無料ブログはココログ

« 2006年11月 | トップページ | 2007年1月 »

今年を締める「第九」演奏会

   昨日30日、「第九」のコンサートに行ってきました。今年は池袋の東京芸術劇場で2時から大友直人指揮の東京交響楽団です。素晴らしい演奏でした。殊に第3楽章に何だかいつもと違う感動があり、そして最終楽章。「歓喜の歌」の大合唱に身体全体がのめり込み、凄まじい盛り上がりの中で今年の「第九」が終わったのです。

   拍手、拍手のアンコールが何度も繰り返され、大友直人さんと4人のソリストは舞台の袖を出たり入ったりして、アンコールに応えてました。やがて大友直人さんが指揮台に上がったのです。「第九」のコンサートではあまりないアンコールの演奏かと観客は固唾を飲んで注目。その時「蛍の光」の演奏が始まったのです。何年か前、小林研一郎さんが味あわしてくれた感動を大友直人さんも。

   《蛍の光 窓の雪 ふみ読む月日 重ねつつ いつしか年も すぎの戸を あけてぞ今朝は 別れゆく……》オーケストラ、コーラス、4人の独唱者が一体になった豪華な「蛍の光」です。コーラスの人はみんな手にキャンドル・ライトを持ち、一部の人は客席の通路に降りてきて歌うのです。

   ちらっと見ると、観客の目はどの人も涙がいっぱい、私も止めどなく頬を伝わる涙をどうすることも出来ませんでした。今年も、あと僅かで終わるんだという感傷が美しい旋律によって涙を誘うのです。音楽っていいですねぇ。大友直人さん、本当に本当に有難うございました。今年もこれで年が越せます。

画期的な音楽祭「熱狂の日」

   「熱狂の日」(ラ・フォル・ジュルネ)の会員になってる関係で、来年もこのイベントが開催される旨のメールが配信されました。場所は有楽町の東京国際フォーラムで、ゴールデン・ウイーク5月2日(水)~5月6日(日)の5日間です。「熱狂の日」とは1995年にフランスの港町ナントという所に誕生したクラシックのイベントで、2005年に日本に上陸し、来年は3年目になります。

   この音楽祭の特徴は、会期中、朝の9時から夜の11時過ぎまで東京国際フォーラムの幾つかの会場で約200回のコンサートが開催され、一流の演奏が1500~3000円という破格の値段で楽しめるということ。また、中には赤ちゃんとか3歳以上ならOKのコンサートもあり「音楽会に行きたいけど小さな子供が居て…」という人にも対応しています。

   今年はモーツアルト生誕250年にちなみモーツァルトばかりのコンサートでしたが、約70万人の来場者があり「一日中、8時間コンサートをはしごした」とか「クラシックのイメージを変えた画期的な催し」とか沢山の人から事務局にコメントが入ってるようです。

   来年は「民族のハーモニー」 がテーマで、有名な作曲家の名の知れてる曲ばかり。いずれ200公演のリストが出来ると思いますので、来年は早めにチケットを買ってこのイベントに参加してみたらいかかがですか。

   また、会員になっても会費は無料で、メール・マガジンや色々な情報が入りますので、クラシックに興味がある方は会員になるといいと思います。事務局のメール・アドレスはnekkyo@t-i-forum.co.jpで電話番号は03-5221-9100です。

芸術的なループ・シュート

   このところの中村俊輔選手の活躍には、眼を見はるものがあります。ちょっと前の試合で、フリー・キックでゴール右上ぎりぎりにシュートしながら入る凄い映像をテレビで見たと思ったら、つい最近の26日の対「ダンディー」戦では、2対ゼロで負けてた試合に、中村選手のアシストで1点を取り、次にゴール・キーパーの位置をよく見極めた上での、頭の上をふんわりと越す芸術的なループ・シュートで同点に追いつき、敗戦を免れました。

   私もこの鮮やかなシーンをテレビで見ましたが、これらの活躍により中村選手の所属する「セルティック」は現在のところ19戦無敗の快進撃を続けています。厳しい局面を一人で打開した中村選手のことを監督は「選手の何人かはこの試合は負けると思ってたんではないだろうか。彼は天才だ。他の選手を引っ張っていきながら、同時に素晴らしいプレーも出来る。これ以上何が望めるだろうか」と絶賛したそうです。

