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最新のJR「一筆書き」の旅

   ネットで《初乗り130円でどこまで行ける? JR首都圏一筆書きの旅》というサイトを見つけました。JRには《東京、大阪、福岡、新潟の4都市圏では、決められた区間内を普通乗車券で1日のうちに利用する場合、最も安い経路の運賃を適用する》というルールがあり、これを使って遊ぶのが「一筆書き」です。

   つまり、初乗り運賃130円でどのくらい長距離を乗れるかで、このサイトは原宿駅の改札口を朝の6:30に130円のキップで入り、496.5キロを移動して、隣の新宿駅に夜の20:55に到着するルートです。わかり易いように書き出しますので、休日にでも、実際に実行してみたらいかがでしょう。

   原宿6:30→(山手線)→品川6:47/6:59→(東海道線)→茅ヶ崎7:44/7:52→(相模線)→橋本9:01/9:10→(横浜線)→八王子9:22/9:38→(八高線)→川越10:43/10:50→(川越線)→大宮11:13/11:47→(高崎線)→高崎13:00/13:46→(両毛線)→小山15:29。

   小山15:36→(水戸線)→友部16:43/17:21→(常磐線)→上野19:20/20:35→(山手線)→神田20:40/20:42→(山手線)→新宿20:55。大宮と高崎の間でお昼になりますので車内でお弁当を食べればいいかも知れません。ともかく、自分でルートを考えるのが最も楽しいと思います。

「じゃんけん」の科学的戦略

   ネットで《ついに科学は「じゃんけんで連勝できる方法」を解明した》という記事を見つけました。その記事は中国にある浙江大学の研究グループが「じゃんけん」を続けて行う時に、どのような戦略をすれば勝率が高くなるかの科学的な研究の論文を発表したというのです。

   その記事によると、研究グループは360人の学生を60人づつ6つのグループに分けて、ランダムな組み合わせで300回の「じゃんけん」を行ったのです。そして、それを誰かが観察して記録するわけで、「じゃんけん」にはあいこもあることだし、大変な労力と時間を要したに違いありません。

   何しろ、記録する人はグー、チョキ、パーの何を出して勝ったか負けたかを記録し、しかも勝負の順番まで書いておかなくてはならないのです。その結果は「あるプレーヤーが1回目の「じゃんけん」で相手に勝った場合、2回目の「じゃんけん」で同じ手を繰り返す可能性は、手を替える可能性よりもはるかに高い」とか。

   従って《ベストな戦略は1回目の「じゃんけん」で負けた場合には、相手が直前に出した手に勝てる手に切り替える。逆に、勝った場合は、同じ手を繰り返すのではなく、自分が先ほど出した手に負けた手に替える。つまり、あなたに負けた相手が直前に出した手を出せばいい》。果たしてこの戦略、うまくいくのでしょうか。

「ティファニー」の中にカフェ

   ストーリーがいいか悪いかはどうでもよくて、オードリー・ヘップバーンの魅力とヘンリー・マンシーニの音楽とお洒落な雰囲気に酔う映画に「ティファニーで朝食を」(10点の人が何人も!)があります。ヘップバーンがニューヨーク五番街の「ティファニー」の前でパンを食べながら歩く場面から映画は始まります。

   ところで、つい最近「ティファニー」の中にカフェが出来て食事が可能になったのをご存知でしょうか。ヘップバーンが朝っぱらからパンをかじりながら歩いていた宝石店の中にです。きっと「ティファニー」の関係者でこの映画が好きで堪らない人が、どうしても食事が出来る所を作ろうと企画したに違いありません。

   ともかく、この映画はヘップバーンの回りに何だかよく解らない男性が沢山出てきますが、観客は同じアパートに住む売れない作家ジョージ・ペパードとのやり取りに注目していればいいでしょう。そして、ヘンリー・マンシーニの傑作「ムーンリバー」のあまりにも美しい旋律を聴くだけでもこの映画を観る価値があります。

   それにしてもヘップバーンがギターをひきながら「ムーンリバー」を歌うシーンを見ていると、サッチモことルイ・アームストロングがトランペットの吹き語りで歌う「ムーンリバー」が聴きたくなります。そして、この映画のラスト、雨の降る中でヘップバーンが猫を抱いてるシーンが脳裏にいつまでも残ります。

アガサ・クリスティの名探偵

   このところ、すっかり推理小説にご無沙汰していますが、新保博久氏が編集した「私が愛した名探偵」(朝日新聞社)は時々眼を通します。この本は、古今東西の推理小説に登場する実に沢山の名探偵を紹介していて、この中からアガサ・クリスティが生んだミス・マープルとエルキュール・ポアロの二人を取り上げます。

   まず、ミス・パープルを推理作家の宮部みゆきさんはこう書いてます。《世間知らずの優しいおばあさんは、実はとっても鋭い推理力と深い洞察力を持った名探偵でありました。最初はみんなびっくりしたけれど、だんだんおばあさんを尊敬するようになり、難しい事件が起こるとおばあさんを頼りにするようになったのです》と。

   そして、もう一人の探偵エルキュール・ポアロについては、コピーライターの真木準氏が《エルキュール・ポアロとは実はギリシャ神話で七つの難行を解決したヘラクレスの化身で、この小さな灰色の脳細胞をを持ったベルギー人の名探偵の小説は、もうほとんど読み尽くしてしまった》と書いています。

