好きな岩城さんが亡くなられた時、とても悲しかったです。

電車の中に忘れた傘の運命

   もし、電車の中に傘を忘れたことが一度も無い人がいたら、相当に偉いです。ともかく、電車の中の忘れ物は、大変な数で、その中でも傘が圧倒的に多いとか。忘れた傘が、どんな運命をたどるのか紹介します。傘は発見された駅で保管され、5日経つと警察の「遺失物管理所」に引き渡されるのだそうです。

   しかし、警察にいってしまった後でも、駅に記録が残っているので、問い合わせれば、どこの警察に行けばいいかは直ぐに解るとか。警察に引き渡された後、6ヶ月間落とし主が現れなかった時は自動的に国の所有物になってしまいます。そして、そういう物を扱う指定業者に競売によって払い下げられ、業者は修理したりした上で「鉄道忘れ物市」や専門のショップで販売する仕組み。

   たとえ、そこで自分の傘に出合っても、お金を払わないと自分の物にならないのは勿論です。これは駅員さんから聞いた話です。電車の中の忘れ物は、どこの駅でも特徴を言って問い合わせれば、今は全部の駅がオンラインで繋がってるので、存在の有無はたちどころに解ると言ってました。

パズル「小町算」

   再びパズルの問題です。《1 2 3 4 5 6 7 8 9の数字が並んでいます。このままの順序で、その間に + か - の記号を入れて、計算式をちょうど100にして下さい》という問題です。

   この答えはみんなで11通りありますが、一つだけ解を書いておきます。123-45-67+89=100。あと10通りを時間のある時、「Excel」などの力を借りて、是非、挑戦してみて下さい。インターネットのサイトによると、現代では + と - のほかに × ÷ (  ) を入れる方法があるようで、それだと解は限りなくありそうです。

   いずれにしても、何かアプローチする論理的な方法を考えないと、試行錯誤では時間が掛かりすぎて無理かも知れません。これは世界的なパズルだそうですが、日本では「小町算」と呼ばれ、1743年の「勘者御伽双紙」という書物に紹介されているとかで、その本では、使う記号は + と - の二つだけだったようです。

物の名前

   以前、ステーキのお店で、鉄板の上の焼いた肉にかぶせる、おわん状の道具(蒸す目的)を何と呼ぶのか、好奇心旺盛な私はシェフに聞いたことがあります。その時教えて貰った名称は、正式には「取っ手付きステンレス・カバー」、通称は「カブセ」というのだとか。

   日常、見慣れた道具類で、それには、一体、どんな名前がついているのか気になることがありますよね。私は「モノの名前大図鑑」(ワニマガジン社)というちょっとマニアックな本を持っています。その本は題名の脇に「実用!無用!雑学の極めつき」と書いてあり、生活の上ではあまり役に立たないかも知れませんが、結構、面白いです。

   例えばトイレの呼び方には、厠(かわや)、雪隠(せっちん)、便所、はばかり、洗面所、手洗い、手水場(ちょうずば)、御不浄(ごふじょう)、後架(こうか)、裏、陰所(いんじょ)、閑所(かんじょ)、レスト・ルーム、ウオッシュ・ルーム、ラバトリーなどがあると書いてあります。このほかに「録音室」(音入れ)という呼び方があるのを私は知ってますが。

「世界一の美女」の審査

   ミス・ユニバースのコンテストで、日本の森理世さんが優勝しました。日本は昨年は二位で今年は優勝。日本の女性、凄いですね。ところで「世界一の美女」の審査方法を読みましたので紹介します。

   このコンテストの第1回大会は1952年にアメリカのカリフォルニアで開かれ、以来、毎年約80カ国からその代表が参加して美を競っています。それを主催してるのはアメリカの「ミス・ユニバース機構」ですが、事務局の話によると、その審査基準は55年間、少しも変わってないとか。

   さて、その審査方法。ステージの上で水着姿になって歩くなど色々とあるにせよ、どうやってたった一日で世界一を選び出すのか疑問に思っていたら、実は審査はその日だけの問題ではないのですね。

   各国の代表は約一ヶ月前に開催国に入り、審査会の当日まで、各地で現地の住民と交流して、初対面の人とうまくコミニュケーションが出来るのかとか、疲れた時にどんな態度をとるのかとか、一人一人に審査員がついてみんな審査の対象になっているのだそうです。約一ヶ月の審査があるのを知って「世界一の美女」に納得しました。

メールを見たか確認の方法

   自分の送ったメールを相手が見たか見ないかを確認したい時があります。例えば、何か頂き物をしたり、お世話になったお礼のメールを送った時、相手がそれを見てくれたか、見てないかは重大な問題です。

   もしかしたら、何らかの理由で相手に届いていないこともあるだろうし、届いていてもうっかりして見ていないことも。だからと言って、まさか、お礼のメールの文面に「このメールを見たら返信して下さい」とは書けませんので、悩んでしまいます。