   その中村選手を日本代表からはずした監督が居たんですから驚きです。日本のサッカー・ファンの為にも、中村俊輔選手、これからも大いに頑張って欲しいです。

ヘンなコンテスト

   ヘンなコンテストがあるものです。日本漢字能力検定協会主催の「変換ミス・コンテスト」の今年度の一位は「遅れてすいません。回答案です」を変換ミスした「遅れてすいません。怪盗アンデス」とか。これは終電間際に会議の資料を急いで仕上げ、焦ってメールした際のタイトルだったとのことです。

   一般から募集した全2079作品から22作品がエントリーされ、他に「それは会社の方針とのこと、正しいようです」が「それは会社の方針とのこと、但し異様です」とか「そんなに働いたならだいぶ疲れてるね」が「そんなに働いた奈良大仏枯れてるね」とか「お客様用トイレ」が「お客彷徨うトイレ」とかがあったそうですが、これは変換ミスと言うよりむしろダジャレの分野ですね。日本語って難しくて面白くて奥が深くて世界に類を見ない言語です。

黒沢明監督の傑作

   黒沢明監督の映画の中で何が一番かと尋ねられたら、やっぱり私は「天国と地獄」(これから観る方はクリックしない方がいいかも)を挙げますね。よく「七人の侍」が一番と言う人が多いけれど、個人的に時代劇があまり好きでない私としては、黒沢監督が油が乗っていた時の現代劇「天国と地獄」に軍配を上げてしまいます。

   さてこの映画、素晴らしい構成です。原作エド・マクベインの「キングの身代金」を、日本を代表する脚本家4人が共同で執筆したシナリオ。勿論、黒沢明も入ってます。前半は、会社役員の権力争いが骨子で、そのさなかに犯人が目的の役員の子供を間違えて、運転手の子供を誘拐して身代金を要求するという展開に思わず物語の中にのめり込みます。

   そして後半は、推理しながら犯人を追う刑事の手に汗にぎるサスペンス。まったく無駄のないシーンの連続にさすが黒沢明と唸らされます。例の「映画大辞典」で見ても、沢山の人が高い評価を与えています。ともかく面白いです。

   この映画のビデオ持ってて時々観ますが、初めて映画館で観た時「終」の字が出たあと、真っ暗なスクリーンに向かって大勢の観客の拍手を今もはっきり覚えています。もし観ていなかったら、レンタル屋にありますから、是非、観て下さい。

モーツアルトの「レクイエム」

   久し振りにモーツアルトの「レクイエム」をカラヤン指揮ベルリン・フィルの名演奏で聴きました。声楽仲間では略して「モツレク」というのだそうですが、この曲、本当に好きです。モーツアルトは35歳の時に重い病になりましたが、病床でも作曲を続けて、生計を立てていました。そんな時のある日、痩せた気味の悪い男がモーツアルトを訪ね、多額のお金を置いてレクイエムの作曲を依頼したのです。

   その条件は「早い方がいいけど、別に期限は決めない、そして出来上がったら残金は要求通り幾らでも支払う」というもの。体調の悪いモーツアルトはこれをあの世からの注文と思い込み、恐怖におののきながら作曲をしていたと音楽史の本に書いてあります。

   言うまでもなくレクイエムとは死者の霊をともらう為の曲ですからね。後で解ったことは、この注文主はフランツ・ヴァルゼック・シュトゥパハという伯爵で、亡き妻の魂を鎮めるための依頼、そして痩せた男はその使いの者であったとか。

   残念なことに、モーツアルトはこの曲を完成することが出来ずに亡くなり、25歳の弟子のジュースマイヤーがその後をモーツアルトの作曲技法を真似て作曲し、2年掛かって完全なものにしたのです。二人がかりで作った「レクイエム」、素晴らしい名曲です。

「クイック起動」の表示

   パソコンの「スタート」の右隣にディスク・トップにあるアイコンと同じものが表示されていると、同時に複数のアプリケーションを立ち上げる必要のある時に便利です。またスタート→すべてのプログラムでは沢山の中から選ばねばならず、頻繁に使うものだけをここに表示しておくと、迅速性が増して作業効率が向上します。

   さて、その方法は、タスクバー(「スタート」の右にあるスペース)のどこかに矢印を置き右クリック→プロパティ→タスクバー、そして「クイック起動を表示する」にチェックを入れて「OK」すると小さなアイコンが出てきます。

   このアイコンを追加するには、今度は、「クイック起動」の場所のアイコンのないスペース(ほんの僅か)を右クリック→フォルダを開く、で「Quick Launch」が出てきて、ここに予めディスク・トップのアイコンを複製しておいたものを「ドラッグ&ドロップ」すると、いくらでも追加することが可能。でも、限られたものだけがいいと思います。