   ところが、ウイキペディアによると、クリスティ自身は自伝の中で「初めの3、4作で彼を見捨て、もっと若い誰かで再出発すべきであった」と述べ、孫の証言では、クリスティはエルキュール・ポアロにはうんざりしていたが、出版社などに半ば強制される形で書きついでいたとはびっくりです。

ジャズも演奏した「銀巴里」

   ちょっと古い音楽ファンなら、かって銀座7丁目にシャンソンのライブの喫茶店「銀巴里」があったのをよくご存知でしょう。若き日の美輪明宏が丸山臣吾の名前でよく歌っていた頃、私はこの店の常連でした。ところが、ジャズ・ピアニスト山下洋輔と評論家相倉久人の対談「ジャズの証言」(新潮社)を読んでびっくり。

   相倉久人の話によると、「いちばん客が少ない金曜日の昼間なら演奏してもいい」ということで、「フライデー・ジャズ・コーナー」が始まり、やがて「新世紀音楽研究所」と名前を変えて相倉久人が司会をしていたのだそうです。そして、山下洋輔もここで演奏していたとはまったく知りませんでした。

   この対談で山下洋輔はこんなことを言ってます。《(演奏する)曲は普通のスタンダードでしたが、次第に「何か変なことをやろうよ」ということになり、意図的にいろいろ試してみた。みんな意欲的な曲を書いてきて、よく発表会なんてやりましたね。ぼくも12音の曲を書いてみたりした。

   そして、「ウォーキングシューズ」に対抗して「ウォーキング下駄」と言う曲を作り、いまだに日野皓正が憶えている》と。つまり、山下洋輔日野皓正も「銀巴里」で演奏していたわけで、こんな事を何十年も経った今になってこの本で知りました。それにしても、「銀巴里」でジャズを聴かないでとても残念です。(敬称略)

役に立つ「ニーチェの言葉」

   ちょっと本に関心のある方なら、今から6、7年前に「超訳 ニーチェの言葉」がベストセラーになっていたのをご存知でしょう。ニーチェと言えば、音楽好きが頭に浮かぶのはリヒャルト・シュトラウスが作曲した「ツァラトゥストラはかく語りき」で中々いい旋律です。勿論、これはニーチェの著作。

   そのドイツの哲学者ニーチェの言葉を集めたこの本が売れに売れてる現象を不思議に思いながら、その時は買う気にはなりませんでした。それが、つい最近、古本屋で考えられない値段で売られてるのを発見し買ってきました。そして、眼を通してみると中々面白くてすっかり夢中になっています。

   その中から一つ「友人と話そう」というタイトルの言葉を紹介します。《友人とたくさん話そう。いろんなことを話そう、それはたんなるお喋りではない。自分の話したことは、自分が信じたいと思っている具体的な事柄なのだ。腹を割って友人と話すことで、自分が何をどう考えているかがはっきりと見えてくる。

   また、その人を自分の友人とすることは、自分がその友人の中に尊敬すべきもの、人間としてのなんらかの憧れを抱いているということだ。それゆえ、友人を持ち、互いに話し合い、互いに尊敬していくのは、人間が高まる上でとても大切な事だと言える》。ニーチェの言葉、「なるほど!」と思います。

物を探す話

   理系の方ならよくご存知の科学随筆に「物理の散歩道」(岩波書店)があります。著者は「計測と制御の問題を中心に集まった物理学者の集合」ロゲルギスト。この本の中にタイトルが「さがす」という一文があります。そもそも、物を探すのは「結果が予測出来ない」とてつもなく嫌な仕事です。

   というのは、何時間掛けても見つからないことがあるからです。つまり、結果が保証されていないで、大切な物を探している時のイライラ感はとても精神的に負担です。ともかく、物を探す行為はめぼしい所をくまなくスイープすることにほかなりません。時に何度も同じ所をスイープすることもあります。

   この探し物は物体に限らず、コンピユーターのプログラムのミスがあります。昔、私がプログラマーをしてた時、自分の組んだプログラムでコンピューターがどうしても意図通りに動かず、そのミスを探すためにしまいに徹夜するハメになったこともあります。これを専門用語で「バグを探して徹夜した」と言います。

   いくら探してもバグ史上最悪のバグ1バグ2)が出てこない時、プログラマーはどうするかと言うと、最初から作り直してしまうのです。ともかく、コンピューターのプログラム・ミスは論理的な誤りと命令を間違えた単純なケアレス・ミスの二通りあり、ミスを発見した時は「やったぁ」と飛び上がって喜びました。

サッカーのビデオ判定の功罪

   サッカーFIFAランク44位の日本と2位のブラジルがどんな試合をするのか楽しみで、強化試合とはいえ録画して、今朝の「日刊スポーツ」に眼を通す前(結果を知らず)に観ました。試合が始まって間もなく、ブラジルのコーナー・キックです。ブラジルはゴールならずに試合は続き、日本ボールでスローインの場面です。

   そこで、突然、レフリーの笛がなり、レフリーはどこにか走っていきます。机の前のどなたかと話していたレフリーは戻ってくると手で四角のジェスチャー(恐らくビデオの意味)をして、吉田選手にイエローカードを示します。日本選手は何人もレフリーに抗議していますが、判定は覆らずにブラジルのPKです。

   どうやら、それよりかなり前に起きたコーナーキックの時に、吉田選手がブラジル選手を抱えて倒したプレイに対してのVAR(ビデオ・アシスタント・レフリー)の適用なのです。このシステムは今度のW杯で採用されることが決まっていて、これからペナルティエリア内はよっぽど注意しないと忘れた頃にPKが訪れます。