   そこで「Outlook Express」で開封を確認したいメールを送る時の方法をお教えします。その手順は、そのメールを送る直前に、ツール→オプション→確認メッセージ→「送信するメッセージすべてに対して、開封確認メーッセージを要求する」にチェックを入れる→OK。

   これによって、相手がメールを見ると、その人の画面に「メッセージの送信者は、開封確認を要請しています。開封確認のメッセージを送信しますか?〈はい〉〈いいえ〉」と出ます。もし、その人が間違いで〈いいえ〉をクリックしたら万事休す。

   また、相手が確認メッセージの設定のところの「確認メッセージを送信しない」にチェックがあったら、やっぱり確認メッセージは返ってきません。初期設定は「開封確認メッセージの要求を通知する」になっていますが。

   そして、大事なことですが、そのメールを送った後「送信するメーッセージすべてに対して、開封確認メーッセージを要求する」のチェックを消して、元に戻しておく必要があります。

テニスの得点

   テニスの全仏オープンで、カタリナ・スレポトニク選手(スロベニア)とダブルスを組んでいる杉山愛選手は、昨年に続いて今年も決勝戦に進出。願わくば優勝して欲しいです。ところで、テニスの得点は独特の数え方をしますが、その理由をご存知でしょうか。

   テニスでは0点の事を「ゼロ」とは言わずに「ラブ」と呼びます。また得点は15点刻みで、0、15、30、そして次は45ではなくて40。この疑問に答えているサイト(  )があり、それに詳しく書いてありますが簡単に説明します。

   まず、0を「ラブ」という理由は幾つか説があるようですが、0は卵の形をしていて、卵はフランス語で「レフ」と言い、それがイギリスに渡った時に聞き違えて「ラブ」になったという説が最も有力。また、得点の数え方は、昔のフランスでは通貨が60進法だったので、そのクオーターの15点刻みにしたようです。

   しからば、何故、30の次が45では無くて40なのかというと、読む時に「フォーティファイヴ」より「フォーティ」の方が短くて解りやすいということで40にしてしまったとか。ヨーロッパ特有の合理主義の表れかも知れませんね。

痛快なアクション映画

   映画「ダイ・ハード」の4作目、「ダイ・ハード4.0」が6月30日の土曜日から上映されます。このシリーズ好きで、3作品、全部観ていますが今回も待ち遠しいです。ヒーローの巻き込まれ型アクション映画として最高です。

   ことに第1作には興奮しました。テロリストがトラックでやってきて、日本人の経営する会社の高層ビルを占拠するんです。会社は折しもクリスマス・パーテイの真っ最中。その会社で働いている妻の所に休暇できて、たまたまビルに居合わせたニューヨークの警察官ブルース・ウィリスが、たった一人で凶悪なテロリストと死闘を繰り広げるアクション映画です。

   2作目も空港を舞台に、手に汗握る見せ場の連続で面白かったです。但し3作目は大掛かりのわりにストーリー展開に無理がありちょっと疑問。そして、今度の作品はコンピューターがらみの事件のようですが、アナログ人間のブルース・ウィリスがどう立ち向かうのか楽しみです。これを機会に3作品の全部がテレビで放映されるとかで、スケジュールは「ダイ・ハード4.0」の公式サイトに載っています。

肥満の原因ではない糖分

   甘いものは好きなんだけど、太るのを気にして、何となく食べるのをセイブしている人、沢山居るのではないでしょうか。実は私もその一人ですが、心強い加勢を見つけました。慶應義塾大学医学部出身の高田明和著「《砂糖は太る》の誤解」(講談社)という本です。

   それによると「砂糖はブドウ糖と果糖からなる炭水化物に過ぎないのです。ですから、砂糖にはそばや米、小麦粉などに比べて、特別に肥満させる力があるはずがありません。砂糖10グラムと、そば粉10グラム、米10グラムはほとんど同じカロリー量なのです」とかで、続けて「砂糖は肥満とは関係ない。むしろ肥満を抑える効果があるというのが、最近の研究結果です」と明言しています。

   では、何故砂糖は多くの人から肥満の原因と言われるようになったかと言うと、美味しいものが身体にいい訳がないという日本人特有のストイック(禁欲的)な考えに基づいているのだとか。それでは安心して甘いもの満載のサイト(和菓子 洋菓子 和菓子&洋菓子)を紹介します。

グレン・グールドの「運命」

   グレン・グールドの弾くベートーヴェンの交響曲第5番「運命」を聴きました。「エッ」と思われた方がいると思いますが、グールドがこの曲をピアノ・ソロで弾いているとても珍しいCD(SMK 52636)があるのです。しかも全曲を。グールドと言えばバッハが有名で夥しいCDが出ています。

   それが、前にふとグールドがバッハ以外、例えばショパンを弾いたらどんな演奏になるのか気になって、ある日、HMVの池袋店で店員さんに訊ねてみたのです。そうしたら、その若い女性の店員さんは、何も調べないで、たちどころにそのCD(SONY SRCR 9872~3)を私の眼の前に。