   「スタート」の右隣には3つのアイコンしか表示されませんが 》 をクリックすると全てが表示されます。この3つのアイコンに「Internet Explorer」、「Outlook Express」などを入れておくととても便利です。また「ドラッグ&ドロップ」で順番を変えることも出来ます。

普段聴けない「第九」

   我が家恒例の暮の「第九」のコンサート、かなり以前から続いています。一つの行事になっていて「第九」のコンサートに行かないことには年が越せないんですよね。今年、サントリー・ホールの小林研一郎指揮日本フィルのチケットの手配が遅れて取れなくなってしまい、12月30日に池袋の東京芸術劇場で、大友直人指揮東京交響楽団の「第九」を聴くことになっています。

  私の持っている「第九」、CDが7枚LPが4枚もあり、かなりそうそうたる演奏者たちです。ところが、このCDもLPもほとんど聴いたことがありません。暮にコンサートに行くのが判っているので、中間で聴いてしまうと暮の感動が薄れてしまうような気がして、聴きたくても聴けないのです。ちょっとヘンですが。従って映画「親愛なるベートーヴェン」も同じ理由で見送りです。

   今年も一年間、聴くのを我慢していた「第九」を12月30日に心いくまで楽しんできます。そして、翌日の大晦日に小澤征爾の「第九」を聴こうと思っています。

強力な目覚まし装置

   始発電車の運転手は、当然、その駅の宿泊所に泊まりますが、もし寝坊したら始発電車が出なくなって、それこそ大変なことになってしまいます。そこで、その運転手を何が何でも起こすのにどうしているかご存知ですか?宿泊所には何人もの人が寝ています。目覚まし時計など音を出すものでは、寝たばかりの人とか、まだ起きる時間に早過ぎる人までみんな起こしてしまい使えません。

   以前は、時間がくると振動するベッドが使われていたのですが、JRが開発した現在の目覚まし装置はもっと強力です。この目覚ましはセットした時間になると、ベッドのマットの下に敷いた袋に空気が送り込まれて枕状にふくらみ、腰のあたりを押し上げます。更にこの空気枕がしぼんだりふくらんだりして、最後はその人の身体を弓なりに持ち上げるので、イヤでも眼が覚める仕掛けになっています。

   「おこし太郎」と名付けられたこの自動起床装置は、JRが商品として9万8千円で一般の人にも売ってるそうで、今までどんな目覚ましを使っても起きられなかった人に好評とか。すでにかなりの売上実績があるそうです。「起こしたろう」というネイミングも秀逸ですよね。いつも寝坊して遅刻ばかりしてる人は、ちょっと高いですが是非!

じゃんけんの掛け声と必勝法

    じゃんけんをする時の掛け声は、どこに行っても「ジャンケンポン」だと思っていたらそうではないのですね。京都や大阪など関西では「いんじゃんほい」福岡では「じゃんけん、しっ!」群馬では「ちっ、かっ、きゅ」島根では「やっきっき」静岡では「ちょいちょい、ほい」北海道では「じゃんけんしょ」などと言うのだそうです。

   つまり、掛け声を何と言うかを聞けば出身地が解るとか。それを地域別に分類してるサイトがあるのにはびっくりします。また、じゃんけんを徹底的に研究してる人がいて「じゃんけん必勝法」というサイトには16章にわたりその論拠が展開されています。全部読むには時間が掛かる大論文ですから、仕事中は無理ですね。

   そして、その論文には著作権があるので、どこかに掲載する時には、メールで承諾を受けて欲しいと、サイトにメール・アドレスが書いてあります。但し「掲載させて!」「おーけい」って感じで簡単に許可するとか。世の中には色々な方がいますねぇ。でも楽しい論文です。この作者のプロフィールが知りたい方はこのサイトに。

ランチの手際のいいオーダー

   レストランのランチ・メニューに、パスタやスパゲッティを3種類くらいの中から選択し、それにサラダとコーヒーか紅茶が付くのがよくありますよね。さて、その注文を取りにきたお店の人とお客さんとの普通のやりとり。まずお店の人が内容を説明します。「今日の日替わりのAランチは《スモーク・サーモンとホウレンそうのトマト・クリーム》そしてBは……、Cは……」。

   するとお客「Aランチをお願いします」お店の人「コーヒーか紅茶がつくんですが何になさいますか?」お客「それでは紅茶」お店の人「紅茶はレモンかミルクかどちらになさいますか?」お客「ミルク」お店の人「紅茶はいつお持ちしますか?」お客「食後に」お店の人は伝票に以上のことを書き込んで注文終了。内容の説明と質疑応答に30秒くらいは掛かりますよね。