   後で「日刊スポーツ」を読むと、こんなことが書いてありました。《吉田はベテランらしくなかった。リズムを作っていかないといけない時間帯、試合前からビデオ判定があることは分かっていたのに、相手をペナルティエリア内で抱えてしまった。明らかなファール、この1点でゲームは壊れた》と。では試合のハイライトです。

私を泣かせた一本の映画

   著名人25人の「私を泣かせた一本の映画」(ビジネス社)という本を持ってます。「忘れ得ぬ一枚のCD」とかこの類の本が好きで、直ぐ買ってしまいます。この25本、映画好きとしては恐らくみんな観た映画ばかりと思ったらさにあらずで「オブローモフの生涯より」という名前さえ聞いたことが無い映画がありました。

   ネットの「映画大辞典」で調べたら1979年のソ連映画。9点の人のコメントを紹介すると《20年ほど前に一度見ただけですが、印象はいまなお鮮明です。ことにロシアの森がみせる「形而上学的」とでも形容すべき深い美しさには、筆舌に尽くしがたいものがありました》。この映画、DVDも出ているようです。

   ところで、もし、私だったら何を選ぶか考えてみると、やっぱり成瀬巳喜男監督の「浮雲」になるでしょう。この映画を初めて観たのは映画館ですが、画面に「終」が出た後、顔中が涙だらけになった私は、恥ずかしくて席を立つことが出来ずに、暫くそのままいたことを今もよく覚えています。

   ともかく、ゆき子(高峰秀子)の人生には眼を覆いたくなります。富岡(森雅之)との関係が延々と続き、どうしても別れられないゆき子は、富岡の赴任先屋久島までついて行きます。そして、ある日どしゃ降りの雨の中で病気だったゆき子は息を引き取り、富岡はゆき子の唇に紅を塗りながら号泣。とても悲し過ぎる結末でした。

沢山存在する偏食の人

   ほかに食べる物がまったく無くなっても、どうしても食べられないものがあります。それは「しおから」で、お好きな方には申し訳ありませんが、見た目が生臭そうで生理的に受け付けないのです。ところが家内と娘が大好物で、時に食卓に並ぶことがあり、その時は器の前に何かを置いて眼に入らないようにして食事しました。

   また、それほどではなくても、出来たら避けたいのは「うに」。逆に、毎日でも食べたいのが肉類で、現役時代、ランチを「ステーキ」「トンカツ」「生姜焼き」「焼き肉」などと一週間続けたことがあり、私のランチのパターンは「肉肉肉肉肉」だったのを身体をこわしてから「魚肉魚肉魚」に改めました。

   ところで、ネットで「偏食がひどい芸能人たち」というサイトを発見。それによると、大リーガーのイチロー選手は野菜がまったく駄目だそうです。また、サッカー元日本代表だった中田英寿も野菜が嫌いでスナック菓子が主食だった時があるとか。そして、歌手のきゃりーぱみゅぱみゅもモヤシ以外の野菜が駄目。

   自作の焼きそばの具は肉とウインナーとモヤシのみ。演歌歌手の八代亜紀はいつもドレッシング、醤油、酢を持ち歩いていて、酢の使用量が極端に多いのです。アッキーナことタレントの南明奈は、飲み物はコーラ以外ほとんど飲まない「偏飲家」、最近やっと水が飲めるようになったとは驚きです。(敬称略)

マーラーとブルックナー

   今日のタイトルを見ただけで顔をしかめるクラシック・ファンがいっぱいおられるに違いありません。ともかく、この二人の作曲した交響曲は、どれも長大でかなりクラシックが好きでも敬遠する人が沢山います。しかし、ひとたびこの二人の作品にのめり込んだら、もう離れられなくなるのは間違いないでしょう。

   音楽評論家片山杜秀氏の著書「クラシックの核心」の「マーラー」の項目の中で、氏はマーラーブルックナーについて詳しく論じています。《どちらも後期ロマン派で、巨大な交響曲をたくさん書いて、LP時代以降に人気が出たという点でまったく重なる作曲家ですが少し違う点がある》と片山氏は書いてます。

   つまり、マーラーを好んで振る指揮者でブルックナーを得意という人は少ないというのです、そして、その逆も真だというのです。マーラーは上手に振れても、ブルックナーを指揮するには《集中して集中して、精神的な持続を達成することを求められる。いわゆる「宗教的」ということです》と。

   私はブルックナーもマーラーと同じくらいによく聴きますが、ブルックナーに宗教性を感じたことはありません。ともかく、この二人の作曲の傾向は「繰り返しを多用しての陶酔」にあります。私のウォークマンにはこの二人の18の交響曲が全て収録してあって、電車の中でも歩いていてもいつでも聴けるのが嬉しいです。

「数学」と「パズル」の相違

   若い頃、パズルに夢中になり、外国のパズルの本を非常に沢山買いました。と言っても、勿論、みんな翻訳したもので、原書ではありません(当然です!)。その中の一冊、パズル界の重鎮、マーティン・ガードナー著金沢養訳「新しい数学ゲームパズル」(白揚社)の中から面白い問題を一つ紹介します。

   その問題は《2台のミサイルが、互いにまっすぐ相手に向かって突進し合う場合について考えよう。一方のミサイルは時速9,000キロメートルで推進し、もう一方は時速21,000キロメートルで推進されるものとする。両方のミサイルは1,317キロメートルを隔てて同時にスタートしました。