   それにはショパンのほかにメンデルスゾーン、スクリァービン、プロコフィエフのピアノ曲も入っている大変貴重なアルバムです。店員さんの鮮やかな対応が頭に残っていた私はこの事をかなり前にブログに書きました。そして、その時、ついでに教えてくれたのが、この「運命」のCD。思い出しては時々聴きます。

苦悩の投手起用

   昨日、テレビで早慶戦を観ました。それにしても、神宮球場を超満員にした斉藤佑樹選手って凄いですね。テレビ解説の早稲田の前監督も言ってましたが「一人の選手の出現によって学生野球がこんなに盛り上がって嬉しい」と。

   昨日は早慶戦の雰囲気に飲まれたのか、大量点に油断したのか4点を失いましたが勝利投手。リーグ戦を通しては4勝して、優勝に貢献したのは間違いありません。テレビに映ったあの爽やかな笑顔が印象的でした。しかし、私の勝手な推測ですが、優勝するまでの監督の胸中は大変なものだったのではないでしょうか。

   もし、第1戦に斉藤投手を先発させてすんなり勝ったとしたら、上級生のピッチャーの面目が無くなるのが解っているので、監督の苦悩が滲み出た投手起用でしたが、それが裏目に出て敗戦。

   そして、何としても勝ちたい昨日の試合で斉藤投手が4点を取られた後、2年生、3年生のピッチャーを出す事が出来たのは、偏に大量点のお陰だと思いました。全てうまくいって本当によかったですね。

「裁判員」の選定方法

   二年後に実施される「裁判員制度」の具体的ルールが、ほぼまとまったようで、その中で一般の人が最も関心が高いのは「裁判員」の選定方法。その手順を新聞で読みましたので、読んでない人の為にちょっと紹介しておきます。

   まず「選挙人名簿」からくじ引きで選ばれた人(70歳以上は除外)が「裁判員候補者名簿」に名前が載ります。すると、裁判所から当人宛に、名簿に載ったという「通知状」と「調査票」というものが届くのだそうです。

   その「調査票」には「裁判員になれない理由」を書く項目があり、届け出てそれを裁判所が認めてくれれば、名簿からはずして貰う事が出来るのですね。その理由とは「重い病気や傷害を持ってる」「同居の親族を介護しなければならない」「自分が処理しないと著しい損害が出る仕事を持っている」など。

   そして、その他の「やむを得ない事情」については、年内に法務省が政府原案を作成するのだとか。それで、具体的に裁判の日程が決まると、今度は「裁判員候補者名簿」からくじ引きで「裁判員」が選ばれて、裁判所から「呼び出し状」が届く仕組み。その「裁判員」の日当の上限は1万円だそうです。

音楽CDとDVDの検索

   映画のDVDやビデオを探す場合、この前「allcinema」という大変便利なサイトを紹介しましたが、音楽CDやDVDの検索はHMVのホーム・ページがかなり強力です。例えば「松任谷由実」のCD、DVDを探すには、このサイトを立ち上げて、検索のところに「松任谷由実」と入れて「go」をクリックするだけ。

   すると、現在、市場に出ている「松任谷由実」のCDとDVDの全てがジャケットの写真入りでズラズラと出てきて、枚数が多いと何ページかに分かれて表示され、価格も在庫の有無も解ります。表示順は《普通》《販売年度順》《ベストセラー順》《タイトル順(A~Z)》《価格順》の5通りで、選択すると直ぐに並べ替えてくれます。

   そして、表示されているタイトルをクリックすると、それに収録されている全部の曲名が出てくるという至れり尽くせりのデータ・ベースです。また、検索基準の初期設定は《全商品から》になっていますが、ジャンルを絞った変更も自由。音楽ファンはこのサイトを「お気に入り」に登録しておく事をお薦めします。

「鈍感」の効用

   現在、ベストセラーになっている渡辺淳一著「鈍感力」(集英社)を読みました。作家になる前はお医者さんだった渡辺氏なので、医学的見地も交えて、例を挙げながら「鈍感」の効用を色々と述べています。

   例えば「健康であるためにもっとも大切なことは、いつも全身の血がさらさらと流れることです。そのためには、あまりくよくよせず、他人に嫌なことをいわれても、すぐ忘れる。このいい意味での鈍さが、血の流れをスムースに保つ要因になるのです」と力説しておられます。

   そのほか「五感は鋭いより鈍い方がむしろプラスになる」とか「あまり物事を気にしない人の方がよく眠れ、それが取りも直さず人を愛し、仕事に専念出来ることにつながる」とか、精神衛生上の秘訣を色々と教えてくれています。

   もし、現在、悩み事を抱えてくよくよしていたり、人間関係に頭を痛めてる人などに一読をお薦めします。何かヒントが得られるかも知れません。

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