   それでは、効率的で手際のいい注文の仕方を伝授します。その店のメニューは大抵外の入口の所に書いてあり、内容も飲み物が付くのもお店に入る前に解ります。そこでお店の人がきたら「Aランチで、食後にホット・ミルク・ティーをお願いします」「わかりました」。5秒で終わります。でも、あまり事務的ってダメなのかなぁ。

パソコンのクリック方法の変更

   パソコンのアイコンを開くには、普通はダブル・クリックですよね。コントロール・パネルにしても、エクスプローラーのフォルダーから立ち上げるにしても、みんなダブル・クリックです。これをクリック一回で立ち上がるシングル・クリックに変更する方法があります。

   その手順は、スタート→コントロール・パネル→ツール→フォルダーオプション→全般。するとそこに「クリック方法」の設定があり、ダブル・クリックもシングル・クリックも選択自由。予め全部に下線をつけることも、ポイントした時にのみ下線をつけることも選べます。

   私などポイントした時にのみ下線を付けるシングル・クリックにしていますが、操作性も迅速性も快適で申し分ありません。しかし中にはダブル・クリックでないとイヤだという方も居るかも知れませんね。ウインドウズの設定は本当に至れり尽くせりです。

これぞサッカー

   日曜日の「バルセロナ」対「インテルナシオナル」のサッカーの試合、テレビでワクワクしながら観戦しました。結果は大方の予想に反して、ワールド・カップの代表選手が一人も居ない「インテルナシオナル」の優勝。ボール支配は「バルセロナ」の方が多かったように思いますが、決定力が無かったですね。再三のゴール・チャンスを逃して結局は無得点。

   終了五分前のロナウジーニョの絶好の位置からのフリー・キックが、ワクの左を僅かにはずれ、ロナウジーニョの自嘲気味の笑顔が印象的でした。この試合の私の注目は何と言ってもロナウジーニョとデコとアレシャンドレの個人技。 ロナウジーニョへのマークがきつく、複数に囲まれても、ボールを奪われることなく味方に出すテクニックはやっぱり凄いと思いました。

   それに、相手にユニフォームを引っ張られようが、激しく当たられようが、怒った顔一つ見せないのは、さすが世界一と言われてるプレイヤーですね。ワールド・カップの代表選手が何人も居るチームが負けるのですからサッカーは何が起こるか解りません。MVPに選ばれたのはデコ、本当にいい選手です。超一流のサッカーを堪能しました。

楽しい絵画の鑑賞

   銀座の裏通りには画廊が沢山あります。個展をやってたり、色々な画家の作品を展示してたりして、大抵は入場無料です。前にこんなことがありました。ある結構大きなが画廊をちょっとのぞいたら、素人目にもよく解る「ユトリロ」の絵が何点も展示してあるのです。10点はあったでしょうか。沢山の「ユトリロ」が無料で公開されてるのにびっくりして、そこに居た女性に聞いてみたら、こんな答えが返ってきました。

   そこの画廊のオーナーは「ユトリロ」のコレクターで、いつも倉庫に保存してある絵に空気を当てるために、年二回ほどお店に展示するとか。つまり私は幸運にも、偶然、その日にぶつかったのですね。好きな「ユトリロ」の絵をかなり長時間、こころいくまで堪能し、幸せな気分で画廊を出ました。

   昨日、銀座の並木通りを歩いていたら、小さなビルの前に絵の写真があって「森吉健展」とか。何となくその写真が眼を引いたので、そのビルの二階にある「あかね画廊」とかに入って見たら、素晴らしい絵が何点か展示してあり、それらの絵を鑑賞していると、近づいてきた男性がその絵を描いた森吉健さん。思い掛けずに、プロの画家の方と絵の話が色々と出来て楽しかったです。

思い切った問題提起

   ベルギーの公共放送が12月13日の夜、臨時ニュースのかたちで「北部のフラマン地域がベルギーから独立した」という架空のニュースを放送し、大騒ぎになったニュースにはびっくりしました。前からベルギーは北部地域(オランダ語)と南部地域(フランス語)の不和がめだち、その問題の「議論のため」ということですが、随分思い切ったことをするものですね。

   「国王が國を離れた」とか「ベルギーはもはや存在しない」とか公共放送がかかなり具体的なことを言ってるのですから、国民はたまったものではありません。その放送のテレビを見ましたが、非常に手が込んでてスタッフも名演技。放送局には何千件の問い合わせが殺到し、接続不能になったとか。