   では衝突する1分前における両ミサイルの隔たりを、決して鉛筆と紙を使わずに暗算で出して下さい》というものです。ちょっとこの問題に挑戦して見て下さい。何しろ二つのミサイルの距離1,317キロメートルを考えると、いくら何でも暗算は無理と誰だって瞬間的に思うでしょう。

   では解答です。問題をよく読むと「衝突する1分前の距離」、つまり、1分間に進む距離を出せばいいのではないですか。何のことはなく、最初の両ミサイルの距離1,317キロメートルはまったく問題に関係なく、二つのミサイルの時速の合成は9000+21000=30000キロメートル、これを60で割れば分速は500キロメートル。これがこの問題の答で「数学」と「パズル」の相違です。

FAになったイチロー選手

   「スポーツ報知」で39年もメジャーリーグを担当している蛭間豊章記者が、マニアックなメジャーネタを送ってる「ヒルマニア」。今回はマリーンズのイチロー選手の話です。すでに報道されていることですが、11月3日(日本時間4日)、マリーンズはイチロー選手と来期は契約しないと発表しました。

   つまり、球団側に選択権があるイチロー選手(44)との来季年俸200万ドル(約2億2000万円)の契約を更新しないと言うことで、イチロー選手はフリーエージェント(FA)となり、今後はマリーンズを含む全球団との交渉が可能になったのです。「ヒルマニア」はその経緯を分析しています。

   その記事に蛭間記者はこう書いています。《マーリンズのオプション破棄に関し、私に驚きはなかった。イチロー自身も今季最終戦終了後「ボクも(球団を)去るかもしれない。それは分からない」と話していただけに、覚悟していたと思う》と。つまり、マリーンズには経営上の事情があるようです。

   マリーンズはヤンキース時代、チームメートだったD・ジーター氏が最高経営責任者(CEO)に就任し、今オフに大幅な年俸削減の方針を打ち出しています。イチロー選手は今年44歳で、成績が打率2割5分5厘、3本塁打、20打点。50歳まで現役を続けたいとかのイチロー選手、果たしてその球団は現れるのでしょうか。

気分爽快な超アクション映画

   WOWOWで録画したフランスの目茶苦茶に面白いアクション映画があります。リーアム・ニーソン主演の「96時間」。ともかく、見終わった後、胸がスカっとするのは間違いなし。何しろ、元CIAとかの主人公がやたらに強いのです。止められたのに一人娘が友達とパリに遊びに行き、人身売買組織に誘拐されてしまいます。

   それを知った元CIAの父親は、単身、パリに乗り込み、娘を救うため巨大な悪の組織と戦うのです。飛んでくる弾がこの男を確実に避けて通るのはなぜかなどの理屈を考えない方がいいでしょう。どんな窮地に追い込まれても、必ず脱出します。それを元CIAだから当たり前と思えば少しも違和感を感じません。

   ともかく、男は情け容赦もなく相手をバッタバッタとなぎ倒し、信じられないような身のこなしで敵陣に迫ります。主演のリーアム・ニーソンは恐らく自分が不死身になったような錯覚を覚えて演技していたことでしょう。きっと監督も撮影しながら、とてもいい気分になっていたことと思います。

   「映画大辞典」のコメントを紹介すると《この無敵のオヤジに危機的状況もちょいちょいいれてくるので、ドキドキ感もわく。ドキドキとカタルシスのつるべ落としにより最後まで全く飽きることなく映画を楽しめた》。未見の方は、是非、TSUTAYAで借りてこの気分爽快な超アクション映画をご覧になって下さい。きっと満足します。

ネットで「粗大ごみ」の依頼

   一週間ほど前、「家庭内のごみの分別システム」をアップしましたが、今日は「粗大ごみ」をインターネットで依頼する方法を紹介します。まず、自治体から出ている「資源・ごみの分け方と出し方」という小冊子によると、「粗大ごみ」とは30センチメートル立方を超えてる廃棄物を言います。

   そして、「粗大ごみの受付センター」は自治体によって違うので、例えば東京都内の受付は「東京都粗大ごみ受付センター」をクリックすると区ごとの地図が出てきますから、それをクリックすると粗大ごみの申し込みが出来ます。中に練馬区など、クリック出来ない区がありますが大丈夫です。

   「練馬区粗大ごみ受付センター」をグーグルなどで検索すれば「練馬区公式ホームページ」が出てきますから受付可能です。私など、過去、何度も利用しています。また東京都以外は「札幌市粗大ごみ受付センター」「横浜市粗大ごみ受付センター」「大阪市粗大ごみ受付センター」の検索でホームページが出てきます。

   あと、手続きの手順を練馬区によって説明すると、カレンダーが出てきて、受付可能な月日を選択し、廃棄物の品名や数量をリストアップして、当日、玄関前や駐車場などに置いておくという定型の書式のメールを送ります。すると「承知しました」と返信が入り、誰もついていなくても、区役所の担当者が持っていってくれるので便利です。ちなみに料金は区役所の金券を現物に貼り付けます。

貧困に苦しんだ大作曲家

   洋泉社の「クラシックの快楽」と言う小冊子の中に、評論家の上野俊哉氏が「音楽家の経済問題」について書いています。《音楽という芸術は、必要なときにはいつでも金を出してくれる人間たちの寛容さに支えられていた》のだそうです。つまり教会はもっとも有力な音楽の保護者だったのです。

   と言って、音楽が芸術として奨励されていたわけではなく、音楽は礼拝に必要な装飾の一つだったのです。従って、音楽家の育成と保護は教会や貴族の役目で、作曲家や歌手は典礼に参加する必要性から、聖職者を兼ねることは稀ではありませんでした。つまり、教会にとって音楽家は重要な存在だったのです。

   しかし、作曲家の収入はそれほど恵まれていませんでした。例えば、モーツアルトはザルツブルグの伯爵のもとで宮廷に仕えましたが、音楽に無理解な伯爵と反目して離別。その後、モーツアルトはザルツブルグを離れてウイーンに定住しましたが、貴族から作曲料として受け取るお金は微々たるもの。

   その貧乏な作曲家の中で、もっとも経済的に優遇されていたのはベートーヴェンで、まさに彼こそは教会や宮廷に属することなく、自立した市民として活動した最初の作曲家なんだそうです。モーツアルトにせよ、ベートーヴェンにせよ、どの作曲家も貧困に苦しんでいたとは何だか悲しいです。

ソニーが新型「ロボット」を発売

   今朝(11月2日付)の「朝日新聞」にソニーがAI(人工知能)搭載のイヌ型のロボット「aibo(アイボ)」の予約受付を始めたことが出てました。カセット・テープ、CD、DAT、MDの「ウォークマン」を20台以上も愛用し、プリメイン・アンプの名機「TA-F555ESL」を今も使用してるソニー・ファンとして何だか嬉しいです。

   ソニーは半導体事業などが好調で、業績は過去最高水準まで回復したのに、爆発的なヒット商品がなかったのが、独自技術を組み合わせて開発した新型ロボットにSONYブランドの再構築を託したのです。11月1日に開いた発表会で、このロボットは「ワン、ワン、ワン」と鳴き声を上げて平井社長に近寄ったとか。

   鼻にあるカメラで人間の表情を認識し、有機EL製の瞳の色や動きで感情を表すそうですから凄いです。税抜き価格は19万8千円で、来年の1月に発売する初回分は30分ほどで完売、次回の予約受付の時期はまだ未定だそうです。平井社長は「自ら好奇心を持って成長していくパートナー」とアピール。

    そして、平井社長は「人々の好奇心を刺激する会社であり続けることがソニーの存在意義。技術の組み合わせで強みを発揮出来る」と胸を張ってます。私は別にソニーの株を持っているわけではありませんが、かって、オーディオ市場で高い評価を受け、私も大好きな「TA-F555ESL」を製造したソニーをこよなく愛しています。

秋は名曲「枯葉」を聴く季節

   秋は名曲「枯葉」を聴く季節です。本来、シャンソンの歌曲だった「枯葉」は今やジャズのスタンダードとなり、沢山のジャズやポップスのプレイヤーが演奏しています。ちょっと、ネットのウィキペディアからこの曲についてのウンチクを書きますので、知識として知っていてもいいかも知れません。

   この曲は1945年にジョゼフ・コスマが作曲し、後にジャック・プレヴェールが詞を付けたバラードで、フランス語の詩は《若いころお互いに愛し合っていた二人が別れてそれぞれの人生を送ったあと、再び出合った時には北風に吹かれて舞う「枯葉」のようだった》というとてもセンチメンタルな侘びしい内容です。

   では、これから色々なプレイヤーが演奏している「枯葉」のYouTubeを並べますからお楽しみ下さい。まず最初はシャンソンのイヴ・モンタンが歌う「枯葉」、次にザ・ピーナッツの「枯葉」、ロック・ギタリストのエリック・クラプトンの「枯葉」、エディット・ピアフなど色々な歌手が競演の「枯葉」の聴き比べ。

   そして、最後にビル・エヴァンス・トリオの「枯葉」です。このYouTubeが凄いのはライヴ映像が収録してあって、ビル・エヴァンスがピアノを弾く指の動きを克明に見ることが出来るので嬉しくなります。深まりゆく秋のひととき、この名曲をいっぱい聴いて恐らく満足されたことと思っています。

黒澤明監督の「天国と地獄」

   黒澤明監督が他界されて20年になりますが、黒澤監督の沢山の映画の中で、私が最も好きなのは1963年の「天国と地獄」(「映画大辞典」は絶賛のコメントばかり)。外国映画に比べて日本映画をあまり観てない私が、この映画で日本映画の凄さを初めて知ったと言っても過言ではありません。ともかく面白いのです。

   もし、この映画をまだ観てなかったら自信を持って薦めたい映画です。ことに推理小説が好きな方は見終わった後、思わず拍手喝采したくなります。この映画の面白さは、前半の室内を舞台にした重厚なドラマが、後半になると、特急列車での身代金の引渡しを境に、突如として手に汗握るサスペンス映画に変ります。

   そして、身代金を渡したカバンに仕掛けられた燃すとピンクの煙が出るのが秀逸で、白黒映画なのに、黒澤監督はこのピンクの煙だけはカラーにしました。煙の出所から犯人が病院にいることが解り、警察と犯人の両方の立場から描いているのも、この映画を面白くした要因でしょう。

   ともかく、黒澤監督はいかにして、観てる人をハラハラドキドキさせるかにあらゆるテクニックを駆使しています。こんな映画を54年前に制作した黒澤監督はやはり「世界のクロサワ」です。私はこの映画を初めて観たのは映画館ですが、「終」が画面に出た途端、観客は総立ちになって拍手していたのをよく覚えています。