   30分後に「これはフィクションです」との表示が出たそうですが、テレビ局は何を考えていたのか、理解に苦しみます。何しろ公共放送ですからね。道行く人への日本のメディアのインタビューも見ましたが、みんな一応に驚いたり怒ったりしてました。裏に部外者には解らないよっぽどの事情があるのでしょうね。

対談の妙味

   タイトルが「チチンプイプイ」という推理作家、宮部みゆきさんと女優、室井滋さんの対談集があります。室井滋さんは女優業のかたわらエッセイの本、沢山出してて同じ物書きということで起きた企画でしょうね。もともとテレビのトーク番組が好きな私としては、こういう本、たまらないです。二人は色々な体験談を語るのですが「何でそんなことが実際に起きるの」っていうことばかり。

   また「阿川佐和子のこの人に会いたい」も実に面白いです。各界の著名人との対談集ですが、作家の五木寛之さんが髪の毛は年に四回ぐらいしか洗わないと言ってたり、小室哲哉さんがすでに小学校三年生の時に学芸会をプロデユースした事など面白い話が盛り沢山。

   そして「それはまた別の話」という三谷幸喜さんと和田誠さんの映画を語る対談集。12本の有名な映画がベースになっているのですが、全部私の観てる映画ばかりなので、面白くて面白くて、文庫本とはいえ500ページを越す厚い本を一気に読んでしまいました。

舞台から主役が怒って退場

   ミラノのスカラ座で、12月10日、歌劇「アイーダ」の公演中に、主役のフランスのテノール歌手ロベルト・アラーニャが観客からブーイングを受けたため、怒って退場するという前代未聞のハプニングが起きました。

   そのブーイングの理由は、初日の公演後の新聞のインタビューでアラーニャが「スカラ座の観客は要求が多くて難しいので、今回は出演するが、今後はスカラ座での公演はキャンセルする」という発言に観客が反発したものと見られています。

   退場した後、デュエットを歌うはずだった共演者はソロでその場を何とか切り抜け、舞台衣装ではないジーンズに黒いTシャツ姿の代役が舞台に上がって公演を継続したそうです。

   公演終了後、その代役に対する拍手喝采は10分くらい鳴り止まなかったとのことで、その代役は「急に捕まえられて舞台に放り出された感じで、思い掛けない試練だったけど、うまく乗り越えられた」と語ったとか。

   公演中にヤジを飛ばす観客のマナーの悪さに呆れ、怒って舞台から消える主役に驚き、そして、主役に代わって直ぐに歌える代役が舞台の袖に居ることに感動します。

世界で一番小さな国

   世界で一番小さな国はバチカン市国です。イタリアのローマ市の中にあり、キリスト教(カトリック)の信仰の中心地です。面積は0.44平方キロメートル。ちなみに東京ディズニーランドが0.48平方キロメートルなので、本当に小さいです。しかし、ちゃんと世界に認められてる独立国家で、日本に大使館もあり、日本もバチカンに大使館が存在します。

   人口は822名(2006年9月)、元首はローマ法王で、通貨はユーロ、言語はラテン語(公用)とフランス語(外交)とイタリヤ語(業務)の3つを使い、軍隊は勿論なくスイスの衛兵が警備に当たっているとか。ローマ市の中にある国家とは不思議な存在ですね。ともかく世界最小の国はバチカン市国と思っていたら、それより更に小さい国があるのです。

   その国の名前はシーランド公国。イギリスの海岸から10キロメートル沖合に浮かぶ面積がバスケットボールのコート程度の小さな島で人口4人。第二次世界大戦中はイギリスの沿岸防衛の拠点として要塞がありました。ところが1967年9月に元英国陸軍少佐のパディ・ロイ・ベーツという人が「独立宣言」を発表、裁判の結果、国として認可されたのです。しかし国際法上は認められておらず、やっぱり世界で一番小さい国はバチカン市国ですね。

ホラーもオカルトも苦手

   「このミステリーがすごい!」2007年版買いました。年一回発刊のミステリー・ファンにとって有名なこの雑誌、ベストテンが楽しみで真っ先に見てみたら、がっかりです。こともあろうに今回の1位は何とホラー小説短編集とかで、平山夢明著「独白するユニバーサル横メルカトル」という訳のわからない題名の大変マニアックな作品です。

   総評に《久々に大混戦の今年、本命不在のレースに躍り出たのは怪しい魅力全開の短編集だった!》とあり、平山夢明氏がこのベストテンに名前が出たことすら初めてとかで、その作家を私は知りませんでした。