感覚の世界「オノマトペ」

   丸谷才一さんのエッセイに「八月はオノパトペの月」というタイトルの一文があります。なんのことはなく、かなり前に雑誌「言語」の八月号が「楽しいオノパトペの世界」という特集をやった話を丸谷さんが取り上げたのです。ところで「オノパトペ」を日本語で言うと「擬音語」「擬声語」「擬態語」のことで感覚の世界です。

   ウイキペディアに載ってるこれらを幾つか並べると、まず擬音語は羊の鳴き声は「メーメー」、豚は「ブーブー」、心臓の鼓動は「ドキドキ」、ガラスが割れる音は「ガチャン」、電子レンジは「チン」、爆発音は「ドカン」、雨は「シトシト」、雷は「ゴロゴロ」、拍手は「パチパチ」、紙が破れる音は「ビリビリ」など。

   また擬態語は物が散らばってる様子は「ばらばら」、惚れこんでいるのは「めろめろ」、人を注視するのは「じろじろ」、散歩は「ぶらぶら」、酔って歩く様子は「ふらふら」、感情の高まりは「むらむら」、穏やかな風は「そよそよ」、煙は「もくもく」、廊下が光っているのは「ぴかぴか」、鈍い動きは「ぐずぐず」や「のろのろ」。

   では、最後に丸谷さんが上げている「オノマトペ」入りの俳句を紹介します。子規の「秋の蚊は よろよろと来て 人を刺す」、素十の「づかづかと 来て踊り子に ささやける」、三鬼の「水枕 ガバリと寒い 海がある」、紅葉の「ごぼごぼと 薬飲みけり けさの秋」。感覚の世界の「オノマトペ」、何だかいいです。

瀬戸内寂聴さんの「源氏物語」

   3年前の2014年に他界された渡辺淳一さんの対談集「男の手のうち 女の胸のうち」(光文社)に瀬戸内寂聴さんとの対談があり、「源氏物語」についてかなり詳細に語っています。何しろ寂聴さんは「源氏物語」の現代語訳を出家されてから完成した作家です。95歳になられた現在もステーキが大好きなんだそうです。

   渡辺さんが《(源氏のことを)結構いろいろな女性に尽して、最後にはボロボロになってしまう、僕はそんなに悪い人ではないと思うんですけど》と言えば、寂聴さんは《基本的には(作者の)紫式部は嘘つきですね。すごく意地悪な見方をして冷酷なんです。「紫式部日記」も、都合の悪いところは何も書いていない》と。

   更に寂聴さんは《当時の女性は十代でほとんど結婚しているのに、紫式部が二十代後半まで結婚できなかったのは男に敬遠されたからですよ。ようやくお父さんぐらいの年の藤原宣孝と結婚して女として徹底的に仕込まれたのに、わずか二年半で死別。それから、栄華を極めていた藤原道長にスカウトされたんですね。

   「雨夜の品定め」で、男たちはこんな女がいいとか、自分はこんな経験ををしたと自慢しあうけど、あそこに書いてあるような恋愛論や女性論は、小説(つまり「源氏物語」)をおもしろくさせるために、道長が自分の体験を教えたと思う。…》とか。瀬戸内寂聴さんの「源氏物語」、ちょっと読みたくなりました。

「前代未聞」のトリックは魅力

   このところ、すっかり推理小説にご無沙汰しています。というのは、あまり評判になるような作品と出合ってないからです。ところが、「週刊新潮」の最新11月2日号に貴志祐介著「ミステリークロック」という新刊を紹介してるのが眼に留まりました。その記事に貴志祐介のプロフィールが書いてあります。

   1959年、大阪生まれ。京都大学卒業。1996年、「十三番目の人格-ISOLA-」でデビュー。翌年「黒い家」で日本ホラー小説大賞を受賞。他、著書多数。と書いてあります。日本ホラー小説大賞を受賞しているからにはホラー作家で、ホラーが苦手の私が知らないで当然と思いました。

   しかし、この本の紹介文は《現在のミステリーでは、トリックよりもロジックが重視される傾向がある。…貴志祐介は、そうした風潮の中で一人異彩を放つ存在である。謎解きのための優れたロジックを提示するのは当然として、トリックも、過去に前例がないものを考案することに固執する、…》。

   この文章を読んだ限り、ホラー作家どころではなく「過去に前例がないトリック」を考える本格派の推理作家です。更に文章は《ミステリー界における唯一無二の存在にしているのである》と続きます。そして、前代未聞のトリックとかの小説「ミステリークロック」、今日は何としても買って読もうと思っています。

「怖い絵」ばかりの展覧会

   現在、「上野の森美術館」で「怖い絵」ばかりの展覧会が開催されているのをご存知でしょうか。それらの絵は、見た目の怖さだけではなく、その絵が生まれるに至った怖さも説明してあるそうです。ネットで《「怖い絵」展で恐怖のあまり絶句した。最大限に”怖さを楽しむ”方法はこれ》というサイトを発見しました。

   何しろ、入場料が大人1600円の展覧会が超人気で、連日、大盛況だそうです。きっと「怖い物見たさ」の心理で、人々の足をこの美術館に向けさせているとしか考えられません。心が癒やされる絵、例えばユトリロのような絵が好きな私としては、いささか敬遠したい展覧会です。