   著者自身も1位と聞いて冗談と思ったと言うくらい意外なんでしょうね。前回の東野圭吾著「容疑者Xの献身」とは大違いのジャンルで、ホラーやオカルトが苦手な私としては、絶対に読まない小説です。ベストテンの選者は人それぞれですから、仕方ないです。  

観たい音楽映画

   12月9日より上映している「敬愛なるベートーヴェン」、是非、観たいです。音楽史によると「第九」初演の指揮はウムラウフという人で、ベートーヴェンは舞台で総指揮を取ったと書かれています。また、この時、すでに耳が全然聞こえなかったベートーヴェンには観客の熱狂的な拍手が解らず、歌手の一人がベートーヴェンを観客の方に向けて、曲の成功を知ったと音楽史にありますが、女流監督アニエスカ・ホランドはこの辺りのことを、どんな風に描いているのでしょうか。

   ただ、クラシックの音楽映画には苦い思い出があります。かなり前に「チャイコフスキー」というソ連映画があり、飛んでいって観たら大変な映画。何しろチャイコフスキーの有名な三つの交響曲の楽章を、まるでポピュラー音楽の曲のように細切れにして、つまり、交響曲第3番の第2楽章の次に第1番の第4楽章、その次に第2番の第2楽章といった具合に使い、呆れかえって映画館を途中で出た覚えがあります。そういうことって、いつまでも忘れないものですね。でもこの映画はそんなことは無いと思っています。

時代考証って大変

   NHKの大河ドラマ「功名が辻」の中で時代設定を間違えたセリフがあったとかを読みました。そんな事でもニュースになるんですね。問題のセリフは12月3日放送の秀吉の妻高台院(浅野ゆう子)と千代(仲間由紀恵)の会話で「関ヶ原の戦から3年、うちの人(秀吉)が死んで10年」と言ったんだそうですが、正しくは5年とか。

   NHKの話によると脚本家の原稿には年代部分が空欄になっていることが多く、専門家を交えた時代考証会議で正確な数字を入れるのだそうですが、今回は会議の後にプロデューサーが最初の台本になかったセリフを追加した時に間違えたとかです。決して脚本家、時代考証の専門家、俳優の言い間違いではないとNHKは弁明してるそうですが、時代考証って大変ですね。

   再放送では「10年」という声を探し出し、その部分だけ「5年」に修正して放送したそうですが、その技術と手間に感動します。今回のことは、恐らく一般の聴視者から指摘があったものと推測されますが、ドラマを観てて、そんな間違いを発見する人って凄いですね。驚嘆に値します。

高額なオークションの落札

   このところ、幾つかの高額オークションの話題が報じられています。映画「ティファニーで朝食を」のファースト・シーンで、オードリー・ヘップバーンがパンをかじりながら街を歩いていた時に着ていた洋服が1億円で落札されたとか。

   イギリスのチャーチル首相が書いた絵が何千万円、またトーマス・エジソンがどこかの電気会社と特許の件で争った時に証拠品として使った電球23個が4千500万円。そして、ヒトラーがドイツの技術を世界に誇示するために作らせたレーシング・カーの予想される入札額は、13億5000万円とか言われています。

   この車はフォルクスワーゲンの設計で有名なフェルディナント・ポルシェ氏にヒトラーが製造を要請したもので、実際のレースで優勝したこともあり、400馬力以上のエンジンを持つ同型車は、現在、世界に2台しかないそうです。それにしても、世の中には凄いお金持ちが沢山いますね。

「チェス」もスポーツ

   現在、開催中のアジア大会から「チェス」が競技種目に入り驚いています。とても運動競技とは思えないのですが「知力で争うれっきとしたスポーツ」とか。次のステップはオリンピック種目に入れようと国際チェス連盟は頑張っているようです。

   面白いのは今回参加する日本選手は、65歳の女性1人と16歳の男子高校生が2人で、3人ともかなり筋金入りの腕前のようで、65歳の女性は40年のキャリアを誇り、また、高校生の1人は史上最年少で日本選手権を二連覇した強者。アジア大会の檜舞台でどんな成績を残すか見物です。

   しかし、今年5月の世界大会「オリンピアード」では男子は87位、女子は85位。余暇にチェスの国際大会に出場したりして、実力は日本のチャンピオン・クラスといわれる将棋の羽生善治3冠が参加してないのが残念です。「チェス」も他の競技と同じようにドーピング検査が行われるようです。

情報伝達機能の著しい進歩

   コンピューターの分野に「ユビキタス・コンピューティング」という言葉があります。それがいつしか「ユビキタス」だけでも通用するようになり、その意味はラテン語で「至るところに偏在する」だそうですが、簡単に言えば、どこにでもあるコンピューターを媒体とした情報管理システムのことです。