   とは言うものの、私も「怖い物見たさ」でこのサイトを見てみました。どなたが書いたかか解りませんが、この展覧会のリポートです。《身も心も凍りつくような恐ろしい絵がわんさか……》を見ただけでも私には無理そうです。中で一番の目玉はポール・ドラローシュという画家の「レディ・ジェーン・グレイの処刑」。

   16歳の女王が今まさに斬首で処刑されようとしてる直前を描いている絵です。傍らには失神しそうな侍女と斧らしき物を持った処刑人が立っています。それにこの絵の大きさはなんと縦2.5メートル、幅3メートルのビックサイズなんだそうです。いくら芸術の秋でもとてもこの会場に入るのは私には難しいと思いました。

家庭内のごみの分別システム

   現役時代、家内に任せきりだった家庭内のごみの処理を、リタイアして時間が出来た関係で手伝うようになりました。すると、かってコンピューターのシステム設計をしたことがある私は、直ぐにいいシステムを考えました。つまり、家庭内のゴミの分別システムの設計です。

  もしかしたら、参考になるかも知れませんので「そんなこととっくにやってる」と言われるのを覚悟で披露します。まず地方自治体が出している「資源・ごみの分け方と出し方」という小冊子によると、ごみは「可燃ごみ」「不燃ごみ」「プラスチックごみ(資源ごみ)」「古紙」「ペットボトル・びん・缶」「粗大ごみ」の6に分かれます。

   このうち、その都度、分別した方が効果的なのは「可燃ごみ」「不燃ごみ」「プラスチックごみ」の3つ。そこで、この3つの場所を作り、日々、それに該当するごみをどんどん入れていきます。そして、決められた収集日の前日になったら買ってある「45Lのごみ袋」に移し変えるのです。

   これによって、入れる場所はそのまま残っているので、ごみの捨て所に迷うことがありません。家中のごみ箱には必ず「可燃ごみ」しか入れないことを守れば、分別が非常に容易です。ところで、先日、ある番組を観て、決められたごみ収集日の前日にごみを出すのは犯罪で罰金を取られるのを知りました。

まさかの日本シリーズ進出

   広島ファンには申し訳ありませんが、今日は横浜DeNAベイスターズのことを書かないわけにはいきません。何しろ大洋ホエールズ時代からの横浜ベイスターズ・ファンとして、19年振りの日本シリーズへの出場は、とても嬉しいです。ラミレス監督が万年最下位だったチームを、大きな舞台に乗せてくれたのです。

   戦いが始まる前、まさか、一勝のハンデが付いている強い広島を正直いって破るとは思っていませんでした。それがラミレス監督の絶妙の投手起用が横浜に勝利をもたらしてくれたのです。このシリーズの第3戦、実に鮮やかな投手リレーで1点を守り抜いたラミレス監督に拍手を贈りたいです。

   そして、第4戦も無死満塁を無失点で切り抜けたのもラミレス監督の投手起用の賜と私は見ています。それに天候も横浜に加担し、雨で流れたので先発投手を中継ぎに使えたのも大きかったです。また、広島はシーズン4番を打ってた鈴木選手が抜けていたのも痛手で、シーズン中のような実力が出せませんでした。

   今日の「日刊スポーツ」に元広島投手の黒田弘樹氏が観戦記の中でこんな事を書いています。《…セ・リーグでは初の3位からの勝ち上がりとなったわけだがセ・リーグの代表として日本シリーズ頑張って欲しい。試合後は広島ファンも拍手を送っていたし、ボクも同じ気持ちだ》と。19年前に西武球場に行った事を思い出します。

江戸時代に詳しくなるサイト

   江戸時代に興味がある方が絶対に嬉しくなる「江戸時代Campus」というサイトを紹介します。江戸時代に関する本は市場にいっぱい出版されていますが、このインターネットのサイトは実に詳しく江戸時代の色々なことを書いていて、これを読めば恐らく江戸時代の通にるのは間違いありません、

   このサイトを立ち上げると、まず真っ先に出てくるのが「関所」のことで、ことに江戸の玄関口であった箱根の関所のことが詳しく書いてあり、「入鉄砲と出女」のことがよく解ります。ともかく、幕府は江戸に鉄砲が入ってくることと、江戸から女性が出て行くことに極度に神経を使い取り締まっていたようです。

   江戸に鉄砲が入ってくることは、治安維持のために防ぎたいのは解りますが、なんで女性が江戸から出て行くことを管理したかったのかと言うと、地方の大名が謀反を起こさないように数多くの大名の正室を人質として、江戸に強制的に住まわせていたのです。その人質が江戸を出て行っては大変な事態。

   そのほか「関所」以外のメニユーを書くと《江戸時代の服装はどんな特徴があっのか》《拷問で自白させるのが普通だった》《江戸時代にはどんな食事をしていたのか》《誰でもなれて資格試験も無かったお医者さんの話》とか読んでみると非常に面白いので、是非、一読をお薦めします。

政界の「悪魔の辞典」

   昨日の午後8時ちょうど、総選挙が締め切られた時に「池上彰の総選挙ライブ」が始まり、同時にテレビ画面に出た開票予測は自民党280、希望の党51、立憲民主党56。それが開票が終わった時点の数字は自民党281、希望の党49、立憲民主党51、改めて出口調査の統計手法の威力を感じます。

   ともかく、結果はほとんど解散前と変わらず、野党結束の乱れを目の当たりにしました。恐らく阿倍首相は、内心、してやったりと思っていることで、小池百合子都知事は、自分の対応のまずさを後悔しているに違いありません。何しろ小池知事の側近だった若狭氏までが落選の悲嘆を味わっています。