   現在、東京の上野動物園で10月から実施されてる「動物説明システム」もその一つ。動物園の窓口で身分を証明するもの、例えば運転免許証などを提示すると「UC」(ユビキタス・コミュニュケーター)と呼ばれるテレビのリモコンをちょっと大きくしたみたいな端末を無償で貸してくれて、それをそれぞれの動物に向けると、動物のオリにセットされている赤外線照射を「UC」が読み、その動物の説明を「UC」のディスプレイに表示したり、イヤ・フォンに流してくれるのです。

   この「ユビキタス実証実験」は全国各地で展開されていて、10月に奈良、11月に静岡、そして、来年1月からは東京の銀座に「東京ユビキタス計画・銀座」が導入されるとか。いずれ「UC」は携帯電話とドッキングするのではないかと推測しています。情報伝達システムの進歩、著しいです。

映画と音楽

   映画と音楽は抜き差しならない関係です。映画音楽の名曲、沢山あります。しかし、印象に残っている音楽は、名作と呼ばれる映画に多く、例えばルネ・クレマン監督の「太陽がいっぱい」。衝撃的なラスト・シーンに流れていたあの甘美なメロディが実に効果的でした。この映画のアラン・ドロン、本当に素晴らしかったですね。

   また、キャロル・リード監督の名作「第三の男」の中で、随所に出てくるアントン・カラスの音楽も映画を引き立て、やっぱりラスト・シーンが鮮やかに脳裏に残っています。並木道を遠くから歩いてくるアリダ・バリを何かに寄り掛かって待ってるジョセフ・コットン。バリは前を直視したままコットンに一瞥もくれないで通り過ぎ、コットンは何も言わずに煙草に火を付けたところでTHE ENDが出ます。映画史に残る有名なシ-ンです。

   「ティファニーで朝食を」の《ムーン・リバー》もよかったですね。オードリー・ヘップバーンがパンをかじりながら街を歩くファースト・シーンに流れていたこの曲。そして、雨のラスト・シーンにも。ヘンリー・マンシーニの傑作です。そして「カサブランカ」の中で使われていたジャズのスタンダード《アズ・タイム・ゴーズ・バイ》。邦題の《時の過ぎゆくままに》で知られていますが「カサブランカ」はこの音楽なくしては成り立ちません。映画音楽、いいです。

漢字の成り立ち

   象形文字というのがあります。物の形が抽象化されて、やがて文字化されたものですね。人・子・女・手・目・耳・爪・刀・魚・馬・羊・門・車・皿など約500個あるそうで、その形を頭の中に思い浮かべると、何となくその成り立ちが解るような気がします。ところで、広い世界の中で、文法は違っていても、漢字という同じ言語形態を持っているのは中国と日本だけ。そういった面からも仲良くしなければいけませんね。

   さて、あと一ヶ月足らずでお正月。周知の方も居ると思いますが「元日」と「元旦」の違いをご存知ですか?「元日」は一月一日の朝から夜まで、そして「元旦」は一月一日の朝のことで、「元旦」の旦の字は地平線から顔を出した太陽を表しているとか。従って「元旦の朝、新年の挨拶をする」は間違いで「元日の朝、新年の挨拶をする」と言わなければ。

年末と年始の挨拶

   日本のしきたりに、会社の年末と年始の挨拶廻りがあります。年末になると営業の人が、いつもお世話になってるお得意先に「本年は大変お世話になり有難うございました。来年もどうぞよろしくお願いします」と廻るんですよね。ところが、相手の人も挨拶廻りで会社に不在、仕方がないので、訪れた証拠に名刺を置いて次の会社に。

   そして新年。年末に行ってからまだいくらも経っていないのに、今度は新年の挨拶に同じメンバーで同じ会社に「昨年中は大変お世話になり有難うございました。本年もどうぞよろしくお願いします」と廻るのです。するとやっぱり不在、名刺を置いてというパターンで、営業マンも営業ウマンも日本国中駆けずり廻っています。誰もが不合理と思いながら、このしきたりは延々と続いています。

   昔、こんなことがありました。ある銀行に新年の挨拶に行ったら、乾杯のあと「新年の記念に」ということで、年賀に訪れたお客さん一人一人のポラロイド写真を撮ったのですね。別にその写真をくれなかったので、こんな事を言って悪いけど、もしかしたら来たか来ないかの証拠写真だったかも知れません。行ってよかったと思いました。