   ところで、「池上彰の総選挙ライブ」のテレビ画面の中にちらちら出ていた池上彰氏監修の政界の「悪魔の辞典」が好評です。言うまでもなくアンブローズ・ピアスの「悪魔の辞典」のパロディですが、私もテレビを観ていて、もしこれを出版したらかなり売れるのではないかと思いました。

   例えば、【解散】は全員を一瞬で無職にさせる総理の宝刀、乱用にご注意、また、【前職】は衆院解散で失業したただの人のこと【返り咲き】は落選中を思い出して、万歳してはうれし泣きする人々の風景。もっとこの辞典を知りたい方はこのサイトをご覧になって下さい。池上彰氏のセンスに感心します。

ミートソースとナポリタン

   「週刊文春」10月19日号に《パスタなんて言葉がなかった頃、巷にはスパゲッティしかなくて、ミートソースかナポリタンかの二者択一だった》の書き出しで、この二つのパスタを論じています。実は私もナポリタンが大好きで、家の近くのカフェのランチのナポリタンが滅法美味しいのです。

    この店に行くと家内は「このナポリタン、ほかの店とは全然違うわね」といって、いつも必ずこのナポリタンを食べるのですが、私はこの店の「生姜焼き」の味に魅せられている関係で、このところすっかりこの店のナポリタンにご無沙汰しています。何しろナポリタンにはミートソースにない魅力があります。

   しかし、この文春の記事には《子供の頃、ミートソースはナポリタンより上等だった。大体、ケチャップ・スパゲッティは洋食の添え物イメージが強く、ハンバーグや海老フライの脇にキャベツと橙色の冷たいスパゲッティが添えらていた》などと書いてあり、ナポリタンはミートソースより落ちる感じです。

   でもこの記事はナポリタンの名誉のために最高に美味しいナポリタンが食べられる店を紹介しています。銀座の歌舞伎座のすぐ隣にある喫茶「YOU」、ここのナポリタン(ランチセット1100円)はやや細めのスパゲッティで全くもって歯ごたえの良い本格派で次元が違うとか。銀座に出たら是非食べてみたいです。

ベルレーヌの三つの「秋の歌」

   一ヶ月ほど前に「突然訪れた寂しい秋」をアップして日本の詩を鑑賞しました。今日は堀口大学の訳を集めた「ヴェルレーヌ詩集」(新潮社)の中から、一層、深まった秋にぴったりな詩を取り上げます。と言われれば、直ぐにかの有名な「秋の歌」が頭に浮かぶでしょう。これを三人の詩人が訳しています。

   まず最初は堀口大学の訳で《秋風のヴィオロンの 節ながき啜り泣き もの憂きかなしみに わがこころ 傷つくる 時の鐘 鳴りも出づれば せつなくも胸せまり 思いぞ出づる 来し方に 涙は湧く 落葉ならね 身をはやる われも かなたこなた 吹きまくれ 逆風(さやかぜ)よ》。ヴィオロンはバイオリンのことです。

   次はウィキペディアより上田敏の訳で《秋の日のヴィオロンのためいきの 身にしみて ひたぶるにうら悲し 鐘のおとに胸ふたぎ 色かへて涙ぐむ 過ぎし日のおもひでや げにわれはうらぶれて ここかしこ さだめなくとび散らふ落葉かな》。もしかしたらこの訳の方が聞きなれているかも知れません。

   そして、三つ目は金子光晴の訳で《秋のヴィオロンが いつまでもすすりあげてる身のおきどころのないさびしい僕には ひしひしこたえるよ 鐘が鳴っている息も止まる程はっとして 顔蒼ざめて 僕はおもいだすむかしの日のこと すると止途(とめど)もない涙だ つらい風が僕をさらって 落葉を追っかけるようにあっちへこっちへ 翻弄するがままなのだ》。訳によって感じが大幅に違います。

「毒舌」は漫談家の知的戦略

   今日は梶原しげる著「毒舌の会話術」(幻冬舎)の話です。この本の裏表紙に《カリスマや仕事のデキる人は、実は「毒舌家」であることが多い。毒舌とは、悪口や皮肉のように、人を攻撃するためのものではない。相手との距離を一気に縮める、高度な会話テクニックなのである》と書いてあります。

   でも、今回は毒舌を商売にしている漫談家綾小路きみまろさんの話をします。きみまろさんは自分のしゃべるスタイルをこう言っています、《わたしの漫談には、ちょっとした毒が入っております。失礼を承知で、少しまぶしているわけです。例えば「体重計、ソーと乗ってもデブはデブ」は真実ですが毒舌です》。

   きみまろさんの漫談は言うまでもなく「毒舌」という道具を使った知的戦略の上に成り立っています。持ち上げて、持ち上げて、持ち上げて、最後の一言でドスンと落とすのです。持ち上げる頻度と、上げ下げの高低差が大きいほど笑いのインパクトが大きく跳ね返ってきてお客さんに受けるのです。

   梶原さんの分析によると、お客さんへの呼びかけは「奥様」「お客様」「皆様」と、敬意あふれる尊称を用いるのが特徴。話のほとんどは、です、ます、ございますの丁寧語を主とし《私のライブに来られるのは、きれいな方ばかりです。奥様もきれいですね。首から下が》。綾小路きみまろさんの毒舌漫談、大好きです。

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