凄いデータ・ベースのソフト

   表計算、データ・ベースのソフトと言えば今や《Excel》。誰でもが認めている優秀で強力なソフトです。ところが、同じマイクロソフト社で《Excel》に似た《Works》というソフトがかなり昔からあるのをご存知でしょうか?そのデータ・ベース機能が凄いのです。勿論《Excel》でもデータ・ベースは出来るのですが、この《Works》のデータ・ベースは一味違っていて、私など表計算は《Excel》、データ・ベースは《Works》と決めてるくらい。

   使ってない方に短い文章で説明するのは難しいのですが、実に素晴らしい機能で、一度、このソフトを使ったら手放すことが出来なくなるのは間違いありません。前から「《Excel》にこの機能がついていたらなぁ」と思っているのですが、マイクロソフト社は《Excel》と《Works》を並列で売る積もりで、決して一緒にはしないでしょうね。

   このソフトは、項目の設定も非常に解りやすく楽しく作業が出来て、表の印刷に8通りの違う型式が同時に登録出来ると言っただけでも、その偉力が解って貰えるのではないでしょうか。私の音楽や映画のCD、テープ、LP、ビデオ、DVDなどデータ・ベースでの媒体管理はみんな《Works》で行っています。

本屋の隣に本屋

   有楽町駅の真ん前に東京交通会館という色々なお店が入ってるビルがあります。その最もいい場所に「三省堂書店」が一階と二階に階段をつけて営業していて、その隣に「蕗書房」という小さな本屋さんがあります。大変珍しい光景で、余計なことですが、前から経営的に心配してました。

   本屋の隣が本屋は神田神保町の古本街に行けばいくらでもありますが、新本屋が隣り合わせなんてあまり見ないですよね。昨日、その「蕗書房」のご主人と雑談する機会がありました。聞くと「蕗書房」はビルが出来た時からなのでおよそ40年。

   そのビルに銀行があったのですが、別の場所に移って出た後「三省堂書店」が借りたいという話が持ち上がったとか。ご主人はビルの持ち主と時間を掛けて話し合ったと言ってましたから、私の推測ですが何らかの保証があったんでしょうね。その結果が現在の姿。

   ご主人の話によれば、古いので沢山お得意さんがいて、無い本の注文には隣の「三省堂書店」に飛んで行けば直ぐに手に入り、はなはだ便利だそうです。それに公務員関係の本など「三省堂書店」に置いてない本もあるとかで、ご主人、とても元気で安心しました。共存共栄はいいことです。

どこで買っても確率は同じ

   先週の日曜日、有楽町に行ったら西銀座デパートの前に長蛇の列。年末ジャンボ宝くじを買う人達なんですね。最後尾に居た係の人に聞いてみたら、窓口にたどり着くまで約2時間掛かるとか。その列の前に小さな宝くじ売場があって、まったく誰もいないのです。

   その売場の中年の女性と私との会話。私「凄い行列ですねぇ」女性「そうなんですよ」私「ここで並んで買うとよく当たるとか、何かジンクスでもあるんですか?」女性「いやいや、毎年沢山売れるから当然当たりが出て、また当たると思ってるんではないでしょうか。毎年イベントと思って並んでる人も居るみたいだし。どこで買おうが確率は同じなんですがね」。その女性の言う通りで私も同感です。全然買わないと確率ゼロなので、その店でバラ10枚を買いました。

   前にも書いたんですが、劇作家の別役実さんの『当世悪魔の辞典』の「行列」の項をもう一度紹介しときます。《ともかく、何かの行列の後についていれば、何もしなくても何かをしているような気分になることが出来る》。

語と語の固定的な結びつき

   「コロケーション」という言葉があります。これは「連語関係」と言って、例えば《道草》は《食べる》でも《頂く》でもなく《食う》に決まってますよね。また《祝杯》と言ったら《あげる》であって、《将棋》は《指す》で、《碁》は《打つ》、《アイロン》は《かける》、《さえずる》の主語は《小鳥》もしくは《鳥》で他の語は考えられません。

   つまり「コロケーション」とは固定的、慣用的に結びついてる語と語の関係をいう文法上の言葉で、この関連は、その他にも沢山あって「コロケーション辞典」があるくらいです。

   ところが最近、この言葉はIT関連の用語として、企業が「うちの会社のサーバーはデータ・センターにコロケーションしてある」などと使ってますが、この場合の「コロケーション」は「collocation」ではなくて「co-location(共同の設置場所)」なんですよね。英語もややっこしいです。

« 2006年11月 | トップページ | 2007年1月 »